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美優のつとめ
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ある日、庭を散歩しているときに悠里に聞てみた。
「悠里さん王妃のつとめって何ですか?」
悠里は一瞬きょとんとして答えた。
「嫌ですわ、王妃のおつとめなら毎晩されているじゃありませんか」
「え?」
(毎晩?・・・それってもしかしてー・・・)
美優は顔を真っ赤にして黙り込んだ。
(聞かなければよかった・・・恥ずかしい)
「早くお二人の御子がみたいです」
「・・・まだ先の事だと思います」
「でも結城王は・・・避妊されていませんよね」
「!!?」
(何でそんなこと知っているの!悠里さん!!)
そうなのだ結城は避妊したことが無かった。
「・・・どうしてそう思うんですか?」
何故知っているか聞いておきたい。
「結城王は欲しいものを手に入れるとき手段を選びませんもの。だから避妊してないんじゃないかと思ったんです」
「欲しいもの・・・子どもが欲しいってことですか?」
「御子もでしょうけど一番欲しいのは美優様自身だと思いますよ」
「?」
悠里の言わんとしていることがわからない美優は少し考えてみた。
(儀式も終わり正式に正妃にもなったわ。もう私もう手に入っているんじゃないのかしら。そしたら後、欲しいものて・・・やっぱり子供?)
「うーん、やっぱりわからない。結城様に聞いてみます」
「美優様・・・そういうことはあまり聞かれない方が身の為だと思いますが・・・」
「?」
悠里は途中で言うのをやめた。
悠里は二人の問題なので様子を見ることにしたのだった。
今晩もまた結城が部屋へやってきた。
美優は聞こうと思って気合を入れて待っていた。
「美優、会いたかった」
そう言ってぎゅっと結城は美優を抱きしめてきた。
美優を膝の上に座らせ、結城は美優の体に触れる。
「あの、結城様、お聞きしたいことがあります」
「ああ、何でも聞いてくれ」
美優に優しくそう言った。
「どうして避妊しないんですか?」
「ぶっ!!」
突然思いがけない質問をされ結城は咽た。
「あと、王妃のつとめって何をしたらいいですか?」
「・・・」
「何を突然・・・」
「”お披露目の儀”も終わって正式に正妃になったんですが一体何をしたらいいのかわからなくて」
一生懸命話す美優を愛おしいとも思うが、少し愚かだとも思う結城だった。
「正妃の務めは・・・王と子どもを作ることと王を支える事だ」
「だから、避妊はしなかったんだ」
「でも正妃になる前から避妊しなかったですよね?」
一番の疑問を投げかけてみた。
「それは・・・お前に子ができれば元の世界のことを早く忘れて帰りたいという気持ちをなくせると思っていたからだ」
「・・・それって卑怯です」
「俺は手段を選ばないんだ」
きっぱり断言された。美優はそれ以上何も言えなくなった。
「今、避妊していないのは子が欲しいと思っているからだ。それにお前の務めでもある」
「・・・結城様を支えるのはどうしたらいいの?」
美優がそう言うと結城はじっと彼女を見つめた。
そしていつものように組み敷いた。
「俺は公務で疲れている。だから美優が俺を癒してくれればいい」
「何をしたらいいんですか?」
純粋な瞳で見つめ返され結城は何も言えなくなった。
「・・・」
「?」
「今のままでいい。お前は変わらないでくれ」
「?」
(変わる?どういうこと?)
「そのまま純粋なままでいてくれ。それが何より俺の支えになる」
「よくわからないですけど今、ちゃんと結城様を支えられているという事でいいでしょうか?」
「ああ」
そう返事をしながら美優の服を脱がせ始めた。
「えっ、まだ話の途中・・・」
「もう話は終わった」
一方的に話を切り上げられてしまった。
結城は美優の肌を触るのが好きらしい。
隅々まで触ってくるからたまらない。
美優の限界が来た時ようやく一つになろうとする。
酷いときは何時間もかけて体を触ってくる。
美優は行為が終わった後いつも倒れるように眠りに落ちていく。
今晩は特に執拗に体を触られ、何度も達しそうになった。
美優は思う。
(一体何が楽しいのか、こんなに体に触れるだけが・・・)
悠里さんの言う通り詳しく聞かなければよかったと美優は後悔した。
「悠里さん王妃のつとめって何ですか?」
悠里は一瞬きょとんとして答えた。
「嫌ですわ、王妃のおつとめなら毎晩されているじゃありませんか」
「え?」
(毎晩?・・・それってもしかしてー・・・)
美優は顔を真っ赤にして黙り込んだ。
(聞かなければよかった・・・恥ずかしい)
「早くお二人の御子がみたいです」
「・・・まだ先の事だと思います」
「でも結城王は・・・避妊されていませんよね」
「!!?」
(何でそんなこと知っているの!悠里さん!!)
そうなのだ結城は避妊したことが無かった。
「・・・どうしてそう思うんですか?」
何故知っているか聞いておきたい。
「結城王は欲しいものを手に入れるとき手段を選びませんもの。だから避妊してないんじゃないかと思ったんです」
「欲しいもの・・・子どもが欲しいってことですか?」
「御子もでしょうけど一番欲しいのは美優様自身だと思いますよ」
「?」
悠里の言わんとしていることがわからない美優は少し考えてみた。
(儀式も終わり正式に正妃にもなったわ。もう私もう手に入っているんじゃないのかしら。そしたら後、欲しいものて・・・やっぱり子供?)
「うーん、やっぱりわからない。結城様に聞いてみます」
「美優様・・・そういうことはあまり聞かれない方が身の為だと思いますが・・・」
「?」
悠里は途中で言うのをやめた。
悠里は二人の問題なので様子を見ることにしたのだった。
今晩もまた結城が部屋へやってきた。
美優は聞こうと思って気合を入れて待っていた。
「美優、会いたかった」
そう言ってぎゅっと結城は美優を抱きしめてきた。
美優を膝の上に座らせ、結城は美優の体に触れる。
「あの、結城様、お聞きしたいことがあります」
「ああ、何でも聞いてくれ」
美優に優しくそう言った。
「どうして避妊しないんですか?」
「ぶっ!!」
突然思いがけない質問をされ結城は咽た。
「あと、王妃のつとめって何をしたらいいですか?」
「・・・」
「何を突然・・・」
「”お披露目の儀”も終わって正式に正妃になったんですが一体何をしたらいいのかわからなくて」
一生懸命話す美優を愛おしいとも思うが、少し愚かだとも思う結城だった。
「正妃の務めは・・・王と子どもを作ることと王を支える事だ」
「だから、避妊はしなかったんだ」
「でも正妃になる前から避妊しなかったですよね?」
一番の疑問を投げかけてみた。
「それは・・・お前に子ができれば元の世界のことを早く忘れて帰りたいという気持ちをなくせると思っていたからだ」
「・・・それって卑怯です」
「俺は手段を選ばないんだ」
きっぱり断言された。美優はそれ以上何も言えなくなった。
「今、避妊していないのは子が欲しいと思っているからだ。それにお前の務めでもある」
「・・・結城様を支えるのはどうしたらいいの?」
美優がそう言うと結城はじっと彼女を見つめた。
そしていつものように組み敷いた。
「俺は公務で疲れている。だから美優が俺を癒してくれればいい」
「何をしたらいいんですか?」
純粋な瞳で見つめ返され結城は何も言えなくなった。
「・・・」
「?」
「今のままでいい。お前は変わらないでくれ」
「?」
(変わる?どういうこと?)
「そのまま純粋なままでいてくれ。それが何より俺の支えになる」
「よくわからないですけど今、ちゃんと結城様を支えられているという事でいいでしょうか?」
「ああ」
そう返事をしながら美優の服を脱がせ始めた。
「えっ、まだ話の途中・・・」
「もう話は終わった」
一方的に話を切り上げられてしまった。
結城は美優の肌を触るのが好きらしい。
隅々まで触ってくるからたまらない。
美優の限界が来た時ようやく一つになろうとする。
酷いときは何時間もかけて体を触ってくる。
美優は行為が終わった後いつも倒れるように眠りに落ちていく。
今晩は特に執拗に体を触られ、何度も達しそうになった。
美優は思う。
(一体何が楽しいのか、こんなに体に触れるだけが・・・)
悠里さんの言う通り詳しく聞かなければよかったと美優は後悔した。
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