最強勇者の物語2

しまうま弁当

文字の大きさ
上 下
136 / 265
第4章 ホルムス共和国

ソレフト村

しおりを挟む
二時間後、僕を乗せた蒸気バスはソレフト村に到着した。

時間はもうすぐ正午になるところだった。

蒸気バスは僕をおろして、走り去っていった。

僕は周りを見渡した。

どうやらソレフト村の中心部のようだ。

赤いレンガ造りの建物が多かった。

コンクリート造りの建物もいくつかあったが高い建物はなく、三階だての建物がポツポツあるだけだった。

ここはおそらく商店街なのだろうが、開いている店は少なかった。

うーんこれはかなり寂れた商店街だな。

歩いている歩行者はほとんどおらず、蒸気自動車もマバラだった。

道路も歩道は整備されておらず、車道だけだった。

かなりの田舎だな。

さてと面接会場に行かないとな。

バス停から東に向かえばいいはずだ。

僕はソレフト村を東に進んでいった。

村の中心部から離れると一気に建物の数が減った。

その代わりに何もない草だけが生えた空地や、植物が生い茂った林が広がっていた。

しばらく歩くと四階建ての紫色の建物が見えてきた。

ここが今日の面接会場だ。

僕は四階建ての紫色の建物の前までやって来た。

今日面接を受ける会社はパリデルム鉱業という会社だ。

僕は正面玄関の扉を開けた。

すると受付にいた紫色の制服を、着た女性スタッフが応対してくれた。

「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件ですか?」

僕は受付の女性スタッフに答えた。

「はい本日面接に伺ったロベルト・ソルディという者です。」

女性スタッフが僕に答えた。

「ソルディさんですね。お待ちしておりました。」

女性スタッフはそう言うと立ち上がり受付から出てきた。

そして僕に言った。

「面接は三階の部屋で行いますので、ご案内します。」

そして僕は三階の部屋まで案内してもらった。

女性スタッフが案内してくれた部屋は、会議室だった。

かなり広めの部屋で、事務用の机と椅子がたくさん置かれていた。

女性スタッフが魔導灯のスイッチをいれた。

そして会議室全体が明るくなった。

そして女性スタッフが僕に言った。

「では採用担当者を呼んできますので、かけてお待ちください。」

僕はお言葉に甘えて、近くの椅子に腰をおろした。

女性スタッフはそう言うと会議室から出ていった。

そしてそれから少しの間待った。

どうしたのだろうか?一向に担当者の人が来る気配が無かった。

更に少し待った。

うーんかれこれ一時間ぐらいは待っているのではないだろうか?

なぜ採用担当者の人は来ないんだ?

そんな事を考えていると、ようやく会議室の扉が開き採用担当者が姿を現した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

転生令嬢は現状を語る。

みなせ
ファンタジー
目が覚めたら悪役令嬢でした。 よくある話だけど、 私の話を聞いてほしい。

幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない… そんな中、夢の中の本を読むと、、、

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

魔法のせいだからって許せるわけがない

ユウユウ
ファンタジー
 私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。  すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

処理中です...