最強勇者の物語2

しまうま弁当

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第4章 ホルムス共和国

大家ネットワーク

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僕はバルドーさんとオルランドさんと共に、アパートグランディールの前で話をしていた。

僕はバルドーさんに尋ねた。

「そう言えばバルドーさんとオルランドさんは、お知り合いなんですか?」

バルドーさんが、僕に答えた。

「ああオルランドとは大家仲間さ。大家の気苦労が分かるのは同じ大家だからね。大家同士で情報交換なんかもしている。入居者の紹介や入居者同士のいざこざも対応しやすいしね。まあオルランドの場合は管理人だから大家って訳じゃないけど。」

なるほど、さしずめ大家ネットワークといった所か。

そうだ肝心な事を聞くのを忘れていた。

僕はバルドーさんに尋ねた。 

「すいません。それで部屋は空いてますか?」

バルドーさんが僕に答えた。

「ああ、空いてるよ。丁度一昨日退去した人がいるからね。」

そうか良かった。

とりあえずこれで部屋の確保はできそうだ。

するとバルドーさんが僕に言った。

「ちなみに三階の一番奥の部屋が空いてる。部屋の設備はトイレと風呂あと流し台がある。ああだけど靴は一階の玄関で脱いでおくれよ。グランディールの中は土足厳禁だからね。」

僕はバルドーさんに尋ねた。

「なるほど、そうすると一階から三階までが貸部屋なんですか?」

するとバルドーさんが僕に答えてくれた。

「いや、貸部屋は二階と三階だけだよ。一階は私の住まいだよ。」

そうなのか、するとホテルみたいな感じだな。

僕はバルドーさんに尋ねた。

「それで家賃はいくらなんですか?」

バルドーさんは僕に答えた。

「家賃は1ヶ月三万ルーンだ。それと入居時に保証金として別に家賃の一ヶ月分を貰うよ。」

という事はトータルで六万ルーンか。

何とか払える金額だな。

するとバルドーさんがオルランドさんに言った。

「そう言えば、オルランドまだ時間は大丈夫なのかい?午後七時から集会所で、公営アパートの管理人が集まって勉強会をやるって言ってたじゃないか?」

オルランドさんは、バルドーさんに尋ねた。

「えっ?もうそんなに時間経ってますか?今何時ですか?」

するとバルドーさんは、アパートグランディールの中に入っていった。

そしてすぐに出てきてオルランドさんに言った。

「午後六時三十分だよ。」

するとオルランドさんがバルドーさんに言った。

「すいません。バルドーさん、ソルディさん。今日はこれで失礼します。」

オルランドさんはそう言うと、駈け足でもと来た道を戻っていった。

するとバルドーさんが大きな声で、オルランドさんに言った。

「オルランド!今度ルンパイヤを持っててあげるよ!入居者を連れてきてくれたお礼にね!」

オルランドさんは、こちらに振り向いて会釈をした。

そしてまた駈け足で公営アパートまで戻っていった。
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