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(44)俺が一番
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シュタインに簡単にマヨネーズの説明をした後、レオンが私が作った晩ごはんが家にあるからと家に帰ろうとするところを、私は明日の朝食にすればいいと必死で引き止めた。
レオンの腕を掴んで離すまいとしている私を見て、レオンはフッと笑うと私の頭を撫でた。
「分かった、分かったからそう淋しそうな顔をするな」
「さっ淋しくなんか……!」
「なんだよ」
勿論淋しい。婚約破棄されるまでは、王城ではひとりで食事を取っていた。だからひとりは慣れたつもりでいたのに、こちらに来てから毎日ホルガーと食事を共にしていたから、すっかりそちらに慣れてしまったのだ。
「……淋しいわよ」
「お、やけに素直だな」
レオンがニヤリと笑うので、私は唇をぎゅっと噛み締めた。認めるのは恥ずかしいが、でもやっぱりひとりは嫌だ。
私達の様子を静かに眺めていたシュタインが、深々とお辞儀をする。
「それでは、二人分のお食事を用意する様料理長に伝えて参りますので、ナタ様はレオン様にお屋敷内をご案内されてはいかがでしょう」
「え? あ、そ、そうね! 分かったわ!」
「シュタイン……だったな、済まないが宜しく頼む」
何故かレオンがシュタインに言う。レオンの腕を掴んだままの私を横目で見ると、続けた。
「ナタ、じゃあ屋敷を案内してくれ」
「う、うん」
ここはスチュワート家の屋敷だというのに、まるでレオンの方が主人の様だ。偉そうに、と思い、だけどそれがいかにもレオンらしくて、私はレオンを見上げると笑顔になった。私に泣かれてオロオロするレオンより、私を勇気づけてくれたり、こうやって堂々としているレオンの方がレオンらしくて、私は好きだ。
「……ん?」
レオンを笑顔で見上げたまま、私は固まった。今、何と思った?
「なんだ、どうした? 口がぽっかり空いてるぞ」
「うっうるさいわね!」
私はぐりんと前を向くと、ぐいぐいとレオンの腕を引っ張って屋敷の廊下を進むことにした。
「ほら! 案内するからちゃんと聞いていなさいよ!」
「はいはい」
呆れた様に笑うレオンの声が頭上から降ってくると、ホルガーがいなくなってしまった私の心の中の穴が、ホルガーとは違う温かみで埋まっていく。
ウルカーンの出身で、育ちがよくて、レオンという名前を持つ。それしか知らない人な筈なのに、いつの間にか私の中で、レオンの存在は大きくなっていた。
廊下にある大きな窓ガラスから、外の星空が見える。
私はそれを見上げながら、ああ、知らなくなんかない、と思った。
この人は、見ず知らずの私を悪漢から助けてくれた。酒樽か米俵の様に運ばれはしたが、家に連れて帰ってもそれはただの匿う目的だった。
私が戻ると騒ぐと、嫌そうにだが送ってくれた。私が泡立て器がないと泣くと、家も泡立て器も提供してくれて、撹拌出来ないくらい不器用で、でも学習能力は高くて。
部下に舐められてるのに、それも許している。私の料理が大好きで、いつも美味しいと喜んでくれる。
なんだ、いっぱい知ってるじゃないか。身分とかじゃなくて、レオンの為人なら、私だって知ってる。
「――レオンは、いい人ね」
レオンの腕を引っ張りつつ、私はぽつりと呟いた。それに対し、レオンは自嘲する様に笑う。
「いい人、ねえ」
「だってそうじゃない。私を助けてくれたり、マヨネーズ研究もこんなにも手伝ってくれて、お父様のことだって、本来なら貴方には何も関係のないことなのに」
すると、レオンが歩みを止めた。その所為で、私はつんのめる。
「ちょっと! 急に止まらないでよ!」
私がレオンを見上げると、レオンは私を表情の読めない顔で見下ろしている。
「な、なによ」
「まあ、始めはただの好奇心だったのは確かだ」
私がレオンの腕から手を抜こうとすると、レオンが脇を締めてそれを阻止してしまった。
「だが、今こうやってお前に関わっているのは、親切のつもりじゃないことは言っておく」
「まあ、マヨネーズ研究の同志ではあるわよね!」
私は引き続き手を引っ張るが、びくともしない。ちょっとちょっと、なんでこんなことになってるんだ。
「それに、関係なくなんかない。おおありだ。そういう突き放した言い方をされると、俺も傷付く」
レオンが、少しいじけた表情に変わった。
「や、突き放した訳ではなく、ホルガーはほら、私の従兄弟だけど、レオンは赤の他人でしょ? 家のことにまで巻き込んじゃって、私だって悪いなとは思ってるのよ?」
「ほら、また言った」
レオンは私の前に立つと、空いている方の手で私の肩を掴んだ。ちょっとちょっと、また近い。こいつは、パーソナルスペースが私よりも近いのかもしれない。
「あ、赤の他人って言ったこと?」
私が上目遣いでそう尋ねると、レオンは大きく頷いた。
「確かに今は赤の他人だが、いずれそうならなくなる可能性だってあるだろ?」
「はい?」
レオンはまだ不貞腐れたような表情のままだ。目の下が、ちょっと赤い。……あれ? これは不貞腐れてるんじゃなくて、もしかして照れて……いる?
「ホルガーの奴に抜け駆けは禁止だって釘を刺されてるから、頑張ってるあいつの為にも抑えようと思ってたんだが、どうもお前は鈍感過ぎて駄目だ」
「鈍感で悪かったわね」
口からはポンポンと言葉が出てくるが、私の脳みそはフリーズしている真っ最中だった。ちょっと待て、脳みその処理が明らかに追いついていない。今、レオンは一体何を言っているのか? いやまさか、だって王太子に堂々と婚約破棄をされた残念令嬢なのに、いやいやいや。
「いいか、これはホルガーには内緒だ」
「へ?」
まぬけな声が出た。
「前回はナッシュに邪魔されて未遂だったが、あいつはここには来られないし、だからまあ抜け駆け禁止の約束の前に起きるべきことだったと思えば、ホルガーにバレても言い訳も出来る」
「はい?」
レオンが、屈む。顔を斜めに傾けて、どんどん私に近付いてくる。え、いや、これはさすがにあれ?
私が一切身動き出来ないでいる間に、私の唇にレオンの唇が触れた。いや、柔らかいんですが。
これは一体何がどういうことになってるのか。目を閉じたレオンのまつげが長いのを、ただぼんやりと見つめる。
「はっ!」
私は急に我に返ると、ぱっと顔をレオンから離した。レオンが、眉間に皺を寄せつつ目を開ける。
「……逃げるなよ」
「えっでっわっ」
「落ち着け、な?」
かあああっと、顔だけでなく身体まで熱くなってしまった。
レオンは、そんな私を見て一瞬きょとんとした顔になったが、しばらくの後ニヤリとすると、姿勢を戻して私を見下ろしながら言った。
「これで俺が一番だな」
「ばっ馬鹿!」
私が思い切りレオンの二の腕を叩くと、レオンは「ははっ」と、実に屈託のない笑顔を見せたのだった。
レオンの腕を掴んで離すまいとしている私を見て、レオンはフッと笑うと私の頭を撫でた。
「分かった、分かったからそう淋しそうな顔をするな」
「さっ淋しくなんか……!」
「なんだよ」
勿論淋しい。婚約破棄されるまでは、王城ではひとりで食事を取っていた。だからひとりは慣れたつもりでいたのに、こちらに来てから毎日ホルガーと食事を共にしていたから、すっかりそちらに慣れてしまったのだ。
「……淋しいわよ」
「お、やけに素直だな」
レオンがニヤリと笑うので、私は唇をぎゅっと噛み締めた。認めるのは恥ずかしいが、でもやっぱりひとりは嫌だ。
私達の様子を静かに眺めていたシュタインが、深々とお辞儀をする。
「それでは、二人分のお食事を用意する様料理長に伝えて参りますので、ナタ様はレオン様にお屋敷内をご案内されてはいかがでしょう」
「え? あ、そ、そうね! 分かったわ!」
「シュタイン……だったな、済まないが宜しく頼む」
何故かレオンがシュタインに言う。レオンの腕を掴んだままの私を横目で見ると、続けた。
「ナタ、じゃあ屋敷を案内してくれ」
「う、うん」
ここはスチュワート家の屋敷だというのに、まるでレオンの方が主人の様だ。偉そうに、と思い、だけどそれがいかにもレオンらしくて、私はレオンを見上げると笑顔になった。私に泣かれてオロオロするレオンより、私を勇気づけてくれたり、こうやって堂々としているレオンの方がレオンらしくて、私は好きだ。
「……ん?」
レオンを笑顔で見上げたまま、私は固まった。今、何と思った?
「なんだ、どうした? 口がぽっかり空いてるぞ」
「うっうるさいわね!」
私はぐりんと前を向くと、ぐいぐいとレオンの腕を引っ張って屋敷の廊下を進むことにした。
「ほら! 案内するからちゃんと聞いていなさいよ!」
「はいはい」
呆れた様に笑うレオンの声が頭上から降ってくると、ホルガーがいなくなってしまった私の心の中の穴が、ホルガーとは違う温かみで埋まっていく。
ウルカーンの出身で、育ちがよくて、レオンという名前を持つ。それしか知らない人な筈なのに、いつの間にか私の中で、レオンの存在は大きくなっていた。
廊下にある大きな窓ガラスから、外の星空が見える。
私はそれを見上げながら、ああ、知らなくなんかない、と思った。
この人は、見ず知らずの私を悪漢から助けてくれた。酒樽か米俵の様に運ばれはしたが、家に連れて帰ってもそれはただの匿う目的だった。
私が戻ると騒ぐと、嫌そうにだが送ってくれた。私が泡立て器がないと泣くと、家も泡立て器も提供してくれて、撹拌出来ないくらい不器用で、でも学習能力は高くて。
部下に舐められてるのに、それも許している。私の料理が大好きで、いつも美味しいと喜んでくれる。
なんだ、いっぱい知ってるじゃないか。身分とかじゃなくて、レオンの為人なら、私だって知ってる。
「――レオンは、いい人ね」
レオンの腕を引っ張りつつ、私はぽつりと呟いた。それに対し、レオンは自嘲する様に笑う。
「いい人、ねえ」
「だってそうじゃない。私を助けてくれたり、マヨネーズ研究もこんなにも手伝ってくれて、お父様のことだって、本来なら貴方には何も関係のないことなのに」
すると、レオンが歩みを止めた。その所為で、私はつんのめる。
「ちょっと! 急に止まらないでよ!」
私がレオンを見上げると、レオンは私を表情の読めない顔で見下ろしている。
「な、なによ」
「まあ、始めはただの好奇心だったのは確かだ」
私がレオンの腕から手を抜こうとすると、レオンが脇を締めてそれを阻止してしまった。
「だが、今こうやってお前に関わっているのは、親切のつもりじゃないことは言っておく」
「まあ、マヨネーズ研究の同志ではあるわよね!」
私は引き続き手を引っ張るが、びくともしない。ちょっとちょっと、なんでこんなことになってるんだ。
「それに、関係なくなんかない。おおありだ。そういう突き放した言い方をされると、俺も傷付く」
レオンが、少しいじけた表情に変わった。
「や、突き放した訳ではなく、ホルガーはほら、私の従兄弟だけど、レオンは赤の他人でしょ? 家のことにまで巻き込んじゃって、私だって悪いなとは思ってるのよ?」
「ほら、また言った」
レオンは私の前に立つと、空いている方の手で私の肩を掴んだ。ちょっとちょっと、また近い。こいつは、パーソナルスペースが私よりも近いのかもしれない。
「あ、赤の他人って言ったこと?」
私が上目遣いでそう尋ねると、レオンは大きく頷いた。
「確かに今は赤の他人だが、いずれそうならなくなる可能性だってあるだろ?」
「はい?」
レオンはまだ不貞腐れたような表情のままだ。目の下が、ちょっと赤い。……あれ? これは不貞腐れてるんじゃなくて、もしかして照れて……いる?
「ホルガーの奴に抜け駆けは禁止だって釘を刺されてるから、頑張ってるあいつの為にも抑えようと思ってたんだが、どうもお前は鈍感過ぎて駄目だ」
「鈍感で悪かったわね」
口からはポンポンと言葉が出てくるが、私の脳みそはフリーズしている真っ最中だった。ちょっと待て、脳みその処理が明らかに追いついていない。今、レオンは一体何を言っているのか? いやまさか、だって王太子に堂々と婚約破棄をされた残念令嬢なのに、いやいやいや。
「いいか、これはホルガーには内緒だ」
「へ?」
まぬけな声が出た。
「前回はナッシュに邪魔されて未遂だったが、あいつはここには来られないし、だからまあ抜け駆け禁止の約束の前に起きるべきことだったと思えば、ホルガーにバレても言い訳も出来る」
「はい?」
レオンが、屈む。顔を斜めに傾けて、どんどん私に近付いてくる。え、いや、これはさすがにあれ?
私が一切身動き出来ないでいる間に、私の唇にレオンの唇が触れた。いや、柔らかいんですが。
これは一体何がどういうことになってるのか。目を閉じたレオンのまつげが長いのを、ただぼんやりと見つめる。
「はっ!」
私は急に我に返ると、ぱっと顔をレオンから離した。レオンが、眉間に皺を寄せつつ目を開ける。
「……逃げるなよ」
「えっでっわっ」
「落ち着け、な?」
かあああっと、顔だけでなく身体まで熱くなってしまった。
レオンは、そんな私を見て一瞬きょとんとした顔になったが、しばらくの後ニヤリとすると、姿勢を戻して私を見下ろしながら言った。
「これで俺が一番だな」
「ばっ馬鹿!」
私が思い切りレオンの二の腕を叩くと、レオンは「ははっ」と、実に屈託のない笑顔を見せたのだった。
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