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13.監禁は始まらないけれど
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「女神の意図を読もうとしたことはない。我々とは存在の次元が異なる。無意味に過ぎ、徒労に終わる。だが、お前が現れた時、どうしても推測し、観察し、結論を下さざるを得なかった。明らかに異質な魂を持ち、女神に送り込まれたお前をどう遇するか、という問題だ」
「明らかに異質な魂、って……」
「この世界とは異なる匂いだ。はっきりとは見通せないが、どこかで神の影響を受けて継ぎ接ぎ細工にされたな? とはいえ、分裂することもなく同一性を保っているようだが……」
お兄様は淡々と、少し眉を寄せながら言う。
私は目を瞬いた。
床にぺたんと座り込んだまま、信じられない気持ちでお兄様の言葉を聞いていた。お兄様は最初から知っていた。私が何者なのか正確には分からなくても、大体の本質を掴んでいたのだ。
さすがは魔王、と言うべきなのだろうか。
「神の意図が読めない以上、お前の言動から推測を重ねるしかない。しばらく見ていたが……お前は私を害するつもりは全くない、そうだな?」
「そ、それは当然です!」
息せき切って叫んだ。
確かに、お兄様からしたら、女神の命令を受けて暗殺にやってきたと思われても仕方がない。今更だけれど、疑われたくない。じわじわと危機感が募る。
「分かっている。女神の思惑がどうであれ、お前自身には悪意、害意というものが無い。純粋に過ぎる」
「……えっ」
「私に媚を売るわけでも、籠絡しようとするわけでもない」
「えっ」
「……何だ、その反応は」
「い、いえ、何でもないです」
……すみません、全力で媚びていました。
籠絡する気満々でした。
何ならスキルを使うことに躊躇いなどなかった。上目遣いも涙目も全力でやっていた。効いてくれー! と思っていた。純粋どころか下心しか無い。
お兄様を一発で落とせるスキルがあれば、迷わず使っていたと思う。
色々敏いのに、なんでお兄様には分からないんだろう。好感度が上がりやすいくせに鈍感属性なの?
(何かいろいろごめんなさい)
妙な罪悪感に囚われて、心の中でお兄様に手を合わせる。
「ともあれ。お前が女神によってどんな役割を担わされているかは推測の範囲を出ないが、お前自身にはその意図がない以上、責を負わせるわけにはいかない。よって、今後はお前を正当に処遇する。それでいいな?」
正当な処遇? 何だろうそれ。
今までだって三度のご飯におやつにお世話係までついてるけど?
(これからは妹らしく扱ってくれる、とかかな)
「わ、分かりました」
いまいち分かっていないけれど、とりあえず頷いておく。私に伝えるべきことは伝えた、と思ったのだろう、じっとこちらを射抜いていたお兄様の鋭い眼光が消えた。
そのまま向きを変えて部屋を立ち去ろうとして、ふと思い出したように振り向いた。
「そうだ。扉を壊したのだったな。この機会にもっと広い部屋に移れ。後で案内をさせる。荷物はそのまま纏めておけ」
「はあ……あ、そうだ、お兄様」
「何だ?」
私は目を上げて、お兄様の頭上に視線を走らせた。
好感度がMAXになった衝撃で、まだ詳しい情報を見ていなかったのだけれど。
少し気になる。ついさっきまで、お兄様は私にメロメロ(……)だったはずだ。今はどうなっているのだろう。
(また意味不明なのだったらどうしよう)
魔王アイゼイア・リシツィニアン・ユグノス
状態:死んでもお前を離さない
好感度 9999/9999
「……ごふっ」
思わず喀血でもしたような音を立てて、盛大に咳き込んでしまった。
「どうした?」
「い、いえ、何でも……」
さすがにお兄様が驚いている。でも不可抗力というか、仕方なくない?
予想以上に俺様というか、ヤンデレ予備軍というか。
濃い。
(監禁されそう……なんだか年齢制限掛かりそうな感じというか)
そう思いながら見上げると、お兄様は「一体何事だ」という目で私を見ている。
そこに、私を監禁しそうな様子は微塵も見えない。確かにものすごく冷遇されたりもしていないけれど、独占欲も感じられないし、メロメロになっている様子もないし、この好感度表示、実はどこかバグっているのでは?
それにしても。
(「お兄様を一発で落とせるスキルがあれば使っていた」って思ったけど。考えてみれば、太腿を見て凄い勢いで落ちたんだよねあの人)
数十分後。少し冷静さを取り戻した私は、遠い目でこれまでのことを振り返っていた。
偽物の太腿を見て落ちたお兄様。なんだかんだで有耶無耶になってしまったけれど、私はしつこい性格なのでやっぱり根に持っている。一生忘れられる気がしない。
(偽物がパンツまで見せていたら、好感度上限突破してもっとバグっていたのでは?)
余計なことを考えてしまった。ぐぐっと眉根を寄せていたら、朗らかな声が聞こえてきた。
「はい、今日は新しいクッキーですよ~。ジュズカネベリーを少量のお酒で煮たジャムを乗せた、バターたっぷりソフトクッキーです」
「ありがとう、クンケル君」
瞬きして、ふわふわした藍色の巻毛に包まれた鼻面に見とれる。不穏な気持ちが少しまぎれた。
がらんとした部屋に、温かな紅茶の香りがゆっくりと薫った。魔王城の他の場所と同じように、ここの床にもやっぱり絨毯が無くて、足音が響く細かなタイルが敷き詰められている。
蝋燭は灯されていない。魔界はいつでも薄曇りだから、昼でも灯している場所が多いのだけれど。この部屋はとにかく窓だらけで、白くぼんやりした陽光全てを取り入れようというのか、壁の一面すべて窓と言ってもいいぐらいだ。
(うーん、本当に広いなあ、この部屋)
「もっと広い部屋に」とお兄様は言っていたけれど。予想以上の広さだ。
しかも見えていないところに、繋がっている部屋が沢山ある。
何より吃驚したのは、温室というか、サンルームというか、そんなものまで併設されていたことだ。なんでも、私が居を移したときに急拵えで建て増しされたらしい。内扉で繋がる硝子張りの空間には、つやつやした葉っぱや香りのいい花、這い上がる蔦、灌木類とか色々なものが生い茂っている。細い水路が流れていて、どこからかひっきりなしに水の滴る音が響いていた。
……私、何の施設に放り込まれたのかな?
「ねえクンケル君、この部屋って何だか分かる?」
「うーん、奥宮で一番広い部屋みたいですよ? それに」
トレイを持って、お茶のテーブルの前に立っていたクンケル君が、北側の壁を指し示した。
「あっちの扉を出て、少し廊下を歩くと、魔王城中央塔の最上階に辿り着くんですよ」
「最上階?」
「魔王様のお部屋です。直通ってやつですね」
凄いですね、とクンケル君が無邪気に言う。この城の中で、たぶん、一番無邪気なのがクンケル君だ。いつまでもこのままで居て欲しい。
「つまり……」
私はごくりと唾を呑み込んだ。
これが妃待遇ってやつなのか。
私、これから魔王の妃扱いされるの?
そう思ってから、(いや、あのお兄様だし……)と思う。好感度表示がいかに自己主張激しかろうが、お兄様自身の主張が激しかったことはない。好感度9999でもそれは変わらないだろう、うん。
……と思っていたのだけれど。
「お兄様? あの……どうしてここに?」
「さあな。ここが魔王城で、私が魔王だから、ではないか」
ひねくれ曲がったような返事をするのは止めてもらいたい。
会話が続けにくいじゃないですか!
「……」
不満を顔に表して、私は唇を曲げてお兄様を見た。私の差し向かいで、お兄様は悠然と安楽椅子の背凭れにもたれ、魔導書っぽい何かを読んでいる。
特に私に話しかけるでもないのだけれど、ほぼ一日中いるのだ。食事も共にした。会話は無いけど。
(???)
食事はまあいい。驚いたけれど、私の部屋に入り浸っているのもいいと思う。お兄様の言うとおり、ここはお兄様の城なのだし。私は……本当に日々だらだらと過ごしているのがバレるので困るけれど、それはさておき。
でも、ここは私の寝室だ。
暖炉の温熱効果を高めるためなのか、寝室は他の部屋より狭く、天井も低く傾斜している。暖炉の火がぱちぱち音を立てて、それ以外はたまにお兄様がページを繰る音が聞こえるだけだ。温かい夜着にガウンを重ねて、私はベッドの上に座り込み、足をぶらつかせた。
(あの……えと、これ、どういう状況ですか?)
お兄様に「正当な処遇」と言われたときに、もっとはっきりしっかり聞いておくべきだったのだろうか。「正当な処遇って何ですか?」と。私、どう処遇されるの?
ごちゃごちゃと考えていたら、お兄様の目がこちらを向いた。
「どうした。眠るのか」
「……はい」
「ならば寝ろ」
お兄様が手を伸ばすと、部屋の燭火がふっと掻き消えた。暖炉の火は点いたままで、お兄様の影が壁に長く伸びる。
お兄様は何も言わず、動かず、ただじっと暖炉の火に見入っていた。
……あの、これ、本当にどういう状況なんですか?
「明らかに異質な魂、って……」
「この世界とは異なる匂いだ。はっきりとは見通せないが、どこかで神の影響を受けて継ぎ接ぎ細工にされたな? とはいえ、分裂することもなく同一性を保っているようだが……」
お兄様は淡々と、少し眉を寄せながら言う。
私は目を瞬いた。
床にぺたんと座り込んだまま、信じられない気持ちでお兄様の言葉を聞いていた。お兄様は最初から知っていた。私が何者なのか正確には分からなくても、大体の本質を掴んでいたのだ。
さすがは魔王、と言うべきなのだろうか。
「神の意図が読めない以上、お前の言動から推測を重ねるしかない。しばらく見ていたが……お前は私を害するつもりは全くない、そうだな?」
「そ、それは当然です!」
息せき切って叫んだ。
確かに、お兄様からしたら、女神の命令を受けて暗殺にやってきたと思われても仕方がない。今更だけれど、疑われたくない。じわじわと危機感が募る。
「分かっている。女神の思惑がどうであれ、お前自身には悪意、害意というものが無い。純粋に過ぎる」
「……えっ」
「私に媚を売るわけでも、籠絡しようとするわけでもない」
「えっ」
「……何だ、その反応は」
「い、いえ、何でもないです」
……すみません、全力で媚びていました。
籠絡する気満々でした。
何ならスキルを使うことに躊躇いなどなかった。上目遣いも涙目も全力でやっていた。効いてくれー! と思っていた。純粋どころか下心しか無い。
お兄様を一発で落とせるスキルがあれば、迷わず使っていたと思う。
色々敏いのに、なんでお兄様には分からないんだろう。好感度が上がりやすいくせに鈍感属性なの?
(何かいろいろごめんなさい)
妙な罪悪感に囚われて、心の中でお兄様に手を合わせる。
「ともあれ。お前が女神によってどんな役割を担わされているかは推測の範囲を出ないが、お前自身にはその意図がない以上、責を負わせるわけにはいかない。よって、今後はお前を正当に処遇する。それでいいな?」
正当な処遇? 何だろうそれ。
今までだって三度のご飯におやつにお世話係までついてるけど?
(これからは妹らしく扱ってくれる、とかかな)
「わ、分かりました」
いまいち分かっていないけれど、とりあえず頷いておく。私に伝えるべきことは伝えた、と思ったのだろう、じっとこちらを射抜いていたお兄様の鋭い眼光が消えた。
そのまま向きを変えて部屋を立ち去ろうとして、ふと思い出したように振り向いた。
「そうだ。扉を壊したのだったな。この機会にもっと広い部屋に移れ。後で案内をさせる。荷物はそのまま纏めておけ」
「はあ……あ、そうだ、お兄様」
「何だ?」
私は目を上げて、お兄様の頭上に視線を走らせた。
好感度がMAXになった衝撃で、まだ詳しい情報を見ていなかったのだけれど。
少し気になる。ついさっきまで、お兄様は私にメロメロ(……)だったはずだ。今はどうなっているのだろう。
(また意味不明なのだったらどうしよう)
魔王アイゼイア・リシツィニアン・ユグノス
状態:死んでもお前を離さない
好感度 9999/9999
「……ごふっ」
思わず喀血でもしたような音を立てて、盛大に咳き込んでしまった。
「どうした?」
「い、いえ、何でも……」
さすがにお兄様が驚いている。でも不可抗力というか、仕方なくない?
予想以上に俺様というか、ヤンデレ予備軍というか。
濃い。
(監禁されそう……なんだか年齢制限掛かりそうな感じというか)
そう思いながら見上げると、お兄様は「一体何事だ」という目で私を見ている。
そこに、私を監禁しそうな様子は微塵も見えない。確かにものすごく冷遇されたりもしていないけれど、独占欲も感じられないし、メロメロになっている様子もないし、この好感度表示、実はどこかバグっているのでは?
それにしても。
(「お兄様を一発で落とせるスキルがあれば使っていた」って思ったけど。考えてみれば、太腿を見て凄い勢いで落ちたんだよねあの人)
数十分後。少し冷静さを取り戻した私は、遠い目でこれまでのことを振り返っていた。
偽物の太腿を見て落ちたお兄様。なんだかんだで有耶無耶になってしまったけれど、私はしつこい性格なのでやっぱり根に持っている。一生忘れられる気がしない。
(偽物がパンツまで見せていたら、好感度上限突破してもっとバグっていたのでは?)
余計なことを考えてしまった。ぐぐっと眉根を寄せていたら、朗らかな声が聞こえてきた。
「はい、今日は新しいクッキーですよ~。ジュズカネベリーを少量のお酒で煮たジャムを乗せた、バターたっぷりソフトクッキーです」
「ありがとう、クンケル君」
瞬きして、ふわふわした藍色の巻毛に包まれた鼻面に見とれる。不穏な気持ちが少しまぎれた。
がらんとした部屋に、温かな紅茶の香りがゆっくりと薫った。魔王城の他の場所と同じように、ここの床にもやっぱり絨毯が無くて、足音が響く細かなタイルが敷き詰められている。
蝋燭は灯されていない。魔界はいつでも薄曇りだから、昼でも灯している場所が多いのだけれど。この部屋はとにかく窓だらけで、白くぼんやりした陽光全てを取り入れようというのか、壁の一面すべて窓と言ってもいいぐらいだ。
(うーん、本当に広いなあ、この部屋)
「もっと広い部屋に」とお兄様は言っていたけれど。予想以上の広さだ。
しかも見えていないところに、繋がっている部屋が沢山ある。
何より吃驚したのは、温室というか、サンルームというか、そんなものまで併設されていたことだ。なんでも、私が居を移したときに急拵えで建て増しされたらしい。内扉で繋がる硝子張りの空間には、つやつやした葉っぱや香りのいい花、這い上がる蔦、灌木類とか色々なものが生い茂っている。細い水路が流れていて、どこからかひっきりなしに水の滴る音が響いていた。
……私、何の施設に放り込まれたのかな?
「ねえクンケル君、この部屋って何だか分かる?」
「うーん、奥宮で一番広い部屋みたいですよ? それに」
トレイを持って、お茶のテーブルの前に立っていたクンケル君が、北側の壁を指し示した。
「あっちの扉を出て、少し廊下を歩くと、魔王城中央塔の最上階に辿り着くんですよ」
「最上階?」
「魔王様のお部屋です。直通ってやつですね」
凄いですね、とクンケル君が無邪気に言う。この城の中で、たぶん、一番無邪気なのがクンケル君だ。いつまでもこのままで居て欲しい。
「つまり……」
私はごくりと唾を呑み込んだ。
これが妃待遇ってやつなのか。
私、これから魔王の妃扱いされるの?
そう思ってから、(いや、あのお兄様だし……)と思う。好感度表示がいかに自己主張激しかろうが、お兄様自身の主張が激しかったことはない。好感度9999でもそれは変わらないだろう、うん。
……と思っていたのだけれど。
「お兄様? あの……どうしてここに?」
「さあな。ここが魔王城で、私が魔王だから、ではないか」
ひねくれ曲がったような返事をするのは止めてもらいたい。
会話が続けにくいじゃないですか!
「……」
不満を顔に表して、私は唇を曲げてお兄様を見た。私の差し向かいで、お兄様は悠然と安楽椅子の背凭れにもたれ、魔導書っぽい何かを読んでいる。
特に私に話しかけるでもないのだけれど、ほぼ一日中いるのだ。食事も共にした。会話は無いけど。
(???)
食事はまあいい。驚いたけれど、私の部屋に入り浸っているのもいいと思う。お兄様の言うとおり、ここはお兄様の城なのだし。私は……本当に日々だらだらと過ごしているのがバレるので困るけれど、それはさておき。
でも、ここは私の寝室だ。
暖炉の温熱効果を高めるためなのか、寝室は他の部屋より狭く、天井も低く傾斜している。暖炉の火がぱちぱち音を立てて、それ以外はたまにお兄様がページを繰る音が聞こえるだけだ。温かい夜着にガウンを重ねて、私はベッドの上に座り込み、足をぶらつかせた。
(あの……えと、これ、どういう状況ですか?)
お兄様に「正当な処遇」と言われたときに、もっとはっきりしっかり聞いておくべきだったのだろうか。「正当な処遇って何ですか?」と。私、どう処遇されるの?
ごちゃごちゃと考えていたら、お兄様の目がこちらを向いた。
「どうした。眠るのか」
「……はい」
「ならば寝ろ」
お兄様が手を伸ばすと、部屋の燭火がふっと掻き消えた。暖炉の火は点いたままで、お兄様の影が壁に長く伸びる。
お兄様は何も言わず、動かず、ただじっと暖炉の火に見入っていた。
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