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天野達の元へと帰る紫音
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僕は今、188さんの運転する助手席に座っている。
「紫音くん。しつこいようだが、裏切り者については仕方がなかった事だ」
そう、先程PMCからスマホに連絡が来て、庭に遺体が埋められていたのを発見したらしい。遺体についてはもう身元が判明していて、僕達が探していた土竜の裏切り者で間違いないらしい。
「それに彼は裏切り者だ。どちらにしろ死んでいた」
「つまり彼は、僕が捕まえていても死んでいたって事ですか?」
「ああ、そうだ。裏切り者には制裁を。それが俺達の鉄則だ」
そう言ってから頭に手を置いて撫でてくれた。
「いいか紫音。ここは日本だけれども閉鎖区域だ。悪者が留置している無法地帯。だから裁判なんて開かれた事が1度もない」
無法地帯。188さんの言う通りかもしれない。だってここには警察官がいるけれども、機能が全くしていない。だから各々のスラムで独自のルールを持っている。
「モンスターに強盗、それどころか殺人なんて平気で行っているヤツがそんじょそこらいるからな。だから俺やお前達がいるんだろう」
「188さんが?」
「ああ、俺達は無力な人達の為に衣食住、それに仕事や武器も与えているからな」
なるほど。スラムの住人にとって生活の援助をしてくれている土竜が生活に必要不可欠なんだね。
「それにPMCや警察に情報を回していますよね」
「そうだ。アイツらにとって俺達は目の上にタンコブみたいだけどな。協力体勢を取っているから法で裁こうにも裁けないし、裁いたところでスラムの連中に反感を買うってわかっているからなぁ。それに情報源もなくなっちまうしな」
「ああ~・・・・・・」
銃器違法売買をしているから摘発しようと思えば出来ると思うけど、そんな事したら情報源を失う事にもなる。それに188さんは言わないけど、情報以外でも協力をしている感じがあるらしい。
「ほら、着いたぞ」
「あ、はい」
188さんと共に車を降りてパチンコ店の中へと入って行く。
「今回ばかりはお前に期待しているぞ」
「えっ!? 僕に?」
「ああ、どんな形であれ、犯人は俺達をコケにしたんだ。だから俺達がキッチリ落とし前を付けるつもりだったんだがぁ~・・・・・・俺達には出来そうにないから、お前に託す事にした」
「そうですか」
「紫音くん、頼りにしているよ」
188さんはそう言うと、地下へ続く蓋を開けて中へと入る。
「付いて来い!」
「あ、はい!」
「ああそれと、蓋はちゃんと閉めるようにな!」
「はい!」
そう返事をして地下へと続く穴へ入る。その際に蓋を閉めるのを忘れずに。
「紫音くん、一応言っておくがこの抜け道は内緒にしていてくれよ。そうしないと俺達とスラムの連中が困るからな」
「あ、はい。わかりました。それと今更なんですが、僕の銃のカスタマイズして頂き、ありがとうございました」
「いやいや、礼を言うのはこっちさ。お、着いたぞ」
はしごを登り地上に出ると、そのまま倉庫の外へと出た。
「お疲れ、シオンくん」
「リュークさん!?」
「心配したわよ!」
「リトアさんまで、わぁっ!?」
ギューッと抱きしめて頭を撫でてくるので、ちょっとビックリした。
「ハァ~・・・・・・まさかお前が犯人のアジトを見つけて来るとはなぁ~。世の中わかんないもんだな」
めんどくさそうな顔をさせながら、頭を掻いている。
「ま、何にしてもお手柄だから、文句は言えないな」
「天野、お前は紫音くんの事を褒めないのか?」
「褒めたら調子に乗るだろうが」
そんな事ありませんよ!
「・・・・・・ツンデレ天野」
「何か言ったかリトア?」
「何も言ってませぇ~ん!」
そう言いつつも僕の後ろに隠れるので、天野さんはヤレヤレと言いたそうな顔をしていた。
「そんじゃ、俺はここでお暇させて貰うよ」
「あ、今日はありがとうございました」
「紫音くん・・・・・・I Believe You」
188さんは僕にそういったら、右手を上げて去ってしまった。
「俺はお前を信じているか。ところで紫音。お前のリボルバーをカスタマイズして貰ったんだって?」
「あ、はい。誰から聞いたんですか?」
「工藤からだ」
あっ!? そういえばスマートウォッチで会話を聞かれていたんだっけ。
「ちょっと俺に見せてくれないか?」
「あ、どうぞ」
ホルスターから引き抜いて、シリンダーに入っている弾を取り出してから天野さんに渡す。
「なるほどな。見栄え的にも悪くはないカスタマイズだな」
「シリンダーがシルバーで溝が彫られてないのって、私 S&W M500 しか見た事がなかったから斬新なデザインに感じるわ」
「小型のリボルバーにもノンフルーテッドシリンダーがタイプがちゃんと存在しているよ。しかしシオンくん、本当にこれを無料でやって貰ったの?」
「あ、はい。188さんも無料でやってくれると言ってました」
その後も3人は構えてみたり、空撃ちしてみたりして確かめた後に僕に返して来た。
「何にしてもお前専用の銃だ。大切に扱えよ」
「はい!」
「さ、家に帰るから車に乗ってくれ」
「わかりました!」
そう返事をしてから、ピックアップトラックへと乗り込んだ。
「ねぇシオンくん、犯人のアジトをよく見つけられたね」
「いや、偶然ですよ。最初その家に入ろうとした時は、土竜を裏切った人の隠れ家だと思って入ったんですから」
「偶然でも犯人の物資を絶ったんだから、これでもうあの犯人は追い詰められたも同然ね! よしよし!」
リトアさんがそう言いながら、しつこいぐらいに頭を撫でて来た。多分耳をモフモフしたいだけだと思う。
「いや、そうとは限らないぞ」
「え、どういう事ですか?」
「窮鼠猫を噛む。ってことわざがあるだろ? 追い詰められてヤツほど何を仕出かすか判らないぞ」
そういえば、あの家で犯人の持っていたAKを見掛けてない。
「今後も学校に行く時は武装して行けよ。犯人に取ってお前はターゲットだからな」
「あ、はい!」
そうだ。天野さんの言う通り、犯人は野放しにされている状態だから気を抜け無い。
「ところでシオンくん、今回の任務はどうだった?」
「あ、はい。188さんと一緒に来ていた225さんと言う女性と共に仕事したんですよ。それで・・・・・・」
S&W M327 R8 を188さんに渡して スタームルガー レッドホーク を借りた事、裏切り者の隠した物資を探す途中でゴブリンの巣を見つけて爆破した事、家々探し回ってを見つけた事。
それを踏まえて天野さんにとある事をお願いするが。
「ダメだ」
「何でですかぁ!?」
「レッドホークなんてリボルバー、誰が使うんだよ?」
「僕が使います!」
S&W M327 R8 の予備として。
「いらん。てかお前が持っているリボルバーは357マグナムを使ってんだろ?」
「そうですが」
「だったらその口径に合わせたリボルバーを買え。弾代の無駄だ」
「ムグッ!?」
言っている事はご最もです。
「ねぇアマノ、だったら私からも言わせて」
「何だ?」
「天野のAR15シリーズを飾っている部屋。何とかしなさいよ」
そうだよ。この人今愛用している SR-16 URX4 の他に、M4A1やらSR-25やら色んなAR-15系の銃を飾っている部屋があるのだ。
「壁に飾ってあるから気にしなくてもいいだろ?」
「下にもパーツがたくさん置いてあるのよねぇ~」
「そうそう、ボクが掃除する時に大変な思いするんだよねぇ~」
運転手のリュークさんと後ろの席にいるリトアさんが、謎の圧力を掛けると天野さんが気まずそうに外を見つめている。
「アマノくん、そこのところどうなのかな?」
「・・・・・・それはそれ、これはこれだ」
「どさくさに紛れて煙草を吸おうとしないで」
チッ!? と舌打ちしてから手に持った煙草のケースをポケットに入れた後に、ふて寝しようとしていた。
「ふて寝して誤魔化そうとしないの。もし、シオンくんが持っているリボルバーが壊れたら、アマノは何を渡すの? 事務所にリボルバーなんてあったかしら?」
「ああもうわかった! 買ってもいいが自腹で買えよ。金を貸せって泣き付いても、俺は貸さないからな!」
ちょっとヤケ気味にそう言うと、本格的にふて寝してしまった。
「よかったね、シオンくん」
「はい」
「それで、そのレッドホークはいくらで売っているの?」
「あ、聞いてなかったので今確認します」
188さんと連絡先を交換していたのでスマホで聞いてみたところ、特価品でジャスト75000円だったので購入する事にした。もちろん自分のお小遣いで一括払い。
「紫音くん。しつこいようだが、裏切り者については仕方がなかった事だ」
そう、先程PMCからスマホに連絡が来て、庭に遺体が埋められていたのを発見したらしい。遺体についてはもう身元が判明していて、僕達が探していた土竜の裏切り者で間違いないらしい。
「それに彼は裏切り者だ。どちらにしろ死んでいた」
「つまり彼は、僕が捕まえていても死んでいたって事ですか?」
「ああ、そうだ。裏切り者には制裁を。それが俺達の鉄則だ」
そう言ってから頭に手を置いて撫でてくれた。
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「モンスターに強盗、それどころか殺人なんて平気で行っているヤツがそんじょそこらいるからな。だから俺やお前達がいるんだろう」
「188さんが?」
「ああ、俺達は無力な人達の為に衣食住、それに仕事や武器も与えているからな」
なるほど。スラムの住人にとって生活の援助をしてくれている土竜が生活に必要不可欠なんだね。
「それにPMCや警察に情報を回していますよね」
「そうだ。アイツらにとって俺達は目の上にタンコブみたいだけどな。協力体勢を取っているから法で裁こうにも裁けないし、裁いたところでスラムの連中に反感を買うってわかっているからなぁ。それに情報源もなくなっちまうしな」
「ああ~・・・・・・」
銃器違法売買をしているから摘発しようと思えば出来ると思うけど、そんな事したら情報源を失う事にもなる。それに188さんは言わないけど、情報以外でも協力をしている感じがあるらしい。
「ほら、着いたぞ」
「あ、はい」
188さんと共に車を降りてパチンコ店の中へと入って行く。
「今回ばかりはお前に期待しているぞ」
「えっ!? 僕に?」
「ああ、どんな形であれ、犯人は俺達をコケにしたんだ。だから俺達がキッチリ落とし前を付けるつもりだったんだがぁ~・・・・・・俺達には出来そうにないから、お前に託す事にした」
「そうですか」
「紫音くん、頼りにしているよ」
188さんはそう言うと、地下へ続く蓋を開けて中へと入る。
「付いて来い!」
「あ、はい!」
「ああそれと、蓋はちゃんと閉めるようにな!」
「はい!」
そう返事をして地下へと続く穴へ入る。その際に蓋を閉めるのを忘れずに。
「紫音くん、一応言っておくがこの抜け道は内緒にしていてくれよ。そうしないと俺達とスラムの連中が困るからな」
「あ、はい。わかりました。それと今更なんですが、僕の銃のカスタマイズして頂き、ありがとうございました」
「いやいや、礼を言うのはこっちさ。お、着いたぞ」
はしごを登り地上に出ると、そのまま倉庫の外へと出た。
「お疲れ、シオンくん」
「リュークさん!?」
「心配したわよ!」
「リトアさんまで、わぁっ!?」
ギューッと抱きしめて頭を撫でてくるので、ちょっとビックリした。
「ハァ~・・・・・・まさかお前が犯人のアジトを見つけて来るとはなぁ~。世の中わかんないもんだな」
めんどくさそうな顔をさせながら、頭を掻いている。
「ま、何にしてもお手柄だから、文句は言えないな」
「天野、お前は紫音くんの事を褒めないのか?」
「褒めたら調子に乗るだろうが」
そんな事ありませんよ!
「・・・・・・ツンデレ天野」
「何か言ったかリトア?」
「何も言ってませぇ~ん!」
そう言いつつも僕の後ろに隠れるので、天野さんはヤレヤレと言いたそうな顔をしていた。
「そんじゃ、俺はここでお暇させて貰うよ」
「あ、今日はありがとうございました」
「紫音くん・・・・・・I Believe You」
188さんは僕にそういったら、右手を上げて去ってしまった。
「俺はお前を信じているか。ところで紫音。お前のリボルバーをカスタマイズして貰ったんだって?」
「あ、はい。誰から聞いたんですか?」
「工藤からだ」
あっ!? そういえばスマートウォッチで会話を聞かれていたんだっけ。
「ちょっと俺に見せてくれないか?」
「あ、どうぞ」
ホルスターから引き抜いて、シリンダーに入っている弾を取り出してから天野さんに渡す。
「なるほどな。見栄え的にも悪くはないカスタマイズだな」
「シリンダーがシルバーで溝が彫られてないのって、私 S&W M500 しか見た事がなかったから斬新なデザインに感じるわ」
「小型のリボルバーにもノンフルーテッドシリンダーがタイプがちゃんと存在しているよ。しかしシオンくん、本当にこれを無料でやって貰ったの?」
「あ、はい。188さんも無料でやってくれると言ってました」
その後も3人は構えてみたり、空撃ちしてみたりして確かめた後に僕に返して来た。
「何にしてもお前専用の銃だ。大切に扱えよ」
「はい!」
「さ、家に帰るから車に乗ってくれ」
「わかりました!」
そう返事をしてから、ピックアップトラックへと乗り込んだ。
「ねぇシオンくん、犯人のアジトをよく見つけられたね」
「いや、偶然ですよ。最初その家に入ろうとした時は、土竜を裏切った人の隠れ家だと思って入ったんですから」
「偶然でも犯人の物資を絶ったんだから、これでもうあの犯人は追い詰められたも同然ね! よしよし!」
リトアさんがそう言いながら、しつこいぐらいに頭を撫でて来た。多分耳をモフモフしたいだけだと思う。
「いや、そうとは限らないぞ」
「え、どういう事ですか?」
「窮鼠猫を噛む。ってことわざがあるだろ? 追い詰められてヤツほど何を仕出かすか判らないぞ」
そういえば、あの家で犯人の持っていたAKを見掛けてない。
「今後も学校に行く時は武装して行けよ。犯人に取ってお前はターゲットだからな」
「あ、はい!」
そうだ。天野さんの言う通り、犯人は野放しにされている状態だから気を抜け無い。
「ところでシオンくん、今回の任務はどうだった?」
「あ、はい。188さんと一緒に来ていた225さんと言う女性と共に仕事したんですよ。それで・・・・・・」
S&W M327 R8 を188さんに渡して スタームルガー レッドホーク を借りた事、裏切り者の隠した物資を探す途中でゴブリンの巣を見つけて爆破した事、家々探し回ってを見つけた事。
それを踏まえて天野さんにとある事をお願いするが。
「ダメだ」
「何でですかぁ!?」
「レッドホークなんてリボルバー、誰が使うんだよ?」
「僕が使います!」
S&W M327 R8 の予備として。
「いらん。てかお前が持っているリボルバーは357マグナムを使ってんだろ?」
「そうですが」
「だったらその口径に合わせたリボルバーを買え。弾代の無駄だ」
「ムグッ!?」
言っている事はご最もです。
「ねぇアマノ、だったら私からも言わせて」
「何だ?」
「天野のAR15シリーズを飾っている部屋。何とかしなさいよ」
そうだよ。この人今愛用している SR-16 URX4 の他に、M4A1やらSR-25やら色んなAR-15系の銃を飾っている部屋があるのだ。
「壁に飾ってあるから気にしなくてもいいだろ?」
「下にもパーツがたくさん置いてあるのよねぇ~」
「そうそう、ボクが掃除する時に大変な思いするんだよねぇ~」
運転手のリュークさんと後ろの席にいるリトアさんが、謎の圧力を掛けると天野さんが気まずそうに外を見つめている。
「アマノくん、そこのところどうなのかな?」
「・・・・・・それはそれ、これはこれだ」
「どさくさに紛れて煙草を吸おうとしないで」
チッ!? と舌打ちしてから手に持った煙草のケースをポケットに入れた後に、ふて寝しようとしていた。
「ふて寝して誤魔化そうとしないの。もし、シオンくんが持っているリボルバーが壊れたら、アマノは何を渡すの? 事務所にリボルバーなんてあったかしら?」
「ああもうわかった! 買ってもいいが自腹で買えよ。金を貸せって泣き付いても、俺は貸さないからな!」
ちょっとヤケ気味にそう言うと、本格的にふて寝してしまった。
「よかったね、シオンくん」
「はい」
「それで、そのレッドホークはいくらで売っているの?」
「あ、聞いてなかったので今確認します」
188さんと連絡先を交換していたのでスマホで聞いてみたところ、特価品でジャスト75000円だったので購入する事にした。もちろん自分のお小遣いで一括払い。
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