緑の守り神

えりー

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聞く耳を持たないヒスイ

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ヒスイとローズは前世のローズの墓参りにやってきた。
ヒスイは何やら吹っ切れた表情をしていた。
ローズは不思議そうにヒスイの顔を眺めた。
「ヒスイ様?何かあったんですか?清々しお顔をされています」
「ああ、ローズに話たら何だか心が軽くなった。聞いてくれてありがとう」
そう言い、今まで見たことのない微笑を浮かべた。
(これが本当のヒスイ様なのかしら)
二人は薔薇園から摘んできた薔薇を墓が半分埋まるほど並べた。
「ヒスイ様・・・はまだ前世での私の事を愛しているんですか?」
「ああ、もちろんだ。竜の愛は深いからそうそう気持ちは変わらない」
(前世の自分にやきもちを妬きそうだわ)
「・・・そうですか」
「でも今は、全部ひっくるめてお前を愛している。ローズ」
そう言われ、キスされた。
「んぅっ」
突然の事でかわすことが出来なかった。
顎を固定され抗うことが出来ない。
ここは外だ。
この森に近づく人間はいないが、外でこういう行為に及ぶのはどうかと思う。
ヒスイの舌がローズの舌を放すまいと追いかけて捕まえる。
それを繰り返しているうちにローズは体から力が抜けその場に座り込んでしまった。
そんなローズの上に覆いかぶさりさらにキスしてこようとする。
「も、やめ・・・てください。ここは外ですよ」
「そんなこと関係ない。ここは俺の森だからな。ここで何をしようと誰も咎めないさ」
そう言いながらヒスイの行動はエスカレートしていく。
ドレスのボタンを外していき、むき出しになった肌にキスをする。
「んんぅ」
(ここは外なのにこんな事・・・)
抵抗するローズを見てヒスイは言った。
「そんなに外で抱かれるのは嫌なのか?」
どうやら竜と人間の思考は違うらしい。
「はい、困ります。・・・できれば城でお願いします」
「愛おしいローズの頼みなら仕方ない」
ローズを抱え上げヒスイは飛んだ。
のだ。
「きゃぁぁぁぁ!!」
すごいスピードで彼はローズを横抱きにしたまま飛んでいく。
あっという間に城に着いた。
「・・・怖かったです」
涙目になりローズはヒスイを睨んだ。
「・・・そんなに怖がると思わなかった。悪かった」
「・・・」
ローズは拗ねた素振りをみせた。
「機嫌を直してくれないか?」
「もう、いいです。でも外では抱こうとしないでくださいね」
「ああ、気を付けつる」
変えは悪びれた様子もなくしれっとそう言った。
(本当にわかっているのかしら)
ローズは疑った。
ヒスイはローズをベッドに降ろすと自分の服を脱ぎ始めた。
「あの、今から・・・抱くんですか?」
まさか昼間からそんな事をするなんて考えていなかったローズは眩暈を覚えた。
「ああ、抱くつもりだが。何か問題があるのか?」
あまりにじらされた彼は少し機嫌が悪くなっていた。
(怖い・・・)
「えっと、まだ昼ですよ」
「交わるのに昼夜は関係ないだろう」
確かにその通りなのだがこんなに明るくては全て見えてしまう。
「でも、体が全部ヒスイ様に・・・恥ずかしいところまで見えてしまいます」
思い切って訴えてみたがヒスイからとんでもないことを聞かされた。
「竜は暗くてもよく見える瞳を持っている。そんなに恥ずかしがらなくてもいい」
「それって・・・夜でも私の、その・・・恥ずかしい部分も全部鮮明に見えていたってことですか!?」
思わずローズは大きな声を上げてしまった。
「ああ、もうお前の体で見ていない場所はない」
「!!」
ローズはショックを受けた。
夜は暗くて見えないものだと思っていた。
実際、燭の明かりを消せば、ローズにはあまりよく見えていなかったからだ。
ローズは羞恥で真っ赤になった。
「だから諦めて抱かれろ」
そう言いながらローズを押し倒し、ドレスを脱がせた。
下着だけは何とか守った。
「抱くならせめて下着越しでお願いします」
これがローズの妥協案だった。
「俺はお前の肌を見るのが好きなのにな。まぁ、良いだろう」
ローズの胸に触れ始めた。
布越しの刺激はいつもと違う。
下着でこすれる度に変な感じがする。
「あぁんっ」
下着越しに胸の頂を口に含まれじんわりと下着が彼の唾液で濡れていくのがわかる。
ツンと立ってきた乳首が下着から透けるようになった。
彼はそこを集中的に責めてくる。
胸を揉み、乳首に軽く歯を立てる。
「やあぁん!」
それだけで下腹部に熱が集まってくるのがわかる。
そうしてローズの体で感じやすい所に触れてきて全身をくまなく責めてくる。
「んんぅ!」
ローズはあまりのもどかしさに身を捩った。
自然と体がヒスイから逃れようと動く。
ヒスイがそれを許すはずもなく、あっけなく元の位置へと引き戻される。
太腿と太腿の間が疼きだす。
それが恥ずかしくて足をぎゅと閉じた。
それに気づいたヒスイはローズの足を大きく開かせ、その間に体を埋めた。
ローズは何か硬いものに触れ、一瞬驚いた。
「ヒスイ様・・・いま当たったものは・・・?」
「これだが?」
そう言いながら自身の屹立しているものを取り出し、ローズに見せた。
初めて間近で見るはグロテスクなものに見えた。
「いつもお前をこれで突き上げているじゃないか」
「!!」
露骨な物言いにローズは言葉を失った。
(ヒスイ様には羞恥心がないのかしら)
ローズはそう思った。
いきなりものを見せるだなんて誰だって驚くに決まっている。
ローズは狼狽えていたがヒスイはそんなこと気にしている様子はなかった。
ヒスイは下着越しに下腹部に触れてきた。
下着の隙間から指を入れいつものように愛撫を始めた。
胸の頂に吸いついたまま、それを舌で転がしている。
徐々に乳首がじんじんと疼きだしてきた。
「あぅん」
ヒスイは下着の中の愛撫は指を使った。
いつもは舌と口でローズの花弁が綻ぶまで愛撫するが、今日は下着を身につけたままの愛撫だ。
ヒスイは馴れない愛撫に苦戦した。
いつもと違い見えないからだ。
手探りで探り当てた花弁に触れるともうそこは蜜を流し始めていた。
そこを上下にこすり花芯に蜜を刷り込んでいった。
するとローズの体がしなやかにうねり、びくっと跳ねた。
更に蜜壺へ指を入れ出しいてしながら秘部を広げていく。
ローズの体の準備が整うと下着の隙間から自身のものを差し入れた。
見えないのでなかなかやりづらかったが何とか蜜口を探り当てることが出来た。
そこに自身のものをあてがい一気にローズの体を貫いた。
「あぁぁ!!」
ローズはその衝撃に喘いだ。
そうしてゆっくりと腰を動かし始め、律動が始まった。
「やぁんっあぁっ」
ローズは快楽に溺れていった。
ヒスイはより深く繋がりたくてズンっと思い切り突き入れた。
「あぅ!!」
ローズの喘ぎが一層激しくなる。
そうして、腰の動きが早まりローズの下着を汚しながらどんどん突き進んで最奥にあたる。
その衝撃でローズは達した。
ローズが達すると肉壁が蠢きだし、ヒスイから白濁した液体を搾り取ろうとする。
「あぁんっ」
「っく」
ヒスイはローズの中に白濁した液体を注ぎ込んだ。
それでもまだ屹立している自身のものをあてがい行為に及ぼうとする。
「ヒス・・・イ様・・・もう二回目です」
「だが、まだ足りない。それに何回してもいいだろう。お前はもう俺のものなんだから」
そう言い、ローズから下着を剥ぎ取った。
「やはり邪魔だからな」
「やっ、見ないでください!!」
「嫌だ」
そうきっぱい言われ、ローズの抵抗虚しくあっさり拒否されてしまった。
こうして何度もローズは達かされ、もう何度目かわからないくらいヒスイに抱かれた。
ローズは最後らへんの記憶があいまいになるくらい抱き潰されてしまった。







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