【完結】彼が愛でるは、龍胆か水仙か……
お母様が亡くなり、お父様が再婚して新しい義母と義妹が出来て――――わたくしはいつしか使用人同然の扱いを受けていました。
それでも懸命に過ごし――――という、よくあるチープな物語みたいな状況に、わたくしはつい数ヶ月前までおりました。
けれど、これまた物語のような展開で、とある高位貴族のご子息とお知り合いになり、あれよあれよという間に、彼がわたくしの状況を、境遇を、待遇を全て変えてしまったのでした。
正義感が強くて、いつもみんなに囲まれて、人気者のあなた。わたくしを助けてくれた、王子様みたいな優しいあなた。彼と婚約できて、幸せになれると信じておりました。
けれど、いつの間にか彼は別の……以前のわたくしと似た境遇の女性と親しくしなっていました。
「……彼女は、以前の君のような境遇にある。彼女のつらさを、君ならわかってあげられる筈だ。だから、そんなことを言わないでくれ。俺は、彼女を助けてあげたいんだ。邪推はやめてくれ。俺は、君に失望したくない」
そう言われ、わたくしは我慢することにしました。
そんなわたくしへ、彼の元婚約者だった女性が問い掛けました。
「ねえ、あなた。彼が愛でるは、龍胆か水仙か……どちらだと思います?」と。
それでも懸命に過ごし――――という、よくあるチープな物語みたいな状況に、わたくしはつい数ヶ月前までおりました。
けれど、これまた物語のような展開で、とある高位貴族のご子息とお知り合いになり、あれよあれよという間に、彼がわたくしの状況を、境遇を、待遇を全て変えてしまったのでした。
正義感が強くて、いつもみんなに囲まれて、人気者のあなた。わたくしを助けてくれた、王子様みたいな優しいあなた。彼と婚約できて、幸せになれると信じておりました。
けれど、いつの間にか彼は別の……以前のわたくしと似た境遇の女性と親しくしなっていました。
「……彼女は、以前の君のような境遇にある。彼女のつらさを、君ならわかってあげられる筈だ。だから、そんなことを言わないでくれ。俺は、彼女を助けてあげたいんだ。邪推はやめてくれ。俺は、君に失望したくない」
そう言われ、わたくしは我慢することにしました。
そんなわたくしへ、彼の元婚約者だった女性が問い掛けました。
「ねえ、あなた。彼が愛でるは、龍胆か水仙か……どちらだと思います?」と。
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チリさん。感想をありがとうございます♪
多分、彼は男の子も助けてはいると思いますが、主人公ちゃんの眼中には彼が優しくしている女の子以外入ってなかったんでしょうね。ꉂ(ˊᗜˋ*)
彼自身も割と地雷なので、地雷女とくっ付いたら大爆発して周囲が大変かもです。(((*≧艸≦)ププッ
こちらこそ、楽しんで頂けたなら幸いです♪(*´∇`*)
此処寝さん。感想をありがとうございます♪
感性が好きと言って頂けてうれしいです♪(ノ≧▽≦)ノ
書いてる奴は強く賢く逞しい女の子が好きですからね。(*>∀<*)
でも、この話は一応あれです。既に冒頭からロマンスは始まっているんです……よ? ほら、主人公ちゃんが彼のこと好きって言ってますし。(੭ ᐕ))?
けれど、仰る通りに、「付き合い切れませんわ」ってなっちゃいますが。ꉂ(ˊᗜˋ*)
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