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前魔王の帰還

前魔王に抱かれる

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真矢はベッドのシーツに包まり丸まっていた。
そこに前魔王がやって来た。
「そんなところで何をしている」
「こ、こっちに来ないでください!」
「私に命令するな。今から私はお前を抱く」
真矢は今からされることに気がついた。
ただ具体的に何をされるのかは分からないが・・・。
「お、叔父と同じことをする気なんですね!?」
「ああ、できれば愛し合ってからしたかったが時間が無いのでな」
(時間が無い?)
前魔王の言っている意味が真矢にはさっぱりわからなかった。
「前魔王様、本気なんですか?」
「本気だ。あと夫婦になるのだから私の本当の名を教えよう」
「?」
「私の名はトランだ。お前にトランと呼ぶことを許す」
「・・・トラン様?」
「そうだ」
トランは真矢が包まっていたシーツを剥ぎ取った。
そして覆いかぶさった。
「・・・なかなかそそられる格好だな」
「!」
真矢は恥ずかしさで真っ赤になった。
トランはゆっくりネグリジェを脱がしていく。
その行為が既に恥ずかしくて堪らない。
「あの、トラン様、まだ心の準備が出来ていません」
「だが早く私の精を注いで魔界の瘴気から身を守らなくては体が弱り死んでしまうぞ?」
「何の話ですか?」
真矢が聞き返すとトランはこう言った。
「真矢にはまだ難しい話だな。とりあえず大人しく抱かれてくれ」
そう言うと真矢の身につけている下着も取り払った。
「やぁ、見ないでください」
「さっき浴場で裸を見たから今更隠してももう遅い」
トランはまだ膨らみかけている控えめな真矢の胸に手を伸ばした。
真矢は暴れた。
トランの手に噛みついた。
「~っ!」
トランは顔を歪めた。
「嫌ぁ、怖い!」
男の欲を孕んだ瞳に見据えられ真矢は怯えた。
「大人しくしておかないと怪我をするぞ」
「でも、怖いものは怖いんです」
トランはサイドテーブルに置いてあった小瓶を手に取った。
それを自分の口に含み、真矢に口移しで飲ませた。
「んん!!」
甘苦い味が喉を通っていく。
「これで少しは悦くなるだろう」
「え?」
次の瞬間ドクンと心臓が高鳴った。
体が熱くなり、下腹部が焼けるように熱くなってきた。
そして体から力が抜けて、体が何かを欲するようになってきた。
「どうだ、少しは怖くなくなったか?」
そう言いながら胸を揉み始めた。
「ひぁ、あん、あぁ」
「媚薬がよく聞いているようだな」
(何・・・これ・・・気持ちいい・・・)
触られて嫌なはずなのに気持ち良すぎて堪らない。
もっと強い刺激が欲しいと体が訴えてくる。
「やぁ、熱い・・・」
「何度か抱かれればじきに治まる」
そう言い真矢にキスをしながら秘部へ手を伸ばした。
「さすが媚薬の効果だな。少しだが濡れているぞ」
「言わないでぇ・・・」
「真矢、お前に一目惚れをしたと言ったら信じてくれるか?」
「え?トラン様みたいな大人の男性が私に・・・?」
真矢はその言葉に戸惑った。
「男と女だ。そういうことくらいあるだろう?」
「でも歳が離れすぎています」
「・・・私がいくつに見える?」
「30代後半くらいに見えます」
「ははははっ、私は150歳は超えているんだよ」
真矢はトランが人間でないことを思いだした。
トランは控えめな快楽の芽を見つけると擦り始めた。
「ひぅ!!やぁ・・・っ」
初めて与えられる快感に徐々に真矢は溺れていった。
唇は塞がれ濃厚なキスをされている。
舌が真矢の舌に絡みついて強弱をつけ吸いついてくる。
あまりの気持ち良さに恍惚の表情を浮かべていると、トランが嬉しそうに笑った。
「あん、や、何か来る・・・」
「達しろ」
「あ、あー・・・っ」
真矢はうまれて初めて達した。
「どうだ?気持ちいいだろう?」
真矢は無言で頷いた。
「真矢は素直だな」
トランは蜜口の様子を見ようと真矢の両膝裏を持ち上げ左右に大きく開いた。
媚薬の効果で蜜が滴り落ちていた。
花弁を舌で押し開き、蜜壺の中に舌を入れ、暫く浅い所で出し入れした。
「あん、んぅ、あぁん」
舌を抜き次は蜜壺の中に指を1本入れた。
「さすがは処女だな、指1本がやっとか」
「あぁう!!」
「痛いのか?」
「違うの・・・中が擦れて気持ち良かったの」
そう言われ強引に指を2本に増やした。
何度も出し入れを繰り返すと甘い声が真矢から漏れ始めた。
その声を聞いているとトランの我慢の限界が来た。
濡れそぼった蜜口に自身のものをあてがいゆっくり入れていった。
「ひぃ!!痛いぃ!!やぁ、抜いて」
「もう遅い。私も我慢の限界だ」
そう言うと腰をさらに進めてきた。
トランは何かに一瞬阻まれたが気にせず一気に貫いた。
「きゃぁぁっぁあ!!」
真矢はあまりの痛さに悲鳴を上げた。
さっきまでの快楽は無く、今あるのは痛みだけだった。
あまりの痛みで思わず泣いてしまった。
トランはその涙を舐めとってくれた。
「そう泣くな。今から悦くしてやる」
トランは暫くじっと動かずに真矢を抱きしめ続けた。
そして少しずつ腰を動かし始めた。
「んぁ!はぁ・・・ん」
「媚薬を使って正解だったな」
「ひぁ、やぁん、やぁー!!」
真矢はまた達した。
「また達したか。凄い締め付けだな」
真矢の体の上にトランの汗が流れ落ちてくる。
その様子を見てトランも感じていることを知った。
真矢からはもう鋭い痛みがなくなり、あるのは快感だけになっていた。
蜜壁が蠢きトランから何かを搾り取ろうとする動きを見せ始めた。
「あ・・・ん。やぁう・・・!」
「ここが好いのか?」
そう言いながらトランはその一カ所を中心的に責め始めた。
「ひぃあ、も、無理ぃ・・・」
「我慢せずに何度でも達すればいい」
「あ、あぁ!!やぁ!!」
トランの言う通りまた呆気なく真矢は達した。
トランにもそろそろ限界が近づいていた。
蜜壁が蠢きだすとその刺激で真矢の蜜壺に白濁した液を注ぎ込んだ。
「熱いよぅ・・・!」
トランはまだ幼い真矢の蜜口と蜜壺が心配になった。
また足を抱え込み秘部を観察すると真っ赤に充血していた。
今はまだ媚薬が効いているからそんなに痛みは無いはずだが、明日になれば痛み出すだろう。
(明日、軟膏を持ってこよう)
トランはそう思った。
真矢はベッドの中にもぐりこみ自分の内股を伝い落ちていく血を見て悲鳴を上げた。
「きゃぁぁぁ」
「真矢?どうした?」
「血がでてる・・・」
「ああ、破瓜の血か」
トランはその血を啜り始めた。
その行為が恥ずかしくて真矢は消えてしまいたくなった。
これで2人の1度目の交わりは終わった。
無事に精を注ぎ込めたことにトランは安堵した。
これで魔界で一緒に暮らしていくことが出来ると。
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