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助けてセラアアアアアアッッッ!!!?
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「リィ~~~ンちゃん。そこでおとなしくしててねぇぇぇ~~~・・・・・・ウッフッフッフッフッフ~」
「イ、イヤァ・・・・・・」
迫りくるお姉ちゃんから逃げるために立ち上がろうとするのだが、恐怖のせいか両手両足に力が入らない。
ど、どうして身体が動かないの? 早くお姉ちゃんから逃げなきゃいけないのにっ!! 早く・・・・・・早く動いてよっ!!
しかしその思いも虚しくヤツは目の前にきてしまった。そして、血走った目でリィンを見つめながら両手をワキワキさせながら語り出した。
「ウヘヘヘヘへ! 邪魔者がいない今、私はリィンちゃんと一緒にお風呂のを堪能出来る!
リィンの身体を隅々まで洗ってキレイにしてあげたあとに、湯船に一緒に入ってウヘッ・・・・・・ウヘヘヘヘへへッ!!」
「ヒッ!? ヒイイイイイイィィィィィィっっっ!!?」
お巡りさん! ここに危ない人がいるぅぅぅううううううっっっ!!!!?
「大丈夫よリィンちゃん。私に身を委ねておけば、お身体がキレイさっぱりになるからね・・・・・・グヒヒッ!」
「ア・・・・・・アアアァァァ・・・・・・・・・・・・」
恐怖のあまり、目に涙を溜めてお姉ちゃんを見つめてしまう。その姿を見たスティアはニヤリと笑いながら、リィンの目の前まで顔を近づける。
「ジュルリッ!! さぁ、お姉ちゃんと一緒にお風呂に入りましょうねぇ~!」
「・・・・・・た」
「た?」
「助けてセラアアアアアアッッッ!!!?」
リィンは精一杯声を張り上げて言うと、スティアは、 アーッハッハッハッハッハッ!! と可笑しそうに笑った。
「なにを言っているのかしらリィンちゃん。ここにいないセラフィストの名前を出しても、くるわけがないでしょう?
そう、これは神様が私に与えたくれたチャンス! このチャンスを私は活かせて見せるわっ!!」
女神であるお姉ちゃんがそう言うかっ!? そう思った瞬間だった。
「私ならここにいますよ」
「ッ!?」
駄女神スティアが後ろを振り向くと、この場にはいるはずのない者がそこにいた。
「セラァァァアアアアアアァァァァァァッッッ!!?」
リィンがそう叫ぶ中、この状況の元凶あるスティアはその場から飛んでセラフィストから距離を取る。
「キサマァ~~~! 出かけていないはずじゃなかったのか?」
お姉ちゃん・・・・・・悪役みたいな喋り方になってるよ。
「痛いっ!! 痛い痛い痛い痛い痛いっっっ!!? 踏んでる踏んでる踏んでる踏んでる、足どかしてっっっ!!!?」
あ!? しかもお姉ちゃんはメディーラさんの方足を踏んづけてる。本人はセラに気を取られているせいなのか、退かそうとしないけどぉ~・・・・・・多分、わざとやってるんだと思う。
「リィン様の危機を感じ取ったので急いで帰ってきました。さて、スティア様」
「なっ、なによ?」
「私になにか言うことがあるのではないでしょうか?」
「イダダっ!! 早く足退けてって言ってるでしょうがぁっ!! この、バカ姉っ!!」
「あら、気づいてなかったわけじゃないけど、ゴメンなさいねメディーラ」
お姉ちゃんはそう言いながら足を退けると、再びセラを見つめる。
ていうか、 気づいてなかったわけじゃないけど。って言うことは、やっぱりわざと足を踏んでたんだ!
「言うこと? フッ・・・・・・キサマに語る言葉はたった一つ、キサマを倒してリィンちゃんとお風呂に入る!!」
「はぁ?」
セラは、 なにを仰ってるんですか、この人は? と言いたげな顔をしているが、いきなりそんなことを言われたら、そんな顔になるよね。
「キサマさえ動かなくすれば、リィンちゃんと二人だけでお風呂にゆぅ~っくりと入れる!! そして、リィンちゃんの身体を誰にも邪魔されず堪能出来、いや! 洗えるっ!!」
「・・・・・・バカ姉」
リーザさん!? 起きてたんですか? しかもバカ姉って、言ってるけど言っちゃいけないと思うよ。
「・・・・・・くだらないですね」
セラが吐き捨てるように言うと、ファインティングポーズを取る。
「フンッ! 精霊のアナタが私に勝てると思ってるの?」
「・・・・・・昨日、私にやられてましたよね?」
うん、チョークスリーパーかけられてから、そのまま絞め落とされてたね。
ゴキッ!? って不吉な音を出してたから絞め落としたのかどうか怪しいけどね!
「そ、それは油断してただけで! 正々堂々と戦えば私はアナタに勝てるわよっ!!」
「・・・・・・そうですか。ではどうぞ、掛かってきてください。スティア様」
セラはそう言いながら、ブ◯ースリーのように片手で手招きをしてお姉ちゃんを挑発した。
「言ったわね! 戦闘系の力を持つ女神の攻撃を喰らいなさい! うおおおおおおおおおおおおっっっ!!!?」
お姉ちゃんはそのままセラに突っ込んで行き、顔面に目がけて右ストレートを放つのだが、セラはその攻撃を躱すとお姉ちゃんの背後に素早く回る。そして腰に手を回してガッチリホールドした!
あ、あの体勢はまさかっ!?
そしてそのまま、お姉ちゃんを反り返りながら持ち上げて頭から床へたたき落とすっ!!
そう、その技はプロレスの王道技の一つ・・・・・・ジャーマン・スープレックス!! (※とても危険なのでマネをしないでくださいね!)
ドスンッッッ!!!?
「グボラッ!!!?」
セラのジャーマン・スープレックスを喰らったお姉ちゃんは意味不明なことを言いながら気絶してしまった上に、スカートが捲れておパンツ丸出し状態になっている。
カンッ!? カンッ!? カンッ!? カンッ!? カンッ!?
「試合終了ぉ~! ・・・・・・セラフィストの勝ち」
「ゴングッ!? なんでこんなところにゴングなんてあるの?」
「ん・・・・・・私の所持品だから」
所持品ってぇ、それをどこに閉まってるんですかそれ? っていうかお二人とも、いつの間に動けるようになったんですか?
「それよりも、また暴れ出す前にお姉様を縛りつけましょう! リーザ、手伝って!」
「あいよー・・・・・・」
メディーラさんとリーザさんの二人は手際よく太いワイヤーを使い、お姉ちゃんを縛り上げる。ってワイヤー!?
「メディーラさん、お姉ちゃんを太いワイヤーで縛る必要はないと思うんですけどっ!!」
「ダメよっ!! このバカ姉は普通の縄を力でブチ切って解くことがあるのよっ!! だからこれぐらい太いワイヤーじゃないと安心出来ないわっ!!」
縄を力でブチ切るって、エェ~・・・・・・。
「力だけは強い・・・・・・バカだけに・・・・・・そしてその二つの言葉を合わせて馬鹿力」
「シャレになってないよっ!!」
笑いのセンスがないよ、この人! ・・・・・・女神だけど!!
「・・・・・・ん! こんなもんでしょ」
締め上げられてるお姉ちゃんを見てみると、両手両足が背中の方で締め上げられてのはわかるけどぉ~・・・・・・。
「なんで、顔を落書きしているの?」
キ◯肉マンを意識しているのか額には肉の文字が書かれていて、両頬には鼻の近くから三本の線が伸びるように書かれている。ネコを意識したのかな?
あと油性ペンで落書きをしたんじゃないよね?
「い、いくらなんでもそれはやり過ぎじゃないかな?」
「大丈夫大丈夫、水性ペンで書いたからすぐに消えるわ」
「ん・・・・・・私たちはそこまで鬼じゃないよ・・・・・・リィン」
お姉ちゃんの顔にインクが残ることがないなら、大丈夫かな?
「コンッ!!」
え、なに? 僕もやるっ!! ってなにをする気なの? て言うか、イットウくんも復活していたんだね。
ガプッ!?
「「「「あっ!?」」」」
拘束されているお姉ちゃんの手にイットウくんが噛みついた!
「ギャアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!?」
イットウくんが噛みついたせいで、気絶していたお姉ちゃんが起きてしまった。
「イダダダダダダダダダダダダァァァ~~~~~~ッッッ!!!? 止めて止めて止めてっ!!」
「ストップ! イットウくん、やり過ぎ! ステイッ!! ステイッ!! 噛むのを止めてっ!!」
そう言いながらイットウくんを抱きかかえながらお姉ちゃんから離すが、イットウはまだ足りないのか腕の中で、ウゥー・・・・・・ と唸っている。
「フゥ~・・・・・・ありがとうリィンちゃん。ってぇ! なんで私縛られてるのよっ!!」
「アナタが悪いことをしたからでしょう」
「私はなにも悪いことをしてないわ! 私はただ・・・・・・ただリィンちゃんと二人っきりでお風呂に入ろうとしただけで、なにも悪いことをしてないわっ!!」
いや、リィンと一緒に入る為に、メディーラさんとリーザさんに危害を加えたでしょ。仕返しされてるけど。
「ハァ~・・・・・・自分の罪を自覚するまで、そこで反省していてください」
セラはお姉ちゃんにそう言うと、今度はリィンの方に元にくる。
「お怪我はありませんか、リィン様」
「うん、怖かったけど大丈夫だよセラ」
セラにそう言ったけどなんだろう? 胸の中が熱くなってきたぁ・・・・・・。
「ウゥ~・・・・・・ウゥ~~~・・・・・・ウエェ~~~ン・・・・・・」
ポロポロと涙の粒をまぶたから流しながら泣いているリィンを、セラは優しく抱きしめてくれた。
「もう大丈夫ですよリィン様。ヨシヨシ」
そう言いながら優しく優しく頭をなでてくれるので、安心感からか流れている涙がすぐに止まり、目を細めて気持ち良さそうな顔に変わる。
「むにゅぅ~・・・・・・」
なんか、こうしてると心地いいよぉ~。
「さてと、リィン様も泣き止んだのでお風呂に入りましょうか、メディーラさん、リーザさん、それにイットウ様」
「そうね。そうしましょう」
「ん・・・・・・分かった」
「コンッ!」
そう言いながらセラはリィンをお姫様抱っこで持ち上げると、メディーラさんたちと一緒にリビングを出る。
「ちょっ、ちょっと! 私を置いて・・・・・・」
「「「そこで反省してなさいっ!!」」」
「コンッ!」
セラたちはお姉ちゃんにそう言うと、お姉ちゃんの言葉も気にせずにお風呂場に向かうのであった。
「イ、イヤァ・・・・・・」
迫りくるお姉ちゃんから逃げるために立ち上がろうとするのだが、恐怖のせいか両手両足に力が入らない。
ど、どうして身体が動かないの? 早くお姉ちゃんから逃げなきゃいけないのにっ!! 早く・・・・・・早く動いてよっ!!
しかしその思いも虚しくヤツは目の前にきてしまった。そして、血走った目でリィンを見つめながら両手をワキワキさせながら語り出した。
「ウヘヘヘヘへ! 邪魔者がいない今、私はリィンちゃんと一緒にお風呂のを堪能出来る!
リィンの身体を隅々まで洗ってキレイにしてあげたあとに、湯船に一緒に入ってウヘッ・・・・・・ウヘヘヘヘへへッ!!」
「ヒッ!? ヒイイイイイイィィィィィィっっっ!!?」
お巡りさん! ここに危ない人がいるぅぅぅううううううっっっ!!!!?
「大丈夫よリィンちゃん。私に身を委ねておけば、お身体がキレイさっぱりになるからね・・・・・・グヒヒッ!」
「ア・・・・・・アアアァァァ・・・・・・・・・・・・」
恐怖のあまり、目に涙を溜めてお姉ちゃんを見つめてしまう。その姿を見たスティアはニヤリと笑いながら、リィンの目の前まで顔を近づける。
「ジュルリッ!! さぁ、お姉ちゃんと一緒にお風呂に入りましょうねぇ~!」
「・・・・・・た」
「た?」
「助けてセラアアアアアアッッッ!!!?」
リィンは精一杯声を張り上げて言うと、スティアは、 アーッハッハッハッハッハッ!! と可笑しそうに笑った。
「なにを言っているのかしらリィンちゃん。ここにいないセラフィストの名前を出しても、くるわけがないでしょう?
そう、これは神様が私に与えたくれたチャンス! このチャンスを私は活かせて見せるわっ!!」
女神であるお姉ちゃんがそう言うかっ!? そう思った瞬間だった。
「私ならここにいますよ」
「ッ!?」
駄女神スティアが後ろを振り向くと、この場にはいるはずのない者がそこにいた。
「セラァァァアアアアアアァァァァァァッッッ!!?」
リィンがそう叫ぶ中、この状況の元凶あるスティアはその場から飛んでセラフィストから距離を取る。
「キサマァ~~~! 出かけていないはずじゃなかったのか?」
お姉ちゃん・・・・・・悪役みたいな喋り方になってるよ。
「痛いっ!! 痛い痛い痛い痛い痛いっっっ!!? 踏んでる踏んでる踏んでる踏んでる、足どかしてっっっ!!!?」
あ!? しかもお姉ちゃんはメディーラさんの方足を踏んづけてる。本人はセラに気を取られているせいなのか、退かそうとしないけどぉ~・・・・・・多分、わざとやってるんだと思う。
「リィン様の危機を感じ取ったので急いで帰ってきました。さて、スティア様」
「なっ、なによ?」
「私になにか言うことがあるのではないでしょうか?」
「イダダっ!! 早く足退けてって言ってるでしょうがぁっ!! この、バカ姉っ!!」
「あら、気づいてなかったわけじゃないけど、ゴメンなさいねメディーラ」
お姉ちゃんはそう言いながら足を退けると、再びセラを見つめる。
ていうか、 気づいてなかったわけじゃないけど。って言うことは、やっぱりわざと足を踏んでたんだ!
「言うこと? フッ・・・・・・キサマに語る言葉はたった一つ、キサマを倒してリィンちゃんとお風呂に入る!!」
「はぁ?」
セラは、 なにを仰ってるんですか、この人は? と言いたげな顔をしているが、いきなりそんなことを言われたら、そんな顔になるよね。
「キサマさえ動かなくすれば、リィンちゃんと二人だけでお風呂にゆぅ~っくりと入れる!! そして、リィンちゃんの身体を誰にも邪魔されず堪能出来、いや! 洗えるっ!!」
「・・・・・・バカ姉」
リーザさん!? 起きてたんですか? しかもバカ姉って、言ってるけど言っちゃいけないと思うよ。
「・・・・・・くだらないですね」
セラが吐き捨てるように言うと、ファインティングポーズを取る。
「フンッ! 精霊のアナタが私に勝てると思ってるの?」
「・・・・・・昨日、私にやられてましたよね?」
うん、チョークスリーパーかけられてから、そのまま絞め落とされてたね。
ゴキッ!? って不吉な音を出してたから絞め落としたのかどうか怪しいけどね!
「そ、それは油断してただけで! 正々堂々と戦えば私はアナタに勝てるわよっ!!」
「・・・・・・そうですか。ではどうぞ、掛かってきてください。スティア様」
セラはそう言いながら、ブ◯ースリーのように片手で手招きをしてお姉ちゃんを挑発した。
「言ったわね! 戦闘系の力を持つ女神の攻撃を喰らいなさい! うおおおおおおおおおおおおっっっ!!!?」
お姉ちゃんはそのままセラに突っ込んで行き、顔面に目がけて右ストレートを放つのだが、セラはその攻撃を躱すとお姉ちゃんの背後に素早く回る。そして腰に手を回してガッチリホールドした!
あ、あの体勢はまさかっ!?
そしてそのまま、お姉ちゃんを反り返りながら持ち上げて頭から床へたたき落とすっ!!
そう、その技はプロレスの王道技の一つ・・・・・・ジャーマン・スープレックス!! (※とても危険なのでマネをしないでくださいね!)
ドスンッッッ!!!?
「グボラッ!!!?」
セラのジャーマン・スープレックスを喰らったお姉ちゃんは意味不明なことを言いながら気絶してしまった上に、スカートが捲れておパンツ丸出し状態になっている。
カンッ!? カンッ!? カンッ!? カンッ!? カンッ!?
「試合終了ぉ~! ・・・・・・セラフィストの勝ち」
「ゴングッ!? なんでこんなところにゴングなんてあるの?」
「ん・・・・・・私の所持品だから」
所持品ってぇ、それをどこに閉まってるんですかそれ? っていうかお二人とも、いつの間に動けるようになったんですか?
「それよりも、また暴れ出す前にお姉様を縛りつけましょう! リーザ、手伝って!」
「あいよー・・・・・・」
メディーラさんとリーザさんの二人は手際よく太いワイヤーを使い、お姉ちゃんを縛り上げる。ってワイヤー!?
「メディーラさん、お姉ちゃんを太いワイヤーで縛る必要はないと思うんですけどっ!!」
「ダメよっ!! このバカ姉は普通の縄を力でブチ切って解くことがあるのよっ!! だからこれぐらい太いワイヤーじゃないと安心出来ないわっ!!」
縄を力でブチ切るって、エェ~・・・・・・。
「力だけは強い・・・・・・バカだけに・・・・・・そしてその二つの言葉を合わせて馬鹿力」
「シャレになってないよっ!!」
笑いのセンスがないよ、この人! ・・・・・・女神だけど!!
「・・・・・・ん! こんなもんでしょ」
締め上げられてるお姉ちゃんを見てみると、両手両足が背中の方で締め上げられてのはわかるけどぉ~・・・・・・。
「なんで、顔を落書きしているの?」
キ◯肉マンを意識しているのか額には肉の文字が書かれていて、両頬には鼻の近くから三本の線が伸びるように書かれている。ネコを意識したのかな?
あと油性ペンで落書きをしたんじゃないよね?
「い、いくらなんでもそれはやり過ぎじゃないかな?」
「大丈夫大丈夫、水性ペンで書いたからすぐに消えるわ」
「ん・・・・・・私たちはそこまで鬼じゃないよ・・・・・・リィン」
お姉ちゃんの顔にインクが残ることがないなら、大丈夫かな?
「コンッ!!」
え、なに? 僕もやるっ!! ってなにをする気なの? て言うか、イットウくんも復活していたんだね。
ガプッ!?
「「「「あっ!?」」」」
拘束されているお姉ちゃんの手にイットウくんが噛みついた!
「ギャアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!?」
イットウくんが噛みついたせいで、気絶していたお姉ちゃんが起きてしまった。
「イダダダダダダダダダダダダァァァ~~~~~~ッッッ!!!? 止めて止めて止めてっ!!」
「ストップ! イットウくん、やり過ぎ! ステイッ!! ステイッ!! 噛むのを止めてっ!!」
そう言いながらイットウくんを抱きかかえながらお姉ちゃんから離すが、イットウはまだ足りないのか腕の中で、ウゥー・・・・・・ と唸っている。
「フゥ~・・・・・・ありがとうリィンちゃん。ってぇ! なんで私縛られてるのよっ!!」
「アナタが悪いことをしたからでしょう」
「私はなにも悪いことをしてないわ! 私はただ・・・・・・ただリィンちゃんと二人っきりでお風呂に入ろうとしただけで、なにも悪いことをしてないわっ!!」
いや、リィンと一緒に入る為に、メディーラさんとリーザさんに危害を加えたでしょ。仕返しされてるけど。
「ハァ~・・・・・・自分の罪を自覚するまで、そこで反省していてください」
セラはお姉ちゃんにそう言うと、今度はリィンの方に元にくる。
「お怪我はありませんか、リィン様」
「うん、怖かったけど大丈夫だよセラ」
セラにそう言ったけどなんだろう? 胸の中が熱くなってきたぁ・・・・・・。
「ウゥ~・・・・・・ウゥ~~~・・・・・・ウエェ~~~ン・・・・・・」
ポロポロと涙の粒をまぶたから流しながら泣いているリィンを、セラは優しく抱きしめてくれた。
「もう大丈夫ですよリィン様。ヨシヨシ」
そう言いながら優しく優しく頭をなでてくれるので、安心感からか流れている涙がすぐに止まり、目を細めて気持ち良さそうな顔に変わる。
「むにゅぅ~・・・・・・」
なんか、こうしてると心地いいよぉ~。
「さてと、リィン様も泣き止んだのでお風呂に入りましょうか、メディーラさん、リーザさん、それにイットウ様」
「そうね。そうしましょう」
「ん・・・・・・分かった」
「コンッ!」
そう言いながらセラはリィンをお姫様抱っこで持ち上げると、メディーラさんたちと一緒にリビングを出る。
「ちょっ、ちょっと! 私を置いて・・・・・・」
「「「そこで反省してなさいっ!!」」」
「コンッ!」
セラたちはお姉ちゃんにそう言うと、お姉ちゃんの言葉も気にせずにお風呂場に向かうのであった。
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