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第四話,できれば肉が食いたい
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「くるっぽー」
「くるっぽー」
脳天気な鳴き声が響く。
冥界にも鳩がいるのか……と少し驚いたが、この鳩はカラスのように真っ黒で、ところどころに銀の模様入りの羽毛に包まれている。目の色は真紅。ゴシックでおしゃれな鳩だ。そいつらが、土塊やら枝やら何かのアーティファクトやらを嘴に咥えて飛んでいき、ボロボロになった冥界の天井をせっせと修理している。
「滅茶苦茶役に立つ鳩じゃん」
「冥界鳩という」
「そのまんまだな」
遠藤が飼ってるわけじゃなくて、ここの生態系の一部というか、勝手に育って勝手に殖えているらしい。そんな奴らを見て、あたしが顎に手を当てて考えるには、
(──あいつら、食えんのかな?)
卵とか、鳥肉とか。できれば肉が食いたい。
超重要なことなのだ。
というのも、
「君がアゼルを倒せたのは、あれが冥界に降りてくるために使った分身の一部だからだ。あれが本体であれば、一閃の雷光で都市一つが蒸発しかねない。君が無事で済んで本当に良かった」
とか何とか、遠藤が言うからだ。
それも心底ありがたそうに。
(あたしの拳を舐めてんのかてめぇ)
と言ってやりたいが、あたしがまだまだ弱っちいのは確かだ。この儚そうなロレーヌの身体で覚醒したばっかりだしな。
まだまだ先は長い。
というわけで、あれからアゼルは急遽呼び付けられてきた妻神と側室? 愛人? なんかそんな感じの猛々しい女神たちに縛り上げられ、足首をひっ掴まれて引き摺っていかれたのだが、あたしは「超自業自得じゃん、ざまぁ」とせせら笑うこともせず(思ってはいるけど)、真剣な顔をして今後の肉体増強計画を考えていた。
(やっぱり、基本は食事からだよなあ)
どんなファイターでも、まずは食事。まずは基礎作り。
そこそこ美味そうな鳩が宙を舞うのを見上げながら、あたしは遠藤に訊ねた。
「なあ、今日の飯はどうすんの? 冥界だと普段何食ってんの?」
「?!」
遠藤がぎょっとした。
奴の全身が、毛を逆立てた猫みたいに跳ねたのが分かった。こいつ、結構な頻度で驚いてるよな。
綺麗なお兄さん、って感じの遠藤の顔が、恐る恐るあたしの方を向いた。
「……冥界の食物を食べてはいけない、と母君に言いつけられなかったか?」
「何言ってんの。食べなかったら死ぬだろ? あんた、あたしを餓死させる気かよ」
「餓死はしない。……と思う」
「と思う、って何だよ! 神の基準で人間を考えるなよ。それに、あたしはこれからみっちみちに鍛えるからな。身体の基本は食べ物だろ。なんか蛋白質寄越せよ」
つべこべ言うな、という気持ちを込めて遠藤をつつくと、つつかれた遠藤はぐらぐら揺らぎながら(本当にこいつ、何であたし相手にこんなに無抵抗で無防備なんだ?)、ぼそぼそ呟き出した。
「……いいのか? これ……本当に大丈夫なのか? こんな風に食べさせては騙し討ちに当たるのでは……しかし、実際に人間のことは分からない事が多く正確に何が起こるかの推測は」
「飯! 飯!」
「…………その、果物しか無いんだが」
「果物?」
「柘榴とか」
「おい! 腹いっぱいにならんヤツ!」
このままではあたしの筋肉が育たない。
育てるしかないのか。
種から。
あたしは、ぐるりと周囲を見渡した。アゼルのせいであちこちに陽光が行き届くようになった結果、ボロボロの廃墟の間隙に剥き出しの土が見えている。
冥界鳩が頑張ってるとはいえ、天井が完全に修復されるのはまだまだ先の話だ。今の状態なら、何か育てて収穫できるか?
(適当にやってみるか)
黒い土の上に膝をつき、手を這わせるように置いた。腐っても春の女神の血筋。あたしは地中の種を目覚めさせたり、植物の成長を早めたりと、多少はそんな奇跡を起こせるのだ。
(目覚めろ、小麦とか大麦とかそんな感じのヤツ)
手のひらを当ててしばらく祈る。じわっと温まる感覚があって、地面の奥で何かが動き始めた。生命の息吹がゆらゆらと揺らぐ。ゆっくり、ゆっくり、糸を引き出すように種から芽生えを引き出し、地面の上まで導く。
(よし、何とかなりそうだ)
緑の芽を育て、土の上に小さな葉が差し交わすミニチュアの森を作り出していく。豆の芽、小麦の芽、これはトウモロコシか何かか? このまま熟れるまで力を注いで……
「……なあ、遠藤」
「どうした?」
「ここって……石臼とかあんのか?」
「……」
遠藤はしばし沈黙し、
「……ごめん」
「そうだと思ったわ!!」
あたしはがっくりと肩を落とした。
そうだ。種から小麦が実ったとして、その後はどうする? 収穫して、脱穀して、粉に挽いて、パンを焼く……までの諸過程と諸材料が抜け落ちてんな?
(ヤバい、先が長すぎる)
神様の世界に、文明などというものはない。
いつか安定的な自給自足生活が出来るようになるとしても、それは多分今日じゃない。そのことだけは分かる。
「……あ、安心してくれ。パンなら、知り合いの魔女から貰ってくる。そう多くないとはいえ、信者からの貢物もあるし」
「おう、そうか。頼むぞ」
あたしは項垂れて、額に手を当てたまま答えた。
(冥界の生活水準低すぎないかこれ)
冥界の主は正気を失って徘徊してたし、貴重なお客さんであるあたしはずっと眠りこけてたわけだし、食糧生産の体制すら整ってなくて当然なのかもしれないが。
雨が降らないから屋根も必要ない? 服もろくに着てないから着替えもあんまり要らないしな? 後は何でも神様的なチートで解決すればいい。どんだけ省エネなんだよ冥界!
「……この廃墟、修理とかする気ないのか?」
その後、遠藤が無事に、大きなパンを一斤、風呂敷代わりの布に包んだ果物やらチーズやらを持ち帰ってきて(信者がいて良かったな遠藤、あたしがお前の神殿の者だったらとっくに見捨ててるよ)、あたしたちは野外(廃墟)での晩餐としゃれこんだわけだが。
よく噛んで食うと案外美味い、ボソボソした灰色のパンを食みながら、あたしは気の乗らない声で訊ねた。
遙か頭上の亀裂から覗く空は夕焼けの赤。これで目の前に焚き火でもあれば、キャンプの雰囲気に浸れたかもしれない。
「いや、いつも廃墟で暮らしているわけではないんだ。一応、私の居城は少し離れたところにあるのだが」
遠藤はざっと方角を手で指し示しながら言った。
「へえ、そうなん?」
「ただ、城は陽が差さなくて暗いから……眠っている魂に陽光は禁物だ。死者の魂を詰めた壜が城中の棚を埋め尽くしているのでね、鎧戸を開いて外気を入れることもない。それでは春の女神の血筋である君には辛かろうと思って、唯一外の光が入るここに連れてきたんだ」
「ふーん」
あたしは油紙に包まれたソーセージを剥いて噛み千切りながら相槌を打った。貢物に肉が含まれてて良かったな。お陰で鳩を狩らずに済んだ。
その鳩たちは、今はどこか上の方にあるねぐらに戻って眠っている。静かだ。
空気は温かくも冷たくもない。
あたしと遠藤、二人しかいない世界。
淋しいけれど、淋しくない。
「こんな風に、遠藤と二人でパン食ってたことを思い出すな」
「二人で? いつの話だ」
「お前のことじゃないんだよ」
あたしは苦笑しながら言った。
「もう一人の遠藤だ。……前世、あたしは遠藤って奴を知ってたんだ」
「くるっぽー」
脳天気な鳴き声が響く。
冥界にも鳩がいるのか……と少し驚いたが、この鳩はカラスのように真っ黒で、ところどころに銀の模様入りの羽毛に包まれている。目の色は真紅。ゴシックでおしゃれな鳩だ。そいつらが、土塊やら枝やら何かのアーティファクトやらを嘴に咥えて飛んでいき、ボロボロになった冥界の天井をせっせと修理している。
「滅茶苦茶役に立つ鳩じゃん」
「冥界鳩という」
「そのまんまだな」
遠藤が飼ってるわけじゃなくて、ここの生態系の一部というか、勝手に育って勝手に殖えているらしい。そんな奴らを見て、あたしが顎に手を当てて考えるには、
(──あいつら、食えんのかな?)
卵とか、鳥肉とか。できれば肉が食いたい。
超重要なことなのだ。
というのも、
「君がアゼルを倒せたのは、あれが冥界に降りてくるために使った分身の一部だからだ。あれが本体であれば、一閃の雷光で都市一つが蒸発しかねない。君が無事で済んで本当に良かった」
とか何とか、遠藤が言うからだ。
それも心底ありがたそうに。
(あたしの拳を舐めてんのかてめぇ)
と言ってやりたいが、あたしがまだまだ弱っちいのは確かだ。この儚そうなロレーヌの身体で覚醒したばっかりだしな。
まだまだ先は長い。
というわけで、あれからアゼルは急遽呼び付けられてきた妻神と側室? 愛人? なんかそんな感じの猛々しい女神たちに縛り上げられ、足首をひっ掴まれて引き摺っていかれたのだが、あたしは「超自業自得じゃん、ざまぁ」とせせら笑うこともせず(思ってはいるけど)、真剣な顔をして今後の肉体増強計画を考えていた。
(やっぱり、基本は食事からだよなあ)
どんなファイターでも、まずは食事。まずは基礎作り。
そこそこ美味そうな鳩が宙を舞うのを見上げながら、あたしは遠藤に訊ねた。
「なあ、今日の飯はどうすんの? 冥界だと普段何食ってんの?」
「?!」
遠藤がぎょっとした。
奴の全身が、毛を逆立てた猫みたいに跳ねたのが分かった。こいつ、結構な頻度で驚いてるよな。
綺麗なお兄さん、って感じの遠藤の顔が、恐る恐るあたしの方を向いた。
「……冥界の食物を食べてはいけない、と母君に言いつけられなかったか?」
「何言ってんの。食べなかったら死ぬだろ? あんた、あたしを餓死させる気かよ」
「餓死はしない。……と思う」
「と思う、って何だよ! 神の基準で人間を考えるなよ。それに、あたしはこれからみっちみちに鍛えるからな。身体の基本は食べ物だろ。なんか蛋白質寄越せよ」
つべこべ言うな、という気持ちを込めて遠藤をつつくと、つつかれた遠藤はぐらぐら揺らぎながら(本当にこいつ、何であたし相手にこんなに無抵抗で無防備なんだ?)、ぼそぼそ呟き出した。
「……いいのか? これ……本当に大丈夫なのか? こんな風に食べさせては騙し討ちに当たるのでは……しかし、実際に人間のことは分からない事が多く正確に何が起こるかの推測は」
「飯! 飯!」
「…………その、果物しか無いんだが」
「果物?」
「柘榴とか」
「おい! 腹いっぱいにならんヤツ!」
このままではあたしの筋肉が育たない。
育てるしかないのか。
種から。
あたしは、ぐるりと周囲を見渡した。アゼルのせいであちこちに陽光が行き届くようになった結果、ボロボロの廃墟の間隙に剥き出しの土が見えている。
冥界鳩が頑張ってるとはいえ、天井が完全に修復されるのはまだまだ先の話だ。今の状態なら、何か育てて収穫できるか?
(適当にやってみるか)
黒い土の上に膝をつき、手を這わせるように置いた。腐っても春の女神の血筋。あたしは地中の種を目覚めさせたり、植物の成長を早めたりと、多少はそんな奇跡を起こせるのだ。
(目覚めろ、小麦とか大麦とかそんな感じのヤツ)
手のひらを当ててしばらく祈る。じわっと温まる感覚があって、地面の奥で何かが動き始めた。生命の息吹がゆらゆらと揺らぐ。ゆっくり、ゆっくり、糸を引き出すように種から芽生えを引き出し、地面の上まで導く。
(よし、何とかなりそうだ)
緑の芽を育て、土の上に小さな葉が差し交わすミニチュアの森を作り出していく。豆の芽、小麦の芽、これはトウモロコシか何かか? このまま熟れるまで力を注いで……
「……なあ、遠藤」
「どうした?」
「ここって……石臼とかあんのか?」
「……」
遠藤はしばし沈黙し、
「……ごめん」
「そうだと思ったわ!!」
あたしはがっくりと肩を落とした。
そうだ。種から小麦が実ったとして、その後はどうする? 収穫して、脱穀して、粉に挽いて、パンを焼く……までの諸過程と諸材料が抜け落ちてんな?
(ヤバい、先が長すぎる)
神様の世界に、文明などというものはない。
いつか安定的な自給自足生活が出来るようになるとしても、それは多分今日じゃない。そのことだけは分かる。
「……あ、安心してくれ。パンなら、知り合いの魔女から貰ってくる。そう多くないとはいえ、信者からの貢物もあるし」
「おう、そうか。頼むぞ」
あたしは項垂れて、額に手を当てたまま答えた。
(冥界の生活水準低すぎないかこれ)
冥界の主は正気を失って徘徊してたし、貴重なお客さんであるあたしはずっと眠りこけてたわけだし、食糧生産の体制すら整ってなくて当然なのかもしれないが。
雨が降らないから屋根も必要ない? 服もろくに着てないから着替えもあんまり要らないしな? 後は何でも神様的なチートで解決すればいい。どんだけ省エネなんだよ冥界!
「……この廃墟、修理とかする気ないのか?」
その後、遠藤が無事に、大きなパンを一斤、風呂敷代わりの布に包んだ果物やらチーズやらを持ち帰ってきて(信者がいて良かったな遠藤、あたしがお前の神殿の者だったらとっくに見捨ててるよ)、あたしたちは野外(廃墟)での晩餐としゃれこんだわけだが。
よく噛んで食うと案外美味い、ボソボソした灰色のパンを食みながら、あたしは気の乗らない声で訊ねた。
遙か頭上の亀裂から覗く空は夕焼けの赤。これで目の前に焚き火でもあれば、キャンプの雰囲気に浸れたかもしれない。
「いや、いつも廃墟で暮らしているわけではないんだ。一応、私の居城は少し離れたところにあるのだが」
遠藤はざっと方角を手で指し示しながら言った。
「へえ、そうなん?」
「ただ、城は陽が差さなくて暗いから……眠っている魂に陽光は禁物だ。死者の魂を詰めた壜が城中の棚を埋め尽くしているのでね、鎧戸を開いて外気を入れることもない。それでは春の女神の血筋である君には辛かろうと思って、唯一外の光が入るここに連れてきたんだ」
「ふーん」
あたしは油紙に包まれたソーセージを剥いて噛み千切りながら相槌を打った。貢物に肉が含まれてて良かったな。お陰で鳩を狩らずに済んだ。
その鳩たちは、今はどこか上の方にあるねぐらに戻って眠っている。静かだ。
空気は温かくも冷たくもない。
あたしと遠藤、二人しかいない世界。
淋しいけれど、淋しくない。
「こんな風に、遠藤と二人でパン食ってたことを思い出すな」
「二人で? いつの話だ」
「お前のことじゃないんだよ」
あたしは苦笑しながら言った。
「もう一人の遠藤だ。……前世、あたしは遠藤って奴を知ってたんだ」
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