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一章

三十八話 砂漠

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「おはよう…」

私は、起きてガラガラな声でアズサに挨拶をした。けれども、アズサはベットですやすやと寝ていた。私は、アズサの寝顔を見ようとアズサのベットのほうに回り込む。

「かわいいなぁ…」

私は思わず、アズサの寝顔に対して言ってしまう。この独り言はアズサには聞こえてないはず…

私は、服を着替えてベットに座り込んで靴下をはいていると横からモゾモゾと音が聞こえる。私は、アズサが起きたのかと思いアズサのベットのほうを見てしまう。

けれども、アズサは起きていなかった。アズサはただ寝返りをしただけであった。
今日は、特に予定は…あった。

今日は、本来の目的でった砂漠の鷹の爪を採るのだった。
私は、大事なことを忘れてたなぁと頭を掻きながら思った。

なんだか…最近私周りでにおいがする。まず、自分の体を嗅ぐ。

「くっさ!!」

私は思わず声を出してしまった。その声で目が覚めたのかアズサが体を起こしていた。アズサは眠そうな目をこすりながら言った。

「朝から…うるさいわよ…」

「それどころじゃないんだよ!!」

私は、アズサのほうに近づいて行く。アズサの目の前に着いたときアズサの目がぱっちりと開いた。
アズサは反射的に言う。

「あんた…くさいわ!!外出れないじゃない!!」

アズサに言われてしまって私はなんだか心の中が傷ついた。私はしょんぼりしながら言う。

「昨日の…ゴブリンキングのせいかな…?」

「たぶんね…それにしても臭いわね」

アズサがどんどん追い打ちをかけてくる。私は心にダメージを被いながら言った。

「アズサ…一緒にお風呂行こ?」

アズサはベットから出て着替え始めていた。アズサは真剣なまなざしで言った。

「当たり前でしょ!!いかないほうがおかしいわ!」

「はい…」

私は背中を丸めてしょんぼりしながら小さな声で言った。
アズサの着替えが終わり私たちは部屋を出る。ジャンの部屋のドア前で言う。

「ジャン!!私たちお風呂行ってくるから…外行ってもいいし、中でのんびりしていてもいいわ」

「はーい」

部屋の中からは気の抜けた声が聞こえた。少し心配だったが…

「さぁ。エマ行きましょう?」

そういわれて私は頷いてアズサと一緒にお風呂に行くのだった。


お風呂に着くと、周りに人はいなかった。
なんだか、貴族の人は家にお風呂があるのか?と思うほどだった。

脱衣所から湯船のドアを開けるとそこには、とんでもなく広い空間が広がっていた。
私は、その空間を見て絶句していた。

すると、アズサは静かに洗い始めた。そして、私のほうを見て言った。

「来なさい!私がが洗ってあげるから」

そんなに、私は臭いのだろうと思ってしまった。私はアズサの隣の席に座りアズサに洗ってもらった。

けれども…

「あなた…どこ触ってるの…?」

私は、いつもとは違う声でアズサに言った。すると…アズサは洗うのをやめて言った。

「いや…エマの胸って…どんな干渉するんだろうって思ってね」

「だからって触らないの!!」

私が言うとアズサはニッコリ笑顔でこちらに近づいてくる。

「やめて…やめた…こっちにくるなぁーー!!」


そのあと、アズサに隅から隅まで洗われた。

脱衣所に戻り、私は服を着替えながら言った。

「もうやめてよ…私案外敏感なんだから…」

「いやー…エマのいい顔見れたわ~」

私は、今のアズサの発言を忘れないことにした。なんだか…おじさんみたいなことを言っていて気持ち悪いなと思った。

なんだか…私はアズサに対してイラついていた。私はアズサのほうを向いて言う。

「アズサ…」

「何?」

「お前の…生乳触らせろー!!」

私は、そう言いアズサが着ていた服を無理やり脱がして触った。
アズサは…戸惑いながらも…

「あっ…//」

アズサが急にいやらしい声を出すので私は驚いて手を放してしまう。すると、アズサが顔を赤らめながら言った。

「私…人の二倍の感度があって…触られると…感じるの…」

私は…うわぁと思いながらアズサを見る。アズサは数分間その状態でいた。


さっきのことは忘れようと思いながら私は宿に戻ったのだった。


宿に戻り私たちは、ジャンを呼んで砂漠に行くことを伝える。すると、ジャンは少し何か伸びえていた顔をしていた。私は気になり彼に聞いた。

「ジャン…どうしたの?そんな怯えた顔をして」

聞くと彼は俯いた顔を上げて言った。

「あの砂漠には…ワームがあるんだよ…」

「ワームって何?」

「簡単に言えば…見た目はミミズみたいな外見をしているんだけど…大きさが段違いなんだよ」

私は…そんなものが砂漠にいるのかと思ってしまった。アズサがジャンに聞いた。

「そのワームって…大きさどのくらいなの?」

「……平均で20メートル…大きい個体で40メートル」

私はそれを聞いてマジかと思ってしまった。
アズサは聞いて後悔したのか俯いていた。

やがて、私は立ち上がっていった。

「まぁとりあえず行きましょうか!」

二人は…こいつマジか見たいな顔をされたが私はそんなもの気にしないでいた。
私たちは、宿を出て砂漠へと向かった。

街の中心部から外れるとだんだん暑くなってくる。この街は砂漠と草原のはざまにあるから仕方がないと思った。

そして、砂漠のある門を通り過ぎて砂漠の入り口の場所に着く。
景色を見て私は言う。

「何もないわね…」

二人は、こちらを見て再び前を向いた。そんな、問題発言をしたのだろうか…

私は砂漠に対して仁王立ちで立つのだった。
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