137 / 161
音楽家セスの場合。
10
しおりを挟む
「人外? つか、メルヘンな幻覚か? ぅっわ、なんか自分にショックだわー」
旅装束のその男はガシガシと頭を掻き、困惑したように辺りを見渡して口を開く。
「ぁ~、対処法はなんだったか……っと、確か……変な場所に出たとき、変な気配を感じたとき、ナニかいたときは取り敢えず・・・Quaerimus licentia of obduco.Dicere si sit querimonia est Malum・Draco.・・・って、言やいいんだよな? 全く意味わかんねぇけど」
瞬間、宴会場がざわめいた。そして、
『ふむ・・・元より我は、特に責を問うつもりは無かったが、Malum・Dracoへ貸せるならば、それはそれで面白い。では、通行人の其には、責を問わぬ。然れど、時を気にするなら、疾く去ぬるがよい』
奏者が男へ応える。
「おう、なんか知らねぇけど礼を言う。ってか、これはまた古い楽器だな? 辺境でなら現役の楽器もあるが、もう生産されてないような珍しい楽器もある。現役の葦製パンパイプなんか初めて見たぜ。今は竹製が主流だろ? 木製フルートなんかも珍しい。今は金属製ばかりだしな。こんな古い楽器弾けるなんてすげぇな、坊主」
朗らか声が、掛けられたのが自分であることに気付くのに数秒。
「・・・古い、楽器?」
それは、楽器の話題。
「おう。レベックやツィター辺りは博物館に並べられててもおかしくねぇくらい古いかもな。つか、こんだけ楽器あんのに、ピアノは無いのな。外だからか? まあ、ピアノは重いから運ぶのは大変か。とは言え、アコーディオンなんかも無いのか? 屋外で弾く定番だと思ってたんだがな」
「・・・ピアノ? アコー、ディオン?」
「あ、知らねぇのか? つっても、ピアノ系統の鍵盤楽器は説明し難いな」
男の言葉に、彼はふと思い出す。前に自分が弾きたいと思っていた楽器のことを。
「・・・けんばん、楽器? ・・・チェン、バロ? オルガン?」
「そうだな。アコーディオンは、オルガンを持ち運びできるサイズにしたような楽器だ。ピアノとチェンバロの違いはよくわからないが、確かチェンバロよりピアノの方が音域が広いってこた知ってる」
「持ち運べる、オルガン……アコー、ディオン……音域……広い、ピアノ……」
「興味があるなら、一緒に来るか? 坊主。なあ、いいだろう? コイツも、迷子な筈だ」
彼と、奏者へ問う男の言葉に・・・
『よかろう。未知の楽器に心惹かれるは楽師の本分。其の好きにせよ。セス』
久々に名前を呼ばれ、自分の名を思い出したセスは此の、月の沈まない宴会場から出て、知らない楽器を弾きに行こうと決めた。
次の瞬間、
『なんの柵も無く、自由に楽を奏でるがよい』
という奏者の声を聞いたような気がして、気付いたらセスは、森の中にいた。
「おお、幻覚と幻聴が消えた! 戻って来れたぜ! よかったな? 坊主。俺はアイザックだ。お前はセス、でいいんだよな?」
アイザックと一緒に。
※※※※※※※※※※※※※※※
それから・・・
「なんか、森ン中で変な毒キノコに当たったらしくて、気付いたら三日経ってた。で、そのトリップ中に拾ったガキなんだが、俺には面倒見切れないからコイツのこと頼むわ。姫さんよろしく」
と、軽いノリでセスはグラジオラス辺境伯城砦へと連れて来られた。
「ちなみに、拾った付近で子供の行方不明及び誘拐事件、事故の話は聞かなかった。捨て子の可能性もあるとは思うんだが・・・白髪頭に碧眼、推定六、七歳の痩せ気味の男児。という特徴を元に、付近の集落を割と丁寧に調べてみたが、坊主の情報は一切無かった。名前はおそらく、セス。で、いろんな楽器が弾ける。が、どうやらそれ以外には記憶が無いらしい。つか、楽器触らせるとガチで寝食忘れてぶっ倒れるまで弾き続ける。本の虫みたいなガキなんだが・・・なぜか音楽以外の会話が、ほとんどできねぇ。ある意味、シュゼット以上に厄介だと思う」
「・・・いいだろう。うちで引き取ろう」
「助かる。ありがとうございます、姫さん」
これだけを告げ、アイザックはセスを置いて去ってしまった。
「さて、君は自分の名前は言えるか?」
「リクエスト?」
見下ろすのは金色の瞳。そのとき、セスの脳裏に音楽が浮かび上がる。タイトルを付けるなら、『姫』という可愛らしさではなく、『女帝』という荘厳な曲になるだろう。
「色の抜ける程の歳月か・・・成る程。まさしく人間としての尊厳の回復が必須だな」
ぼんやりと金髪金眼の見目麗しいレディを眺めながら頭の中でメロディーを紡いでいると・・・
「では、君のことはアウレーリオとアウレーリアに任せるとしよう。あの二人は、弟妹を養子に出してからずっと寂しがっている。仲良くするといい」
「?」
こうしてセスの世話役として引き合わせられたのが、双子のアウル達だった。
推定年齢七歳程。けれど、楽器を触るとき以外は常にぼーっとして、言葉や常識を知らない赤ん坊のようなセスに、双子は話し掛け、食事を食べさせ、一生懸命世話をして、実の弟のように可愛がった。
そんな甲斐甲斐しい双子のお陰で幼児並みの自我を取り戻したセスは、ある日、ふと気付く。
鏡に映るのは新雪のような髪に新緑の瞳の子供。けれどセスは、その姿に違和感を持った。瞳の色は兎も角、自分の髪は白髪だっただろうか? 自分の髪は、こんな風に目立つ色ではなく、もっとありふれた色で・・・とは思ったが、何色だったかなど、そんな昔のことは思い出せなかった。
そして、そんなどうでもいいことなんかより、グラジオラス辺境伯領城砦にはセスが憧れていたチェンバロやオルガン、そしてアイザックの言っていたピアノがあり、直ぐに夢中になった。
更には、パイプオルガンが弾いてみたいと言ったらヴァルクが、「いやぁ、いつか絶対造ってみたいと思ってたんだよねー。というワケでセス君、建築家のお兄ちゃんにドーンと任せなさい♪」と張り切って、城の敷地に本当にパイプオルガンの入った建物を建ててくれた。
セスは、昔には無かった新しい楽器との出逢いと、楽器を弾ける環境を慶んだ。
※※※※※※※※※※※※※※※
パン! と、目の前で大きな音がして、セスは新緑の目をパチパチと瞬いた。
「はい、お帰りセス」
「演奏はもうお仕舞い」
「そろそろ授業が終わる時間だから」
「もう放課後になっちゃうよ」
「「ほら、楽器は片付けて」」
「ん~」
楽器に触ると直ぐに夢中になり、放って置けば時間を、そして寝食を忘れてぶっ倒れるまで止まらないセスを、その前にこちら側によく引き戻してくれるのはアウル達やグラジオラスの人達だ。
あの夜のことは、きっと夢。
長い長い、夢。
今でも耳に残るのは、演奏の一音一音その全てが圧倒的なまでに美しい、奏者の奏でたあの音。
鍵盤楽器や見たことの無かった新しい楽器はここ数年でそこそこ弾けるようになった。そして、入学試験のときにセスの出したピアノの音は美しい音だと称された。
しかし、セス自身は知っている。自分の演奏が、あの音にはまだまだ届かないことを。
セスが一番得意な楽器は、あの進まない時間の夢の中で長年弾き続けた絃楽器だが、あの奏者が奏でた素晴らしく美しい音には遠く及ばない。
だからセスは、いつもあの音を目標に音を奏でている。いつか、あの奏者に自分の創った曲を弾いてもらいたいと思いながら、自分の知らなかった音楽の勉強をしている。此方側で・・・
__________
ちなみに、ヴァイオリンやピアノを弾くには爪は短い方がいいらしいのですが、セスがある程度爪を伸ばしているのは撥絃楽器が一番得意だからです。長過ぎず短過ぎずを保つ為、爪のお手入れは欠かせません。
旅装束のその男はガシガシと頭を掻き、困惑したように辺りを見渡して口を開く。
「ぁ~、対処法はなんだったか……っと、確か……変な場所に出たとき、変な気配を感じたとき、ナニかいたときは取り敢えず・・・Quaerimus licentia of obduco.Dicere si sit querimonia est Malum・Draco.・・・って、言やいいんだよな? 全く意味わかんねぇけど」
瞬間、宴会場がざわめいた。そして、
『ふむ・・・元より我は、特に責を問うつもりは無かったが、Malum・Dracoへ貸せるならば、それはそれで面白い。では、通行人の其には、責を問わぬ。然れど、時を気にするなら、疾く去ぬるがよい』
奏者が男へ応える。
「おう、なんか知らねぇけど礼を言う。ってか、これはまた古い楽器だな? 辺境でなら現役の楽器もあるが、もう生産されてないような珍しい楽器もある。現役の葦製パンパイプなんか初めて見たぜ。今は竹製が主流だろ? 木製フルートなんかも珍しい。今は金属製ばかりだしな。こんな古い楽器弾けるなんてすげぇな、坊主」
朗らか声が、掛けられたのが自分であることに気付くのに数秒。
「・・・古い、楽器?」
それは、楽器の話題。
「おう。レベックやツィター辺りは博物館に並べられててもおかしくねぇくらい古いかもな。つか、こんだけ楽器あんのに、ピアノは無いのな。外だからか? まあ、ピアノは重いから運ぶのは大変か。とは言え、アコーディオンなんかも無いのか? 屋外で弾く定番だと思ってたんだがな」
「・・・ピアノ? アコー、ディオン?」
「あ、知らねぇのか? つっても、ピアノ系統の鍵盤楽器は説明し難いな」
男の言葉に、彼はふと思い出す。前に自分が弾きたいと思っていた楽器のことを。
「・・・けんばん、楽器? ・・・チェン、バロ? オルガン?」
「そうだな。アコーディオンは、オルガンを持ち運びできるサイズにしたような楽器だ。ピアノとチェンバロの違いはよくわからないが、確かチェンバロよりピアノの方が音域が広いってこた知ってる」
「持ち運べる、オルガン……アコー、ディオン……音域……広い、ピアノ……」
「興味があるなら、一緒に来るか? 坊主。なあ、いいだろう? コイツも、迷子な筈だ」
彼と、奏者へ問う男の言葉に・・・
『よかろう。未知の楽器に心惹かれるは楽師の本分。其の好きにせよ。セス』
久々に名前を呼ばれ、自分の名を思い出したセスは此の、月の沈まない宴会場から出て、知らない楽器を弾きに行こうと決めた。
次の瞬間、
『なんの柵も無く、自由に楽を奏でるがよい』
という奏者の声を聞いたような気がして、気付いたらセスは、森の中にいた。
「おお、幻覚と幻聴が消えた! 戻って来れたぜ! よかったな? 坊主。俺はアイザックだ。お前はセス、でいいんだよな?」
アイザックと一緒に。
※※※※※※※※※※※※※※※
それから・・・
「なんか、森ン中で変な毒キノコに当たったらしくて、気付いたら三日経ってた。で、そのトリップ中に拾ったガキなんだが、俺には面倒見切れないからコイツのこと頼むわ。姫さんよろしく」
と、軽いノリでセスはグラジオラス辺境伯城砦へと連れて来られた。
「ちなみに、拾った付近で子供の行方不明及び誘拐事件、事故の話は聞かなかった。捨て子の可能性もあるとは思うんだが・・・白髪頭に碧眼、推定六、七歳の痩せ気味の男児。という特徴を元に、付近の集落を割と丁寧に調べてみたが、坊主の情報は一切無かった。名前はおそらく、セス。で、いろんな楽器が弾ける。が、どうやらそれ以外には記憶が無いらしい。つか、楽器触らせるとガチで寝食忘れてぶっ倒れるまで弾き続ける。本の虫みたいなガキなんだが・・・なぜか音楽以外の会話が、ほとんどできねぇ。ある意味、シュゼット以上に厄介だと思う」
「・・・いいだろう。うちで引き取ろう」
「助かる。ありがとうございます、姫さん」
これだけを告げ、アイザックはセスを置いて去ってしまった。
「さて、君は自分の名前は言えるか?」
「リクエスト?」
見下ろすのは金色の瞳。そのとき、セスの脳裏に音楽が浮かび上がる。タイトルを付けるなら、『姫』という可愛らしさではなく、『女帝』という荘厳な曲になるだろう。
「色の抜ける程の歳月か・・・成る程。まさしく人間としての尊厳の回復が必須だな」
ぼんやりと金髪金眼の見目麗しいレディを眺めながら頭の中でメロディーを紡いでいると・・・
「では、君のことはアウレーリオとアウレーリアに任せるとしよう。あの二人は、弟妹を養子に出してからずっと寂しがっている。仲良くするといい」
「?」
こうしてセスの世話役として引き合わせられたのが、双子のアウル達だった。
推定年齢七歳程。けれど、楽器を触るとき以外は常にぼーっとして、言葉や常識を知らない赤ん坊のようなセスに、双子は話し掛け、食事を食べさせ、一生懸命世話をして、実の弟のように可愛がった。
そんな甲斐甲斐しい双子のお陰で幼児並みの自我を取り戻したセスは、ある日、ふと気付く。
鏡に映るのは新雪のような髪に新緑の瞳の子供。けれどセスは、その姿に違和感を持った。瞳の色は兎も角、自分の髪は白髪だっただろうか? 自分の髪は、こんな風に目立つ色ではなく、もっとありふれた色で・・・とは思ったが、何色だったかなど、そんな昔のことは思い出せなかった。
そして、そんなどうでもいいことなんかより、グラジオラス辺境伯領城砦にはセスが憧れていたチェンバロやオルガン、そしてアイザックの言っていたピアノがあり、直ぐに夢中になった。
更には、パイプオルガンが弾いてみたいと言ったらヴァルクが、「いやぁ、いつか絶対造ってみたいと思ってたんだよねー。というワケでセス君、建築家のお兄ちゃんにドーンと任せなさい♪」と張り切って、城の敷地に本当にパイプオルガンの入った建物を建ててくれた。
セスは、昔には無かった新しい楽器との出逢いと、楽器を弾ける環境を慶んだ。
※※※※※※※※※※※※※※※
パン! と、目の前で大きな音がして、セスは新緑の目をパチパチと瞬いた。
「はい、お帰りセス」
「演奏はもうお仕舞い」
「そろそろ授業が終わる時間だから」
「もう放課後になっちゃうよ」
「「ほら、楽器は片付けて」」
「ん~」
楽器に触ると直ぐに夢中になり、放って置けば時間を、そして寝食を忘れてぶっ倒れるまで止まらないセスを、その前にこちら側によく引き戻してくれるのはアウル達やグラジオラスの人達だ。
あの夜のことは、きっと夢。
長い長い、夢。
今でも耳に残るのは、演奏の一音一音その全てが圧倒的なまでに美しい、奏者の奏でたあの音。
鍵盤楽器や見たことの無かった新しい楽器はここ数年でそこそこ弾けるようになった。そして、入学試験のときにセスの出したピアノの音は美しい音だと称された。
しかし、セス自身は知っている。自分の演奏が、あの音にはまだまだ届かないことを。
セスが一番得意な楽器は、あの進まない時間の夢の中で長年弾き続けた絃楽器だが、あの奏者が奏でた素晴らしく美しい音には遠く及ばない。
だからセスは、いつもあの音を目標に音を奏でている。いつか、あの奏者に自分の創った曲を弾いてもらいたいと思いながら、自分の知らなかった音楽の勉強をしている。此方側で・・・
__________
ちなみに、ヴァイオリンやピアノを弾くには爪は短い方がいいらしいのですが、セスがある程度爪を伸ばしているのは撥絃楽器が一番得意だからです。長過ぎず短過ぎずを保つ為、爪のお手入れは欠かせません。
0
お気に入りに追加
237
あなたにおすすめの小説
【完結】裏切りの暗殺者(当て馬兼最難関隠しキャラ)は、死にたくないしヒロインに忠誠も誓いたくない
月白ヤトヒコ
ファンタジー
どうやらわたしは、聖女がヒロインの乙女ゲームに転生したようだ。
それも……ヒロインを執拗に付け狙うストーカー暗殺者として。
暗殺者は、ヒロインが攻略対象とくっ付くための当て馬。そして……隠しキャラの、最難関攻略対象でもあった。
暗殺者にあるのは、攻略対象シナリオ分の大量の死亡フラグ!
唯一、暗殺者が死なないでヒロインに攻略されるというルートがあるが……それは通称『百合エンド』と称される暗殺者がヒロインに忠誠を誓うエンドのみ。
しかし、そこに辿り着くまでは難易度が高い無理ゲーでもある。ヒロインがステータスほぼカンストというそこまでの努力をしてくれる可能性は限りなく低い。
おまけにわたしは、このヒロインが嫌いだ。
真顔で「は?」と言いたくなるような・・・全体的に、イラッとするタイプのヒロインだった。まぁ、わたしの主観なのだが。
生き残れるのが通称『百合ルート』のみとは言え、リアルで百合って、相当仲良くないと無理だろ。
というワケで、死にたくないしヒロインにも忠誠を誓いたくないので、シナリオをぶっ壊そうと思います。
わたしの死亡エンド回避のためにっ!?
※通称『百合ルート』を回避するために動くので、百合ではありません。
設定はふわっと。
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています
婚約破棄されたので、論破して旅に出させて頂きます!
桜アリス
ファンタジー
婚約破棄された公爵令嬢。
令嬢の名はローザリン・ダリア・フォールトア。
婚約破棄をした男は、この国の第一王子である、アレクサンドル・ピアニー・サラティア。
なんでも好きな人ができ、その人を私がいじめたのだという。
はぁ?何をふざけたことをおっしゃられますの?
たたき潰してさしあげますわ!
そして、その後は冒険者になっていろんな国へ旅に出させて頂きます!
※恋愛要素、ざまぁ?、冒険要素あります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
文章力が、無いのでくどくて、おかしいところが多いかもしれません( ̄▽ ̄;)
ご注意ください。m(_ _)m
アホ王子が王宮の中心で婚約破棄を叫ぶ! ~もう取り消しできませんよ?断罪させて頂きます!!
アキヨシ
ファンタジー
貴族学院の卒業パーティが開かれた王宮の大広間に、今、第二王子の大声が響いた。
「マリアージェ・レネ=リズボーン! 性悪なおまえとの婚約をこの場で破棄する!」
王子の傍らには小動物系の可愛らしい男爵令嬢が纏わりついていた。……なんてテンプレ。
背後に控える愚か者どもと合わせて『四馬鹿次男ズwithビッチ』が、意気揚々と筆頭公爵家令嬢たるわたしを断罪するという。
受け立ってやろうじゃない。すべては予定調和の茶番劇。断罪返しだ!
そしてこの舞台裏では、王位簒奪を企てた派閥の粛清の嵐が吹き荒れていた!
すべての真相を知ったと思ったら……えっ、お兄様、なんでそんなに近いかな!?
※設定はゆるいです。暖かい目でお読みください。
※主人公の心の声は罵詈雑言、口が悪いです。気分を害した方は申し訳ありませんがブラウザバックで。
※小説家になろう・カクヨム様にも投稿しています。
『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……
Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。
優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。
そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。
しかしこの時は誰も予想していなかった。
この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを……
アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを……
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
(完)聖女様は頑張らない
青空一夏
ファンタジー
私は大聖女様だった。歴史上最強の聖女だった私はそのあまりに強すぎる力から、悪魔? 魔女?と疑われ追放された。
それも命を救ってやったカール王太子の命令により追放されたのだ。あの恩知らずめ! 侯爵令嬢の色香に負けやがって。本物の聖女より偽物美女の侯爵令嬢を選びやがった。
私は逃亡中に足をすべらせ死んだ? と思ったら聖女認定の最初の日に巻き戻っていた!!
もう全力でこの国の為になんか働くもんか!
異世界ゆるふわ設定ご都合主義ファンタジー。よくあるパターンの聖女もの。ラブコメ要素ありです。楽しく笑えるお話です。(多分😅)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる