47 / 51
※乱される 17
しおりを挟む
和泉もまだイッていないせいで、聞く耳を持たず、和泉の手は遠慮なく二人の陽根を扱いていく。
二人分のカウパーで滑りもよくなり、益々と動きは調子づいたものなっていった。
だが雪成にとっては拷問のようでもあった。後ろでイクと、快感の尾ひれは暫く付いてくる。蕾がヒクヒクと引きつくだけでも言い知れぬ快感があるのだ。
「く……やめ……ろ……っ」
情けない声を上げてしまっているが、雪成は懇願するしかなかった。
「大丈夫、気持ちいいだけだ」
「るせ……ぁ……あ、イク……」
自慰とは比べ物にならないし、普通にセックスしているよりも高みへと向かう感度が凄まじすぎる。
「っ……あぁ……っ!」
とんでもない解放感に、雪成はぐったりと和泉へと倒れ込んだ。
「……やべぇ」
「盛大にイケたな。俺も気持ち良かった」
「そうかよ……良かったな」
唇や、首に和泉が軽いキスを落としていくが、それすらも今は敏感に感じてしまうため、雪成は和泉から退くとベッドへうつ伏せとなった。
(あー……マジで、これはダメなやつ……。まだ尻がヒクついてるわ)
尻丸出しでうつ伏せになるなど、正気の時には絶対に出来ない格好だが、もう雪成には動く気力もなかった。
和泉がめくれ上がったシャツの中へ手を滑り込ませると、背中を露出させた。
「何してんだよ」
「いや……綺麗だなと思ってな」
和泉の指が触れるだけでゾクゾクするなか、目だけ和泉へと向ける。和泉は言葉通り、雪成の背中に見惚れているようだ。
「いつ彫ったんだ?」
「二十歳」
「何で観音菩薩?」
「めっちゃ質問してくるな」
雪成は笑いながら、上半身を起こす。そしてワイシャツのボタンを外して全裸となった。
和泉の視線が胸元から陰部へと落ちていく。雪成はまだ下半身の震えが残るなか、和泉へと背中を向けてベッドから降りた。
均整の取れた白い裸体に映える観音菩薩の和彫り。雪成自身が美しい菩薩のような、そんな目の錯覚さえ起こしそうになるほどで、和泉は完全に雪成に取り込まれていた。
「俺の人生は常に修行中」
雪成がそう口にすると、和泉は我に返ったように、軽く息を吐き出した。
「なんてな。とりあえずシャワー浴びてくる。さっき龍を待ってるとき、五分ほど離れても大丈夫だったし、ちょっと長めで三十分ほど風呂に入ってるわ。どうなるかだな」
「……あぁ、そうだな」
自分も入りたそうな顔を見せる和泉に、雪成は何だか妙な気分となっていた。その〝妙な〟部分が雪成にも分からず、一人顰めっ面をしてしまっていた。
バスタブにお湯を張り、タオルを腰に巻くと洗面台の鏡を見る。鏡に映った自分の顔。眉間に寄ったシワに気付くと、雪成は眉間を指で揉んだ。
二人分のカウパーで滑りもよくなり、益々と動きは調子づいたものなっていった。
だが雪成にとっては拷問のようでもあった。後ろでイクと、快感の尾ひれは暫く付いてくる。蕾がヒクヒクと引きつくだけでも言い知れぬ快感があるのだ。
「く……やめ……ろ……っ」
情けない声を上げてしまっているが、雪成は懇願するしかなかった。
「大丈夫、気持ちいいだけだ」
「るせ……ぁ……あ、イク……」
自慰とは比べ物にならないし、普通にセックスしているよりも高みへと向かう感度が凄まじすぎる。
「っ……あぁ……っ!」
とんでもない解放感に、雪成はぐったりと和泉へと倒れ込んだ。
「……やべぇ」
「盛大にイケたな。俺も気持ち良かった」
「そうかよ……良かったな」
唇や、首に和泉が軽いキスを落としていくが、それすらも今は敏感に感じてしまうため、雪成は和泉から退くとベッドへうつ伏せとなった。
(あー……マジで、これはダメなやつ……。まだ尻がヒクついてるわ)
尻丸出しでうつ伏せになるなど、正気の時には絶対に出来ない格好だが、もう雪成には動く気力もなかった。
和泉がめくれ上がったシャツの中へ手を滑り込ませると、背中を露出させた。
「何してんだよ」
「いや……綺麗だなと思ってな」
和泉の指が触れるだけでゾクゾクするなか、目だけ和泉へと向ける。和泉は言葉通り、雪成の背中に見惚れているようだ。
「いつ彫ったんだ?」
「二十歳」
「何で観音菩薩?」
「めっちゃ質問してくるな」
雪成は笑いながら、上半身を起こす。そしてワイシャツのボタンを外して全裸となった。
和泉の視線が胸元から陰部へと落ちていく。雪成はまだ下半身の震えが残るなか、和泉へと背中を向けてベッドから降りた。
均整の取れた白い裸体に映える観音菩薩の和彫り。雪成自身が美しい菩薩のような、そんな目の錯覚さえ起こしそうになるほどで、和泉は完全に雪成に取り込まれていた。
「俺の人生は常に修行中」
雪成がそう口にすると、和泉は我に返ったように、軽く息を吐き出した。
「なんてな。とりあえずシャワー浴びてくる。さっき龍を待ってるとき、五分ほど離れても大丈夫だったし、ちょっと長めで三十分ほど風呂に入ってるわ。どうなるかだな」
「……あぁ、そうだな」
自分も入りたそうな顔を見せる和泉に、雪成は何だか妙な気分となっていた。その〝妙な〟部分が雪成にも分からず、一人顰めっ面をしてしまっていた。
バスタブにお湯を張り、タオルを腰に巻くと洗面台の鏡を見る。鏡に映った自分の顔。眉間に寄ったシワに気付くと、雪成は眉間を指で揉んだ。
10
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の兄です、ヒロインはそちらです!こっちに来ないで下さい
たなぱ
BL
生前、社畜だったおれの部屋に入り浸り、男のおれに乙女ゲームの素晴らしさを延々と語り、仮眠をしたいおれに見せ続けてきた妹がいた
人間、毎日毎日見せられたら嫌でも内容もキャラクターも覚えるんだよ
そう、例えば…今、おれの目の前にいる赤い髪の美少女…この子がこのゲームの悪役令嬢となる存在…その幼少期の姿だ
そしておれは…文字としてチラッと出た悪役令嬢の行いの果に一家諸共断罪された兄
ナレーションに
『悪役令嬢の兄もまた死に絶えました』
その一言で説明を片付けられ、それしか登場しない存在…そんな悪役令嬢の兄に転生してしまったのだ
社畜に優しくない転生先でおれはどう生きていくのだろう
腹黒?攻略対象×悪役令嬢の兄
暫くはほのぼのします
最終的には固定カプになります
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
嫌われ者の僕が学園を去る話
おこげ茶
BL
嫌われ者の男の子が学園を去って生活していく話です。
一旦ものすごく不幸にしたかったのですがあんまなってないかもです…。
最終的にはハピエンの予定です。
Rは書けるかわからなくて入れるか迷っているので今のところなしにしておきます。
↓↓↓
微妙なやつのタイトルに※つけておくので苦手な方は自衛お願いします。
設定ガバガバです。なんでも許せる方向け。
不定期更新です。(目標週1)
勝手もわかっていない超初心者が書いた拙い文章ですが、楽しんでいただければ幸いです。
誤字などがありましたらふわふわ言葉で教えて欲しいです。爆速で修正します。
【運命】に捨てられ捨てたΩ
諦念
BL
「拓海さん、ごめんなさい」
秀也は白磁の肌を青く染め、瞼に陰影をつけている。
「お前が決めたことだろう、こっちはそれに従うさ」
秀也の安堵する声を聞きたくなく、逃げるように拓海は音を立ててカップを置いた。
【運命】に翻弄された両親を持ち、【運命】なんて言葉を信じなくなった医大生の拓海。大学で入学式が行われた日、「一目惚れしました」と眉目秀麗、頭脳明晰なインテリ眼鏡風な新入生、秀也に突然告白された。
なんと、彼は有名な大病院の院長の一人息子でαだった。
右往左往ありながらも番を前提に恋人となった二人。卒業後、二人の前に、秀也の幼馴染で元婚約者であるαの女が突然現れて……。
前から拓海を狙っていた先輩は傷ついた拓海を慰め、ここぞとばかりに自分と同居することを提案する。
※オメガバース独自解釈です。合わない人は危険です。
縦読みを推奨します。
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
幼馴染から離れたい。
June
BL
アルファの朔に俺はとってただの幼馴染であって、それ以上もそれ以下でもない。
だけどベータの俺にとって朔は幼馴染で、それ以上に大切な存在だと、そう気づいてしまったんだ。
βの谷口優希がある日Ωになってしまった。幼馴染でいられないとそう思った優希は幼馴染のα、伊賀崎朔から離れようとする。
誤字脱字あるかも。
最後らへんグダグダ。下手だ。
ちんぷんかんぷんかも。
パッと思いつき設定でさっと書いたから・・・
すいません。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる