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唯奈と和樹

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和樹は唯奈からシーツを剥ぎ取り、制服を脱がせ始めた。
唯奈は心臓の発作がでているのでまともに抵抗できない。
制服と下着を全て脱がされベッドに転がされた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・や、見ないで」
「何故?こんなに綺麗なのに」
そう言いながら胸を弄り始めた。
初めはくすぐったいだけだった唯奈だが、少しずつ感じ始めた。
「ん、やぁ・・・」
「好くなってきたみたいだな」
和樹は胸から秘部へ手を移動させた。
快楽の芽を見つけると円を描くように触り始めた。
「や、やめて!!」
「唯奈は楽になりたくないのか?」
「・・・楽になりたいけど・・・こういう行為は好きな人としたい」
「そんなに俺が気に入らないのか?」
冷たい笑顔で見降ろされ、ぞくりとした。
「・・・」
「このまま行為を続けては心臓に負担をかけてしまいそうだな」
何かを考えるような表情を見せた。
和樹はサイドテーブルに置かれた瓶の蓋を開けた。
そして唯奈に口移しで飲ませた。
さっぱりした柑橘系の味がした。
唯奈の意識は朦朧としてきた。
体が異様に熱くなり、下腹部が疼きだした。
「な、何を飲ませたの?」
「魔界の媚薬だ。心配しなくても害はない」
ぼんやりする頭で呟いた。
「体に力が・・・入らない・・・」
「無駄に抵抗されて心臓に負担がかかってもいけないだろう?」
両膝裏を持ちあげ左右に大きく開いた。
呆気なく秘部を晒してしまった。
しかし体の自由を奪われている唯奈にはどうすることもできない。
本当なら足を閉じ、全力で抵抗したい。
和樹はまだ硬く閉じた花弁を押し開き指で蜜口に触れてきた。
「あまり濡れていないか」
「ひっ!?」
和樹は唯奈の蜜口を舐めながら、快楽の芽を指で弄っている。
和樹の舌が蜜壺に入ったり出たりする。
「あ、ん。んぅ・・・!」
「やぁ、そんなところ、汚い・・・」
「綺麗な色をしているぞ。さすがは処女だな」
「~っ!!」
「あん、何か来ちゃう・・・!」
「我慢せずに達しろよ」
「あ、あぁ!!」
唯奈は軽く達した。
さっきまで濡れていなかった蜜壺から蜜が溢れだした。
「ようやく濡れ始めたな。だが、まだまだだ」
「もう、嫌なの・・・やめて・・・」
(処女を失いたくない・・・でもそれでもう発作がでなくなるならー・・・)
嫌だが、発作の苦しさから解放もされたい。
だがその為には和樹に抱かれなくてはいけない。
でも、どのみちもう抵抗できない。
和樹は指を蜜壺の中に入れてきた。
「やぁ!!」
「嫌?体は悦んでいるぞ?ヒクヒクして可愛いな」
ぐちゃぐちゃと蜜壺の中を和樹はかき混ぜ始めた。
「ふぅ、はぁ、あぁん」
ある一カ所を責めると唯奈の背が反った。
「あぁん!」
「ここか」
そう言いながら指でその一カ所を責め続ける。
「やぁ!そこ触らないでぇ!」
更に蜜の量が増えた。
「そろそろだいぶほぐれただろう」
指を蜜壺から抜き取り指についた蜜を舐めとっていく。
「もう・・・終わった・・・の・・・?」
「何を言っている。これからが本番だろう?」
「え!?」
唯奈は性に関する知識があまりない。
今まで興味がなかったし、親しい友人もいなかった。
その為、自分がこれからされる行為の想像がつかなかった。
和樹は自身のものを蜜口にあてがった。
唯奈は和樹のものを見て驚いた。
「そんな・・・大きいものはいらない!」
「入るさ。皆、入っている」
そう言いながら和樹は腰を進めた。
「痛っ!!」
突き抜けるような痛みが全身を駆け巡っていく。
目の前が真っ赤に染まる。
「や、抜いて!痛いの!!」
「もう遅い」
ぐっとさっきより押し込まれて、痛みが強くなった。
「痛いのは最初だけだ。大人しくしておけ」
和樹は腰を振り始めた。
「痛い!痛いぃ!!」
心臓が痛み始めた。
これ以上この行為を受け止め続けたら心臓が壊れてしまうかもしれない。
唯奈は両方の痛みに耐えた。
すると少しずつ痛みが和らいできた。
「あ、ん。んん。やぅ・・・」
律動に合わせ甘い声が漏れ始めた。
和樹はその声を聞きながらより一層腰の動きを早めていった。
「あ、また・・・変な感じがする」
「何度でも達せばいい」
「あ、やぁぁぁぁぁっ」
唯奈は達した。
「そうだ、それでいい」
蜜壁が蠢きだし和樹のものを締め付け始めた。
和樹は更に腰の動きを早めていく。
「うっ」
そして低く呻き白濁した液を唯奈の蜜壺に注ぎ込んだ。
「ひぁぁぁぁ!!」
あまりの熱さに声を上げた。
唯奈はまだ媚薬のせいで思うように体が動かせない。
「血が流れているもったいない」
そう言うと和樹は破瓜の血を舐めとっていく。
「んっ!」
「どうだ?まだ心臓は痛むか?」
「・・・大丈夫みたい」
胸に手をあててみるとトクントクンと安定した心音が確認できた。
「やはり内側からなら術が効くんだな」
「何でこんな事をしたの!?」
「苦しんでいる者がいるのに放ってはおけない」
「それだけ?」
「それに俺は唯奈に好きになってもらわないと困るからな」
「どうして困るの?」
「父上に嫁にすると宣言したからな。次期魔王になるには伴侶を連れて戻らなければならなかったしな」
(その為に人間界にいたの?あまり普通の高校生には見えなかったけど)
よく問題を起こしていた和樹を思い出してみた。
「ねぇ、人間界にいたのは花嫁探しの為?」
「ああ、そうだ」
「魔界でもやって行けそうな相手を探していた」
「私なんて連れて来ても良かったの?」
「俺はお前に興味がある」
唯奈は小首を傾げた。
「興味?」
「お前は魔族を恐れないし、魔術も効かない。実に面白い」
「それだけ?」
「あと気が強い所も気に入っている。それくらい強くなくては魔界ではやっていけない」
「私は人間界に帰りたいんだけど」
唯奈がそう言うと不愉快そうに和樹は顔を歪めた。
「お前は今日から俺の花嫁になるんだ。人間界になんて二度と戻れない」
「そんな・・・!」
「今日はもう休もう」
服を着て唯奈の隣に寝そべった。
そうして和樹は目を閉じ、眠りに落ちた。
唯奈はまだ媚薬の効果が抜けず体の自由が利かずベッドに横たわったまま、泣いた。
処女を奪われたこともショックだが二度と人間界に戻れないと言われたことが辛かった。
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