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尋問する洸夜達
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今起こったことを、ありのまま話そう。カーシャさんが降りて来た後、敵をズバズバ倒して行った。そして、その兵士の一人が首をこちらに向けて話し掛けて来る。
「馬鹿な……優秀な騎士の俺達が、女一人に負けるなんて」
「アナタ方が未熟だったから負けたのです」
「って言うか、自分の正体をバラしてるよね」
「ルノアの言う通りだよねぇ~!」
ホントそうだよ。
俺は結晶化の能力で拘束しながら、そう思う。
「この人達は、誰の命令で私達を襲ったのかなぁ?」
「大方、イレイラ王女様が気に入らない人達の差し金だろ? それにコイツら兵士だろ? 兵士の中にもイレイラ王女様のことを、気に食わないと思っている連中がいるんじゃないか?」
「いや、そうとは決まってないだろう?」
「イレイラ王女様。この状況ですよ。違うと言い切れるんですか?」
俺の言葉に黙ってしまった。
ちょっと言い過ぎたかもしれない。
「・・・・・・まぁ、俺自身が言いたいのは、全員が。と言いたいのではなく、一部の人間がその可能性があると言いたいだけです」
「・・・・・・ああ」
イレイラ王女様は残念に思っているのか、はたまた悲しい気持ちになっているのかわからないが、俺から背を向けてしまった。
「ねぇカーシャ」
「どうなさいましたか、お嬢様?」
「この人達どうするの?」
「そうですねぇ。国の方に任せると、内通者に引き渡される可能性があるので、得策ではありませんね。
この場で始末はぁ~・・・・・・」
兵士達は、その言葉に怯えた表情を見せる。
「揉めごとになりそうな気がするので、止めた方がよさそうですね」
今度はホッとした表情させる兵士達。
「ミヤマ様、1つだけ確認したいことがあるのですが、聞いてもよろしいでしょうか?」
「え? ああ、大丈夫ですよ。何ですか?」
「この結晶ですが、離れたりしたら消えてしまうとか、ありますか?」
「俺から離れても結晶が解けることはありません。多分ですが、死なない限り結晶が消えることはないと思います」
前に実験してみて証明したし。
「そうですか。でしたら、侯爵家で彼らの身柄を確保するというのは、どうでしょうか?」
「えっ!? そんなことをして大丈夫なの? この国の兵士達を敵に回さない?」
「大丈夫ですよ、ルノア様。事実、彼らはアンリネットお嬢様を殺そうとした者達なのですから、身柄を拘束には理由は充分です」
ああ、そっか。俺やイレイラ王女様の他に、証拠隠滅の為にセリアやアンリネットも殺害しようとしていたもんな。
証人がいるから、何て言おうが言い訳が出来ない。
そう思っている内に、カーシャさんは手紙を魔法で飛ばした。
「今、グランドル家の執事に手紙を送りました。場所も近いので、すぐに来て貰える筈です」
アンリネットさんの家って、ここから近かったのか。
「こうなっちゃったら、もう言い訳が出来ないよなぁ?」
ドスの効いた声のせいか、兵士達はビビった表情で俺を見つめていた。
「今正直に話せば罪を軽くして貰えるんじゃないか?」
「え? コウヤ、コイツらを逃すつもりなの?」
いやいや、そこまでは言ってな・・・・・・待てよ!
「ことと場合によっては、それも視野に入れている」
「そんなことをしたらダメに決まってるでしょ! 何を考えてるのよっ!?」
「バレス伯爵、ローディ子爵、後はゼスト騎士団長の3人の命令でやったんだ!」
兵士達の発言に、ルノア達は驚いた表情を浮かべる。
「カーシャさん。バレス伯爵って、どんな人物なんですか?」
「あ、はい・・・・・・王都に在住している貴族で、王宮の書類などの整理の仕事をしています」
「ローディ子爵は、その傘下の人物。2人共、王家に反感を持ってる」
いつの間にか、アンリネットさんが馬車から降りて来ていた。
「・・・・・・お嬢様」
「今は安全だから大丈夫」
「まだ安全と決まった訳ではないので、馬車の中にお戻り下さい」
「ムゥ~・・・・・」
彼女はそう言うと、ふて腐れた表情で戻って行った。
「それで、ゼストって人は一体どんな人なんだ?」
「ゼストは、騎士団長の1人でバレス伯爵家の人間なの」
「確か、長男じゃなかったけ?」
ああ、なるほど。親子揃ってイレイラ王女様のことが気に入らないんだな。
「騎士団が関わっているとなると。もしかしてお前ら、殺したら昇進とか言われなかったか?」
「お、俺達は・・・・・・騎士団に入隊してくれる上に、金をくれるって言ったんだ」
その兵士の言葉に、後ろにいた兵士達も同意するかのように頷いた。
なるほど。その言葉に乗せられて、こんなことをしたのか。
「まぁ、俺には関係ない話だが、もしかしたらその話は、嘘かもしれないな」
「そんなことはないだろ!」
「そうだ! あの人が嘘を言う筈がねぇ!」
「嘘かぁ~・・・・・・こんな犯罪まがいなことをやらせている人間を、お前達は信じるのかぁ~」
俺がそう言うと、リタが俺の近くに飛んで来た。
「何が言いたいの?」
「よく考えてみろよ。普通ならこんな危ないことをさせるなんて、リスクが高く思わないか?
下手したら、暗殺した者の手引きをした人と疑われる可能性があるだろ。ましてや、失敗した今。自分達がどういう立場なんだろうなぁ?」
「あっ! 入団されても弱みを握っていると思うから、危ないかも!」
「そうよ! アタシだったら、厄介な人を側に居させるよりも口減らしとして消すわ!」
「ああ、なるほど!騎士団に入隊させる理由は、自分側に置いて監視するつもりなのかも!」
みんな何かに気が付いたようすで話し始めたので、兵士達はキョトンとした顔をしていた。
「・・・・・・なるほど。どちらにしろアナタ達はこの話に乗ったせいで、どうなるのかは決まったようなもの。このまま逃してもいいんですが、アナタ達がこの後どうなってしまうのか。襲われたとは言え、心配になってしまいますね」
「それに王国側に引き渡したりしたら、結末は決まっているだろうな」
兵士達は自分達の立場がやっとわかったのか、身体を震わせている。
「俺が思い付く方法は、このまま大人しくグランドル家の人達に捕まった方が身の為だと思うけどな」
「お、お願いです! 何でも正直に話すんで、どうか俺達を助けて下さいっ!!」
こうして、兵士達は必死な顔で洗いざらい話してくれた。
「話を要約すると、やっぱりイレイラ王女様のことを気に入らないと言うのが、その3人だけってことだな?」
「はいぃ。他の方達は、イレイラ王女様は王位の破棄を宣言しようとしているのに気付いたので、これ以上関わらなくていいと判断していました。
しかし、その3人だけは陛下の血が流れているというだけの理由で、狙っているんです」
最早クズだな。そいつら。
「ハァ~・・・・・・証言も取れたことだし、コイツらのことをよろしくお願いします」
「かしこまりました」
グランドル家の使用人がそう返事をすると、兵士達を立ち上がらせた。
「気を付けろよ」
「え?」
「もしかしたら、俺達と同じ手口で殺そうしているかもしれない」
なるほどな。こんなことをするヤツらだからな。
「ああ、気を付けておく」
その返事を聞いたら、グランドル家の人達に連れて行かれた。
「・・・・・・王宮へ行こうか」
「ああ」
馬車に乗り込み、王宮へと向かう。
「・・・・・・ねぇ、コウヤくん」
「ん?」
「向こうに着いても、大丈夫かなぁ?」
「完全なアウェイだから大丈夫とは言えない。だから、常に周囲を警戒していた方がいいぞ」
俺は見えて来た王宮を見つめながら、セリアにそう答えたのだった。
「馬鹿な……優秀な騎士の俺達が、女一人に負けるなんて」
「アナタ方が未熟だったから負けたのです」
「って言うか、自分の正体をバラしてるよね」
「ルノアの言う通りだよねぇ~!」
ホントそうだよ。
俺は結晶化の能力で拘束しながら、そう思う。
「この人達は、誰の命令で私達を襲ったのかなぁ?」
「大方、イレイラ王女様が気に入らない人達の差し金だろ? それにコイツら兵士だろ? 兵士の中にもイレイラ王女様のことを、気に食わないと思っている連中がいるんじゃないか?」
「いや、そうとは決まってないだろう?」
「イレイラ王女様。この状況ですよ。違うと言い切れるんですか?」
俺の言葉に黙ってしまった。
ちょっと言い過ぎたかもしれない。
「・・・・・・まぁ、俺自身が言いたいのは、全員が。と言いたいのではなく、一部の人間がその可能性があると言いたいだけです」
「・・・・・・ああ」
イレイラ王女様は残念に思っているのか、はたまた悲しい気持ちになっているのかわからないが、俺から背を向けてしまった。
「ねぇカーシャ」
「どうなさいましたか、お嬢様?」
「この人達どうするの?」
「そうですねぇ。国の方に任せると、内通者に引き渡される可能性があるので、得策ではありませんね。
この場で始末はぁ~・・・・・・」
兵士達は、その言葉に怯えた表情を見せる。
「揉めごとになりそうな気がするので、止めた方がよさそうですね」
今度はホッとした表情させる兵士達。
「ミヤマ様、1つだけ確認したいことがあるのですが、聞いてもよろしいでしょうか?」
「え? ああ、大丈夫ですよ。何ですか?」
「この結晶ですが、離れたりしたら消えてしまうとか、ありますか?」
「俺から離れても結晶が解けることはありません。多分ですが、死なない限り結晶が消えることはないと思います」
前に実験してみて証明したし。
「そうですか。でしたら、侯爵家で彼らの身柄を確保するというのは、どうでしょうか?」
「えっ!? そんなことをして大丈夫なの? この国の兵士達を敵に回さない?」
「大丈夫ですよ、ルノア様。事実、彼らはアンリネットお嬢様を殺そうとした者達なのですから、身柄を拘束には理由は充分です」
ああ、そっか。俺やイレイラ王女様の他に、証拠隠滅の為にセリアやアンリネットも殺害しようとしていたもんな。
証人がいるから、何て言おうが言い訳が出来ない。
そう思っている内に、カーシャさんは手紙を魔法で飛ばした。
「今、グランドル家の執事に手紙を送りました。場所も近いので、すぐに来て貰える筈です」
アンリネットさんの家って、ここから近かったのか。
「こうなっちゃったら、もう言い訳が出来ないよなぁ?」
ドスの効いた声のせいか、兵士達はビビった表情で俺を見つめていた。
「今正直に話せば罪を軽くして貰えるんじゃないか?」
「え? コウヤ、コイツらを逃すつもりなの?」
いやいや、そこまでは言ってな・・・・・・待てよ!
「ことと場合によっては、それも視野に入れている」
「そんなことをしたらダメに決まってるでしょ! 何を考えてるのよっ!?」
「バレス伯爵、ローディ子爵、後はゼスト騎士団長の3人の命令でやったんだ!」
兵士達の発言に、ルノア達は驚いた表情を浮かべる。
「カーシャさん。バレス伯爵って、どんな人物なんですか?」
「あ、はい・・・・・・王都に在住している貴族で、王宮の書類などの整理の仕事をしています」
「ローディ子爵は、その傘下の人物。2人共、王家に反感を持ってる」
いつの間にか、アンリネットさんが馬車から降りて来ていた。
「・・・・・・お嬢様」
「今は安全だから大丈夫」
「まだ安全と決まった訳ではないので、馬車の中にお戻り下さい」
「ムゥ~・・・・・」
彼女はそう言うと、ふて腐れた表情で戻って行った。
「それで、ゼストって人は一体どんな人なんだ?」
「ゼストは、騎士団長の1人でバレス伯爵家の人間なの」
「確か、長男じゃなかったけ?」
ああ、なるほど。親子揃ってイレイラ王女様のことが気に入らないんだな。
「騎士団が関わっているとなると。もしかしてお前ら、殺したら昇進とか言われなかったか?」
「お、俺達は・・・・・・騎士団に入隊してくれる上に、金をくれるって言ったんだ」
その兵士の言葉に、後ろにいた兵士達も同意するかのように頷いた。
なるほど。その言葉に乗せられて、こんなことをしたのか。
「まぁ、俺には関係ない話だが、もしかしたらその話は、嘘かもしれないな」
「そんなことはないだろ!」
「そうだ! あの人が嘘を言う筈がねぇ!」
「嘘かぁ~・・・・・・こんな犯罪まがいなことをやらせている人間を、お前達は信じるのかぁ~」
俺がそう言うと、リタが俺の近くに飛んで来た。
「何が言いたいの?」
「よく考えてみろよ。普通ならこんな危ないことをさせるなんて、リスクが高く思わないか?
下手したら、暗殺した者の手引きをした人と疑われる可能性があるだろ。ましてや、失敗した今。自分達がどういう立場なんだろうなぁ?」
「あっ! 入団されても弱みを握っていると思うから、危ないかも!」
「そうよ! アタシだったら、厄介な人を側に居させるよりも口減らしとして消すわ!」
「ああ、なるほど!騎士団に入隊させる理由は、自分側に置いて監視するつもりなのかも!」
みんな何かに気が付いたようすで話し始めたので、兵士達はキョトンとした顔をしていた。
「・・・・・・なるほど。どちらにしろアナタ達はこの話に乗ったせいで、どうなるのかは決まったようなもの。このまま逃してもいいんですが、アナタ達がこの後どうなってしまうのか。襲われたとは言え、心配になってしまいますね」
「それに王国側に引き渡したりしたら、結末は決まっているだろうな」
兵士達は自分達の立場がやっとわかったのか、身体を震わせている。
「俺が思い付く方法は、このまま大人しくグランドル家の人達に捕まった方が身の為だと思うけどな」
「お、お願いです! 何でも正直に話すんで、どうか俺達を助けて下さいっ!!」
こうして、兵士達は必死な顔で洗いざらい話してくれた。
「話を要約すると、やっぱりイレイラ王女様のことを気に入らないと言うのが、その3人だけってことだな?」
「はいぃ。他の方達は、イレイラ王女様は王位の破棄を宣言しようとしているのに気付いたので、これ以上関わらなくていいと判断していました。
しかし、その3人だけは陛下の血が流れているというだけの理由で、狙っているんです」
最早クズだな。そいつら。
「ハァ~・・・・・・証言も取れたことだし、コイツらのことをよろしくお願いします」
「かしこまりました」
グランドル家の使用人がそう返事をすると、兵士達を立ち上がらせた。
「気を付けろよ」
「え?」
「もしかしたら、俺達と同じ手口で殺そうしているかもしれない」
なるほどな。こんなことをするヤツらだからな。
「ああ、気を付けておく」
その返事を聞いたら、グランドル家の人達に連れて行かれた。
「・・・・・・王宮へ行こうか」
「ああ」
馬車に乗り込み、王宮へと向かう。
「・・・・・・ねぇ、コウヤくん」
「ん?」
「向こうに着いても、大丈夫かなぁ?」
「完全なアウェイだから大丈夫とは言えない。だから、常に周囲を警戒していた方がいいぞ」
俺は見えて来た王宮を見つめながら、セリアにそう答えたのだった。
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