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一章
美咲の苦悩
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6月30日午後2時頃の九木礼中学校である。
晴南達は校舎2階の部室用の教室にいた。
そこには九木礼に滞在中の健太の姿もあった。
晴南が健太に尋ねた。
「ねえ健太?久しぶりの九木礼中学はどう?すごい変わりぷっりでしょ??」
すると麻衣子が晴南に言った。
「いや校舎は去年からほとんど変わってないでしょ?」
晴南がむくれた様子で麻衣子に言った。
「もう麻衣子??せっかく盛り上げようとしてるのに水を差すような事言わないでよ?こういう時は空気を読んで変わってるって言うのが普通でしょ?」
麻衣子が晴南に言った。
「いやそれ全然普通じゃないと思う。なんで健太君にそんな嘘つかなきゃいけないの。」
健太がみんなに尋ねた。
「でも本当に全員で集まって部活してるんですね?」
晃太が健太に言った。
「ああ大体いつもこの教室に集まって教育課程外活動総合研究部をやってる。」
健太がみんなに言った。
「去年より楽しそうですね。」
拓也が健太に言った。
「そういえば去年まではろくに部活動ができない状態だったな。」
晴南がみんなに言った。
「私の名案のおかげでみんなが楽しく部活動できるようになったのよ。」
麻衣子が晴南に言った。
「新しい部活の申請書を出したり鳥岩先生を説得しに行ったのは私たちだけどね。」
優斗が晴南に言った。
「まあ確かに晴南の全部の部活動やればいいじゃないがなければこの部活はできてないよね。」
拓也が健太に言った。
「どの部活を廃止するか話し合ってた時だな。話し合ったのは健太達が引っ越した少し後くらいだったか?」
優斗が拓也に言った。
「去年の11月くらいだったからそれで合ってると思う。」
優斗が晴南に言った。
「部活動の統廃合って難しいからね。今思い返すと晴南の思いつきはかなり的を得てたんだよね。」
晴南が優斗に言った。
「そうでしょう、そうでしょうもっと褒めていいわよ。」
すると健太が笑顔でみんなに言った。
「水元先輩って本当に楽しいですよね。」
麻衣子が健太に言った。
「まあ確かに晴南と一緒にいて退屈はしないけど。」
晃太が健太に言った。
「一緒にいると色々と大変だぞ?晴南の思いつきに付き合わされるからな。」
麻衣子が健太に言った。
「晴南と一緒にいると本当に疲れるから。毎日すごい疲労が溜まっちゃうわ。」
晴南が麻衣子に言った。
「ちょっと麻衣子??疲労なんてためちゃダメよ??体は大事にしなきゃ?」
麻衣子が晴南に言った。
「誰のせいだと思ってるの??」
拓也が健太に尋ねた。
「それでいつまで九木礼にいられるんだ?」
健太が拓也に言った。
「父さんが今週一杯はこっちにいていいって言ってました。」
晃太が健太に尋ねた。
「ところで柚羽の葬儀の日時はもう決まったのか??」
健太が晃太に言った。
「それが難航してるみたいです。」
晃太が健太に尋ねた。
「難航ってどういう事だ?」
健太が晃太に言った。
「前にお願いした葬儀社にもう一度お願いしたらしいんですが、母さんがトラブルを起こしたから断られたみたいなんです。それで執り行ってくれる別の葬儀社を今探してるみたいです。」
晃太が健太に言った。
「そういう事か。」
晴南が健太に尋ねた。
「それで健太はどこに泊まってるんだっけ?」
健太が晴南に言った。
「馬瀬山(ませやま)先輩の所でお世話になってます。」
すると慎吾が晴南に言った。
「俺ん所に泊まっとーばい。一昨日ん夜から泊まってくれとー。」
晴南が慎吾に言った。
「あそっか九木礼温泉って、慎吾の家だもんね。そういえば水曜の夜も慎吾と一緒に降ろしてもらってたわよね。」
慎吾が晴南に言った。
「そうや。」
晴南が健太に言った。
「それで朝も慎吾と一緒に登校してたのね。」
すると晴南は思い出したように美咲に言った。
「そういえば美咲、今日の朝なんで一緒に登校してくれなかったの??」
美咲は困惑した様子で晴南に言った。
「えっ??別にいいでしょ??」
晴南が美咲に言った。
「昨日からどうしたの?急に一人で登校するようになっちゃって、水くさいじゃない。」
すると健太が晴南に言った。
「内藤先輩は九木礼温泉に泊まってるからですよ。」
美咲が健太に言った。
「ちょっと健太君それ言わないで!!」
晴南が美咲に尋ねた。
「えっ??九木礼温泉に泊まってる??どういう事よ??美咲??」
美咲は黙り込んでしまった。
晴南が美咲に言った。
「ちょっとダンマリするつもり??なら私が当ててあげるわ。」
晴南が美咲に言った。
「宝くじが当たって豪遊してるんでしょ。」
美咲が晴南に言った。
「違うわよ。」
晴南が美咲に言った。
「それじゃ宝くじが当たって夜逃げしてるの?」
美咲が晴南に言った。
「なんで宝くじが当たって夜逃げしなきゃならないのよ。」
すると麻衣子が美咲に言った。
「もしかして物音が続いてるの?」
美咲はしばらくダンマリを続けていたが、観念した様子で麻衣子に話し始めた。
「一昨日パパとママが帰って来たんだけど、誰もいないはずの部屋から変な物音が聞こえ続けてるのよ、だからパパとママと一緒に九木礼温泉に避難してるのよ。」
晃太が美咲に尋ねた。
「物音がしてるのか?」
美咲が晃太に言った。
「誰もいない場所からドスドス音が聞こえたり、テレビが勝手についたりするのよ!!もう気味が悪くて!!それで避難しようってパパにお願いしたの!!」
すると美咲が晴南に改まって言った。
「晴南??晴南に頼みたい事があるんだけど?」
晴南が美咲に聞き返した。
「えっ?何??」
美咲が晴南に言った。
「実は二実さんか三緒さんにお祓いを頼もうと思ったんだけど、二実さんも三緒さんも忙しくて連絡が取れなかったのよ。それで七緒に三緒さんに連絡を取ってもらったんだけど今日の午後4時からなら三緒さんが会えるよって伝えてきたらしの。」
美咲が晴南に言った。
「だから私の代わりに三緒さんに事情を説明してついでに私の家のお祓いに立ち会ってきて欲しいの。」
拓也が美咲に尋ねた。
「それならご両親に行ってもらえばいいんじゃないのか?」
すると七緒がみんなに言った。
「それはね、美咲がご両親に当てがあるから全部任せてって啖呵を切ったからだよ。」
美咲が七緒に言った。
「ちょっと七緒余計な事を喋らないで。ていうかなんでこんな時に限って起きてるのよ?」
晴南が美咲に言った。
「はあっ??だったら自分で行ってこればいいでしょ?」
美咲が晴南に言った。
「だって三緒さん、お祓いの合間に会ってくれるって言ってるのよ??近くに幽霊とかいたらどうするのよ?」
晴南が美咲に言った。
「それで私に代わりに行ってこいっていう訳?」
美咲が晴南に言った。
「仕方ないでしょ。怖いんだもん。」
美咲が晴南に言った。
「お願いよ!!晴南!!三緒さんに詳しい話を伝えてきて!!それでできれば明日中にお祓いをしてくれるようにお願いしてきてよ?」
晴南が美咲に言った。
「えっ??明日は学校があるから無理でしょ?」
美咲が晴南に言った。
「大丈夫よ、明日は急用ができたから休校にするって校長先生がさっき言ってたから。」
晴南が美咲に言った。
「えっ???明日は学校休みって事??」
美咲が晴南に言った。
「そうよ。」
晴南が言った。
「なんだ明日授業無いのか?残念。」
拓也が晴南に尋ねた。
「晴南は学校に来たくないんじゃなかったのか?」
晴南が拓也に言った。
「今は体育と美術と道徳しかないでしょ?数学とか理科とかないから全然楽しいわ!!」
拓也が晴南に言った。
「そうだったな。」
麻衣子が言った。
「休みが増えて喜ばない晴南ってなんか不思議な感じね。」
美咲が晴南に言った。
「明日休みなら問題ないでしょ!!お願いよ!!明日お祓いしてくれるよう三緒さんに頼んできて!!」
美咲が晴南に言った。
「地底でも海底でもどこでも潜ってあげるから!!お願いよ晴南!!」
麻衣子が美咲に言った。
「美咲?そういう事は極力晴南には言わない方がいいよ。本当に海の底に潜らされるから。」
麻衣子が晴南に言った。
「晴南?どうせ行く気満々なんでしょ??そろそろ美咲にいいよって言ってあげたら。」
晴南が麻衣子に言った。
「あら??バレてた??」
麻衣子が晴南に言った。
「晴南がこういう事を断るわけないもんね。」
晴南が麻衣子に言った。
「当然でしょ??」
晴南が美咲に言った。
「美咲?もちろんいいわよ!!」
そして晴南がみんなに言った。
「それじゃあ今から三緒さんの所に行きましょう!!」
晴南達は校舎2階の部室用の教室にいた。
そこには九木礼に滞在中の健太の姿もあった。
晴南が健太に尋ねた。
「ねえ健太?久しぶりの九木礼中学はどう?すごい変わりぷっりでしょ??」
すると麻衣子が晴南に言った。
「いや校舎は去年からほとんど変わってないでしょ?」
晴南がむくれた様子で麻衣子に言った。
「もう麻衣子??せっかく盛り上げようとしてるのに水を差すような事言わないでよ?こういう時は空気を読んで変わってるって言うのが普通でしょ?」
麻衣子が晴南に言った。
「いやそれ全然普通じゃないと思う。なんで健太君にそんな嘘つかなきゃいけないの。」
健太がみんなに尋ねた。
「でも本当に全員で集まって部活してるんですね?」
晃太が健太に言った。
「ああ大体いつもこの教室に集まって教育課程外活動総合研究部をやってる。」
健太がみんなに言った。
「去年より楽しそうですね。」
拓也が健太に言った。
「そういえば去年まではろくに部活動ができない状態だったな。」
晴南がみんなに言った。
「私の名案のおかげでみんなが楽しく部活動できるようになったのよ。」
麻衣子が晴南に言った。
「新しい部活の申請書を出したり鳥岩先生を説得しに行ったのは私たちだけどね。」
優斗が晴南に言った。
「まあ確かに晴南の全部の部活動やればいいじゃないがなければこの部活はできてないよね。」
拓也が健太に言った。
「どの部活を廃止するか話し合ってた時だな。話し合ったのは健太達が引っ越した少し後くらいだったか?」
優斗が拓也に言った。
「去年の11月くらいだったからそれで合ってると思う。」
優斗が晴南に言った。
「部活動の統廃合って難しいからね。今思い返すと晴南の思いつきはかなり的を得てたんだよね。」
晴南が優斗に言った。
「そうでしょう、そうでしょうもっと褒めていいわよ。」
すると健太が笑顔でみんなに言った。
「水元先輩って本当に楽しいですよね。」
麻衣子が健太に言った。
「まあ確かに晴南と一緒にいて退屈はしないけど。」
晃太が健太に言った。
「一緒にいると色々と大変だぞ?晴南の思いつきに付き合わされるからな。」
麻衣子が健太に言った。
「晴南と一緒にいると本当に疲れるから。毎日すごい疲労が溜まっちゃうわ。」
晴南が麻衣子に言った。
「ちょっと麻衣子??疲労なんてためちゃダメよ??体は大事にしなきゃ?」
麻衣子が晴南に言った。
「誰のせいだと思ってるの??」
拓也が健太に尋ねた。
「それでいつまで九木礼にいられるんだ?」
健太が拓也に言った。
「父さんが今週一杯はこっちにいていいって言ってました。」
晃太が健太に尋ねた。
「ところで柚羽の葬儀の日時はもう決まったのか??」
健太が晃太に言った。
「それが難航してるみたいです。」
晃太が健太に尋ねた。
「難航ってどういう事だ?」
健太が晃太に言った。
「前にお願いした葬儀社にもう一度お願いしたらしいんですが、母さんがトラブルを起こしたから断られたみたいなんです。それで執り行ってくれる別の葬儀社を今探してるみたいです。」
晃太が健太に言った。
「そういう事か。」
晴南が健太に尋ねた。
「それで健太はどこに泊まってるんだっけ?」
健太が晴南に言った。
「馬瀬山(ませやま)先輩の所でお世話になってます。」
すると慎吾が晴南に言った。
「俺ん所に泊まっとーばい。一昨日ん夜から泊まってくれとー。」
晴南が慎吾に言った。
「あそっか九木礼温泉って、慎吾の家だもんね。そういえば水曜の夜も慎吾と一緒に降ろしてもらってたわよね。」
慎吾が晴南に言った。
「そうや。」
晴南が健太に言った。
「それで朝も慎吾と一緒に登校してたのね。」
すると晴南は思い出したように美咲に言った。
「そういえば美咲、今日の朝なんで一緒に登校してくれなかったの??」
美咲は困惑した様子で晴南に言った。
「えっ??別にいいでしょ??」
晴南が美咲に言った。
「昨日からどうしたの?急に一人で登校するようになっちゃって、水くさいじゃない。」
すると健太が晴南に言った。
「内藤先輩は九木礼温泉に泊まってるからですよ。」
美咲が健太に言った。
「ちょっと健太君それ言わないで!!」
晴南が美咲に尋ねた。
「えっ??九木礼温泉に泊まってる??どういう事よ??美咲??」
美咲は黙り込んでしまった。
晴南が美咲に言った。
「ちょっとダンマリするつもり??なら私が当ててあげるわ。」
晴南が美咲に言った。
「宝くじが当たって豪遊してるんでしょ。」
美咲が晴南に言った。
「違うわよ。」
晴南が美咲に言った。
「それじゃ宝くじが当たって夜逃げしてるの?」
美咲が晴南に言った。
「なんで宝くじが当たって夜逃げしなきゃならないのよ。」
すると麻衣子が美咲に言った。
「もしかして物音が続いてるの?」
美咲はしばらくダンマリを続けていたが、観念した様子で麻衣子に話し始めた。
「一昨日パパとママが帰って来たんだけど、誰もいないはずの部屋から変な物音が聞こえ続けてるのよ、だからパパとママと一緒に九木礼温泉に避難してるのよ。」
晃太が美咲に尋ねた。
「物音がしてるのか?」
美咲が晃太に言った。
「誰もいない場所からドスドス音が聞こえたり、テレビが勝手についたりするのよ!!もう気味が悪くて!!それで避難しようってパパにお願いしたの!!」
すると美咲が晴南に改まって言った。
「晴南??晴南に頼みたい事があるんだけど?」
晴南が美咲に聞き返した。
「えっ?何??」
美咲が晴南に言った。
「実は二実さんか三緒さんにお祓いを頼もうと思ったんだけど、二実さんも三緒さんも忙しくて連絡が取れなかったのよ。それで七緒に三緒さんに連絡を取ってもらったんだけど今日の午後4時からなら三緒さんが会えるよって伝えてきたらしの。」
美咲が晴南に言った。
「だから私の代わりに三緒さんに事情を説明してついでに私の家のお祓いに立ち会ってきて欲しいの。」
拓也が美咲に尋ねた。
「それならご両親に行ってもらえばいいんじゃないのか?」
すると七緒がみんなに言った。
「それはね、美咲がご両親に当てがあるから全部任せてって啖呵を切ったからだよ。」
美咲が七緒に言った。
「ちょっと七緒余計な事を喋らないで。ていうかなんでこんな時に限って起きてるのよ?」
晴南が美咲に言った。
「はあっ??だったら自分で行ってこればいいでしょ?」
美咲が晴南に言った。
「だって三緒さん、お祓いの合間に会ってくれるって言ってるのよ??近くに幽霊とかいたらどうするのよ?」
晴南が美咲に言った。
「それで私に代わりに行ってこいっていう訳?」
美咲が晴南に言った。
「仕方ないでしょ。怖いんだもん。」
美咲が晴南に言った。
「お願いよ!!晴南!!三緒さんに詳しい話を伝えてきて!!それでできれば明日中にお祓いをしてくれるようにお願いしてきてよ?」
晴南が美咲に言った。
「えっ??明日は学校があるから無理でしょ?」
美咲が晴南に言った。
「大丈夫よ、明日は急用ができたから休校にするって校長先生がさっき言ってたから。」
晴南が美咲に言った。
「えっ???明日は学校休みって事??」
美咲が晴南に言った。
「そうよ。」
晴南が言った。
「なんだ明日授業無いのか?残念。」
拓也が晴南に尋ねた。
「晴南は学校に来たくないんじゃなかったのか?」
晴南が拓也に言った。
「今は体育と美術と道徳しかないでしょ?数学とか理科とかないから全然楽しいわ!!」
拓也が晴南に言った。
「そうだったな。」
麻衣子が言った。
「休みが増えて喜ばない晴南ってなんか不思議な感じね。」
美咲が晴南に言った。
「明日休みなら問題ないでしょ!!お願いよ!!明日お祓いしてくれるよう三緒さんに頼んできて!!」
美咲が晴南に言った。
「地底でも海底でもどこでも潜ってあげるから!!お願いよ晴南!!」
麻衣子が美咲に言った。
「美咲?そういう事は極力晴南には言わない方がいいよ。本当に海の底に潜らされるから。」
麻衣子が晴南に言った。
「晴南?どうせ行く気満々なんでしょ??そろそろ美咲にいいよって言ってあげたら。」
晴南が麻衣子に言った。
「あら??バレてた??」
麻衣子が晴南に言った。
「晴南がこういう事を断るわけないもんね。」
晴南が麻衣子に言った。
「当然でしょ??」
晴南が美咲に言った。
「美咲?もちろんいいわよ!!」
そして晴南がみんなに言った。
「それじゃあ今から三緒さんの所に行きましょう!!」
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