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第四章 アルティメット編開始
第682話 OLサツキのアルティメット編のマグノリア邸・黙っていた理由
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ユラのサツキの手に重ねられていた手が、するするっとサツキの太ももに置かれた。
「ほら、今は平気なフリをしながら、本当はぎょっとした顔をしてる」
ユラはそう言うと、本当にぞくぞくしている様な艶やかな笑みを浮かべた。どうしたんだろう、ユラがおかしい。ラーメニアの効果があるにしたって、前はこんなんじゃなかった気がする。
これは何だかやばい気がする。サツキはユラの正気を取り戻さんと、話をすることにした。
「ユラ、あのね、一旦落ち着こうか」
「なんで?」
なんでときた。いや、だってそりゃユラの手が段々太ももからお尻に移動しているからであって、触り方がいつもより遠慮ないというかその。
サツキは必死に考えた。そうしないと、頭がパンクしてしまいそうだった。
「だ、だって! ユラの追加能力をなんで隠してたか、まだ聞いてないし!」
「ちっ覚えてたか」
「まさか流すつもりだった?」
「サツキが思い出さなきゃいっかなーって」
いっかなー、じゃない。どんな理由だかは分からないが、その為にサツキがどれだけはぐらかされてきたか、ユラだって知っているだろうに。
それでもユラの手は止まらない。サツキが慌てて下に降ろそうと手で押し返し始めるが、パワーで勝てる訳がなかった。腰に伸びてきて、とうとう脇から胸の下の部分まで上がってきてしまった。
「ゆ、ユラさん? あのですね、とにかくその説明をっ」
すると、ユラが思い切り口を尖らせた。勿論手には物凄い力が篭もり、何が何でも目的の場所に到達してやるという強い意思を感じる。サツキは必死で抵抗した。
「説明したら触っていいか?」
また、答えにくい質問を。サツキの顔が引き攣った。
「内容による!」
「……何か誤魔化された感がなきにしもあらずだけど、分かったよ、じゃあ話すよ」
そもそも話す約束だった筈なのに、ユラは肝心なことは極力言う気がなかったということか。この秘密主義は変わらないらしい。そしてのたまった。
「話したら触る」
「いや、だからその内容が」
「俺が黙っていた理由は単純明快だ」
サツキの話なんぞ無視して、ユラが話し始めた。ユラの親指が、胸の下の肉の間に挟まっている。いや、これもう触ってるよね? これって触ってない内に入るの? じゃあどこを触る気なんだ? サツキはパニックになった。
「サツキが事実を知ったら泣くと思ったからだ」
「……それ、ずっと言ってたよね?」
「だな。まあ今も言ったらもしかしたら泣くかもしれねえけど」
「え?」
ユラがサツキの目の前まで顔を近付けてきた。
「俺には、サツキがいつも見える」
「……うん、そう言ってたね」
「リアムの時も、サツキがダブってちゃんとそこにいる」
「うん……?」
言いたいことがよく分からない。そして近い。
「サツキ言ってただろ? 俺を慰めてくれるって。なんでもするって」
言った。確かに言った。だって、アールに失恋したならきっと凹むと思って、元気になってほしくて、だから。
「お前さ、変身する時裸になるってどういう意味だか分かるか?」
散々ユラに服を着てくれと言われたやつだ。我慢出来なくなるとか、そこにあるのに触れないとか、そういえばちょいちょい変なことを言っていた。
サツキは考えた。今ユラが列挙した条件から導き出される答え。
サツキは信じられない思いで、その答えを言った。
「まさか……ダブって見える私って、裸なの……?」
ユラが深刻そうな顔で頷いた。
「ほら、今は平気なフリをしながら、本当はぎょっとした顔をしてる」
ユラはそう言うと、本当にぞくぞくしている様な艶やかな笑みを浮かべた。どうしたんだろう、ユラがおかしい。ラーメニアの効果があるにしたって、前はこんなんじゃなかった気がする。
これは何だかやばい気がする。サツキはユラの正気を取り戻さんと、話をすることにした。
「ユラ、あのね、一旦落ち着こうか」
「なんで?」
なんでときた。いや、だってそりゃユラの手が段々太ももからお尻に移動しているからであって、触り方がいつもより遠慮ないというかその。
サツキは必死に考えた。そうしないと、頭がパンクしてしまいそうだった。
「だ、だって! ユラの追加能力をなんで隠してたか、まだ聞いてないし!」
「ちっ覚えてたか」
「まさか流すつもりだった?」
「サツキが思い出さなきゃいっかなーって」
いっかなー、じゃない。どんな理由だかは分からないが、その為にサツキがどれだけはぐらかされてきたか、ユラだって知っているだろうに。
それでもユラの手は止まらない。サツキが慌てて下に降ろそうと手で押し返し始めるが、パワーで勝てる訳がなかった。腰に伸びてきて、とうとう脇から胸の下の部分まで上がってきてしまった。
「ゆ、ユラさん? あのですね、とにかくその説明をっ」
すると、ユラが思い切り口を尖らせた。勿論手には物凄い力が篭もり、何が何でも目的の場所に到達してやるという強い意思を感じる。サツキは必死で抵抗した。
「説明したら触っていいか?」
また、答えにくい質問を。サツキの顔が引き攣った。
「内容による!」
「……何か誤魔化された感がなきにしもあらずだけど、分かったよ、じゃあ話すよ」
そもそも話す約束だった筈なのに、ユラは肝心なことは極力言う気がなかったということか。この秘密主義は変わらないらしい。そしてのたまった。
「話したら触る」
「いや、だからその内容が」
「俺が黙っていた理由は単純明快だ」
サツキの話なんぞ無視して、ユラが話し始めた。ユラの親指が、胸の下の肉の間に挟まっている。いや、これもう触ってるよね? これって触ってない内に入るの? じゃあどこを触る気なんだ? サツキはパニックになった。
「サツキが事実を知ったら泣くと思ったからだ」
「……それ、ずっと言ってたよね?」
「だな。まあ今も言ったらもしかしたら泣くかもしれねえけど」
「え?」
ユラがサツキの目の前まで顔を近付けてきた。
「俺には、サツキがいつも見える」
「……うん、そう言ってたね」
「リアムの時も、サツキがダブってちゃんとそこにいる」
「うん……?」
言いたいことがよく分からない。そして近い。
「サツキ言ってただろ? 俺を慰めてくれるって。なんでもするって」
言った。確かに言った。だって、アールに失恋したならきっと凹むと思って、元気になってほしくて、だから。
「お前さ、変身する時裸になるってどういう意味だか分かるか?」
散々ユラに服を着てくれと言われたやつだ。我慢出来なくなるとか、そこにあるのに触れないとか、そういえばちょいちょい変なことを言っていた。
サツキは考えた。今ユラが列挙した条件から導き出される答え。
サツキは信じられない思いで、その答えを言った。
「まさか……ダブって見える私って、裸なの……?」
ユラが深刻そうな顔で頷いた。
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