最強勇者の物語

しまうま弁当

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2章 目を覚ましたらそこは異世界でした

遭遇

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僕達はデリール大森林に入って山道を道なりに進んでいった。

途中で魔物に遭遇し戦闘にもなった。

一戦目こそ慣れずに戸惑ったが、二戦目、三戦目と繰り返す内に戦い方にも慣れていった。

一戦目は少し危なかったがギリギリの所でかわし、傷一つ負わずに進んでいった。

教会のある高台にもかなり近づいていた。その点は順調だった。

だがしかし。

僕を歩く前から話しかけられた。

「多和田さん、あと少しで教会のある高台に着きます。」僕の前を歩いていたクロエが話しかけてきた。

「分かった、ありがとう。」

僕は、クロエに答える。

「いや森林の方の教会は久しぶりだよね、ね?ローラ」

ティアはローラに尋ねた。

「今もお花いっぱい咲いてるといいよね、ね?クロエ」

ローラはクロエに聞いた。

クロエと並んでローラとティアも歩いている。

「ええ、教会に着いたら、いっぱい摘みましょう。」

クロエが二人に答えた。

なんでこういう状況になるのかな?

最初はクロエがデリール大森林の入口の所で待っていて、一緒に森林の教会に連れていって欲しいと頼まれた。

すごく行きたそうだったので、連れてきたのだけれど、更にその後からローラ達がガロットさんスコットさんと一緒に追いついてきた。

クロエが村からいなくなって心配で森林まで探しに来たらしい。

かなり奥まで来てたので、もうこのまま教会まで行ってしまおうとなり、皆で進んで行った。

魔物との戦闘中にガロットさん達とはぐれてしまった。

「二人とも無事だといいんだけど。」

するとティアが僕に言った。

「親方なら強いから、魔物なんかに負けたりしないって。」

更にローラが続けて僕に言った。

「スコットおじさんもかなり強いから、魔物なんかに負けません。」

まあ確かにこっちの心配をしたほうがいいだろう。

ティアが行商人の弟子をしており、それなりに戦えるのは助かった。

だがローラとクロエは戦えないので、魔物に複数で囲まれると二人を守りつつ、かつティアへの攻撃が集中しないように戦わなければならない。

これはかなりきつい。

なるべく魔物との戦闘を避けてくしかないかな、等と考えていると、前からティアの声が聞こえた。

「多和田さん、この丘の上が教会です。」

僕もティア達の前までかけていった。

丘の上を見上げたが上の方は見えなかった。

かなり高い丘のようだ。

僕らが丘の頂上に続く階段をのぼり始めようとした時、森の中から三メートルはありそうな恐竜のような魔物が二匹現れた。

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