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※第43話
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あまりの嬉しさで涙ぐみそうになる。勃起不全とまではいかないが、今はそれに近い状態だった。それが克服される事は同じ男として嬉しかった。
「アリソン勃っ……あぁ!」
喜ぶ美風の身体は、アリソンの指がある一点を掠めた時に異変が起きた。脳天まで突き抜けるインパクト。美風は一瞬呼吸を忘れた。
「ここで感じられるとは……最高だ」
アリソンが何か言っているが、美風はそれどころではない。
「アリソン……なんかそこ……嫌だからやめてくれよ……」
「やめないぞ。美風の気を高めないとならないからな。ここで感じられるなら、苦痛は少し抑えられる。その後は最高のエクスタシーを得られるから頑張るんだ」
ウキウキと高揚したアリソンの言葉は、半分も頭に入ってこない。ずっと同じ箇所を執拗に弄られ、美風は強烈な刺激に必死に耐えていた。
「あぁ……いやだって……ぁん……」
しかも意図せずに勝手に声が上がる。自分が出しているとは思いたくないような、明らかな嬌声。歯を食いしばっても余計に苦しくなって声が漏れてしまう。
「イヤだ……たすけ……て……あぁぁ」
「ミカ、十分に綻んできた。そのまま俺のペニスにゆっくりと腰を落とせ。出来るか?」
美風は荒い息を吐き、涙を流しながらも頷いた。やっと解放されてホッとしたのもあるが、早くしないとアリソンの性器が萎えてしまうと大変だからだ。
美風は仰向けになっているアリソンに跨ぎ、男根を握った。
「デカ過ぎる……これ入るのか?」
「焦らずゆっくりでいい。慌てると怪我をする。なるべく全身の力を抜くんだ」
「分かった……」
美風は大きく息を吸い込み、そしてゆっくりと吐く。そのタイミングで、蕾にあてがっていた先っぽを迎え入れるために、僅かに腰を落とした。メリメリと閉じた蕾が無理やりこじ開けられる感覚は、恐怖でしかなかった。
しかもアリソンの陰茎は笠が立派に張っており、それを通過させることが最大の難関でもあった。
「ん……ふぅ……」
「ミカ……そうだ。上手いぞ」
大量の汗が吹き出る中、アリソンには笑って頷く。でも力を抜かなければと頭では分かっていても、どうしても恐怖心が勝り身体が強ばってしまう。
アリソンの手が美風を励ますように太腿を撫でてくれている。漆黒の目が見守るように優しい光を見せているが、しっかりと熱い焔が灯っていた。
「ミカの初めてを俺がリードしてやれないのが、本当に悔やまれる……」
「アリソンが……悔やむ必要なんてない……。ん……だって……オレが言い出したこと……なんだし……ぁ」
ようやく亀頭部を飲み込み、美風は額から流れる汗を拭いながら一息ついた。心臓がバクバクと爆ぜそうになっている。
そのとき、不思議なことが起こった。結合部が急激に熱を持ち、そして飲み込んでいくようにアリソンの茎部がみっちりと埋まっていった。
「アリソン勃っ……あぁ!」
喜ぶ美風の身体は、アリソンの指がある一点を掠めた時に異変が起きた。脳天まで突き抜けるインパクト。美風は一瞬呼吸を忘れた。
「ここで感じられるとは……最高だ」
アリソンが何か言っているが、美風はそれどころではない。
「アリソン……なんかそこ……嫌だからやめてくれよ……」
「やめないぞ。美風の気を高めないとならないからな。ここで感じられるなら、苦痛は少し抑えられる。その後は最高のエクスタシーを得られるから頑張るんだ」
ウキウキと高揚したアリソンの言葉は、半分も頭に入ってこない。ずっと同じ箇所を執拗に弄られ、美風は強烈な刺激に必死に耐えていた。
「あぁ……いやだって……ぁん……」
しかも意図せずに勝手に声が上がる。自分が出しているとは思いたくないような、明らかな嬌声。歯を食いしばっても余計に苦しくなって声が漏れてしまう。
「イヤだ……たすけ……て……あぁぁ」
「ミカ、十分に綻んできた。そのまま俺のペニスにゆっくりと腰を落とせ。出来るか?」
美風は荒い息を吐き、涙を流しながらも頷いた。やっと解放されてホッとしたのもあるが、早くしないとアリソンの性器が萎えてしまうと大変だからだ。
美風は仰向けになっているアリソンに跨ぎ、男根を握った。
「デカ過ぎる……これ入るのか?」
「焦らずゆっくりでいい。慌てると怪我をする。なるべく全身の力を抜くんだ」
「分かった……」
美風は大きく息を吸い込み、そしてゆっくりと吐く。そのタイミングで、蕾にあてがっていた先っぽを迎え入れるために、僅かに腰を落とした。メリメリと閉じた蕾が無理やりこじ開けられる感覚は、恐怖でしかなかった。
しかもアリソンの陰茎は笠が立派に張っており、それを通過させることが最大の難関でもあった。
「ん……ふぅ……」
「ミカ……そうだ。上手いぞ」
大量の汗が吹き出る中、アリソンには笑って頷く。でも力を抜かなければと頭では分かっていても、どうしても恐怖心が勝り身体が強ばってしまう。
アリソンの手が美風を励ますように太腿を撫でてくれている。漆黒の目が見守るように優しい光を見せているが、しっかりと熱い焔が灯っていた。
「ミカの初めてを俺がリードしてやれないのが、本当に悔やまれる……」
「アリソンが……悔やむ必要なんてない……。ん……だって……オレが言い出したこと……なんだし……ぁ」
ようやく亀頭部を飲み込み、美風は額から流れる汗を拭いながら一息ついた。心臓がバクバクと爆ぜそうになっている。
そのとき、不思議なことが起こった。結合部が急激に熱を持ち、そして飲み込んでいくようにアリソンの茎部がみっちりと埋まっていった。
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