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ベアトリス編
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また緊張してしまったエディットを落ち着かせるため、少し人気のない建物の裏に回り込んだのがいけなかった。
同年代の子ども達が、一人の少年を取り囲んで、なにやら揉めていたのだ。
「おいお前! なんでお前なんかがこのお茶会に参加しているんだ。目障りだ」
「そうだそうだ! 男のくせにそんなヒョロヒョロで恥ずかしくないのか? そんな腕じゃ、剣も持てないだろう」
取り囲んでいるいじめっ子たちは、ある意味見慣れた顔だった。
いつもエディットに絡んでくる、アーノン侯爵家と反対派閥の貴族の子ども達だ。
中には侯爵令息もいるので、大人もおいそれと注意できない。
それをいいことに、彼らはやりたい放題だ。
たまにしか会わないけれど、私も彼らが苦手だった。
ちなみに我がガルトナー伯爵家は、中立派なので、直接絡まれることはほとんどない。
エディットといつも一緒にいるので少しは絡まれたけれど、何度か撃退しているうちにそれもなくなった。
その日彼らに取り囲まれていたのは、私が見た事のない少年だった。
その少年は、可憐という言葉がぴったりの、まるで妖精のような見た目の子だった。
肌の色が白くて、これまた色素の薄い髪はサラサラで、肩の下まで伸ばしたものを、横に垂らして結んでいるのが可愛らしい。
顔が小さいのに、目が大きいので、まるでキラキラと輝いているように見える。
男の子の服装をしていなければ、深窓のご令嬢と間違えたことだろう。
「恥ずかしくないよ。僕は剣を振り回すよりも、絵を描く方が好きなんだ。剣なんて振り回したら、腕が痛んで、その日筆が持てなくなる」
「なんだと! たかが子爵家の分際で、俺に逆らうのか!」
「そうだそうだ! 生意気だぞ!」
子ども達は、徐々に興奮していっているようで、妖精のような少年に対して、体を押したり、小突いたりしている。
――どうしよう。あの子達、どんどんエスカレートしていっている。今から大人を呼びに行く? 間に合うかしら。
意地悪な子ども達は、私よりも皆爵位が上の子達だ。
私には彼らを止める力はない。そんなことをしては、ガルトナー家が潰れてしまう。
エディットの侯爵家なら負けないだろうけど、か弱いエディットが彼らに勝てるはずもない。
「エディット。大人を呼んできましょう」
一瞬でそう考えて、エディットに呼びかけるも、エディットは予想外の行動にでた。
なんとズンズンと、子ども達の方へ向かって歩き出したのだ。
「あ、あなたたち! 大勢で一人を取り囲んで、そんな言い方はないと思うわ! 卑怯です」
「うわ、この女怖えぇー。物語に出てくるイジワルな女みたい」
「俺知ってる。こういう女のこと、悪役令嬢っていうんだぜ」
「本当ね。髪型とかそっくり。悪役令嬢だー」
「わー、悪役令嬢―」
確かにキラキラと輝く派手な髪のエディットは、見た目は怖そうに見えることもあるけれど、彼らはエディットが気弱で、言い返さないことを分かっていて、そんなことをはやし立てているのだ。
エディットが細かく震えていることが、近くにいる私には分かった。
悔しさに、こぶしを握りしめる。自分に何もできないことが、歯がゆかった。
「エディット。いきましょう」
とにかく誰か信頼できる大人のところへ。そう考えていた時だった。
「悪役令嬢……」
エディットが、静かにそうつぶやいた。
何かショックを受けているようで、その表情は半ば呆然としているようだった。
急に悪役令嬢などと呼ばれては、そうなってしまうのも無理もないと思った。
悪役令嬢というのは、今貴族の間で大流行の恋愛小説に出てくる悪役の女の子、エリザベスの呼び名だ。
挿絵でみるその女の子は、エディットと同じ煌びやかな髪を持ち、美人で華やかで、堂々としていて、悪役なのに憧れている子も多かった。
私たちも何度も読んで、その小説の感想を言い合っていた。
その悪役令嬢のエリザベスは、髪が似ているだけでなく、なんとエディットと同じ侯爵令嬢だ。
いつも主人公と張り合ってきて、つらく当たるライバル。
だけど曲がったことは大嫌いで、いつも真正面からぶつかってくる。
そしていじめなどを見過ごせない一面もある。
複数の子ども達が、1人の子を取り囲んでいるのを見かけた悪役令嬢が、彼らを追っ払った時のセリフなどは爽快だった。
「お黙りなさい! 私を誰だと思っているの! 侯爵令嬢よ!」
「…………え。ちょっと……エディット」
一瞬聞き間違いかと思った。小説のことを考えすぎたせいで、そのセリフは私の妄想の声が実際に聞こえたように勘違いしたと思ったのだ。
だけど本当に声が聞こえたような気がして隣を見たら、そこには震えが止まって、堂々と背筋を伸ばした迫力あるエディットがいて、また口を開くところだった。
「私の目の前で、弱い者いじめなどしないでちょうだい。目障りなの。お父様に言いつけるわよ」
「はあ? なに言って……」
「い、いじめなんか……」
「おい、もう行こうぜ。なんかこえーし」
エディットの豹変ぶりに、いじめっ子たちは驚いたようで、たじたじになって逃げて行った。
小説に出てくる、いじめっ子たちそのものだ。
「……エディット?」
「…………」
「おーい」
「……ああああ! どうしましょうベアトリス。やってしまったわ。私のこと、嫌いにならない?」
「え、ええ。すごいじゃない、エディット。嫌いになんて、なるわけがないわ」
少し驚いたけれど、それほど酷い言葉を言ったわけでもないし、堂々としていて、格好良くて爽快だった。
なによりエディットは少年を助けるために頑張ったのだ。
嫌いになど、なるはずがない。
「今までよりも、あなたのこと好きになったくらいよ」
「ありがとう。悪役令嬢エリザベスのセリフを思い出して、こんな感じだったかなと思って真似したら、スラスラと言いたいことが言えたの。……ちょっと、言い過ぎたかしら」
「あのくらい、あいつらのいつも言っていたことに比べたら大したことないわ」
「そうね。でも怖かったー。見て、今更手が震えてきた」
「まあ、本当」
「あの、ありがとうございました」
エディットと2人で興奮して話していると、誰かが不意に話し掛けてきた。
――あ、妖精のように可憐な少年。いたのを忘れかけていたわ。
「どういたしまして。大したことはできませんでしたが」
「いいえ、とんでもないです。あなたのような素敵な女性に庇われるなんて、僕は自分が情けないです。でも彼らを追い払った時のあなたは、とても美しかった。お名前をうかがってもよろしいでしょうか」
妖精のように儚いと思っていた少年は、見た目とは違ってハキハキと受け答えをして、とても意志が強そうだった。
そういえば、いじめっ子たちにも、自分でなにか言い返していたようだし。
少年は、エディットのことを熱心に見つめている。
まるで他のなにも目に入っていないかのように。
「えっと……あの……私はエディット。エディット・アーノンと申します」
少年に見つめられたエディットは、その頬を真っ赤に染めていた。
無理もない。妖精のように美しい少年から、これほど熱心に見つめられたら、誰だってこうなるだろう。
「エディット・アーノン嬢ですね。僕はシャルル・メニッヒと申します。メニッヒ子爵家の次男です。絵を描くのが得意で、それをユリウス王子に気に入っていただけて、本日お茶会に招いていただきました。これから王宮で、ユリウス王子と一緒に勉強をさせていただくことになっております。エディット様……また、お会いできますか?」
「え、ええ。ユリウス王子のご友人方とは、月に何度かお会いする機会がありますので」
「これから僕は、あなたにお会いできるのを楽しみに生きていきます」
「そ、そんな……」
真っ赤になって俯くエディット。
――え、ちょっと待って。これ……いいの!? エディットって、ユリウス王子の婚約者候補なんじゃないの!?
私の心の声をよそに、初々しい10歳の2人は、真っ赤になってお互いを見つめ合い続けていたのだった。
同年代の子ども達が、一人の少年を取り囲んで、なにやら揉めていたのだ。
「おいお前! なんでお前なんかがこのお茶会に参加しているんだ。目障りだ」
「そうだそうだ! 男のくせにそんなヒョロヒョロで恥ずかしくないのか? そんな腕じゃ、剣も持てないだろう」
取り囲んでいるいじめっ子たちは、ある意味見慣れた顔だった。
いつもエディットに絡んでくる、アーノン侯爵家と反対派閥の貴族の子ども達だ。
中には侯爵令息もいるので、大人もおいそれと注意できない。
それをいいことに、彼らはやりたい放題だ。
たまにしか会わないけれど、私も彼らが苦手だった。
ちなみに我がガルトナー伯爵家は、中立派なので、直接絡まれることはほとんどない。
エディットといつも一緒にいるので少しは絡まれたけれど、何度か撃退しているうちにそれもなくなった。
その日彼らに取り囲まれていたのは、私が見た事のない少年だった。
その少年は、可憐という言葉がぴったりの、まるで妖精のような見た目の子だった。
肌の色が白くて、これまた色素の薄い髪はサラサラで、肩の下まで伸ばしたものを、横に垂らして結んでいるのが可愛らしい。
顔が小さいのに、目が大きいので、まるでキラキラと輝いているように見える。
男の子の服装をしていなければ、深窓のご令嬢と間違えたことだろう。
「恥ずかしくないよ。僕は剣を振り回すよりも、絵を描く方が好きなんだ。剣なんて振り回したら、腕が痛んで、その日筆が持てなくなる」
「なんだと! たかが子爵家の分際で、俺に逆らうのか!」
「そうだそうだ! 生意気だぞ!」
子ども達は、徐々に興奮していっているようで、妖精のような少年に対して、体を押したり、小突いたりしている。
――どうしよう。あの子達、どんどんエスカレートしていっている。今から大人を呼びに行く? 間に合うかしら。
意地悪な子ども達は、私よりも皆爵位が上の子達だ。
私には彼らを止める力はない。そんなことをしては、ガルトナー家が潰れてしまう。
エディットの侯爵家なら負けないだろうけど、か弱いエディットが彼らに勝てるはずもない。
「エディット。大人を呼んできましょう」
一瞬でそう考えて、エディットに呼びかけるも、エディットは予想外の行動にでた。
なんとズンズンと、子ども達の方へ向かって歩き出したのだ。
「あ、あなたたち! 大勢で一人を取り囲んで、そんな言い方はないと思うわ! 卑怯です」
「うわ、この女怖えぇー。物語に出てくるイジワルな女みたい」
「俺知ってる。こういう女のこと、悪役令嬢っていうんだぜ」
「本当ね。髪型とかそっくり。悪役令嬢だー」
「わー、悪役令嬢―」
確かにキラキラと輝く派手な髪のエディットは、見た目は怖そうに見えることもあるけれど、彼らはエディットが気弱で、言い返さないことを分かっていて、そんなことをはやし立てているのだ。
エディットが細かく震えていることが、近くにいる私には分かった。
悔しさに、こぶしを握りしめる。自分に何もできないことが、歯がゆかった。
「エディット。いきましょう」
とにかく誰か信頼できる大人のところへ。そう考えていた時だった。
「悪役令嬢……」
エディットが、静かにそうつぶやいた。
何かショックを受けているようで、その表情は半ば呆然としているようだった。
急に悪役令嬢などと呼ばれては、そうなってしまうのも無理もないと思った。
悪役令嬢というのは、今貴族の間で大流行の恋愛小説に出てくる悪役の女の子、エリザベスの呼び名だ。
挿絵でみるその女の子は、エディットと同じ煌びやかな髪を持ち、美人で華やかで、堂々としていて、悪役なのに憧れている子も多かった。
私たちも何度も読んで、その小説の感想を言い合っていた。
その悪役令嬢のエリザベスは、髪が似ているだけでなく、なんとエディットと同じ侯爵令嬢だ。
いつも主人公と張り合ってきて、つらく当たるライバル。
だけど曲がったことは大嫌いで、いつも真正面からぶつかってくる。
そしていじめなどを見過ごせない一面もある。
複数の子ども達が、1人の子を取り囲んでいるのを見かけた悪役令嬢が、彼らを追っ払った時のセリフなどは爽快だった。
「お黙りなさい! 私を誰だと思っているの! 侯爵令嬢よ!」
「…………え。ちょっと……エディット」
一瞬聞き間違いかと思った。小説のことを考えすぎたせいで、そのセリフは私の妄想の声が実際に聞こえたように勘違いしたと思ったのだ。
だけど本当に声が聞こえたような気がして隣を見たら、そこには震えが止まって、堂々と背筋を伸ばした迫力あるエディットがいて、また口を開くところだった。
「私の目の前で、弱い者いじめなどしないでちょうだい。目障りなの。お父様に言いつけるわよ」
「はあ? なに言って……」
「い、いじめなんか……」
「おい、もう行こうぜ。なんかこえーし」
エディットの豹変ぶりに、いじめっ子たちは驚いたようで、たじたじになって逃げて行った。
小説に出てくる、いじめっ子たちそのものだ。
「……エディット?」
「…………」
「おーい」
「……ああああ! どうしましょうベアトリス。やってしまったわ。私のこと、嫌いにならない?」
「え、ええ。すごいじゃない、エディット。嫌いになんて、なるわけがないわ」
少し驚いたけれど、それほど酷い言葉を言ったわけでもないし、堂々としていて、格好良くて爽快だった。
なによりエディットは少年を助けるために頑張ったのだ。
嫌いになど、なるはずがない。
「今までよりも、あなたのこと好きになったくらいよ」
「ありがとう。悪役令嬢エリザベスのセリフを思い出して、こんな感じだったかなと思って真似したら、スラスラと言いたいことが言えたの。……ちょっと、言い過ぎたかしら」
「あのくらい、あいつらのいつも言っていたことに比べたら大したことないわ」
「そうね。でも怖かったー。見て、今更手が震えてきた」
「まあ、本当」
「あの、ありがとうございました」
エディットと2人で興奮して話していると、誰かが不意に話し掛けてきた。
――あ、妖精のように可憐な少年。いたのを忘れかけていたわ。
「どういたしまして。大したことはできませんでしたが」
「いいえ、とんでもないです。あなたのような素敵な女性に庇われるなんて、僕は自分が情けないです。でも彼らを追い払った時のあなたは、とても美しかった。お名前をうかがってもよろしいでしょうか」
妖精のように儚いと思っていた少年は、見た目とは違ってハキハキと受け答えをして、とても意志が強そうだった。
そういえば、いじめっ子たちにも、自分でなにか言い返していたようだし。
少年は、エディットのことを熱心に見つめている。
まるで他のなにも目に入っていないかのように。
「えっと……あの……私はエディット。エディット・アーノンと申します」
少年に見つめられたエディットは、その頬を真っ赤に染めていた。
無理もない。妖精のように美しい少年から、これほど熱心に見つめられたら、誰だってこうなるだろう。
「エディット・アーノン嬢ですね。僕はシャルル・メニッヒと申します。メニッヒ子爵家の次男です。絵を描くのが得意で、それをユリウス王子に気に入っていただけて、本日お茶会に招いていただきました。これから王宮で、ユリウス王子と一緒に勉強をさせていただくことになっております。エディット様……また、お会いできますか?」
「え、ええ。ユリウス王子のご友人方とは、月に何度かお会いする機会がありますので」
「これから僕は、あなたにお会いできるのを楽しみに生きていきます」
「そ、そんな……」
真っ赤になって俯くエディット。
――え、ちょっと待って。これ……いいの!? エディットって、ユリウス王子の婚約者候補なんじゃないの!?
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