最強勇者の物語2

しまうま弁当

文字の大きさ
上 下
89 / 265
第4章 ホルムス共和国

プラットホーム

しおりを挟む
僕はレイン駅昇降口の階段を、降りて行った。

すでにレイン駅のプラットホームには、五十人くらいの人々がホームで分かれて列を作っていた。

レイン駅のプラットホームは、島式ホーム(ホームの両側に線路があり列車が停車できるタイプ)になっていた。

プラットホームはコンクリートで造られており、その長さは二百メートルはあった。

プラットホームの両側には、線路が走っていた。

プラットホームの横幅は、十メートルぐらいだった。

僕はプラットホームの昇降口付近に、時刻表が設置されているのを見つけた。

すぐに僕は、時刻表の前に向かった。

時刻表の時間を、確認する。

時刻表の下には、路線図も一緒に掲載されていた。

僕は、エルスタの駅名を確認する。

上りのアリローグ行きに、乗ればいいんだな。

それと首都のエルスタ駅は、レイン駅から六つ目の駅だと確認した。

そして僕は、プラットホームを見渡した。

看板が出ていたので、一番ホームはすぐに分かった。

一番ホームを示す看板の横にアリローグ、エルスタ方面と書かれていた看板もあった。

プラットホームに設置された時計で、今の時間を確認する。

午前六時四十分だった。

時刻表を見て、次の列車を確認した。

次の列車は、午前六時四十五分に到着予定だった。

すぐに来るな。

僕は、すぐに一番ホームに向かった。

そして僕はすでに並んでいる人達の後ろに並んだ。

列車の停車位置が分からなかったので、すでに並んでいる人達の後ろに並ぶ事にした。

するとプラットホームに駅員さんと思われる声が響いた。

「お待たせ致しました。間もなく一番線にアリローグ行きの列車が参ります。危険ですので白線の内側でお待ち下さい。」

そして一番線ホームに、列車が速度を落としながら入ってきた。

やって来た列車は、赤色の蒸気機関車が、客車を牽引しながらやって来た。

蒸気機関車は、およそ縦十メートルくらいの赤い蒸気機関車だった。

蒸気機関車の上部にある煙突から、白い煙を排出していた。

その赤い蒸気機関車が、青色の客車を牽引した。

客車は全車両が青で塗装されており、蒸気機関車一両と牽引する客車が十両の編成だった。

客車は、およそ長さが二十メートルだ。

一番線ホームに入ってきた蒸気機関車は、完全に停車した。

そして各客車の出入口の扉が、一斉に開いた。

プラットホームにレイン駅で降りる乗客が、各客車から降りてきた。

今度はホームに並んでいた乗客達が、近くの入口から客車に乗り込んでいく。

僕も前の人に続いて、客車に乗り込んだ。

皆が乗り込んだ後、ピロロロと警告音のような音が鳴った。

再びプラットホームに、駅員の声が響いた。

「アリローグ行き発車致しましす。扉が閉まりますのでご注意下さい。」

客車の扉が、一斉に閉まった。

そして赤い蒸気機関車がボオーという音をたてながら、ゆっくりと走り始めた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

Boy meets girl

ひろせこ
恋愛
誰もが持っている色を、その少年も当然ながら持っていた。 にも拘らず持っていないと馬鹿にされる少年。 金と青。 この世界で崇められている光の女神の貴色。 金髪に青い瞳。 綺麗な色ほど尊ばれる世界の片隅で、 こげ茶の髪に限りなく黒に近い濃い青の瞳のその少年は、 黒にしか見えない瞳が見えないよう、 俯きひっそりと暮らしていた。 そんな少年が、ある日、1人の異質な少女と出会った。 「常世の彼方」の外伝です。 本編はこちら(完結済み)⇒https://www.alphapolis.co.jp/novel/584038573/446511345 本編未読でも…いける…はず。

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

宮廷の九訳士と後宮の生華

狭間夕
キャラ文芸
宮廷の通訳士である英明(インミン)は、文字を扱う仕事をしていることから「暗号の解読」を頼まれることもある。ある日、後宮入りした若い妃に充てられてた手紙が謎の文字で書かれていたことから、これは恋文ではないかと噂になった。真相は単純で、兄が妹に充てただけの悪意のない内容だったが、これをきっかけに静月(ジンユェ)という若い妃のことを知る。通訳士と、後宮の妃。立場は違えど、後宮に生きる華として、二人は陰謀の渦に巻き込まれることになって――

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

悪役令嬢にざまぁされた王子のその後

柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。 その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。 そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。 マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。 人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。

悪役令嬢の去った後、残された物は

たぬまる
恋愛
公爵令嬢シルビアが誕生パーティーで断罪され追放される。 シルビアは喜び去って行き 残された者達に不幸が降り注ぐ 気分転換に短編を書いてみました。

処理中です...