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【月一朝礼のライブ】
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・【月一朝礼のライブ】
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まずはパーティ・チューンを歌って、そして健康をテーマにした曲、最後に好きなこと。
俺が歌うのは最後の”好きなこと”だけだ。
それなのに、もう緊張してきて。
アタルは余裕そうだ。
そして余裕が無さそうな、人がもう一人。
紗栄子だ。
こうやってちゃんとライブをすることは初めてなので緊張しているようだ。
「ショータ……私、ダメかも……」
塩を掛けた青菜のように、しおしおになり、今にもしゃがみ込みそうな紗栄子がそこにはいた。
いつも俺は塩対応と言われるが、今、塩掛けたら紗栄子のお父さんのようにヨボヨボになってしまいそうなので、俺は、紗栄子の手を握ってこう言った。
「大丈夫、いっぱい練習しただろ。練習は嘘をつかない。自分を信じて、俺たちを信じて頑張ってくれ」
「ありがとう、ショータ……私頑張る! だから! ショータも頑張ってね!」
そう言ってウィンクをした紗栄子。
確かに俺も頑張らないとな。
だって手を握る俺の手も震えていただろうから。
「よっし! じゃあライブやりきろう!」
アタルが俺の肩を組んできた。
俺は紗栄子と肩を組み、三人で気合を入れた。
「エイエイオー!」
そしてアタルと紗栄子、そして俺は舞台上に立った。
舞台上から見下ろす生徒たちは思った以上に人がいて、全員こっちを見ていて、誇らしい反面すごく怖くなった。
でも最初の、最初の最初の、アタルが空気を全て掴んでくれるはず!
「まずはパーティ・チューン! 『パーティ感』です!」
俺はアタルの声に合わせて、トラックを流し始めた。
ゲームセンターの音を使い、J-POPのようなカラフルな音色に仕上げたこの曲から全てが始まる!
《アタル》
間接がポキポキ・パーティ 楽しさ、どんどん倍ー
何かあってもすぐ、どんまい 今回は楽しむだけ、無い損害
いろいろ食べてカラダ師匠 器用も稀少もまとめていこう
利口でも馬鹿でも楽しくハイ 腕を出してする気配り
いるかい? いらない? いや絶対今だい! カラダを出し切る・大・大・大!
動きまくろう、大胆DAY 楽しいことには最短で
即カラダ、アツアツ・フィーバー 喜び勇めば楽々進化
引火するほどの楽しい脂汗着火ファイア カラダで勝ったラッパー
《フック》
(アタル)カラダで発想、すぐ行く滑走 黄色い声援を抜刀
(紗栄子)マイクという名の刀で つまらない空気を断ち切って
(アタル)カラダで発想、すぐ行く滑走 黄色い声援を抜刀
(紗栄子)マイクという名の刀で 刺身を切って、寿司振る舞って
《紗栄子》
カラダもいいけど、お寿司もね それ以外のことは推す気も無ぇ
カッパ巻きでカラダも新鮮 力強い軍艦は既に良い線
鉄火巻き、天下一、宴会し 展開する楽しい空間が習慣
十貫でも百貫でも寿司食いねぇ 時にはよく手を拭いてー
でもまあ基本は適当Go 熱いお茶は赤道王
それが合うんだ寿司 阿吽な国、カラダとも理解し合う
期待し合う、嫌うなんて無い 寿司だって・大・大・大!
迎合していく大食いブーム だからデカいカラダ来ーる
《フック》
(アタル)カラダで発想、すぐ行く滑走 黄色い声援を抜刀
(紗栄子)マイクという名の刀で つまらない空気を断ち切って
(アタル)カラダで発想、すぐ行く滑走 黄色い声援を抜刀
(紗栄子)マイクという名の刀で 刺身を切って、寿司振る舞って
【盛り上がる会場、紗栄子も大丈夫だったみたいだ】
【すぐさま次の曲を始める】
【次の曲は俺も含めてリリックを考えたので、割かし韻もメッセージ性も整っている】
「次の曲は健康がテーマの曲! 『カラダラッパ寿司ラッパ健康歌謡祭』だー!」
この曲が終われば俺も歌う。
心臓はどんどん高鳴っていく。
《アタル》
お尻からオナラ出してく健康法 腸と心の洗浄を
デカいオナラの献上を ぶち破る、天井を
健康の限界突破 カラダラッパ鳴る鳴る発破
ガツガツ舞ったラッパがグッド アッパーなフット
足を動かし、全力ダッシュ 勢いある、まるで建国ラッシュ
肩を回していつもハッスル どんどん作り上げるキャッスル
がっつく健康GoGoGo 向上促す工場も堂々
自分という国を守っていこう 高い塀を囲ってみよう
《フック》
(紗栄子)体の中から健康 食も、やるも、自分専用
(アタル)YoYo、HeyYo、栄養 成長、健康、今を先行
(紗栄子)体の中から健康 食も、やるも、自分専用
(アタル)YoYo、HeyYo、栄養 成長、健康、今を先行
《紗栄子》
寿司を食べていく健康法 腸と心の洗浄を
旨いという声の献上を ぶち破る、天井を
健康の限界突破 寿司ラッパ鳴る鳴る発破
ネタシャリ協奏、得た愛抱擁 手堅い構造
心も踊る、全力ダンス 勢いある、まるで建国乱舞
寿司食べて無くなる老いも どんどん作り上げるお城
コリも消えてくGoGoGo 上昇促す想像も堂々
自分という国を守っていこう 時には仲間に頼ってみよう
《フック》
(紗栄子)体の中から健康 食も、やるも、自分専用
(アタル)YoYo、HeyYo、栄養 成長、健康、今を先行
(紗栄子)体の中から健康 食も、やるも、自分専用
(アタル)YoYo、HeyYo、栄養 成長、健康、今を先行
【この曲も盛り上がり、ついに最後の曲だ】
【俺もデカいラジカセの後ろに隠していたマイクを持って舞台の中央に立つ】
【その俺の行動に、ちょっと「おぉっ?」となる会場】
【さて、まずは、俺の歌声で会場をさらに掴むぞ!】
「最後の曲は『好きなこと』だー!」
《フック(翔太)》
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
闘いたい ここにいたい
だから好きなことと共に生きるんだ
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
掴み続ける 笑い続ける
俺の居場所は必ずここにあるから
《アタル》
背中を反って、緊張を解いて 悪意を削いで、未来へ漕いで
僕の旅は止まらない、終わらない カラダ無いなんて無い、全てお宝に
生きているだけで僕らは財宝なんだ 天を切り裂く拳まるで最上サンダー
天に轟け生きた証、意気は若い 意志は硬い、常に見せる良い闘い
そして認め合いたい、岐路で再会 大切なことは相談したい
仲間がいるから今僕がいる 集まることが、心呼ぶ合図
カラダのオーラで笑い合おう オーラはカラダから出る長い波動
カラダが大好き カラダは君の好きな言葉に置き換えて考えてみて
《フック(翔太)》
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
闘いたい ここにいたい
だから好きなことと共に生きるんだ
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
掴み続ける 笑い続ける
居場所は必ず好きなところにあるから
《紗栄子》
好きなモノは好き 無理なんてなくて、ずっと好き
君の好きなモノは好きに なっちゃうかもしれない不思議
ついに言ってしまうこともあって 座ってばかりいないで立って
去って、臆病風は 残るお寿司は特上だけだ
この特上を君に食べてほしい そう願うんだ、星に
いや願うだけじゃなくて行動 もっとするんだ、君の前で堂々
ずっと動くマグロのように 瞬発力のある赤身のように
赤くなったって止まれない 私のハートは壊れない
《フック(翔太)》
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
闘いたい ここにいたい
だから好きなことと共に生きるんだ
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
掴み続ける 笑い続ける
居場所は必ず好きなところにあるから
俺たちのライブは大成功し、幕を閉じた。
そして始まったんだ。
「フゥフゥフ~フゥ! 次は亀本商店街でライブするみたいじゃぁ~い! 先生、嬉しいぞぃ! 準備期間は長いらしいから頑張れー!」
タテノリ先生がハシャイでいる。
そう、俺たちの次の舞台は亀本商店街だ。
アタルは元気に声を張り上げる。
「思い切りかましてやろうぜ! 翔太! 紗栄子ちゃん!」
「うん! カマスくらいかまして、いつかはデッカイ出世魚!」
いつの間にか紗栄子も俺たちのユニットに入ったが、まあそれはいいだろう。
気も合うしな。
「じゃっ! 放課後!」
そう言ってアタルはいつも通り、ライブの無い昼休みは、活発なほうの友達と共にグラウンドへ出て行く。
残った俺と紗栄子はいつも通り、二人で音楽の話をしながら、音楽を聴くんだ。
「今日のショータの曲リストはどんな感じかなぁっ! 楽しみでドキドキし過ぎて心臓が宙に浮くよ!」
「それはしまっといてくれよ」
いつもの席で。
二人で。
・【月一朝礼のライブ】
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まずはパーティ・チューンを歌って、そして健康をテーマにした曲、最後に好きなこと。
俺が歌うのは最後の”好きなこと”だけだ。
それなのに、もう緊張してきて。
アタルは余裕そうだ。
そして余裕が無さそうな、人がもう一人。
紗栄子だ。
こうやってちゃんとライブをすることは初めてなので緊張しているようだ。
「ショータ……私、ダメかも……」
塩を掛けた青菜のように、しおしおになり、今にもしゃがみ込みそうな紗栄子がそこにはいた。
いつも俺は塩対応と言われるが、今、塩掛けたら紗栄子のお父さんのようにヨボヨボになってしまいそうなので、俺は、紗栄子の手を握ってこう言った。
「大丈夫、いっぱい練習しただろ。練習は嘘をつかない。自分を信じて、俺たちを信じて頑張ってくれ」
「ありがとう、ショータ……私頑張る! だから! ショータも頑張ってね!」
そう言ってウィンクをした紗栄子。
確かに俺も頑張らないとな。
だって手を握る俺の手も震えていただろうから。
「よっし! じゃあライブやりきろう!」
アタルが俺の肩を組んできた。
俺は紗栄子と肩を組み、三人で気合を入れた。
「エイエイオー!」
そしてアタルと紗栄子、そして俺は舞台上に立った。
舞台上から見下ろす生徒たちは思った以上に人がいて、全員こっちを見ていて、誇らしい反面すごく怖くなった。
でも最初の、最初の最初の、アタルが空気を全て掴んでくれるはず!
「まずはパーティ・チューン! 『パーティ感』です!」
俺はアタルの声に合わせて、トラックを流し始めた。
ゲームセンターの音を使い、J-POPのようなカラフルな音色に仕上げたこの曲から全てが始まる!
《アタル》
間接がポキポキ・パーティ 楽しさ、どんどん倍ー
何かあってもすぐ、どんまい 今回は楽しむだけ、無い損害
いろいろ食べてカラダ師匠 器用も稀少もまとめていこう
利口でも馬鹿でも楽しくハイ 腕を出してする気配り
いるかい? いらない? いや絶対今だい! カラダを出し切る・大・大・大!
動きまくろう、大胆DAY 楽しいことには最短で
即カラダ、アツアツ・フィーバー 喜び勇めば楽々進化
引火するほどの楽しい脂汗着火ファイア カラダで勝ったラッパー
《フック》
(アタル)カラダで発想、すぐ行く滑走 黄色い声援を抜刀
(紗栄子)マイクという名の刀で つまらない空気を断ち切って
(アタル)カラダで発想、すぐ行く滑走 黄色い声援を抜刀
(紗栄子)マイクという名の刀で 刺身を切って、寿司振る舞って
《紗栄子》
カラダもいいけど、お寿司もね それ以外のことは推す気も無ぇ
カッパ巻きでカラダも新鮮 力強い軍艦は既に良い線
鉄火巻き、天下一、宴会し 展開する楽しい空間が習慣
十貫でも百貫でも寿司食いねぇ 時にはよく手を拭いてー
でもまあ基本は適当Go 熱いお茶は赤道王
それが合うんだ寿司 阿吽な国、カラダとも理解し合う
期待し合う、嫌うなんて無い 寿司だって・大・大・大!
迎合していく大食いブーム だからデカいカラダ来ーる
《フック》
(アタル)カラダで発想、すぐ行く滑走 黄色い声援を抜刀
(紗栄子)マイクという名の刀で つまらない空気を断ち切って
(アタル)カラダで発想、すぐ行く滑走 黄色い声援を抜刀
(紗栄子)マイクという名の刀で 刺身を切って、寿司振る舞って
【盛り上がる会場、紗栄子も大丈夫だったみたいだ】
【すぐさま次の曲を始める】
【次の曲は俺も含めてリリックを考えたので、割かし韻もメッセージ性も整っている】
「次の曲は健康がテーマの曲! 『カラダラッパ寿司ラッパ健康歌謡祭』だー!」
この曲が終われば俺も歌う。
心臓はどんどん高鳴っていく。
《アタル》
お尻からオナラ出してく健康法 腸と心の洗浄を
デカいオナラの献上を ぶち破る、天井を
健康の限界突破 カラダラッパ鳴る鳴る発破
ガツガツ舞ったラッパがグッド アッパーなフット
足を動かし、全力ダッシュ 勢いある、まるで建国ラッシュ
肩を回していつもハッスル どんどん作り上げるキャッスル
がっつく健康GoGoGo 向上促す工場も堂々
自分という国を守っていこう 高い塀を囲ってみよう
《フック》
(紗栄子)体の中から健康 食も、やるも、自分専用
(アタル)YoYo、HeyYo、栄養 成長、健康、今を先行
(紗栄子)体の中から健康 食も、やるも、自分専用
(アタル)YoYo、HeyYo、栄養 成長、健康、今を先行
《紗栄子》
寿司を食べていく健康法 腸と心の洗浄を
旨いという声の献上を ぶち破る、天井を
健康の限界突破 寿司ラッパ鳴る鳴る発破
ネタシャリ協奏、得た愛抱擁 手堅い構造
心も踊る、全力ダンス 勢いある、まるで建国乱舞
寿司食べて無くなる老いも どんどん作り上げるお城
コリも消えてくGoGoGo 上昇促す想像も堂々
自分という国を守っていこう 時には仲間に頼ってみよう
《フック》
(紗栄子)体の中から健康 食も、やるも、自分専用
(アタル)YoYo、HeyYo、栄養 成長、健康、今を先行
(紗栄子)体の中から健康 食も、やるも、自分専用
(アタル)YoYo、HeyYo、栄養 成長、健康、今を先行
【この曲も盛り上がり、ついに最後の曲だ】
【俺もデカいラジカセの後ろに隠していたマイクを持って舞台の中央に立つ】
【その俺の行動に、ちょっと「おぉっ?」となる会場】
【さて、まずは、俺の歌声で会場をさらに掴むぞ!】
「最後の曲は『好きなこと』だー!」
《フック(翔太)》
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
闘いたい ここにいたい
だから好きなことと共に生きるんだ
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
掴み続ける 笑い続ける
俺の居場所は必ずここにあるから
《アタル》
背中を反って、緊張を解いて 悪意を削いで、未来へ漕いで
僕の旅は止まらない、終わらない カラダ無いなんて無い、全てお宝に
生きているだけで僕らは財宝なんだ 天を切り裂く拳まるで最上サンダー
天に轟け生きた証、意気は若い 意志は硬い、常に見せる良い闘い
そして認め合いたい、岐路で再会 大切なことは相談したい
仲間がいるから今僕がいる 集まることが、心呼ぶ合図
カラダのオーラで笑い合おう オーラはカラダから出る長い波動
カラダが大好き カラダは君の好きな言葉に置き換えて考えてみて
《フック(翔太)》
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
闘いたい ここにいたい
だから好きなことと共に生きるんだ
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
掴み続ける 笑い続ける
居場所は必ず好きなところにあるから
《紗栄子》
好きなモノは好き 無理なんてなくて、ずっと好き
君の好きなモノは好きに なっちゃうかもしれない不思議
ついに言ってしまうこともあって 座ってばかりいないで立って
去って、臆病風は 残るお寿司は特上だけだ
この特上を君に食べてほしい そう願うんだ、星に
いや願うだけじゃなくて行動 もっとするんだ、君の前で堂々
ずっと動くマグロのように 瞬発力のある赤身のように
赤くなったって止まれない 私のハートは壊れない
《フック(翔太)》
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
闘いたい ここにいたい
だから好きなことと共に生きるんだ
負けられない 逃げられない
好きなことからは目を逸らしたくないんだ
掴み続ける 笑い続ける
居場所は必ず好きなところにあるから
俺たちのライブは大成功し、幕を閉じた。
そして始まったんだ。
「フゥフゥフ~フゥ! 次は亀本商店街でライブするみたいじゃぁ~い! 先生、嬉しいぞぃ! 準備期間は長いらしいから頑張れー!」
タテノリ先生がハシャイでいる。
そう、俺たちの次の舞台は亀本商店街だ。
アタルは元気に声を張り上げる。
「思い切りかましてやろうぜ! 翔太! 紗栄子ちゃん!」
「うん! カマスくらいかまして、いつかはデッカイ出世魚!」
いつの間にか紗栄子も俺たちのユニットに入ったが、まあそれはいいだろう。
気も合うしな。
「じゃっ! 放課後!」
そう言ってアタルはいつも通り、ライブの無い昼休みは、活発なほうの友達と共にグラウンドへ出て行く。
残った俺と紗栄子はいつも通り、二人で音楽の話をしながら、音楽を聴くんだ。
「今日のショータの曲リストはどんな感じかなぁっ! 楽しみでドキドキし過ぎて心臓が宙に浮くよ!」
「それはしまっといてくれよ」
いつもの席で。
二人で。
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