27 / 63
27.ギリギリ復活
しおりを挟む
翔也の下にやって来た勝平は、キリッとした顔で翔也を見つめる。
「敵は何処にいるんだ。相棒?」
「あ、ああ……。正面のCQBエリアの中と右側のバリケード周辺に敵がいるぞ」
「了解! 右側の敵は俺に任せ…あだっ⁉︎ ヒットォ!⁉︎」
「うわぁっ⁉︎ ヒットォ!⁉︎」
何てことだ! 勝平に当たった弾が俺の方に飛んで来て、それに当たってしまったぁ⁉︎
「あ…ゴメン」
申し訳なさそうにしている勝平と共に、復活地点へと向かうのであった。
※これがいわゆる跳弾HITの1つの事例だ! …念の為に言っておくがこういった場合はレアケースだ!
そして跳弾HITを受けた人は目くじら立てずに仲間を許してあげるのがマナーだぞ!
俺と勝平は仲良く復活地点に戻るとカウンターを押した。
「……すまん、翔也」
「もういいって。ところでカウンターの数見たか?」
「ああ。俺でやっと10人目だから、あと5回復活出来るぞ」
あと5回復活かぁ~……。って!
「あと5人来たら復活終了ってことじゃないかよ⁉︎」
「そうだけど……って、あっ⁉︎」
勝平も気が付いた様子で口に手を当てた!
「残り5人ってことは、俺達が前線に戻っている間に復活終了する可能性があるってことじゃん!」
そんなことを言っていたら、2人ほど復活地点に味方が手を上げながらやって来た。
「……なぁ。これで後3人だよな?」
「ああ…次やられたら、もう復活出来ないと思ってた方がいいっぽいな」
翔也達はそう言うと祐二達のいた場所に向かって走り出した!
「彩さん、戻って来ましたよぉ!」
「ああ2人共。戻って来たのか」
「彩さんは?」
「彩はさっき撃たれたから、カウンターを押しに行ったぞ」
「「げっ⁉︎」」
「げっ⁉︎ って……まさか何かあったのか?」
怪訝そうな顔で翔也達に聞く祐二に対して、翔也達は気まずそうに答える。
「いや実はぁ……俺と翔也の2人でカウンターを押しに行ったんですけど、カウンターの数字がそのとき10で……」
「10ってことは…残りは5か」
「いやぁ…その後すぐに2人ほど来たんで残りは3です」
「マジかぁ……彩のヤツ、復活出来ればいいんだけどな」
心配そうな顔で自衛の復活地点を見つめた祐二。そんなことを知ってか知らずかアナウンスが流れて来る。
『黄色チーム上限に達したので復活終了とします! 今復活地点に向かわれて黄色チームの方は、そのままフィールドアウトして下さい!』
「……彩のヤツ、終わったかもしれないな。前に出るぞ」
祐二はそう言うとエアガンを構えて前に進み出した。
「……翔也、どうする?」
「相手チームを1人でも減らさなきゃ勝てないんだから、俺達も行くしかないだろう」
「だよなぁ~…アハハハ……」
「もう何言っても仕方ない」と思って諦めているのか、翔也の後ろを追い掛けるようにして祐二の下へと向かう。
「2人共、追い掛けて来たのか」
「はい! 敵は何処にいるんですか?」
「正面の土嚢の裏にその隣りに1人づつだ。相手は上手くお互いを援護し合っているから、顔を出すときは気を付けろよ」
「了解です!」
「分かりましたぁ⁉︎」
翔也と勝平はそれぞれ返事をすると、お互い離れた位置で身を隠した。
とりあえず敵の位置を確認しないと……。
そう思ってからそぉ~っと顔を出すと敵を見つけた。
いたっ⁉︎
翔也はそう思った直後、自身が持つ東京マルイM4A1を構えて撃った! しかし弾が敵が隠れている土嚢に当たってしまった為、敵が撃たれていることに気付き隠れてしまった。
「ヤバッ⁉︎ 外したぁ!」
「えっ⁉︎ 何処に敵がいた?」
「あの土嚢の裏に隠れ…うわっ⁉︎」
翔也が指をさして場所を教えているところに、先ほどの敵が翔也を見つけて撃って来たのだ!
「見つけたぜっ⁉︎」
勝平はそう言うとG&G MP5A4 を構え、敵を狙って撃った!
「うおっ⁉︎ …HITぉっ!⁉︎」
「おっしゃああああああああああああっ‼︎⁉︎」
勝平は初めてHITが取れて嬉しいのか、ガッツポーズをして喜んでいる。
「勝平、早く隠れろっ‼︎」
「……へ?」
こっちを向いて間抜けな声を出している間にBB弾が勝平の身体に当たり、弾け飛んだ! ……そう喜びの余り隠れることを忘れていたのだっ‼︎
「ヒットォオオオオオオッ!⁉︎」
勝平は手を上げてそう言うと、とても悲しそうな顔をさせながら翔也の顔を見つめる。
「そんな顔で見つめんなよ」
「隠れるのを忘れたお前が悪いんだからさ」なんて言ったら何か言われるかもしれないから、黙って見送ろう。
勝平は翔也に何か言いた気にしながらも、「ヒット通りまぁ~す!」と言いながらフィールドアウトするのであった。
「初の敵のダウンおめでとう。……と言おうと思ってたんだが、アイツやられたか」
「まぁアイツがあんな風なのはいつものことなので、気にしないで下さい」
そんなことを思っていたら、勝平と入れ違うような形で彩さんがこっちに駆け込んでくるではないか!
「2人共探したわ!」
「彩⁉︎ 復活出来たのか!」
「ええ、14人目でギリギリで復活出来たわ。勝平くんとすれ違ったけど、もしかして彼やられちゃったの?」
「ああ…ついさっきな」
「そう……ならやられた彼の分も頑張らないとねっ‼︎」
彩はそう言うと、敵を探す為にエアガンを構えながら索敵を始めた。
「……そうだな」
「はい」
彩とは対称的に何とも言えないような顔をさせながら、翔也達はエアガンを構えたのだった。
「敵は何処にいるんだ。相棒?」
「あ、ああ……。正面のCQBエリアの中と右側のバリケード周辺に敵がいるぞ」
「了解! 右側の敵は俺に任せ…あだっ⁉︎ ヒットォ!⁉︎」
「うわぁっ⁉︎ ヒットォ!⁉︎」
何てことだ! 勝平に当たった弾が俺の方に飛んで来て、それに当たってしまったぁ⁉︎
「あ…ゴメン」
申し訳なさそうにしている勝平と共に、復活地点へと向かうのであった。
※これがいわゆる跳弾HITの1つの事例だ! …念の為に言っておくがこういった場合はレアケースだ!
そして跳弾HITを受けた人は目くじら立てずに仲間を許してあげるのがマナーだぞ!
俺と勝平は仲良く復活地点に戻るとカウンターを押した。
「……すまん、翔也」
「もういいって。ところでカウンターの数見たか?」
「ああ。俺でやっと10人目だから、あと5回復活出来るぞ」
あと5回復活かぁ~……。って!
「あと5人来たら復活終了ってことじゃないかよ⁉︎」
「そうだけど……って、あっ⁉︎」
勝平も気が付いた様子で口に手を当てた!
「残り5人ってことは、俺達が前線に戻っている間に復活終了する可能性があるってことじゃん!」
そんなことを言っていたら、2人ほど復活地点に味方が手を上げながらやって来た。
「……なぁ。これで後3人だよな?」
「ああ…次やられたら、もう復活出来ないと思ってた方がいいっぽいな」
翔也達はそう言うと祐二達のいた場所に向かって走り出した!
「彩さん、戻って来ましたよぉ!」
「ああ2人共。戻って来たのか」
「彩さんは?」
「彩はさっき撃たれたから、カウンターを押しに行ったぞ」
「「げっ⁉︎」」
「げっ⁉︎ って……まさか何かあったのか?」
怪訝そうな顔で翔也達に聞く祐二に対して、翔也達は気まずそうに答える。
「いや実はぁ……俺と翔也の2人でカウンターを押しに行ったんですけど、カウンターの数字がそのとき10で……」
「10ってことは…残りは5か」
「いやぁ…その後すぐに2人ほど来たんで残りは3です」
「マジかぁ……彩のヤツ、復活出来ればいいんだけどな」
心配そうな顔で自衛の復活地点を見つめた祐二。そんなことを知ってか知らずかアナウンスが流れて来る。
『黄色チーム上限に達したので復活終了とします! 今復活地点に向かわれて黄色チームの方は、そのままフィールドアウトして下さい!』
「……彩のヤツ、終わったかもしれないな。前に出るぞ」
祐二はそう言うとエアガンを構えて前に進み出した。
「……翔也、どうする?」
「相手チームを1人でも減らさなきゃ勝てないんだから、俺達も行くしかないだろう」
「だよなぁ~…アハハハ……」
「もう何言っても仕方ない」と思って諦めているのか、翔也の後ろを追い掛けるようにして祐二の下へと向かう。
「2人共、追い掛けて来たのか」
「はい! 敵は何処にいるんですか?」
「正面の土嚢の裏にその隣りに1人づつだ。相手は上手くお互いを援護し合っているから、顔を出すときは気を付けろよ」
「了解です!」
「分かりましたぁ⁉︎」
翔也と勝平はそれぞれ返事をすると、お互い離れた位置で身を隠した。
とりあえず敵の位置を確認しないと……。
そう思ってからそぉ~っと顔を出すと敵を見つけた。
いたっ⁉︎
翔也はそう思った直後、自身が持つ東京マルイM4A1を構えて撃った! しかし弾が敵が隠れている土嚢に当たってしまった為、敵が撃たれていることに気付き隠れてしまった。
「ヤバッ⁉︎ 外したぁ!」
「えっ⁉︎ 何処に敵がいた?」
「あの土嚢の裏に隠れ…うわっ⁉︎」
翔也が指をさして場所を教えているところに、先ほどの敵が翔也を見つけて撃って来たのだ!
「見つけたぜっ⁉︎」
勝平はそう言うとG&G MP5A4 を構え、敵を狙って撃った!
「うおっ⁉︎ …HITぉっ!⁉︎」
「おっしゃああああああああああああっ‼︎⁉︎」
勝平は初めてHITが取れて嬉しいのか、ガッツポーズをして喜んでいる。
「勝平、早く隠れろっ‼︎」
「……へ?」
こっちを向いて間抜けな声を出している間にBB弾が勝平の身体に当たり、弾け飛んだ! ……そう喜びの余り隠れることを忘れていたのだっ‼︎
「ヒットォオオオオオオッ!⁉︎」
勝平は手を上げてそう言うと、とても悲しそうな顔をさせながら翔也の顔を見つめる。
「そんな顔で見つめんなよ」
「隠れるのを忘れたお前が悪いんだからさ」なんて言ったら何か言われるかもしれないから、黙って見送ろう。
勝平は翔也に何か言いた気にしながらも、「ヒット通りまぁ~す!」と言いながらフィールドアウトするのであった。
「初の敵のダウンおめでとう。……と言おうと思ってたんだが、アイツやられたか」
「まぁアイツがあんな風なのはいつものことなので、気にしないで下さい」
そんなことを思っていたら、勝平と入れ違うような形で彩さんがこっちに駆け込んでくるではないか!
「2人共探したわ!」
「彩⁉︎ 復活出来たのか!」
「ええ、14人目でギリギリで復活出来たわ。勝平くんとすれ違ったけど、もしかして彼やられちゃったの?」
「ああ…ついさっきな」
「そう……ならやられた彼の分も頑張らないとねっ‼︎」
彩はそう言うと、敵を探す為にエアガンを構えながら索敵を始めた。
「……そうだな」
「はい」
彩とは対称的に何とも言えないような顔をさせながら、翔也達はエアガンを構えたのだった。
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる