75 / 101
バルグの邸宅でお仕事
しおりを挟む
ポーションと魔力ポーションを作り終え、弾作りに勤しむ。
……残りのMPは2。今日のところはこのぐらいにしておこうか。
カイリはそう思うと、テーブルに置いているアイテムを全てアイテムボックスの中へと入れた。
「もう終わりにするのですか?」
「はい。残りのMPが2しかないんで、この辺で止めておこうかと」
「そうですね。魔力欠乏症になってしまわれては、元もこうもありませんしね。
カイリ様、ご休憩にお茶でも如何でしょうか?」
「いえ…そこまでして頂かなくても」
色々とお世話になっているから、これ以上世話になるのはよくないと思う。
「カイリくん。サシャの好意を遠慮しないで受けてあげるべきですよ」
「そうですか?」
「ええ…彼女の顔を見て下さい。ちょっと残念そうな顔をさせてますよ」
バルグさんにそう言われたので、サシャさんを顔を見つめてみるが全く表情が変わってない。
本当に残念そうな顔をさせてる?
「カイリ様が不要と仰るのであれば、ご用意致しませんよ」
……うん。いつも通りのサシャさんにしか見えない。
そんなことを思っていたらプル太郎が俺に擦り寄って来た。
「…ん? どうしたんだプル太郎?」
プルンッ⁉︎
「え? ……お菓子食べたいのか?」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「うん!」と言いたそうな感じで震えた。
ちょっと小腹が空いたのか?
なんて思っていたら今度は膝に乗っているルルが見上げて来た。
「キャンッ⁉︎」
「オヤツって……俺は用意してないぞ」
「クゥン……」
ルルが「ええ~……」と残念そうに鳴き、今度は俺の下にファニーちゃんが飛んで来た。
「~~~♪」
「ファニーちゃんもお菓子が欲しいのか?」
「~~~♪」
ファニーちゃんは「うん!」と言いたそうな感じに答えた。
みんなこう言ってるから仕方ないか。
「サシャさん。申し訳ないんだけど、ルル達にお菓子を持って来てくれますか?」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
あれ? サシャさんの声がさっきと違って嬉しそうに聞こえたのは、俺の気のせいなのか?
カイリが疑問に思っている中、サシャは部屋を出て行ってしまった。
「……さてと。私も仕事が残っているので書斎に戻ります。何かあったらマナに言って下さい」
「わかりました」
バルグさんはそう言うと部屋を出て行った。
「う~ん……ホントここまでして貰うと、ちょっと罪悪感と言うか……こっちが迷惑掛けてるような気がして来るな」
「カイリのことを迷惑と思ってたら追い出してるよ」
マナさんはそう言うと俺の隣りに座った。
「それにカイリにはご主人様を助けてくれた大きな恩があるからね」
「恩……かなぁ?」
まぁ……成り行きでああなった感じだし。街まで行くのに歩くしか方法がなかったから、むしろ俺の方が助けて貰えた感がある。
「カイリはホントいい子だよぉ~。そう言うところがサシャやご主人様達が好きになるんだよぉ」
マナさんはそう言いながら俺に抱き付いて来た。
「ちょっ⁉︎ 抱き付くのを止めて下さいよぉ」
危うくファニーちゃんが挟まって潰れるところだったし!
「イヤだもんね。それに抱き付くのは猫人族の友好の印なんだから、受けないと泣かれちゃうんだよ」
マジかぁ……。
「マナの仰る通りです。しかしマナの場合スキンシップが激しいので抑えるように言っております」
「へぇ~……そうな…えっ⁉︎」
正面を向くとサシャさんが部下と思わしき執事と共にティーセットを持って来ていた。
「サ…サシャさん。いつの間に?」
「今来たばかりです」
そう言ってテーブルにお茶菓子を用意してくれるが、隣りにいるマナさんが怯えているのか強く抱き締めて来る。
「カ…カイリィ~……」
「マナさん。サシャさんは怒ってないから、怯えなくても大丈夫だと思うよ」
多分って話だけどな。
「そ…そう? ならこのままカイリに抱き付いていよう」
マナさんはそう言って俺の頬に自身の頬をくっ付けると、すりすりして来た。
「~~~♪」
潰されそうになったファニーちゃんの方はピクピク動くマナさん耳に興味を持ったのか、触って遊び始めた。
「アハハッ⁉︎ 擽ったいから止めてよ。ファニーちゃん」
「~~~♪」
ファニーちゃんは「わかった!」と言いたそうな返事をすると、マナさんの頭の上に乗った。
「~~~♪」
「マナさん。ファニーちゃんが遊びたいみたい」
「そうなの? 何して遊ぶ?」
「~~~♪」
「えっとぉ~……ダンスって言いたいんだよな?」
「~~~♪」
ファニーちゃんは「うん!」と言いたそうに返事をした。
「わかった! ダンスね!」
マナさんはそう返事をすると部屋の隅っこに行き、ファニーちゃんと踊り始めた。
「マナったら……後でお仕置きしないといけませんね」
「まぁまぁ、そう言わないであげて下さい」
こっちとしてはファニーちゃんの相手をしてくれて助かるし。
なんて思っていたら、今度はプル太郎がサシャさんのところへ行ってしまった。
「どうされました?」
プルンッ⁉︎
「えっとぉ~……プル太郎が抱っこして欲しいみたい」
「そうですか。わかりました」
サシャさんはそう言うとプル太郎を抱き上げたら、嬉しそうに身体をウネウネさせる。
「喜びを身体で表現していますね」
サシャさんは嬉しいのかプル太郎を見つめて微笑んでいるが、主人である俺の方は複雑な気持ちだ。
まぁプル太郎やファニーちゃんも仲良くしてるからいいことだよ。……うん、本当にいいことなんだよ。
「……キャンッ⁉︎」
今度はルルが俺に対して「構って!」言わんばかりに前足を俺の身体に乗っけて顔をペロペロ舐めて来た。
「やっぱりルルは俺の味方だよな!」
カイリはルルへの愛の感情を爆発させたのか、ルルを抱き締めながら身体を撫でてあげていたんだけれどもぉ……。
「みんなカイリちゃんの従魔達と遊んでてズルイわ!」
ここで今まで顔を見せなかったミレイさんが部屋の中にやって来て早々、プンプン怒りながらこう言って来たので俺達はポカーンとした顔になってしまった。
「えっとぉ~……ルル達のお世話をしているだけです」
「そうですね。プル太郎様が遊んでお相手になって欲しいみたいでしたので、こうして撫でて可愛がっています」
プルンッ⁉︎
プル太郎は「うん、そうだよ!」と言いたそうに身体を震わせた。
「ムゥ~……私が居なかったせいなのはわかってるけど、この光景を見ちゃうとちょっと羨ましく感じちゃうわ」
ミレイさんは俺への抗議なのか、不満そうに頬を膨らませて見つめて来る。
普段おっとりとした顔をしてるのに、怒るとこんな表情になるんだなぁ。
「カイリ…このままミレイ様を放っておいたら、泣くかもしれないよ」
「えっ⁉︎ 泣くの?」
「うん。泣く」
そんなバカな。いい歳した大人がそんなこと……あ。
ミレイさんの目元を見てみると、うっすら涙っぽいのが見える。
「……ルル」
「キャ…キャンッ⁉︎」
ルルもミレイさんの様子を察したのか、「うん」と頷いてくれた。
「ミ…ミレイさん。こっちに来てルルの身体を撫でてあげてくれる?」
「えっ⁉︎ いいの、ルルちゃん?」
「キャンッ⁉︎」
「ルルもいいよ。って言っているので大丈夫ですよ」
俺がそう言うとミレイさんは笑顔になってルルの下に来ると、ルルの身体を撫でて遊び始めた。
ルル……お前はホントにいい子や。
何て思っていると今度はファニーちゃんがミレイさんの下へ飛んで来た。
「~~~♪」
「ファニーちゃんも構って欲しいみたいです」
「まぁ⁉︎ まぁまぁまぁ⁉︎」
ミレイさんは目を輝かせるとファニーちゃんの頭を撫でてあげた。
「うんうん」
ファニーちゃんもいい子だぁ~。
そう思っていると今度はプル太郎がサシャさんから離れてミレイさんの下へ行った。
「…ん? もしかしてプル太郎ちゃんも私と遊びたいの?」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「うん!」と言いたそうに身体を震わせた。
「そうなの! よしよし…いい子いい子」
ニュアンスで伝わったのかどうかわからないけど、ミレイさんはプル太郎の身体を撫でてあげるとプル太郎は嬉しそうに震えた。
プル太郎……みんな本当にいい子だよ。
カイリは微笑ましい顔でミレイがルル達と戯れる光景を見ていたのであった。
……残りのMPは2。今日のところはこのぐらいにしておこうか。
カイリはそう思うと、テーブルに置いているアイテムを全てアイテムボックスの中へと入れた。
「もう終わりにするのですか?」
「はい。残りのMPが2しかないんで、この辺で止めておこうかと」
「そうですね。魔力欠乏症になってしまわれては、元もこうもありませんしね。
カイリ様、ご休憩にお茶でも如何でしょうか?」
「いえ…そこまでして頂かなくても」
色々とお世話になっているから、これ以上世話になるのはよくないと思う。
「カイリくん。サシャの好意を遠慮しないで受けてあげるべきですよ」
「そうですか?」
「ええ…彼女の顔を見て下さい。ちょっと残念そうな顔をさせてますよ」
バルグさんにそう言われたので、サシャさんを顔を見つめてみるが全く表情が変わってない。
本当に残念そうな顔をさせてる?
「カイリ様が不要と仰るのであれば、ご用意致しませんよ」
……うん。いつも通りのサシャさんにしか見えない。
そんなことを思っていたらプル太郎が俺に擦り寄って来た。
「…ん? どうしたんだプル太郎?」
プルンッ⁉︎
「え? ……お菓子食べたいのか?」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「うん!」と言いたそうな感じで震えた。
ちょっと小腹が空いたのか?
なんて思っていたら今度は膝に乗っているルルが見上げて来た。
「キャンッ⁉︎」
「オヤツって……俺は用意してないぞ」
「クゥン……」
ルルが「ええ~……」と残念そうに鳴き、今度は俺の下にファニーちゃんが飛んで来た。
「~~~♪」
「ファニーちゃんもお菓子が欲しいのか?」
「~~~♪」
ファニーちゃんは「うん!」と言いたそうな感じに答えた。
みんなこう言ってるから仕方ないか。
「サシャさん。申し訳ないんだけど、ルル達にお菓子を持って来てくれますか?」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
あれ? サシャさんの声がさっきと違って嬉しそうに聞こえたのは、俺の気のせいなのか?
カイリが疑問に思っている中、サシャは部屋を出て行ってしまった。
「……さてと。私も仕事が残っているので書斎に戻ります。何かあったらマナに言って下さい」
「わかりました」
バルグさんはそう言うと部屋を出て行った。
「う~ん……ホントここまでして貰うと、ちょっと罪悪感と言うか……こっちが迷惑掛けてるような気がして来るな」
「カイリのことを迷惑と思ってたら追い出してるよ」
マナさんはそう言うと俺の隣りに座った。
「それにカイリにはご主人様を助けてくれた大きな恩があるからね」
「恩……かなぁ?」
まぁ……成り行きでああなった感じだし。街まで行くのに歩くしか方法がなかったから、むしろ俺の方が助けて貰えた感がある。
「カイリはホントいい子だよぉ~。そう言うところがサシャやご主人様達が好きになるんだよぉ」
マナさんはそう言いながら俺に抱き付いて来た。
「ちょっ⁉︎ 抱き付くのを止めて下さいよぉ」
危うくファニーちゃんが挟まって潰れるところだったし!
「イヤだもんね。それに抱き付くのは猫人族の友好の印なんだから、受けないと泣かれちゃうんだよ」
マジかぁ……。
「マナの仰る通りです。しかしマナの場合スキンシップが激しいので抑えるように言っております」
「へぇ~……そうな…えっ⁉︎」
正面を向くとサシャさんが部下と思わしき執事と共にティーセットを持って来ていた。
「サ…サシャさん。いつの間に?」
「今来たばかりです」
そう言ってテーブルにお茶菓子を用意してくれるが、隣りにいるマナさんが怯えているのか強く抱き締めて来る。
「カ…カイリィ~……」
「マナさん。サシャさんは怒ってないから、怯えなくても大丈夫だと思うよ」
多分って話だけどな。
「そ…そう? ならこのままカイリに抱き付いていよう」
マナさんはそう言って俺の頬に自身の頬をくっ付けると、すりすりして来た。
「~~~♪」
潰されそうになったファニーちゃんの方はピクピク動くマナさん耳に興味を持ったのか、触って遊び始めた。
「アハハッ⁉︎ 擽ったいから止めてよ。ファニーちゃん」
「~~~♪」
ファニーちゃんは「わかった!」と言いたそうな返事をすると、マナさんの頭の上に乗った。
「~~~♪」
「マナさん。ファニーちゃんが遊びたいみたい」
「そうなの? 何して遊ぶ?」
「~~~♪」
「えっとぉ~……ダンスって言いたいんだよな?」
「~~~♪」
ファニーちゃんは「うん!」と言いたそうに返事をした。
「わかった! ダンスね!」
マナさんはそう返事をすると部屋の隅っこに行き、ファニーちゃんと踊り始めた。
「マナったら……後でお仕置きしないといけませんね」
「まぁまぁ、そう言わないであげて下さい」
こっちとしてはファニーちゃんの相手をしてくれて助かるし。
なんて思っていたら、今度はプル太郎がサシャさんのところへ行ってしまった。
「どうされました?」
プルンッ⁉︎
「えっとぉ~……プル太郎が抱っこして欲しいみたい」
「そうですか。わかりました」
サシャさんはそう言うとプル太郎を抱き上げたら、嬉しそうに身体をウネウネさせる。
「喜びを身体で表現していますね」
サシャさんは嬉しいのかプル太郎を見つめて微笑んでいるが、主人である俺の方は複雑な気持ちだ。
まぁプル太郎やファニーちゃんも仲良くしてるからいいことだよ。……うん、本当にいいことなんだよ。
「……キャンッ⁉︎」
今度はルルが俺に対して「構って!」言わんばかりに前足を俺の身体に乗っけて顔をペロペロ舐めて来た。
「やっぱりルルは俺の味方だよな!」
カイリはルルへの愛の感情を爆発させたのか、ルルを抱き締めながら身体を撫でてあげていたんだけれどもぉ……。
「みんなカイリちゃんの従魔達と遊んでてズルイわ!」
ここで今まで顔を見せなかったミレイさんが部屋の中にやって来て早々、プンプン怒りながらこう言って来たので俺達はポカーンとした顔になってしまった。
「えっとぉ~……ルル達のお世話をしているだけです」
「そうですね。プル太郎様が遊んでお相手になって欲しいみたいでしたので、こうして撫でて可愛がっています」
プルンッ⁉︎
プル太郎は「うん、そうだよ!」と言いたそうに身体を震わせた。
「ムゥ~……私が居なかったせいなのはわかってるけど、この光景を見ちゃうとちょっと羨ましく感じちゃうわ」
ミレイさんは俺への抗議なのか、不満そうに頬を膨らませて見つめて来る。
普段おっとりとした顔をしてるのに、怒るとこんな表情になるんだなぁ。
「カイリ…このままミレイ様を放っておいたら、泣くかもしれないよ」
「えっ⁉︎ 泣くの?」
「うん。泣く」
そんなバカな。いい歳した大人がそんなこと……あ。
ミレイさんの目元を見てみると、うっすら涙っぽいのが見える。
「……ルル」
「キャ…キャンッ⁉︎」
ルルもミレイさんの様子を察したのか、「うん」と頷いてくれた。
「ミ…ミレイさん。こっちに来てルルの身体を撫でてあげてくれる?」
「えっ⁉︎ いいの、ルルちゃん?」
「キャンッ⁉︎」
「ルルもいいよ。って言っているので大丈夫ですよ」
俺がそう言うとミレイさんは笑顔になってルルの下に来ると、ルルの身体を撫でて遊び始めた。
ルル……お前はホントにいい子や。
何て思っていると今度はファニーちゃんがミレイさんの下へ飛んで来た。
「~~~♪」
「ファニーちゃんも構って欲しいみたいです」
「まぁ⁉︎ まぁまぁまぁ⁉︎」
ミレイさんは目を輝かせるとファニーちゃんの頭を撫でてあげた。
「うんうん」
ファニーちゃんもいい子だぁ~。
そう思っていると今度はプル太郎がサシャさんから離れてミレイさんの下へ行った。
「…ん? もしかしてプル太郎ちゃんも私と遊びたいの?」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「うん!」と言いたそうに身体を震わせた。
「そうなの! よしよし…いい子いい子」
ニュアンスで伝わったのかどうかわからないけど、ミレイさんはプル太郎の身体を撫でてあげるとプル太郎は嬉しそうに震えた。
プル太郎……みんな本当にいい子だよ。
カイリは微笑ましい顔でミレイがルル達と戯れる光景を見ていたのであった。
0
お気に入りに追加
270
あなたにおすすめの小説
裏アカ男子
やまいし
ファンタジー
ここは男女の貞操観念が逆転、そして人類すべてが美形になった世界。
転生した主人公にとってこの世界の女性は誰でも美少女、そして女性は元の世界の男性のように性欲が強いと気付く。
そこで彼は都合の良い(体の)関係を求めて裏アカを使用することにした。
―—これはそんな彼祐樹が好き勝手に生きる物語。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
母を訪ねて十万里
サクラ近衛将監
ファンタジー
エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。
この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。
概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。
魔境暮らしの転生予言者 ~開発に携わったゲーム世界に転生した俺、前世の知識で災いを先読みしていたら「奇跡の予言者」として英雄扱いをうける~
鈴木竜一
ファンタジー
「前世の知識で楽しく暮らそう! ……えっ? 俺が予言者? 千里眼?」
未来を見通す千里眼を持つエルカ・マクフェイルはその能力を生かして国の発展のため、長きにわたり尽力してきた。その成果は人々に認められ、エルカは「奇跡の予言者」として絶大な支持を得ることになる。だが、ある日突然、エルカは聖女カタリナから神託により追放すると告げられてしまう。それは王家をこえるほどの支持を得始めたエルカの存在を危険視する王国側の陰謀であった。
国から追いだされたエルカだったが、その心は浮かれていた。実は彼の持つ予言の力の正体は前世の記憶であった。この世界の元ネタになっているゲームの開発メンバーだった頃の記憶がよみがえったことで、これから起こる出来事=イベントが分かり、それによって生じる被害を最小限に抑える方法を伝えていたのである。
追放先である魔境には強大なモンスターも生息しているが、同時にとんでもないお宝アイテムが眠っている場所でもあった。それを知るエルカはアイテムを回収しつつ、知性のあるモンスターたちと友好関係を築いてのんびりとした生活を送ろうと思っていたのだが、なんと彼の追放を受け入れられない王国の有力者たちが続々と魔境へとやってきて――果たして、エルカは自身が望むようなのんびりスローライフを送れるのか!?
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
クズな少年は新しい世界で元魔獣の美少女たちを従えて、聖者と呼ばれるようになる。
くろねこ教授
ファンタジー
翔馬に言わせるとこうなる。
「ぼくは引きこもりじゃないよ
だって週に一回コンビニに出かけてる
自分で決めたんだ。火曜の深夜コンビニに行くって。
スケジュールを決めて、実行するってスゴイ事だと思わない?
まさに偉業だよね」
さて彼の物語はどんな物語になるのか。
男の願望 多めでお送りします。
イラスト:イラスト:illustACより沢音千尋様の画を利用させて戴きました
『なろう』様で12万PV、『カクヨム』様で4万PV獲得した作品です。
『アルファポリス』様に向けて、多少アレンジして転載しています。
オタクな母娘が異世界転生しちゃいました
yanako
ファンタジー
中学生のオタクな娘とアラフィフオタク母が異世界転生しちゃいました。
二人合わせて読んだ異世界転生小説は一体何冊なのか!転生しちゃった世界は一体どの話なのか!
ごく普通の一般日本人が転生したら、どうなる?どうする?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる