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第4章 ホルムス共和国
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僕はジューネックホテルの507号室に向かった。
ホテルの五階だと階段を使っても良かったが、多分あれがあるはずだと思い、一階を見渡した。
するとやはり待合室の奥にあれがあった。
待合室の奥には、引き戸が一つあり、その横にボタンが一つついていた。
僕は早速ボタンを押して、少し経ってアレが一階に降りてきた。
すぐに引き戸が開いた。僕はすぐに乗り込む。
僕が乗り込むとすぐに引き戸が閉まった。
やはり有りましたね。エレベーター!
僕は早速五階のボタンを押した。
ガーと動き出し、すぐに五階に到着した。
僕は廊下を進み507号室前に着いた。
僕はすぐに507号室の鍵を開けて、507号室の青色の扉を開け、部屋に入った。
真っ暗なので室内の魔導灯のスイッチを入れる。
部屋の中は白く統一されて、掃除もされていて綺麗ではあった。
だが五畳くらいの部屋に、普通サイズのベッドが一番奥に置かれていた。
そして小さめの机と椅子が一つづつ置かれているだけだ。
正直ジール公国の宿屋ミルガの方がいい部屋だった。
ここはビジネスホテルって感じで、寝るだけの場所だなと感じた。
部屋の上の所に使い方の分からない魔道具が、一つ付いていた。
それは青色をした横長の金属製の箱だった。
使い方も分からないし、今は触らないでおこう。
さて僕は部屋に置かれていた椅子に腰をおろした。
そういえば今後の方針を決めなければと思った。
何とかホルムス共和国に来る事はできた。
だが来てからの目的は決めていなかった。
この後はどうするべきか?
僕が異世界から来た勇者というだけで、まるで凶悪犯のような扱いだ。
このホルムス共和国に逃げてきたのも、この国が民主国家だと考えたからだ。
そもそも僕は何がしたいんだ?
こんな目に合わせた奴らに復讐がしたいのか?
うーん・・・・・・・・・。
うーん・・・・・・・・・。
いやそんな事は僕は望まない。
復讐なんかしたら、正真正銘の犯罪者になってしまう。
仮に復讐を計画して見事に成功させたとしよう。
その後はどうなる?
僕は各国首脳を殺した極悪勇者となってしまう。
そして皆がこう言うだろう。
やっぱり勇者なんてクズだ、だから殺すべきなんだと。
そしたら間接的に奴らの理屈が正しかった事を証明してしまう。
でもだからと言って、素直に死んでやるほど、僕は人間はできていない。
平凡で全然構わないから生きていく事それが僕の望みだ。
でも僕はこのホルムス共和国で、一体何をすべきなのか?
ホテルの五階だと階段を使っても良かったが、多分あれがあるはずだと思い、一階を見渡した。
するとやはり待合室の奥にあれがあった。
待合室の奥には、引き戸が一つあり、その横にボタンが一つついていた。
僕は早速ボタンを押して、少し経ってアレが一階に降りてきた。
すぐに引き戸が開いた。僕はすぐに乗り込む。
僕が乗り込むとすぐに引き戸が閉まった。
やはり有りましたね。エレベーター!
僕は早速五階のボタンを押した。
ガーと動き出し、すぐに五階に到着した。
僕は廊下を進み507号室前に着いた。
僕はすぐに507号室の鍵を開けて、507号室の青色の扉を開け、部屋に入った。
真っ暗なので室内の魔導灯のスイッチを入れる。
部屋の中は白く統一されて、掃除もされていて綺麗ではあった。
だが五畳くらいの部屋に、普通サイズのベッドが一番奥に置かれていた。
そして小さめの机と椅子が一つづつ置かれているだけだ。
正直ジール公国の宿屋ミルガの方がいい部屋だった。
ここはビジネスホテルって感じで、寝るだけの場所だなと感じた。
部屋の上の所に使い方の分からない魔道具が、一つ付いていた。
それは青色をした横長の金属製の箱だった。
使い方も分からないし、今は触らないでおこう。
さて僕は部屋に置かれていた椅子に腰をおろした。
そういえば今後の方針を決めなければと思った。
何とかホルムス共和国に来る事はできた。
だが来てからの目的は決めていなかった。
この後はどうするべきか?
僕が異世界から来た勇者というだけで、まるで凶悪犯のような扱いだ。
このホルムス共和国に逃げてきたのも、この国が民主国家だと考えたからだ。
そもそも僕は何がしたいんだ?
こんな目に合わせた奴らに復讐がしたいのか?
うーん・・・・・・・・・。
うーん・・・・・・・・・。
いやそんな事は僕は望まない。
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その後はどうなる?
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そして皆がこう言うだろう。
やっぱり勇者なんてクズだ、だから殺すべきなんだと。
そしたら間接的に奴らの理屈が正しかった事を証明してしまう。
でもだからと言って、素直に死んでやるほど、僕は人間はできていない。
平凡で全然構わないから生きていく事それが僕の望みだ。
でも僕はこのホルムス共和国で、一体何をすべきなのか?
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