6 / 29
2章
南の海を渡る
しおりを挟む
1
BATARAの蝶は空に舞った。
一面は、太陽がふりそそぐ赤茶けた大地だった。
以前は、深々としたジャングルだった。
荒野をこえると、目の前に海が広がった。
紺碧の海がどこまでも続いていた。
海の上を何日も飛んだ。
とちゅう、馬蹄形の珊瑚礁の島の上にさしかかった。
海水上昇で、海に沈むツバルという島国だった。
BATARAは、眼下の超粘菌からその話をパルスで聞かせてもらっていた。
それは、マスコミが流したフェイクニュースだった。
『海水上昇は温暖化の影響である』『それはCO2が原因だ』『各国はCO2の排出を押さえなければならない』『だから太陽光発電、風力発電がいい』『エコ産業の時代だ』『手遅れになれば地球は滅びる』
マスコミを使い、アピールした。
でも、ツバルは今も元気な姿を見せている。
とにかく海の上を東に向かう。
朝がきて、また夜がくる。
BATARAの蝶は、輝く南の海を飛び、また島影をとらえる。
「パプアニューギニアだ。ギラデに着陸する。島の超粘菌の仲間に連絡をとってくれ」
長老が命じた。
通信係がすぐに対応する。
「こちらBATARA、ギラデのだれか、連絡をくれ」
一呼吸してから返事がきた。
「こちらギラデ、BATARAを歓迎する。ここには、だれにも邪魔されない平和な生活がある。ゆっくり静養していってくれ」
2
家長のヤンカは、毎朝森で焚き木を拾ってくる。
ヤンカが焚き木を集め終えたとき、アカシアの木に舞い降りようとしている一匹の紋白蝶を目撃した。
ところが、その蝶が幹に止まろうとした瞬間、粉々になって消えたのだ。
ちりちり頭でフンドシ一つのヤンカンは、黒目をまばたかせた。
超粘菌たちが休憩と栄養補給のため、いっせいに森に散ろうとした瞬間だった。
ヤンカは家に戻ると、蔓で巻いた焚き木の束を妻のイブガに渡した。
「どうしたの? さえない顔して」
「ちょうちょうが、ぱっと消えたんでおどろいてんだ」
ヤンカンが肩をそびやかした。
「あなたの目、おかしいんじゃない」
イブカは朝の支度で忙しかった。
竈の炎がゆらめき、いい匂いがした。
蒸した魚が食べごろになったのだ。
家族全員で食事を終え、ようやく射してきた。
朝の陽光の中で、女たちは網かけの籠を、男たちは弓矢を作る作業にとりかかった。
のんびりした一時である
そんなギラデの村にも、いつか白い人がきて語りかけた。
『裸の生活はいけません。女の人は、おっぱいをだして歩いてはいけません。用がないからといって、なにもしないでぶらぶらしていてはいけません。いけないことは、まだまだ幾らでもあります。
このまま努力もなにもしないでいれは、あなたたちは永遠に森の中で裸で生きていくことになります。あなたたちは動物ではないのです。まずは芋の代わりに、畑にコーヒーの木を植えましょう。
そうすれば現金が手に入り、村は豊かになります。薬もランプもタバコも、鉄の斧もナイフも酒も、なんでも買えるようになります。そして神様に祈るのです。一日もはやく、みんなで幸せになりましょう』
白い人は使命感にあふれ、青い目の中に決意の炎を揺らめかせた。
3
陽がだいぶ強くなり、風が部族の家々の軒をかるく揺すった。
ヤンカは目を光らせ、風に舞った土埃を観察した。
「今日は狩りをしよう。みんなで肉を食おう」
そういって弓と矢を持ちだした。
「ホホホー、ホホホー、アップ、アップ、アップ」
二階のベランダに上がり、叫んだ。狩にいくときの合図である。
ものの二、三分もしないうち、左と右に並んだ小屋から、男たちが弓矢を持って現れた。
みんな腰に小さな袋を下げている。男たちだけではない。
いままで手足をのばし、地面に寝そべっていた犬たちまでもが、きゃんきゃんと吠え、跳んできた。
籠を持った女たちもおっぱいを揺らし、腰蓑をつけてやってきた。何人かが、先端を斜めに切り落とした鋤代わりの太い竹棒を持っている。
女たちは畑で芋を掘り、子供たちが川で魚を捕まえる。
子供たちは丸裸だ。
「今日の狩は、ヤップでやろう」
ヤップというのは、木の生えた草原である。疎林地帯ともいう。
ヤンカを先頭に、全員が列を作った。村の出入り口で女たちが右に、少年たちが左に、男たちが真っ直ぐ、それぞれの方向に進んだ。
ヤップの一面の藪のあちこちに木が生えている。
この藪の中や木の下に、大小の動物が潜んでいるのだ。
男たちが腰の袋から火打石を取りだし、枯れ草に火をつけながら素早く移動した。
直径一キロほどの円弧を描いた煙と火は、ぱちぱちと音をたてた。
ヤンカたちが立っている場所だけが、ぽっかり空いている。
ヤンカを中心にした三人の男が横一列に並び、弓を引き絞った。
犬が煙の上がる円の内側を走り、わんわん吠えた。
ヤップに潜んでいた動物たちが、火の付いていないヤンカたちのほうに逃げてくる。
最初に現れたのは大型の鹿だ。
風を切り、矢が飛んだ。
鹿はがくんと膝をつき、横倒しになった。
ついで犬に吠えたてられたワラビーが、跳ねながらでてきた。
次は猪だ。ヤンカとほかの二人の矢が、横から胸を射抜く。
それでも、きききーと鳴いて逃げるところを、犬が白目を剥き、後ろ足に噛みつく。
次々に獲物が跳びだしてくる。それらを確実に仕留めていく。
「よーし、おわり」
ヤンカンは叫んだ。
それ以上の獲物は不要だった。必要なとき、また狩ればいいのだ。
4
鹿や猪のような大きな獲物は棒に吊るし、二人がかりで運んだ。
女たちもたくさんの芋を掘ってきた。少年たちの魚も大漁だ。
おじいさんたちが草原のアリ塚を壊し、塚の破片で竈を造った。
熱くなっている竈の石の上にバナナの葉が敷かれ、切り裂かれた肉、そして芋や魚などが並べられた。その上に再びバナナの葉が被せられる。
すでに太陽は西に傾きはじめた。
太鼓の音とともに、村人は踊りながら時を待った。
やがて蒸し焼きの山から、幾筋もの白い蒸気が昇りだす。
白い蒸気が弱くなったとき、女たちが上に乗せた木の皮とバナナの葉を剥いだ。
「できたよ。できたよー」
女の声が広場に響いた。
太鼓の音が止んだ。村人が料理の周りに集り、腰を下ろした。
全員が料理の山に手をのばす。前の者は、後ろの者に取ってやる。
男も女も母親も子供も、おじいさんもおばあさんも、いっせいに口を動かした。
食べ物の匂いと物を食べる音が、村を支配する。
活躍した犬も歯茎を見せ、けんめいに骨にかぶりついている。
「おいしい。おいしい」
「うん、おいしいね」
全員が、黙々と蒸し料理に熱中した。
薄暮の空に、いつもの月と星が浮んでいる。やがて満天の星空になる。
202☆年現在、パプアニューギニアのギラデ村は、祖先の生活そのままである。
ギラデ社会のルールはただひとつ。『互いに助け合う』である。
ギラデに指導者はいても、権力者はいない。
5
「明日、出発する。集合せよ」
ギラデの超粘菌から、この村の人々の生活についての話を聞き終え、BATARAの粘菌たちは納得した。
自分たちが永年住んでいたジャングルも昔はそうだったのだ。
長老のパルスを受け、超粘菌たちはアカシアの木の方向に移動を開始した。
やがて紋白蝶は、アカシアの幹からパプアニューギニアの空に飛び立った。
このギラデに、他人の富を狙う文明とやらが訪れてこないように、と超粘菌たちは祈った。互いに助け合い自立して生きている人たちを、いつまでもそっとしておいて欲しいと。
⦅そうだ、それがわれわれの考えだ⦆
ふいに長老の耳に言葉が飛び込んできた。
長老は姿勢を正した。それが微生物をふくめ、地球に住むあらゆる生き物を代表するメッセージであることは分かっていた。
⦅少し前、あなたたちに協力してもらった少女一件を覚えているか⦆
問われた長老は、脳裏に一人の少女の姿を浮かべた。
地球創成期の時間的表現であるから、一ヶ月二ヶ月という単位ではない。
「あの娘さんですね。おぼえています」
⦅また彼女に協力してもらう。だが彼女は永い眠りから覚めたばかりで、記憶もあいまいだ。久しぶりの人間の世界に戸惑っているが、すこしづつ思い出してもらうので、ときどきパルスで話しかけ、目覚めさせてやってくれ⦆
「了解しました。とにかく、このまま東にむかって飛びつづけます」
長老の身が引きしまった。
メッセージを聞いているうち、幾度となく地球滅亡の危機に関わった過去を思い出した。
(2-2 了)
BATARAの蝶は空に舞った。
一面は、太陽がふりそそぐ赤茶けた大地だった。
以前は、深々としたジャングルだった。
荒野をこえると、目の前に海が広がった。
紺碧の海がどこまでも続いていた。
海の上を何日も飛んだ。
とちゅう、馬蹄形の珊瑚礁の島の上にさしかかった。
海水上昇で、海に沈むツバルという島国だった。
BATARAは、眼下の超粘菌からその話をパルスで聞かせてもらっていた。
それは、マスコミが流したフェイクニュースだった。
『海水上昇は温暖化の影響である』『それはCO2が原因だ』『各国はCO2の排出を押さえなければならない』『だから太陽光発電、風力発電がいい』『エコ産業の時代だ』『手遅れになれば地球は滅びる』
マスコミを使い、アピールした。
でも、ツバルは今も元気な姿を見せている。
とにかく海の上を東に向かう。
朝がきて、また夜がくる。
BATARAの蝶は、輝く南の海を飛び、また島影をとらえる。
「パプアニューギニアだ。ギラデに着陸する。島の超粘菌の仲間に連絡をとってくれ」
長老が命じた。
通信係がすぐに対応する。
「こちらBATARA、ギラデのだれか、連絡をくれ」
一呼吸してから返事がきた。
「こちらギラデ、BATARAを歓迎する。ここには、だれにも邪魔されない平和な生活がある。ゆっくり静養していってくれ」
2
家長のヤンカは、毎朝森で焚き木を拾ってくる。
ヤンカが焚き木を集め終えたとき、アカシアの木に舞い降りようとしている一匹の紋白蝶を目撃した。
ところが、その蝶が幹に止まろうとした瞬間、粉々になって消えたのだ。
ちりちり頭でフンドシ一つのヤンカンは、黒目をまばたかせた。
超粘菌たちが休憩と栄養補給のため、いっせいに森に散ろうとした瞬間だった。
ヤンカは家に戻ると、蔓で巻いた焚き木の束を妻のイブガに渡した。
「どうしたの? さえない顔して」
「ちょうちょうが、ぱっと消えたんでおどろいてんだ」
ヤンカンが肩をそびやかした。
「あなたの目、おかしいんじゃない」
イブカは朝の支度で忙しかった。
竈の炎がゆらめき、いい匂いがした。
蒸した魚が食べごろになったのだ。
家族全員で食事を終え、ようやく射してきた。
朝の陽光の中で、女たちは網かけの籠を、男たちは弓矢を作る作業にとりかかった。
のんびりした一時である
そんなギラデの村にも、いつか白い人がきて語りかけた。
『裸の生活はいけません。女の人は、おっぱいをだして歩いてはいけません。用がないからといって、なにもしないでぶらぶらしていてはいけません。いけないことは、まだまだ幾らでもあります。
このまま努力もなにもしないでいれは、あなたたちは永遠に森の中で裸で生きていくことになります。あなたたちは動物ではないのです。まずは芋の代わりに、畑にコーヒーの木を植えましょう。
そうすれば現金が手に入り、村は豊かになります。薬もランプもタバコも、鉄の斧もナイフも酒も、なんでも買えるようになります。そして神様に祈るのです。一日もはやく、みんなで幸せになりましょう』
白い人は使命感にあふれ、青い目の中に決意の炎を揺らめかせた。
3
陽がだいぶ強くなり、風が部族の家々の軒をかるく揺すった。
ヤンカは目を光らせ、風に舞った土埃を観察した。
「今日は狩りをしよう。みんなで肉を食おう」
そういって弓と矢を持ちだした。
「ホホホー、ホホホー、アップ、アップ、アップ」
二階のベランダに上がり、叫んだ。狩にいくときの合図である。
ものの二、三分もしないうち、左と右に並んだ小屋から、男たちが弓矢を持って現れた。
みんな腰に小さな袋を下げている。男たちだけではない。
いままで手足をのばし、地面に寝そべっていた犬たちまでもが、きゃんきゃんと吠え、跳んできた。
籠を持った女たちもおっぱいを揺らし、腰蓑をつけてやってきた。何人かが、先端を斜めに切り落とした鋤代わりの太い竹棒を持っている。
女たちは畑で芋を掘り、子供たちが川で魚を捕まえる。
子供たちは丸裸だ。
「今日の狩は、ヤップでやろう」
ヤップというのは、木の生えた草原である。疎林地帯ともいう。
ヤンカを先頭に、全員が列を作った。村の出入り口で女たちが右に、少年たちが左に、男たちが真っ直ぐ、それぞれの方向に進んだ。
ヤップの一面の藪のあちこちに木が生えている。
この藪の中や木の下に、大小の動物が潜んでいるのだ。
男たちが腰の袋から火打石を取りだし、枯れ草に火をつけながら素早く移動した。
直径一キロほどの円弧を描いた煙と火は、ぱちぱちと音をたてた。
ヤンカたちが立っている場所だけが、ぽっかり空いている。
ヤンカを中心にした三人の男が横一列に並び、弓を引き絞った。
犬が煙の上がる円の内側を走り、わんわん吠えた。
ヤップに潜んでいた動物たちが、火の付いていないヤンカたちのほうに逃げてくる。
最初に現れたのは大型の鹿だ。
風を切り、矢が飛んだ。
鹿はがくんと膝をつき、横倒しになった。
ついで犬に吠えたてられたワラビーが、跳ねながらでてきた。
次は猪だ。ヤンカとほかの二人の矢が、横から胸を射抜く。
それでも、きききーと鳴いて逃げるところを、犬が白目を剥き、後ろ足に噛みつく。
次々に獲物が跳びだしてくる。それらを確実に仕留めていく。
「よーし、おわり」
ヤンカンは叫んだ。
それ以上の獲物は不要だった。必要なとき、また狩ればいいのだ。
4
鹿や猪のような大きな獲物は棒に吊るし、二人がかりで運んだ。
女たちもたくさんの芋を掘ってきた。少年たちの魚も大漁だ。
おじいさんたちが草原のアリ塚を壊し、塚の破片で竈を造った。
熱くなっている竈の石の上にバナナの葉が敷かれ、切り裂かれた肉、そして芋や魚などが並べられた。その上に再びバナナの葉が被せられる。
すでに太陽は西に傾きはじめた。
太鼓の音とともに、村人は踊りながら時を待った。
やがて蒸し焼きの山から、幾筋もの白い蒸気が昇りだす。
白い蒸気が弱くなったとき、女たちが上に乗せた木の皮とバナナの葉を剥いだ。
「できたよ。できたよー」
女の声が広場に響いた。
太鼓の音が止んだ。村人が料理の周りに集り、腰を下ろした。
全員が料理の山に手をのばす。前の者は、後ろの者に取ってやる。
男も女も母親も子供も、おじいさんもおばあさんも、いっせいに口を動かした。
食べ物の匂いと物を食べる音が、村を支配する。
活躍した犬も歯茎を見せ、けんめいに骨にかぶりついている。
「おいしい。おいしい」
「うん、おいしいね」
全員が、黙々と蒸し料理に熱中した。
薄暮の空に、いつもの月と星が浮んでいる。やがて満天の星空になる。
202☆年現在、パプアニューギニアのギラデ村は、祖先の生活そのままである。
ギラデ社会のルールはただひとつ。『互いに助け合う』である。
ギラデに指導者はいても、権力者はいない。
5
「明日、出発する。集合せよ」
ギラデの超粘菌から、この村の人々の生活についての話を聞き終え、BATARAの粘菌たちは納得した。
自分たちが永年住んでいたジャングルも昔はそうだったのだ。
長老のパルスを受け、超粘菌たちはアカシアの木の方向に移動を開始した。
やがて紋白蝶は、アカシアの幹からパプアニューギニアの空に飛び立った。
このギラデに、他人の富を狙う文明とやらが訪れてこないように、と超粘菌たちは祈った。互いに助け合い自立して生きている人たちを、いつまでもそっとしておいて欲しいと。
⦅そうだ、それがわれわれの考えだ⦆
ふいに長老の耳に言葉が飛び込んできた。
長老は姿勢を正した。それが微生物をふくめ、地球に住むあらゆる生き物を代表するメッセージであることは分かっていた。
⦅少し前、あなたたちに協力してもらった少女一件を覚えているか⦆
問われた長老は、脳裏に一人の少女の姿を浮かべた。
地球創成期の時間的表現であるから、一ヶ月二ヶ月という単位ではない。
「あの娘さんですね。おぼえています」
⦅また彼女に協力してもらう。だが彼女は永い眠りから覚めたばかりで、記憶もあいまいだ。久しぶりの人間の世界に戸惑っているが、すこしづつ思い出してもらうので、ときどきパルスで話しかけ、目覚めさせてやってくれ⦆
「了解しました。とにかく、このまま東にむかって飛びつづけます」
長老の身が引きしまった。
メッセージを聞いているうち、幾度となく地球滅亡の危機に関わった過去を思い出した。
(2-2 了)
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる