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最終章
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俺は、葵に誘われていたカフェに今着いたところ。
そして、店内に入り窓側の席に座る。葵はいつまでたっても来ない。約束の時間はもうとっくに過ぎているのに…
葵は慌てて入店してきて椅子に座った。
「ごめん。少し服装選びに迷って…」
そういうので俺は葵の服装を見た。確かにいつもよりは気合が入っているなと思った。
俺は、なんであんなに執着してきた玲奈がいないことに気が付いた。
「玲奈は?」
そう聞くと葵は少し戸惑った顔をして言った。
「玲奈は…親に怒られてる」
俺は聞いてホッとした。あいつが来ない理由なんてそんなもんかと思いそれぞれの飲み物を頼んだ。
そのあとは談笑を楽しみ時間はお昼時。
お昼ということで別の店に移ろうとしていた。
すると、スマホの通知が鳴った。俺は思わずスマホの電源を入れてしまう。
そこに書いてあったのは…
「今病院…助けて」
玲奈からであった。俺はいてもたってもいられず…葵に
「おい!玲奈のいる病院は?」
「病院?何言ってるの?」
彼女がすっとぼけてくるので俺は彼女の体を揺さぶりながら言った。
「どこなんだ!?」
すると、彼女はため息をついて言った。
「ここから一番近病院よ」
俺は葵にお礼をして急いで病院に向かった。
病院の四階に向かい一番大きな部屋に入った。
そこには、起き上がって飲み物を飲んでいる。
俺はベットの横に駆け寄った。すると。彼女は微笑みを見せながら言った。
「驚いた?」
「驚いたどころじゃ…ねぇよ」
俺の目からはなぜか涙があふれてきていた。そんな俺を見て彼女は頭を撫でてきた。俺は涙が止まらなかった。
「君は偉いよ…偉い」
そういい彼女は黙った。そして葵が着て言う。
「行くわよアキ君…」
なんだか何処か悲しげな葵に俺は無理やり戻されたのだった。
病院をちらちら見ながら俺は歩いていた。
そのあとは、葵と夕方まで買い物やデザートを食べたりした。
俺は葵と別れた。なんだか夕日をバックに葵を見送るのはなんだか切なかった。
家に帰り、俺は部屋に入ろうとしたが…スマホの通知がまたなった。そして通知の内容は…
「アキ君ありがとう」
玲奈からのメールだった。俺はそれを見て急いで今日玲奈がいた病院に行った。
病院の廊下を走った。実際は走ってはいけないのだろうが…俺は急ぐために走った。
病室のドアを開けると…玲奈のベットには医師と親たちがいた。俺はベットに駆け込む。
すると…玲奈の顔は安らかだった。この世に未練はないほどほほ笑んでいた。
医師が見て言った。
「7月28日午後6時20分17秒」
俺が玲奈を見て唖然としているとお父さんが言った。
「アキ君…来てくれてありがとう…うちの娘玲奈は…今さっきたびだったよ」
それを聞いて涙があふれてくる。その涙は止まることを知らない。そこに葵が背中を摩ってくれた。そして彼女は静かに囁いた。
「玲奈…死に際に言ったわ…アキ君と最後の時間過ごせなかったのは少し後悔してるけど…過ごした時間は…来世まで引き継ぐね…最後にアキ君に言っておいて…アキ君大好き。彼女はそんなことを言っていたわ」
それを聞いてベットを殴った。
何度殴っても…後悔しきれない。すると、お父さんが俺の肩を叩いて言った。
「そこで後悔しても玲奈は嬉しくないぞ」
それを言われて俺は正気に戻った。
何もかもやりたくなく…俺は家に帰った。葵が何度か止めに来たが…俺は無視して家に帰った。
ベットの中で人生で一番泣いた。ベットがびちょびちょになるほど…
ー次の日ー
朝誰が来たのかと思いったら葵だった。
葵は、玲奈の部屋の整理を手伝って欲しいと言ってきたので俺は乗り気ではなかったが葵の後をトボトボと歩いた。
玲奈の住んでいたボロボロのアパート。
人生で一度しか踏み入れてない場所。
ギシッと言う音を立てながらドアが開いた。
中は、案外綺麗であった。荷物が整理されていて死ぬことをもう察知していたのかもしれない。
俺は部屋に入ります目に入ったのが…
「ボイスレコーダー?」
思わず声に出して俺はボイスレコーダーを手に取った。
葵もそれを見て近づいてきた。
葵が気になりながら言った。
「なんだろうね?これ」
「まぁ中に声が入ってるのだろう…」
俺は、ボイスレコーダーの再生を押した。
「あーあー、聞こえてるかな?まぁ聞こえていると言うことにしましょう。まずこれを聞いている頃私はもうこの世にはいないと思います。だから、最後くらいはこれに声を残しておこうと思って録ります。まず、アキ君こんな私に構ってくれてありがとう。私の人生の中で一番かっこいい男で一番好きな男でした。そして、お姉ちゃん。いつも迷惑かけてごめんね。ここで謝るくらいしか私にはできないけど…もう終わりの時間みたい。来世でも会おうね。アキ君。葵お姉ちゃん。」
1分半くらいの時間が過ぎ去った。
俺と葵はお互いの顔を見る。すると、俺と葵は涙が溢れていた。
それを見て葵は言った。
「アキ君…涙すごいわよ…」
「お前もな」
俺らは笑い合った。ここに玲奈がいると思って。
玲奈の部屋の荷物の段ボールを部屋の外へと運んだ。
俺の仕事はここまでだった。葵にボイスレコーダーを渡そうとすると…
「いいの。あなたが持っていて。それが玲奈の喜ぶから」
そう言いながら俺の両手を持ってボイスレコーダーを包み込んだ。
なんだか、どこか懐かしく感じた。俺は葵に言った。
「俺って…玲奈のために何かできたのかな?」
そう言うと葵は微笑みながら言った。
「できたんじゃないかな…玲奈に付き添えたこと。」
それを聞いてまた涙が溢れてきそうだった。それを堪えて言った。
「ありがとう!荷物置いたら最後に行きたいところある」
葵は少し疑問な顔をしていた。俺は言う。
「あの公園に」
そう言うと、葵は笑顔をこぼしながら荷物を車に入れて公園に俺たちは向かった。
桜の木を見ながら言った。
「三人で…見ることはできなかったな…」
「そうね…」
俺たちは…まだ咲いていない緑の桜の木を見て思うのだった。
そして、店内に入り窓側の席に座る。葵はいつまでたっても来ない。約束の時間はもうとっくに過ぎているのに…
葵は慌てて入店してきて椅子に座った。
「ごめん。少し服装選びに迷って…」
そういうので俺は葵の服装を見た。確かにいつもよりは気合が入っているなと思った。
俺は、なんであんなに執着してきた玲奈がいないことに気が付いた。
「玲奈は?」
そう聞くと葵は少し戸惑った顔をして言った。
「玲奈は…親に怒られてる」
俺は聞いてホッとした。あいつが来ない理由なんてそんなもんかと思いそれぞれの飲み物を頼んだ。
そのあとは談笑を楽しみ時間はお昼時。
お昼ということで別の店に移ろうとしていた。
すると、スマホの通知が鳴った。俺は思わずスマホの電源を入れてしまう。
そこに書いてあったのは…
「今病院…助けて」
玲奈からであった。俺はいてもたってもいられず…葵に
「おい!玲奈のいる病院は?」
「病院?何言ってるの?」
彼女がすっとぼけてくるので俺は彼女の体を揺さぶりながら言った。
「どこなんだ!?」
すると、彼女はため息をついて言った。
「ここから一番近病院よ」
俺は葵にお礼をして急いで病院に向かった。
病院の四階に向かい一番大きな部屋に入った。
そこには、起き上がって飲み物を飲んでいる。
俺はベットの横に駆け寄った。すると。彼女は微笑みを見せながら言った。
「驚いた?」
「驚いたどころじゃ…ねぇよ」
俺の目からはなぜか涙があふれてきていた。そんな俺を見て彼女は頭を撫でてきた。俺は涙が止まらなかった。
「君は偉いよ…偉い」
そういい彼女は黙った。そして葵が着て言う。
「行くわよアキ君…」
なんだか何処か悲しげな葵に俺は無理やり戻されたのだった。
病院をちらちら見ながら俺は歩いていた。
そのあとは、葵と夕方まで買い物やデザートを食べたりした。
俺は葵と別れた。なんだか夕日をバックに葵を見送るのはなんだか切なかった。
家に帰り、俺は部屋に入ろうとしたが…スマホの通知がまたなった。そして通知の内容は…
「アキ君ありがとう」
玲奈からのメールだった。俺はそれを見て急いで今日玲奈がいた病院に行った。
病院の廊下を走った。実際は走ってはいけないのだろうが…俺は急ぐために走った。
病室のドアを開けると…玲奈のベットには医師と親たちがいた。俺はベットに駆け込む。
すると…玲奈の顔は安らかだった。この世に未練はないほどほほ笑んでいた。
医師が見て言った。
「7月28日午後6時20分17秒」
俺が玲奈を見て唖然としているとお父さんが言った。
「アキ君…来てくれてありがとう…うちの娘玲奈は…今さっきたびだったよ」
それを聞いて涙があふれてくる。その涙は止まることを知らない。そこに葵が背中を摩ってくれた。そして彼女は静かに囁いた。
「玲奈…死に際に言ったわ…アキ君と最後の時間過ごせなかったのは少し後悔してるけど…過ごした時間は…来世まで引き継ぐね…最後にアキ君に言っておいて…アキ君大好き。彼女はそんなことを言っていたわ」
それを聞いてベットを殴った。
何度殴っても…後悔しきれない。すると、お父さんが俺の肩を叩いて言った。
「そこで後悔しても玲奈は嬉しくないぞ」
それを言われて俺は正気に戻った。
何もかもやりたくなく…俺は家に帰った。葵が何度か止めに来たが…俺は無視して家に帰った。
ベットの中で人生で一番泣いた。ベットがびちょびちょになるほど…
ー次の日ー
朝誰が来たのかと思いったら葵だった。
葵は、玲奈の部屋の整理を手伝って欲しいと言ってきたので俺は乗り気ではなかったが葵の後をトボトボと歩いた。
玲奈の住んでいたボロボロのアパート。
人生で一度しか踏み入れてない場所。
ギシッと言う音を立てながらドアが開いた。
中は、案外綺麗であった。荷物が整理されていて死ぬことをもう察知していたのかもしれない。
俺は部屋に入ります目に入ったのが…
「ボイスレコーダー?」
思わず声に出して俺はボイスレコーダーを手に取った。
葵もそれを見て近づいてきた。
葵が気になりながら言った。
「なんだろうね?これ」
「まぁ中に声が入ってるのだろう…」
俺は、ボイスレコーダーの再生を押した。
「あーあー、聞こえてるかな?まぁ聞こえていると言うことにしましょう。まずこれを聞いている頃私はもうこの世にはいないと思います。だから、最後くらいはこれに声を残しておこうと思って録ります。まず、アキ君こんな私に構ってくれてありがとう。私の人生の中で一番かっこいい男で一番好きな男でした。そして、お姉ちゃん。いつも迷惑かけてごめんね。ここで謝るくらいしか私にはできないけど…もう終わりの時間みたい。来世でも会おうね。アキ君。葵お姉ちゃん。」
1分半くらいの時間が過ぎ去った。
俺と葵はお互いの顔を見る。すると、俺と葵は涙が溢れていた。
それを見て葵は言った。
「アキ君…涙すごいわよ…」
「お前もな」
俺らは笑い合った。ここに玲奈がいると思って。
玲奈の部屋の荷物の段ボールを部屋の外へと運んだ。
俺の仕事はここまでだった。葵にボイスレコーダーを渡そうとすると…
「いいの。あなたが持っていて。それが玲奈の喜ぶから」
そう言いながら俺の両手を持ってボイスレコーダーを包み込んだ。
なんだか、どこか懐かしく感じた。俺は葵に言った。
「俺って…玲奈のために何かできたのかな?」
そう言うと葵は微笑みながら言った。
「できたんじゃないかな…玲奈に付き添えたこと。」
それを聞いてまた涙が溢れてきそうだった。それを堪えて言った。
「ありがとう!荷物置いたら最後に行きたいところある」
葵は少し疑問な顔をしていた。俺は言う。
「あの公園に」
そう言うと、葵は笑顔をこぼしながら荷物を車に入れて公園に俺たちは向かった。
桜の木を見ながら言った。
「三人で…見ることはできなかったな…」
「そうね…」
俺たちは…まだ咲いていない緑の桜の木を見て思うのだった。
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