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6.復讐ショー開演!(2)

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処刑台を上り、ギロチンに首を通されるシンヤ。
首の固定台が下ろされ処刑の準備が整う。
国王が兵に合図を送ると、兵はバケツの水をシンヤへと掛ける。

「ごほっ、ごほっ。かはぁっ、ごほっ。」
シンヤは目を覚ました。

「何だ、何があったんだ。えほっ。牢じゃない。ここ外か?」

国王がシンヤへと近づく。

「目が覚めたか、大罪人よ。」

「この野郎、てめぇ。国王じゃねえかよ。よくも俺を牢に入れやがったな。」

「あんな目にあったというのに、まだ口の利き方がなっていないようだな。シンヤよ。」

「うるせぇ、こんなことしてタダで済むと思ってんのかよ。」

「まったく反省の色がないようだのう。まぁ、よい。お前はこれから処刑されるのだ。その無礼な態度も見逃してやろう。」

国王をぶん殴ってやりたいと思ったシンヤ、身体を動かそうとするが動かせない。
まだ両手と両足が術で封じられているのだ。
しかも首もギロチン台で固定され、国王に見下されている。
シンヤにとってこんな屈辱的な状況はなかった。

「国王、てめぇ。今すぐ俺を自由にしろ。そうしたら命だけは助けてやるよ。」

「この期に及んで何をいうかと思えば。今の貴様に何ができる。あとはギロチンの刃を落とすだけだ。そうすれば貴様のその憎たらしい声を聴くこともなくなる。」

王が右手を上げると、待機していた兵は剣を抜き構える。

「今楽にしてやるぞ、勇者になれなかったできそこないよ。」

「くっそ、このクソじじいめ。」

王が右手を前方へ振り下ろす、構えていた兵士たちは剣を振り下ろす。
ギロチンの刃をつないでいたロープが切られ、刃が落とされる。

「放せぇええええ!」

シンヤの叫びが響き渡る。
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