最強勇者の物語2

第３章 逃亡生活

四ヵ国協議

晩餐会の翌日となった。


この日四ヵ国協議が午後二時より、アグセラ宮殿の開闢(かいびゃく)の間で、行われる予定となっていた。

開闢の間はアグセラ宮殿一階の右奥の部屋で、天井と壁は白色で統一されていた。

この部屋は壁だけで無く、天井にも太陽をモチーフにした金の装飾が、施されていた。

開闢の間の中央には、協議用の事務用の大きなテーブルと椅子が用意され、その後ろにいくつものテーブルと椅子が用意された。

中央のテーブルに各国首脳が座り、その後ろの席に各国の書記官や関係者が、座る予定であった。

午後一時を過ぎてから、まずジール大公とパストーレ伯爵が開闢の間に入ってきた。

それに続きジール公国関係者も、開闢の間に入った。

続いて白いワンピースを着たクロエと、ピンクのワンピースを着たティアが開闢の間に入った。

それをジール大公と、パストーレ伯爵が迎える。

ジール大公が、クロエとティアに話しかけた。

「クロエ殿、それにティア殿、遠路はるばるよくいらっしゃった。」

クロエとティアが、ジール大公に答えた。

「この度は、お招き頂きありがとうございます。」

パストーレ伯爵も、クロエとティアに言った。

「クロエ様そしてティア様、ようこそお越しくださいました。」

クロエとティアは、パストーレ伯爵に答えた。

「この度は、お招き頂きありがとうございます。」

そしてジール大公とパストーレ伯爵は、クロエとティアをレグナス王国の席に案内した。

レグナス王国の関係者も開闢の間に入り、クロエの後ろの席に座った。

続いてグラント大統領と、ライツ補佐官が開闢の間に入った。

先ほどと同じように、ジール大公とパストーレ伯爵が迎える。

ジール大公が、グラント大統領とライツ補佐官に言った。

「ようこそいらっしゃいました。グラント大統領殿、ライツ補佐官殿。歓迎致しますぞ。」

グラント大統領が、ジール大公に答えた。

「ジール大公殿、お招き頂き感謝致します。」

ライツ補佐官も、ジール大公に答えた。

「ジール大公様、お招き頂き感謝致します。」

そしてジール大公と、グラント大統領は握手を交わした。

ライツ補佐官も、ジール大公と握手を交わす。

パストーレ伯爵も、グラント大統領とライツ補佐官に言った。

「グラント大統領様、ライツ補佐官様。ようこそお越しくださいました。」

グラント大統領は、パストーレ伯爵に答えた。

「パストーレ伯爵殿、お招き頂き感謝致します。」

ライツ補佐官も、パストーレ伯爵に答えた。

「パストーレ伯爵様、お招き頂き感謝致します。」

そして今度はパストーレ伯爵が、グラント大統領とライツ補佐官と握手を交わす。

そしてジール大公とパストーレ伯爵はグラント大統領とライツ補佐官を、ホルムス共和国の席へと案内した。

ホルムス共和国の関係者も開闢の間に入り、グラント大統領の後ろに座った。

こうして四ヵ国協議の開始時間になった。

しかし開始時刻になっても、まだ四ヵ国協議の場に姿を見せない国の使節団があった。

アグトリア法国の使節団である。