74 / 135
一章
大声
しおりを挟む
満子は八堂集落(はちどうしゅうらく)に向けて角度があり舗装もされていない山道を進んでいった。
一方晴南達も満子を追いかけていた。
だが途中で満子を見失ってしまっていた。
拓也が言った。
「しまったな、満子さんを見失った。」
優斗が拓也に言った。
「この先は八堂集落(はちどうしゅうらく)しかないし、道はこの道一本だけだからたぶん大丈夫だよ。」
それからしばらくして晴南達は八堂集落(はちどうしゅうらく)へと到着した。
八堂集落(はちどうしゅうらく)は九木礼町の市街地からはかなり離れた場所にあり、山の中にあった。
この八堂集落に住人は誰もおらず、消滅集落(しょうめつしゅうらく)となっていた。
八堂集落には十軒ほどの民家が立ち並んでいた。
そのうちの一軒に旧大柳家(柚羽の引っ越す前の家)があった。
八堂集落はとにかく荒れ果てていた。
八堂集落の民家はすべて木造住宅であったが全てが廃墟といって差し支えなかった。
とある家は窓がたくさん割れており玄関の扉が外れて中の様子が丸見えだった。
またある家は雨風で変色した家具が散乱していた。
さらには壁が崩れ落ちた家や屋根が落ちてしまってもはや家としての形を保っていない民家も何軒かあった。
八堂集落の至る所に雑草が生い茂っており住人が誰も住んでいない事を物語っていた。
晴南がみんなに尋ねた。
「ねえ前から雰囲気はあったけど、ここまで荒れてたっけ??」
優斗が晴南に言った。
「たぶん最後に住んでた大柳家が引っ越しちゃって誰も管理しなくなったからだと思うよ。」
拓也が尋ねた。
「前に来た時は屋根とか落ちてる家はなかっただろう?柚羽達が引っ越して1年も経ってないのにここまで変わるもんか?」
晃太が拓也に言った。
「たぶん2月の大雪のせいだろう。ここの雪かきは誰もしてないだろうから雪の重みに耐えられずに屋根が崩れてしまったんだろう。」
拓也が晃太に言った。
「なるほどな。」
晴南がみんなに言った。
「元から雰囲気あったのに、さらに雰囲気出てきたわね。」
だが晴南達は八堂集落に到着しても満子を探す事はしなかった。
それは八堂集落中に満子の独り言が響き渡っていたからである。
「そうだ今日は柚羽の好きなビーフシチューを作ってあげましょうか?」
「そうよね!!柚羽はビーフシチュー大好きだものね!!」
「いいわいいわ作ってあげるわ!!待ってってね柚羽!!」
晴南達は八堂集落の入り口の所から大柳家を見張っていた。
晴南がみんなに言った。
「健太の家から満子さんの声が聞こえてくるわね。」
拓也が尋ねた。
「どうする??」
優斗が拓也に言った。
「ここで見張ってればいいんじゃないかな?ここは集落への出入口になってるから外に行こうとしたらここを通るしかないしね。」
満子は大柳家に入っていったきり外に出てくる事はなかった。
晴南達は待機して誠二郎達がやってくるのを待つ事にした。
時間が刻々と過ぎていった。
誠二郎の到着は予想より遅れていた。
そして八堂集落の周囲が暗くなってきた。
八堂集落には住人はだれもいないので明かりがつくわけもなく真っ暗闇が広がっていった。
満子がいるはずの旧大柳家からも明かりが灯る事はなかった。
そして周囲は完全に暗闇に包まれた。
そんな真っ暗な廃墟の中を満子の大きな声が響いていた。
「そうだ今日は柚羽の好きなビーフシチューを作ってあげましょうか?」
「そうよね!!柚羽はビーフシチュー大好きだものね!!」
「いいわいいわ作ってあげるわ!!待ってってね柚羽!!」
晴南達は同じ場所で待機していた。
拓也が優斗に言った。
「暗闇の中から満子さんの大きな声が聞こえてくるな。」
優斗が拓也に言った。
「かなり怖いね。」
晃太が晴南に言った。
「健太から連絡があった。誠二郎さんあと十分ぐらいでここに来るはずだ。」
晴南が晃太に言った。
「分かったわ。」
八堂集落の中は相変わらず満子の声が響いていた。
「そうだ今日は柚羽の好きなビーフシチューを作ってあげましょうか?」
「そうよね!!柚羽はビーフシチュー大好きだものね!!」
「いいわいいわ作ってあげるわ!!待ってってね柚羽!!」
同じような独り言が何度も何度も繰り返された。
何十回も何百回もビーフシチューの独り言が繰り返された。
再び真っ暗な廃墟の中から満子さんの声が聞こえてきた。
「そうだ今日は柚羽の好きなビーフシチューを作ってあげましょうか?」
「そうよね!!柚羽はビーフシチュー大好きだものね!!」
「いいわいいわ作ってあげるわ!!待ってってね柚羽!!」
すると車のライトが近づいてきた。
山道を進んでくる車の音が聞こえた。
ライトをつけた車が八堂集落の出入口へとやってきた。
車から誠二郎と健太が降りてきた。
そして誠二郎がみんなに言った。
「みんな本当にありがとう。」
誠二郎がみんなに尋ねた。
「満子はどこだ??」
拓也が誠二郎に言った。
「昔の大柳家に入っていきました。」
誠二郎が言った。
「満子め、こんな所で何をしてるんだ。」
誠二郎がみんなに言った。
「みんな迷惑をかけたね。あとは私が何とかしよう。健太もここにいなさい。」
そして誠二郎は旧大柳家の中に入っていった。
すると中から満子の絶叫が響いた。
「何しに来たのあなた???」
今度は誠二郎の声が響く。
「さあ満子帰るぞ!!」
満子の声が響いた。
「そうか柚羽を殺しに来たのね!!そうはさせないわ。柚羽はやく逃げなさい!!パパが柚羽を殺そうとしてるわ!!」
誠二郎の声が響いた。
「いい加減にしろ!!いつまでこんな事を続ける気だ!!」
真っ暗な八堂集落に誠二郎と満子の怒声が何度も響き渡っていた。
「あなた!!お願いよ!!柚羽を殺さないで!!」
「頼む、満子正気に戻ってくれ。柚羽の事を考えてやってくれ!!」
「ええ考えてるわ!!柚羽を殺そうとしてるあなたを止めようとしてるのよ!!!」
誠二郎がやってきても満子との口論が始まっただけで、一向に解決する様子をみせなかった。
晴南が拓也に言った。
「帰ろうかと思ったけどこのまま帰っていいのかしら??」
晃太が晴南に言った。
「いっこうに解決しそうにないぞ。」
拓也が晃太に言った。
「さすがにこのまま帰れないだろう。やっぱり親父を呼ぶか?」
晴南が拓也に言った。
「そうね勇雄さんに来てもらいましょ。」
晃太が拓也に言った。
「そうだな、もうそうするしかなさそうだな。」
晃太が健太に尋ねた。
「いいか健太?」
健太が晃太に言った。
「はい全然かまわないです。」
晃太が優斗に尋ねた。
「優斗はどうだ?」
優斗が晃太に言った。
「うん、いいよ。これは仕方ないと思う。誠二郎さんでも満子さんの説得が難しそうだもんね。」
拓也がみんなに言った。
「分かった、すぐに親父に連絡する。」
一方晴南達も満子を追いかけていた。
だが途中で満子を見失ってしまっていた。
拓也が言った。
「しまったな、満子さんを見失った。」
優斗が拓也に言った。
「この先は八堂集落(はちどうしゅうらく)しかないし、道はこの道一本だけだからたぶん大丈夫だよ。」
それからしばらくして晴南達は八堂集落(はちどうしゅうらく)へと到着した。
八堂集落(はちどうしゅうらく)は九木礼町の市街地からはかなり離れた場所にあり、山の中にあった。
この八堂集落に住人は誰もおらず、消滅集落(しょうめつしゅうらく)となっていた。
八堂集落には十軒ほどの民家が立ち並んでいた。
そのうちの一軒に旧大柳家(柚羽の引っ越す前の家)があった。
八堂集落はとにかく荒れ果てていた。
八堂集落の民家はすべて木造住宅であったが全てが廃墟といって差し支えなかった。
とある家は窓がたくさん割れており玄関の扉が外れて中の様子が丸見えだった。
またある家は雨風で変色した家具が散乱していた。
さらには壁が崩れ落ちた家や屋根が落ちてしまってもはや家としての形を保っていない民家も何軒かあった。
八堂集落の至る所に雑草が生い茂っており住人が誰も住んでいない事を物語っていた。
晴南がみんなに尋ねた。
「ねえ前から雰囲気はあったけど、ここまで荒れてたっけ??」
優斗が晴南に言った。
「たぶん最後に住んでた大柳家が引っ越しちゃって誰も管理しなくなったからだと思うよ。」
拓也が尋ねた。
「前に来た時は屋根とか落ちてる家はなかっただろう?柚羽達が引っ越して1年も経ってないのにここまで変わるもんか?」
晃太が拓也に言った。
「たぶん2月の大雪のせいだろう。ここの雪かきは誰もしてないだろうから雪の重みに耐えられずに屋根が崩れてしまったんだろう。」
拓也が晃太に言った。
「なるほどな。」
晴南がみんなに言った。
「元から雰囲気あったのに、さらに雰囲気出てきたわね。」
だが晴南達は八堂集落に到着しても満子を探す事はしなかった。
それは八堂集落中に満子の独り言が響き渡っていたからである。
「そうだ今日は柚羽の好きなビーフシチューを作ってあげましょうか?」
「そうよね!!柚羽はビーフシチュー大好きだものね!!」
「いいわいいわ作ってあげるわ!!待ってってね柚羽!!」
晴南達は八堂集落の入り口の所から大柳家を見張っていた。
晴南がみんなに言った。
「健太の家から満子さんの声が聞こえてくるわね。」
拓也が尋ねた。
「どうする??」
優斗が拓也に言った。
「ここで見張ってればいいんじゃないかな?ここは集落への出入口になってるから外に行こうとしたらここを通るしかないしね。」
満子は大柳家に入っていったきり外に出てくる事はなかった。
晴南達は待機して誠二郎達がやってくるのを待つ事にした。
時間が刻々と過ぎていった。
誠二郎の到着は予想より遅れていた。
そして八堂集落の周囲が暗くなってきた。
八堂集落には住人はだれもいないので明かりがつくわけもなく真っ暗闇が広がっていった。
満子がいるはずの旧大柳家からも明かりが灯る事はなかった。
そして周囲は完全に暗闇に包まれた。
そんな真っ暗な廃墟の中を満子の大きな声が響いていた。
「そうだ今日は柚羽の好きなビーフシチューを作ってあげましょうか?」
「そうよね!!柚羽はビーフシチュー大好きだものね!!」
「いいわいいわ作ってあげるわ!!待ってってね柚羽!!」
晴南達は同じ場所で待機していた。
拓也が優斗に言った。
「暗闇の中から満子さんの大きな声が聞こえてくるな。」
優斗が拓也に言った。
「かなり怖いね。」
晃太が晴南に言った。
「健太から連絡があった。誠二郎さんあと十分ぐらいでここに来るはずだ。」
晴南が晃太に言った。
「分かったわ。」
八堂集落の中は相変わらず満子の声が響いていた。
「そうだ今日は柚羽の好きなビーフシチューを作ってあげましょうか?」
「そうよね!!柚羽はビーフシチュー大好きだものね!!」
「いいわいいわ作ってあげるわ!!待ってってね柚羽!!」
同じような独り言が何度も何度も繰り返された。
何十回も何百回もビーフシチューの独り言が繰り返された。
再び真っ暗な廃墟の中から満子さんの声が聞こえてきた。
「そうだ今日は柚羽の好きなビーフシチューを作ってあげましょうか?」
「そうよね!!柚羽はビーフシチュー大好きだものね!!」
「いいわいいわ作ってあげるわ!!待ってってね柚羽!!」
すると車のライトが近づいてきた。
山道を進んでくる車の音が聞こえた。
ライトをつけた車が八堂集落の出入口へとやってきた。
車から誠二郎と健太が降りてきた。
そして誠二郎がみんなに言った。
「みんな本当にありがとう。」
誠二郎がみんなに尋ねた。
「満子はどこだ??」
拓也が誠二郎に言った。
「昔の大柳家に入っていきました。」
誠二郎が言った。
「満子め、こんな所で何をしてるんだ。」
誠二郎がみんなに言った。
「みんな迷惑をかけたね。あとは私が何とかしよう。健太もここにいなさい。」
そして誠二郎は旧大柳家の中に入っていった。
すると中から満子の絶叫が響いた。
「何しに来たのあなた???」
今度は誠二郎の声が響く。
「さあ満子帰るぞ!!」
満子の声が響いた。
「そうか柚羽を殺しに来たのね!!そうはさせないわ。柚羽はやく逃げなさい!!パパが柚羽を殺そうとしてるわ!!」
誠二郎の声が響いた。
「いい加減にしろ!!いつまでこんな事を続ける気だ!!」
真っ暗な八堂集落に誠二郎と満子の怒声が何度も響き渡っていた。
「あなた!!お願いよ!!柚羽を殺さないで!!」
「頼む、満子正気に戻ってくれ。柚羽の事を考えてやってくれ!!」
「ええ考えてるわ!!柚羽を殺そうとしてるあなたを止めようとしてるのよ!!!」
誠二郎がやってきても満子との口論が始まっただけで、一向に解決する様子をみせなかった。
晴南が拓也に言った。
「帰ろうかと思ったけどこのまま帰っていいのかしら??」
晃太が晴南に言った。
「いっこうに解決しそうにないぞ。」
拓也が晃太に言った。
「さすがにこのまま帰れないだろう。やっぱり親父を呼ぶか?」
晴南が拓也に言った。
「そうね勇雄さんに来てもらいましょ。」
晃太が拓也に言った。
「そうだな、もうそうするしかなさそうだな。」
晃太が健太に尋ねた。
「いいか健太?」
健太が晃太に言った。
「はい全然かまわないです。」
晃太が優斗に尋ねた。
「優斗はどうだ?」
優斗が晃太に言った。
「うん、いいよ。これは仕方ないと思う。誠二郎さんでも満子さんの説得が難しそうだもんね。」
拓也がみんなに言った。
「分かった、すぐに親父に連絡する。」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
当然だったのかもしれない~問わず語り~
章槻雅希
ファンタジー
学院でダニエーレ第一王子は平民の下働きの少女アンジェリカと運命の出会いをし、恋に落ちた。真実の愛を主張し、二人は結ばれた。そして、数年後、二人は毒をあおり心中した。
そんな二人を見てきた第二王子妃ベアトリーチェの回想録というか、問わず語り。ほぼ地の文で細かなエピソード描写などはなし。ベアトリーチェはあくまで語り部で、かといってアンジェリカやダニエーレが主人公というほど描写されてるわけでもないので、群像劇?
『小説家になろう』(以下、敬称略)・『アルファポリス』・『Pixiv』・自サイトに重複投稿。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる