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するとイザベラがニヤニヤしながら私に言った。
「ローラは相変わらず、ダメな奴ね。」
「イザベラ??どういうつもり??」
「どうもなにもないでしょう?さっきベルグが言った通り、私がベルグと婚約してブリテルス公爵夫人となる為に決まってるでしょう。」
「ベルグを愛してるというの??」
「まさかベルグの地位と財産が目当てに決まってるでしょう?ベルグ本人には何の興味もないわ。興味があるのは彼の地位と財産だけよ。」
「分かったらさっさとここから出って行ってくれる??もうあんたはここには何の関係もなくなったんだからさ!!」
「イザベラ、部外者であるあなたに出ていけと命令されるいわれはありません。」
「だから!!!ローラあんたは捨てられたの!!!ダメな女なのあんたは!!!さっさと現実を見なさいよ!!!」
「そうだ!!せっかくだから今からあんたの立場を分からせてあげようか!!!」
するとイザベラは突如大声で泣き始めました。
いや顔は全然泣いていなかったので、嘘の大泣きを始めたのです。
「うあーんうあーん!!!ひどいー!!!ローラ様!!!」
そしてイザベラはベルグを大声で呼んだのでした。
「ベルグ様!!!ベルグ様!!!助けてください!!!」
するとすぐにベルグが屋敷より出てきたのです。
「どうしたイザベラ???」
イザベラは泣いているフリをしながらベルグに言いました。
「ローラ様と仲良くしていきたいってお話ししたんです。なのにローラ様ったら、私の事を泥棒女とかゴミ女だとかひどい事ばかり言われるんです!!!」
「なんだと、心優しいイザベラにそんなひどい事を言ったのか。」
イザベラは私から虐められているフリをしたのでした。
私はすぐにベルグに言いました。
「そんな事は言っていません。イザベラの方こそベルク様の財産しか興味がないと言っていました。」
「ひどーい。私はただローラ様と仲良くしたかっただけなのに、なんでそんなひどい事言うんですか!!」
ベルグはイザベラに優しく言いました。
「そうだよな、イザベラがそんな事いうはずないよな。」
ですがベルグは私には大声で怒鳴りつけてきました。
「このダメ女、イザベラをいじめやがって!!!とっととこの屋敷から出ていけ!!」
どうやら婚約破棄は覆らないようですね。
分かりました。それならここまでといたしましょう。
そして私は二人にこう言いました。
「婚約破棄してくれてありがとうございます。あなたと一緒にいると破滅しかありませんから助かりました。それともう手遅れかもしれませんが一応忠告しておきます。イザベラを信用した事を後悔する事になりますよ。」
二人は不思議そうな顔をした後で顔を見合わせるとイザベラがニタニタしながら私に言いました。
「もしかして負け惜しみのつもり??」
ベルグが大声で怒鳴ってきます。
「ふん、後悔するわけないだろうが!!むしろお前のようなダメ女がいなくなるんだから、毎日が幸せになるに決まってる!!」
「そうよ、私はベルグ様に尽くすつもりだから、そんな未来は永遠に来ないですよ。」
「その通りだ!!適当な事ばかり言いやがって、本当忌々しい女だ。このダメ女!!!とっとと失せろ!!」
するとベルグにテーブルに置いてあったカップの紅茶を掛けられてしまいました。
私はそのまま公爵家を追い出されてしまいました。
そしてその後私は実家である伯爵家へと連絡をとり迎えを寄こしてもらうのでした。
「ローラは相変わらず、ダメな奴ね。」
「イザベラ??どういうつもり??」
「どうもなにもないでしょう?さっきベルグが言った通り、私がベルグと婚約してブリテルス公爵夫人となる為に決まってるでしょう。」
「ベルグを愛してるというの??」
「まさかベルグの地位と財産が目当てに決まってるでしょう?ベルグ本人には何の興味もないわ。興味があるのは彼の地位と財産だけよ。」
「分かったらさっさとここから出って行ってくれる??もうあんたはここには何の関係もなくなったんだからさ!!」
「イザベラ、部外者であるあなたに出ていけと命令されるいわれはありません。」
「だから!!!ローラあんたは捨てられたの!!!ダメな女なのあんたは!!!さっさと現実を見なさいよ!!!」
「そうだ!!せっかくだから今からあんたの立場を分からせてあげようか!!!」
するとイザベラは突如大声で泣き始めました。
いや顔は全然泣いていなかったので、嘘の大泣きを始めたのです。
「うあーんうあーん!!!ひどいー!!!ローラ様!!!」
そしてイザベラはベルグを大声で呼んだのでした。
「ベルグ様!!!ベルグ様!!!助けてください!!!」
するとすぐにベルグが屋敷より出てきたのです。
「どうしたイザベラ???」
イザベラは泣いているフリをしながらベルグに言いました。
「ローラ様と仲良くしていきたいってお話ししたんです。なのにローラ様ったら、私の事を泥棒女とかゴミ女だとかひどい事ばかり言われるんです!!!」
「なんだと、心優しいイザベラにそんなひどい事を言ったのか。」
イザベラは私から虐められているフリをしたのでした。
私はすぐにベルグに言いました。
「そんな事は言っていません。イザベラの方こそベルク様の財産しか興味がないと言っていました。」
「ひどーい。私はただローラ様と仲良くしたかっただけなのに、なんでそんなひどい事言うんですか!!」
ベルグはイザベラに優しく言いました。
「そうだよな、イザベラがそんな事いうはずないよな。」
ですがベルグは私には大声で怒鳴りつけてきました。
「このダメ女、イザベラをいじめやがって!!!とっととこの屋敷から出ていけ!!」
どうやら婚約破棄は覆らないようですね。
分かりました。それならここまでといたしましょう。
そして私は二人にこう言いました。
「婚約破棄してくれてありがとうございます。あなたと一緒にいると破滅しかありませんから助かりました。それともう手遅れかもしれませんが一応忠告しておきます。イザベラを信用した事を後悔する事になりますよ。」
二人は不思議そうな顔をした後で顔を見合わせるとイザベラがニタニタしながら私に言いました。
「もしかして負け惜しみのつもり??」
ベルグが大声で怒鳴ってきます。
「ふん、後悔するわけないだろうが!!むしろお前のようなダメ女がいなくなるんだから、毎日が幸せになるに決まってる!!」
「そうよ、私はベルグ様に尽くすつもりだから、そんな未来は永遠に来ないですよ。」
「その通りだ!!適当な事ばかり言いやがって、本当忌々しい女だ。このダメ女!!!とっとと失せろ!!」
するとベルグにテーブルに置いてあったカップの紅茶を掛けられてしまいました。
私はそのまま公爵家を追い出されてしまいました。
そしてその後私は実家である伯爵家へと連絡をとり迎えを寄こしてもらうのでした。
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