最強勇者の物語2

第４章 ホルムス共和国

レクール銀行

さてとこの後はどうしようかな。

そう言えばさっき小切手を貰ったんだったな。

まずレクール銀行にいくべきかな？

手持ち現金も有るし今すぐに、お金が必要という訳ではないけど。

ただこの小切手エルスタ支店と書かれていた。

だからレクール銀行のエルスタ支店に持ち込まないと受け取りができないか、手数料を取られるかもしれない。

まあ先に現金を受け取ってこようか。

でもレクール銀行というのはどこにあるんだろうか？

いや待てよ、さっきどこかで見たような気がするけど。

うーん。どこだったかな？

まあいいや一旦エルスタ駅に戻ろう。

僕は来た道を戻って、エルスタ駅へと戻る事にした。

昼過ぎという事もあり、行き交う通行人の数は更に多くなっていた。

僕は人混みの中を進んでいって、エルスタ駅構内に戻った。

そしてエルスタ駅の構内にある、エルスタ駅総合案内所に向かった。

僕は自動ドアをくぐった。

この時は総合案内所は空いていて、全ての窓口が空いていた。

僕は、一番窓口にいた女性スタッフに声をかけた。

「すいません、レクール銀行へはどうやって行けばいいですか？」

女性スタッフは僕に言った。

「レクール銀行ですか？レクール銀行エルスタ支店でしたら、エルスタ駅西口を出て三つ目の交差点を渡った所にあります。タラルダビルの一階部分に入っています。タラルダビルというのは、十五階建ての黒い大きなビルです。ロシェラ百貨店の道路を挟んで向かい側にあります。」

ああどこかで見た事あるような気がしたのは、ロシェラ百貨店の前にあったからか。

僕は女性スタッフに礼を言って、総合案内所の外に出た。

そのままエルスタ駅西口を出て、ロシェラ百貨店前へと向かった。

そしてロシェラ百貨店前に到着した。

今回はロシェラ百貨店では無く、タラルダビルを探した。

すぐに黒い大きなビルを見つける事ができた。

コンクリート造りの十五階建てのビルで、黒く塗装されていた。

これがタラルダビルだろう。

最も大きなビルではあったが、向かい側のロシェラ百貨店よりは横幅はかなり小さかった。

このタラルダビルの一階に、クレール銀行エルスタ支店が入っていた。

タラルダビルの一階中央部分に、クレール銀行への入口があった。

タラルダビルの一階部分はガラス張りになっていた。

そして自動ドアの上の所に、クレール銀行と大きく書かれていた。

クレール銀行内は、カウンターで客のエリアと銀行職員が仕事をしているエリアで分けられていた。

カウンターには窓口が十二個設けられており、窓口の職員を含めておよそ五十人の職員がいた。

そして自動預払機(ATM)は出入口の自動ドアのすぐ前に、十台ほど置かれていた。

レクール銀行エルスタ支店内は、昼時という事もあり、たくさんの客が来ているようだった。

僕は自動ドアの近くにいた案内係の女性職員に尋ねた。

「すいません、小切手を現金にしたいんですけど？」

女性職員が僕に言った。

「申し訳ありません。ただいま混んでおりまして、少しお待ち頂けますでしょうか？」

そう言うと、女性スタッフは一枚の紙を僕に渡した。

僕はこの紙を受け取り見てみた。

この紙には52と書かれていた。