落語のような世界

 サッカーに取り組んでいたが、ケガをして選手になる夢が絶たれた由宇。
 やりたいことが無くなって虚ろにリハビリを繰り返していると、幼馴染の京子が暇つぶしにと落語のCDと落語の本を持ってくる。
 最初は反発したが、暇過ぎて聞いてみると、まあ暇つぶしにはなった、と思う。
 そのことを1週間後、次のお見舞いに来た京子へ言うと、それは入門編だと言う。
 そして明日は落語家の輪郭亭秋芳の席が病院内で行なわれるという話を聞いていた京子が、見に行こうと由宇を誘う。
 次の日、見に行くとあまりの面白さに感動しつつも、じゃあ帰ろうかとなったところで、輪郭亭秋芳似の男から「落語の世界へ行こう」と誘われる。
 きっと輪郭亭秋芳の変装で、別の寄席に連れてってくれるという話だと思い、由宇と京子は頷くと、視界が歪む。
 気が付いたら落語のような世界にワープしていた。
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