35 / 61
私だけの可哀想なコルドちゃん♥️※閲覧注意!読み飛ばしても大丈夫です。
しおりを挟む※虐待、狂愛のエグい表現があります。
※苦手な方はこの話を飛ばして次の話へ行ってください。飛ばしても話が繋がるようにしています。
__________
「っ、リーシュっ!?」
「あぁ、やっぱりコルドちゃんだった…ねぇ、コルドちゃん。すごく、すっごく寂しかったのよ?」
甘ったるい切なげな声と共に、背中に痩せた身体が押し付けられる。
「あの後、ローズがコルドちゃんにキスをして、私は娼館を追い出されて…」
熱に浮かされたような口調。
「っ!?」
襟のボタンが外され、ほっそりした指に優しく疵痕が撫でられる。
ぶわっと一瞬で全身が粟立ち、身体が竦む。
「ローズが私からコルドちゃんを奪ってから、ずっとずっと…寂しかったの」
ぐっと指に力が籠り、
「っ、はっ!?」
熱い吐息が続ける。
「コルドちゃんみたいに、大人しくて可愛い子。全然いなくて…っ!?」
絞める手を爪で引っ掻くと、
「っ、ハァッ…!?」
少し力が緩み、
「あらあら、私に反抗するの?随分と悪い子になったのね?コルドちゃんはっ!」
またぎゅっと絞まった。
「っ、っ!?」
「コルドちゃんみたいに親に殺されて捨てられた子、誰も好きにならない。とても可愛い顔をしているのに、こーんな醜い…」
ぐっと首に爪が立てられ、ザリザリと疵痕を抉るように強く皮膚を引っ掻く。
「鋸で切られた汚い疵痕だけ残されて捨てられた可哀想な子。コルドちゃんはね、誰にも愛されないの。養子の件だって、この疵痕を見てみ~んな厭がったのよね?赤ちゃんのときに親が首を切って殺すような子だもの。誰もが嫌って当然だわ。コルドちゃんは賢いから、ちゃあんと自分でわかってるのよね?私が丁寧に教えてあげたもの。丁寧に丁寧に丁寧に。こうして遊びながら、何度も何度も何度も教えてあげたわよね?コルドちゃんを好きになってくれる人なんていない。みんな同情しているだけだって。あぁ…なんて可哀想なの?可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想」
毒々しい言葉を紡ぐ甘ったるい声。
「こんな、可哀想で可哀想で可哀想で可哀想なコルドちゃんに比べたら、駆け落ち相手の男に捨てられて娼館に売られた私なんて、まだ全然マシに思えるわ。あぁ、なんて可哀想なの?可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想可哀想だから、好きよ?可哀想だから、私が構ってあげる♪可哀想なコルドちゃんが大好きよ?イジメてあげる♥️可愛がってあげる♥️愛してあげる♥️親に、こんな醜くて汚い疵痕しか貰えなかったコルドちゃんを、私が愛してあげる♥️私だけよ?私だけが」
喋る合間に、手が緩められたり、強く絞められたりを何度も何度も繰り返す。
「ロ…ズ、ねー…っ、っ…」
明滅する視界。
「っ!?なんでローズなんかを呼ぶのよっ!!私がこんなにコルドちゃんを愛してあげてるのにっ!?ローズになんて渡さないっ!コルドちゃんは返して貰うわっ!この淫魔がっ、私からなにもかも奪ってっ!?…ふ、ふふっ…あははははっ、ハハハハハハハハハハハハっ!!!いいザマね?死ねばいいわっ!」
苦しい。首が、息が、頭が、痛む。
胸が…痛くて苦しい。
そんな、の…
「ヤっ…だっ!?」
「あら?泣いてるのコルドちゃん?ローズが死ぬのがそんなに悲しい?ふふっ、可哀想なコルドちゃん。ローズに懐いてたものね?同情で優しくしてもらって、嬉しかったの?でもほら、どんどん血が流れて行く。このまま冷たくなって…死ぬの♪コルドちゃんの見てる前で♥️助けられない気分はどう?コルドちゃんが、ローズを見殺しにするのよ?…きゃっ!?」
リーシュの手に爪を立てて滅茶苦茶に暴れる。
「本当に悪い子ねっ!昔は反抗なんてしなかったクセにっ…こんなのっ!許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さないわっ!?昔のコルドちゃんはとても大人しかったのにっ…大人しくて、誰にも助けを求めない、とてもいい子だったのにっ!?あぁ…そうだ、戻してあげる♪昔のいい子だったコルドちゃんにっ♪」
指が首に、強く強く食い込む。
「っ!……っ……、…………」
「きっと、お薬を使えばすぐにいい子に戻るわ♥️お薬代は一緒に稼ぎましょうね?大丈夫♪やり方は全部私が教えてあげるから。コルドちゃん、顔はとっても可愛いもの♥️その汚くて醜い疵を見せなければ、きっとすぐにい~っぱいお客さんが付いてくれるわ♪」
「……………」
「いっぱいいっぱい、徹底的に汚して、もっとも~っと可哀想にして、どん底に堕として、私が一生可愛がってあ・げ・る♪大好きよ?私はね、可哀想なコルドちゃんを、愛してるの♥️」
どろどろとした甘ったるい声の、
「愛してるわ♥️」
毒々しい、
「私だけがコルドちゃんを愛してるの♥️」
狂って、
「好きよ?大好き。コルドちゃんが好き♥️」
歪んだ、
「可哀想だから、愛してあげる♥️」
焼け爛れる程に熱い愛の言葉…が…
「私だけの可哀想なコルドちゃん♥️大好き♥️」
オレの意識を、黒く塗り潰す・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
禁じられた遊び-醜悪と性愛の果て-
柘榴
ホラー
ある少女の家族の中では、『禁じられた遊び』があった。
それはあまりにも歪で、忌々しく、醜悪な遊び。そして、その遊びは少女の弟の精神を蝕み続け、やがて弟を自殺に追いやる事となる。
殺したのだ、実の姉であるその少女が。
実の弟・由宇に対し、『禁じられた遊び』を強要し続けていた真奈と加奈の二人。
しかし、ある時、由宇はその苦痛と屈辱に耐えきれずに自殺してしまう。
由宇の自殺から十五年。真奈と加奈は再会し、愛と狂気と憎しみが再び交差する。
究極かつ醜悪な『近親愛』がこの物語に。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる