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狙われた実姫
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明日が定期的にアレをする日か・・・。
実姫は気分が沈んだ。
ヒューイは手荒なことはしないと約束してくれたけど・・・。
やっぱり「嫌」。
それをいう事はもうできなくなった。
(私が断わるとヒューイの命にかかわると知ってしまったからだ)
どうしたらいいのだろうか。
潔く受け入れればいいのだろうか。
(でもそんな恥ずかしい事私には・・・難しい)
そんな事を考えているといきなり窓ガラスが割れ、見知らぬ男が飛び込んできた。
「なっ・・・!誰!?」
男はその質問には答えなかった。
男は肌の色が少し黒くって、片目に傷がついていて開かないようだった。髪は短髪で赤い髪だった。
身長は170cmくらいの大きさで、156cmの実姫からすると大柄な男に見えた。
男は口を開きこう言った。
「お前がヒューイの契約者か?」
「・・・はい、それがどうしたんですか?」
「へぇ、あいつも変わった趣味をしているな」
そういうといきなり抱え上げられ割れた窓から飛び降りられた。
あまりの恐ろしさで思わず彼の名を呼んでしまった。
「ヒューイ!!」
そうするとヒューイはすぐに飛んできてくれた。
実姫を抱えている男を殴り倒した。
抱えられていた実姫も一緒に吹き飛んだ。
しかし地面に叩きつけられることはなかった。
ヒューイが受け止めてくれたのだ。
「ティブ!何の真似だ!」
実姫を連れ去ろろうとした男の名はティブというらしい。
「・・・この女さえ抱かなければお前の力は低ランクに落ちるだろう?」
「ティブ、お前は俺を倒しに来たのか?」
「ああ、この目のお礼がしたくてな」
ティブはそう言うと開かなくなった目を指さした。
「・・・俺から彼女を奪う者は何者であっても許さない。彼女に血を見せたくない。今すぐここから去れ!」
ヒューイがそう言うと男は舌打ちして去って行った。
「大丈夫か、実姫!」
ヒューイは真剣に心配してくれている様子だった。
そんな彼に一瞬ドキリとときめいてしまった。
まだ胸が高鳴っている。
「こ、怖かった。あの人は何をしにきたの?」
「・・・お前を殺しに来たんだ」
(!?)
「お前さえいなくなればお前から生命エネルギーを吸えなくなって、俺の力は低ランクに落ちるんだ。要はお前を抱かなければ俺の力が弱まるという事だ」
「・・・やっぱり抱かれるしかないの・・・?」
ヒューイは溜息をつき言った。
「やはり嫌か?」
「・・・」
実姫は黙り込んだ。
もうそれしか方法がないのなら仕方がないのかもしれない・・・。
このまま抱かれずにいれば確実に今のような事がまた起きて二人とも殺されかねない。
「抱かれても・・・いい・・・でも、酷くしないで・・・怖いから」
「・・・わかった」
明日彼に抱かれる約束をした。
その間に自分はヒューイの事をどう思っていいるのか考えようと思った。
どうせ抱かれるなら好きな人に優しく抱いてもらいたい。
女なら誰だってそうに違いない。
ヒューイはこの間、もう酷く抱かないと約束してくれたけどやっぱりまだ抱かれ慣れていない分、男の人とそう言う行為をすること自体に抵抗がある。
(・・・約束の日は明日か・・・)
そう思いながらヒューイの腕の中にいた。
実姫は気分が沈んだ。
ヒューイは手荒なことはしないと約束してくれたけど・・・。
やっぱり「嫌」。
それをいう事はもうできなくなった。
(私が断わるとヒューイの命にかかわると知ってしまったからだ)
どうしたらいいのだろうか。
潔く受け入れればいいのだろうか。
(でもそんな恥ずかしい事私には・・・難しい)
そんな事を考えているといきなり窓ガラスが割れ、見知らぬ男が飛び込んできた。
「なっ・・・!誰!?」
男はその質問には答えなかった。
男は肌の色が少し黒くって、片目に傷がついていて開かないようだった。髪は短髪で赤い髪だった。
身長は170cmくらいの大きさで、156cmの実姫からすると大柄な男に見えた。
男は口を開きこう言った。
「お前がヒューイの契約者か?」
「・・・はい、それがどうしたんですか?」
「へぇ、あいつも変わった趣味をしているな」
そういうといきなり抱え上げられ割れた窓から飛び降りられた。
あまりの恐ろしさで思わず彼の名を呼んでしまった。
「ヒューイ!!」
そうするとヒューイはすぐに飛んできてくれた。
実姫を抱えている男を殴り倒した。
抱えられていた実姫も一緒に吹き飛んだ。
しかし地面に叩きつけられることはなかった。
ヒューイが受け止めてくれたのだ。
「ティブ!何の真似だ!」
実姫を連れ去ろろうとした男の名はティブというらしい。
「・・・この女さえ抱かなければお前の力は低ランクに落ちるだろう?」
「ティブ、お前は俺を倒しに来たのか?」
「ああ、この目のお礼がしたくてな」
ティブはそう言うと開かなくなった目を指さした。
「・・・俺から彼女を奪う者は何者であっても許さない。彼女に血を見せたくない。今すぐここから去れ!」
ヒューイがそう言うと男は舌打ちして去って行った。
「大丈夫か、実姫!」
ヒューイは真剣に心配してくれている様子だった。
そんな彼に一瞬ドキリとときめいてしまった。
まだ胸が高鳴っている。
「こ、怖かった。あの人は何をしにきたの?」
「・・・お前を殺しに来たんだ」
(!?)
「お前さえいなくなればお前から生命エネルギーを吸えなくなって、俺の力は低ランクに落ちるんだ。要はお前を抱かなければ俺の力が弱まるという事だ」
「・・・やっぱり抱かれるしかないの・・・?」
ヒューイは溜息をつき言った。
「やはり嫌か?」
「・・・」
実姫は黙り込んだ。
もうそれしか方法がないのなら仕方がないのかもしれない・・・。
このまま抱かれずにいれば確実に今のような事がまた起きて二人とも殺されかねない。
「抱かれても・・・いい・・・でも、酷くしないで・・・怖いから」
「・・・わかった」
明日彼に抱かれる約束をした。
その間に自分はヒューイの事をどう思っていいるのか考えようと思った。
どうせ抱かれるなら好きな人に優しく抱いてもらいたい。
女なら誰だってそうに違いない。
ヒューイはこの間、もう酷く抱かないと約束してくれたけどやっぱりまだ抱かれ慣れていない分、男の人とそう言う行為をすること自体に抵抗がある。
(・・・約束の日は明日か・・・)
そう思いながらヒューイの腕の中にいた。
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