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4.呪われた戦士

前編

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 秘書のリリー・ユリーが奇声を放ちました。
 しかしすぐに静かになり、今度は立ち上がって事務机の周りをふらふらと歩きだしています。
 まごまごと徘徊していると思いきや急に早足になったり屈みだしたりと忙しくなっていきました。
 机の下に潜り込んで反対側から出てきました。落ち着きも突拍子もないのはいつものことですが、今は一言でいうと挙動不審です。
 うろうろと頭からつま先までが慌ただしく、ただし口だけは結んでいます。ついたてに顔をぶつけながら私の執務机の横を過ぎていきました。
 今は勇面室をあてもなくさまよっています。

 過去の傾向からするとリリーは、どうでもいい雑談には口をよく動かし、重要な事案になるほど眠い目になり口数が減ります。仕事においてです。この数多の前例から考えると現在のリリーにはなにかしら業務上の問題が起きていると予想されます。私は室長として見過ごすわけにはいきません。

「なにかありましたか?」
「なんでもありません!」
 うわずった声で返されました。
 なんでもないようなので、私は自分の手元へ目を戻しました。
 私の視界の上あたりに入りこんでいるリリーは、こちらに対面する面接者用の椅子になぜか座りましたが、すぐに立ちます。そして今度は勇面室の出入り口である両扉へ向かい、片側を少し開けて廊下を覗いています。
 次の面接者の出迎えかと思いましたが時間にはもう少しありますし、これも過去の例を参照すると、私に指示される前にリリーが仕事を進めるのはとても珍しいことです。
 リリーは誰かを探すというよりも誰もいないことを確認しているように見えます。
 勇者面接室の職員は二人だけなので、今も普段どおり私とリリーしかいません。これは重要なことです。仮に何者かが許可なく室内に侵入した場合、例えばいま私の手元にある次の面接者の経歴書を覗き見られでもすれば情報漏えいに当たりますから。
 そういう意味では現在リリーは仕事をしているといえます。下の冒険者ギルドの騒がしさが入ってくるので早く閉めてほしいのですが。

 リリーは珍しく両扉を最後まで手を添えて閉めました。一階の冒険者ギルドからの騒音がやみます。
 この騒がしさを塞いでいるのは扉の重厚さのおかげでもありますが、私の作成した緩衝材の成果でもあります。この両開き扉の枠には粘体毒花ポイズンジェルを素材としたドアパッキンが設置されています。
 私の自信作です。通称フラワースライムとも呼ばれるこのモンスターの粘体部分から樹脂酸を抽出して凝縮し、かたくり粉で架橋結合させたものをテープ状に伸ばして固め扉枠に貼り付けました。
 もちろん素材収集から設置まで勤務時間外に行いましたので職務に影響はありません。
 強度密度ともに高く耐久性にも優れます。設置後リリーにピンク色のペンキで塗られましたが、こちらは性能にまったく関係はありません。すばらしい防音性で開閉音すら気にならなくなりました。ちなみに魔法局の開発特許課に特許申請中です。

 ところでリリーは、ふたたび室内の徘徊を始めています。視線も定まらず、全身で文字通り右往左往を繰り返しています。
 粘体毒花ポイズンジェルはモンスターの命名としては不正確です。毒ではなく混乱の花粉を撒き散らしますから。
 私がドアパッキンのために討伐へ行ったときも、すでに花粉にあたっていた冒険者の方がいらっしゃったので、いくらか打撃を与えて治してあげました。
 その混乱の状態異常にかかっていると思うほど、リリーは挙動不審です。
 いくらか打撃を与えようかと思いましたが、今のところ実害はないので放っておくことにしました。そんなことよりも職務が優先です。今日の面接者の経歴書に目を戻します。
 その視界の端でリリーは窓に向かっています。閉まっているカーテンを開けては閉めてと繰り返しています。やはり混乱の状態異常である可能性が高くなってきました。
 いちおう混乱を治す治癒魔法やアイテムもあるにはあるのですが、勤務時間内に魔法を使うと報告書を提出する手間がありますし、勇面室備え付けの救急箱から万能薬を使うのも経費削減の風潮がある昨今では使いづらさがあります。打撃で充分です。
 私が経歴書を卓上に置くと、リリーがこちらを向きました。
「室長、わたし、当たっちゃいました……」
 花粉にでしょうか。であればやはり混乱のようです。私は執務机の一番下の引き出しからメイスを取り出しました。リリーがこちらへ歩いてきます。
「宝くじ、当たっちゃいました……!」
 私はメイスを引っ込めましたが、念のために引き出しは開けっ放しにしました。

「念のためにもう一度、確認してみてはどうでしょう」
 職務には関係のないことですが、次の面接までに少し時間はあります。私は経歴書に目を通しながらリリーへと促しました。
「そ、そうします!」
 リリーがそう返事をして事務机に向かうと視界も静かになりました。これで私の仕事が捗ります。

 次の面接者の現職業は戦士で、武闘家としての経験も多いようです。
 どちらの国家称号も有してはいませんが冒険者ランクはAダイヤ、つまり自力でランク実績を重ねたということです。
 職業における戦闘レベルはそれぞれ六十と五十、これは中堅を過ぎて一流と呼ばれる辺りです。
 冒険者全体の格付けは上位が極端にすぼまった三角構造ですので基準を設けることは難しいのですが、この分布でいえば肩ほどと言えるでしょうか。
 とはいえランクやレベルがそのまま直に面接評価に関係するわけでもなく、あくまで勇者面接は勇者として相応しい人物かを総合的に判断するものです。
 いちおう英雄称号の受験資格は指定の職業での戦闘レベルが二十以上という条件があるので、この最終面接において必然的に最低限の実力は満たしていると考えます。
 しかし実力の程度と面接とはさほど関係はありません。あるとすれば、ランクやレベルの高いほうが冒険実績を積みやすく、あらゆる行動において選択の幅が広がるということです。
 そしてそれは勇者面接に限らずいえることではないでしょうか。

 面接者の経歴をたどっていくと、階段状に冒険の攻略難度が上がっていきます。鍛錬と挑戦の繰り返しが見て取れます。青年という年齢からしても冒険の旅は順当といえるでしょう。
 特に討伐実績においては経歴の後半に進むにつれて強敵モンスターの名前が連なっていきます。フラワースライムの名前も経歴書の中程に見つけました。レベル昇順のモンスター図鑑のような討伐経歴です。
 向上心の高さとともに実力に見合った相手を選ぶある程度の慎重さも見受けられます。
 いくつか戦闘推奨レベルを逸脱した強敵モンスターとの交戦と敗北はありますが、目的地点に生息するモンスターの出現率から推測すると偶発的な遭遇である可能性が考えられます。その後も冒険をされていますし、これから面接を受けに来られるわけなので生存し帰還はできたということです。
 まさかアンデッドになっているとは考えにくいのですが念のために留意しておきます。もっとも、常に勝利のみを続ける冒険者は稀なのですが。
 ともあれここに来る以上は勇者を目指しているわけですから今後も実績を重ねることになるでしょう。そうでなくては困ります。
 もしも勇者称号という名誉を受けたからといって一生遊んで暮らせるわけではありませんから。
 この面接者の場合だと、戦士と武闘家、両国家称号を持てばバトルマスターへの道も開けています。すると冒険者ランクもひとつ上の、実績での限界といわれるSヒヒイロも近いかもしれません。
 もっともその上位からはおおよそ天性の特殊な才質が求めらますから、この面接者の年齢で認められていなければ可能性は薄いのですが。

 面接者用の椅子の向こうへ目を移して考えました。魔法水晶の置き時計が次の面接時間へと近づいています。
 前例はありませんが、もし面接者がアンデッドだったら、生理的にいやです。もちろん評価は私情をはさまずに厳正に行いますが。
 リリーに面接者の出迎えを指示しようとすると、後ろからリリーのため息が聞こえました。

「一生遊んで暮らせると……思ったんですよ……」
 リリーは残念そうに事務机に突っ伏しています。
 私からするとリリーはすでに遊んで暮らしているように見えますし、それは一生続くのではないかと思いますが。
 状況から察すると、宝くじの当せんは勘違いだったようです。
「リリー、時間ですので面接者のお出迎えをお願いします」

 リリーは返事もせず、うつろな目だけをこちらへ向けています。ゾンビかなにかのまねごとでしょうか。
「一生遊んで暮らせると思ったところから落とされると、よけいに仕事する気がなくなりますよね……」
 さっきからずっと勤務中です。
「ひとつちがいですよ! ひとつ! 組ちがい!」
 勤務中のリリーは卓上の新聞を叩きながら言いました。その手ひらの下に当せん番号の発表が載っているようです。
 情報局の刊行広報課が発行している機関紙のはずですが、なぜ宝くじの当せん番号を記載する必要があるのでしょうか。官報公報室はほかに書くことがないでしょうか。

「組ちがいでもそれなりに当せん金は出るのではないでしょうか。それよりリリー、時間ですので面接者のお出迎えをお願いします」
「これちょっと書き足せば数字を変えられますよね……。でもね室長、組ちがいは銀貨五十枚しか貰えないんですよ? 一等はいくらだと思います? 一生遊んで暮らせるんですよ? なんですかこの差は。持ち上げられて一気に落とされた気分ですよ」
「銀貨五十枚も大きな金額といえますし、組ちがいで当たるのも相当な幸運だと思いますが。それよりリリー、そろそろ時間ですので面接者のお出迎えをお願いします」

 一般には銀貨十単位の額面になると金貨が使われるのですが、金貨の発行元の教会が賭け事を禁止しているので宝くじでは扱えないという理由があります。
 この金貨と銀貨および銅貨の交換差や金利は時期や情勢によりわずかに変動するので、差額取引を目的とした金融商品もいくつかあります。ただしベテランの商人でも変動を予測するのが難しく、これもある意味では賭け事といえます。これら元本担保型の証拠金取引の胴元は教会なのですが。
 ちなみに今リリーがまた宝くじと何度も見比べている官報公報室の編集している機関紙の年間購読料は銀貨三枚です。

「わたし昔からね、小さい額は毎回当たるんですよ、白金取引でもちょこちょこ増えるんですよ、じゃんけん大会でも準決勝までは行くんですよ。でも一発、一発、大金という名のロマンを当ててみたいじゃないですか」
 リリーは宝くじの上下をひっくり返したり裏から透かしたりして目を凝らしています。その繰り返し確認をなぜ仕事ではできないのでしょうか。
 白金取引とは教会が胴元の金融商品のひとつです。差額取引のなかでも特に変動が激しく、手を出した者の七割は破産するとされ、投機目的の売買は違法ではありませんが法務局が注意を呼びかけています。じゃんけん以上に運要素の強いものです。

「宝くじでも差額取引でもじゃんけんでも、当たり続けているのはかなりの強運だと思います。そしてリリー、時間ですので面接者のお出迎えをお願いします」
「室長って、宝くじとか買いそうにないですよね。抽選確率が理論的にどうのとか現実的にムダな浪費だとか思ってそうですよね。でもね、わたしは夢を買ってるんですよ。これは夢への片道切符なんですよ!」
 リリーは宝くじを机に叩きつけました。
 そして荒くつまみ上げて私の顔面の近くまで見せてきます。私としては夢でもロマンでもいいのでその片道切符を持って早く次の面接者の出迎えに旅立ってほしいのですが。

「理解はできます。そしてリリー、もう時間ですので面接者のお出迎えをお願いします」
「悔しいじゃないですか! あとちょっとで一生遊んで暮らせたんですよ! この悔しさがわかりますか! わたしは泣きそうですよ!」
「理解はあるつもりです。たとえば銅貨一枚を十日に分けて使う場合と、九枚を一度に使える場合とは金額上の差があってもできることがちがいます。後者のほうが購買における選択肢は増えますから」
「そう! そういうことなんですよ! わたしは十日も待てません! 貰えるものはすぐに欲しいんです!」
「宝くじの場合も金額を期待値にすれば損失ともいえますが、当せん金額が高額になるほど個人で期待値を埋めることは難しく、ゆえにその一生遊んで暮らせる金額以上であれば期待値は無視できるという認識です。当せん確率が皆無でないのなら購入しても良いのではないかと思います」
「そうなんですよ! 高額当せんはロマンなんです! 室長も買うんですか宝くじ。当たれば銅貨どころじゃないですもんね、いっしょに大金持ちになりましょう!」
「間に合ってます。ドアパッキン以外にも特許を取っていますから。それよりリリー、もういい加減に時間ですので面接者のお出迎えをお願いします」

 ぶつぶつと肩を落としながら、ようやくリリーは面接者を迎えに行きました。私の指示よりも気分で動いているようにも見えますが。
 両扉が閉まってすぐに階段を折り返すきしみが伝ってきました。ちょうど面接者と出会ったのでしょうか。ちょうど魔法水晶の置き時計からヒヨコが出てくる時間です。

 両扉からリリーが顔を覗き入れてきました。
「室長、武器もいっしょでいいですかって」
「はい、定例通りで構いません」
「いちおう確認しとこうと思いまして……」
 リリーは一度、姿を引っ込めて両扉を全開にしました。おかげで騒音の入り口が広くなってしまいます。こうなってはドアパッキンも仕事ができません。

 面接において武器防具等の装備ならびに所持品の持ち込みについては基本的に自由です。
 よほど面談の妨げになるような出で立ちであれば勧告はしますが、前例はなく規定もありません。よほどという範疇は私の判断なのですが。
 普段の冒険中の身なりであったり、豪華な鎧姿であったり、新調したタキシードであったりと、面接へ臨まれる格好は様々です。
 なかにはこちらが尋ねてもいないのに装備品や戦利品を見せて自慢話をしてくる面接者もいらっしゃいます。
 それと稀に、非常に稀にですが、そのままの自分を評価してほしいと言って、裸になる面接者もいらっしゃいます。
 過去のケースでは、一名は面接に関係のないことなので無視して続行し、もう一名はこの建物への到着前に王都警備兵に捕まり面接に至らなかったのですが。
 ともあれ面接者の所持する装備およびマジックアイテムを含む道具類へと直接当てられる評価基準はありません。
 しかし勇者としての風格や品性という面からすれば評価に影響がないわけでもなく、また冒険での戦利品や使い込まれた装備を確認できれば実績への説得力につながるので、勇者評価への最適解は面接者自身の判断に委ねています。
 もちろんこちらからは評価対象の示唆につながる告知はできませんので受動的な許可に留まりますが。もし持参品は必須ではないとすら告知すれば、履き違えた解釈のもと全裸で面接に臨む方が増えることになるかもしれませんし。
 あらゆる事象において心構えは重要です。それは冒険者にとってもそうです。

 重く厚い両扉からは下の階の冒険者ギルドから相変わらずの騒がしさと、そこにいそうな冒険者の風貌が現れました。
 今回の面接者です。リリーが扉を押さえながら入室を見送っています。
 白い布はシーツでしょうか。面接者は右手を覆い隠すように、そこから先全体へと布が巻かれてあります。背丈ほどの長さが扉枠を引きずって入ってきました。私のドアパッキンは無事でしょうか。
 面接者と白い布がすべて入室し、ようやく騒音が閉じられました。白い布はごとりと、床にその中の音を立てます。

「すいません、今、呪われているんです」
 開口一番、申し訳なさそうに面接者は言いました。

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