71 / 101
ブンゼの取り引き!
しおりを挟む
突然個室に入って来たブンゼは俺を見掛けるや否や、ニタリと気持ち悪い笑みを浮かべながら目の前にやって来た。
「おい小娘! 金を用意して来た! これで満足だろうっ‼︎」
そう言い切るとテーブルの上に袋を乱雑に置いたので、その態度にムカッと来た。
「…要らないから帰ってくれ」
「これでも足りないと言うのか! 強情な小娘めっ!」
「だからお前話聞いてたぁ? ルル達を売るつもりは一切ないって!」
「うるさい! 俺が売れと言っているのだから売れ!」
「何さまのつもりだよ」
「グルルルル……」
ルルが「噛み付いてもいい?」と言いたそうに唸り声を上げる。
「ルル、そんなことしたら返って面倒なことになるから止めてくれ」
「……キャンッ⁉︎」
ルルは「……わかった」と言いたそうな鳴き声を上げると、ミレイさんの下へと行った。
「~~~♪」
ファニーちゃんも「イヤな人!」と言いたそうな声を出し、ルルと同じようにミレイさんの下へ行ってしまった。
「フンッ⁉︎ これだから礼儀も知らない小娘は……」
「礼儀を知らないのはキミなんだなぁ」
後ろから話し掛けられたブンゼは、ビックリした様子で振り返ってゼラフの顔を見つめる。
「ゼラフ、何の用だ!」
「何の用って言われても、キミがこのお店で好き勝手なことをしているから止めているだけなんだなぁ」
「小娘と俺の問題だから、貴様は関係ないだろっ‼︎」
「カイリくんはボクのお店に来ているお客様の1人だから、大切に扱ってお持て成しするのがボク達の役目なんだなぁ。
だからお店に来ているお客様に迷惑を掛けているキミに対応するのは当たり前のことは、オーナーであるボクにとって当たり前ことなんだなぁ」
ゼラフさん……かっこいい男になったね!
カイリがそんなことを思っている中、ブンゼの方はゼラフの言葉が癇に障ったのか、拳を握りしめてブルブル震え出した。
「食うしか脳のないデブが、この俺にものを言うかぁ……」
「キミだって太ってるじゃないか。それに交渉する際は袋の中身を見せるのと金額を言わなきゃいけないって基本も忘れてるんだなぁ」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「そんな基本があるの?」と言いたそうな感じで震えた。
「うん…商人のゼラフさんが言うんだから、そうじゃないか」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「そうなんだぁ~」と言った後、目の前に置いている食事を食べた。
「くぅ~……金額は22万レザだ」
「錬金術ギルドで提示された金額は26万レザだったよな? そのときよりも下がってんじゃん!」
一体どういうことなんだ?
「えっとぉ……それは…だな…………」
カイリの疑問に対して、ブンゼの額から汗が流れ出て来て目が左右に泳いでいるし。
「…………俺はそんなことを言ってない」
「ハァ?」
何言ってるんだコイツ?
「オイオイ……こんなんじゃ話にすらならないよ」
「う、うるさい! 俺はそんなことを言った覚えがない! 22万レザ! さっさと受け取れっ‼︎」
そう言ってテーブルに置いた袋を再度持つと、袋を取れと言わんばかりに突き出して来た。
コイツやっぱウゼェ!
なんて思っていると、サニーさんが席から立ち上がった。
「いいえ。私その時の話を聞いていて、26万レザを払うって言っていたわよ!」
「なぁっ⁉︎ …そんな証拠は……」
しどろもどろになっているブンゼに対して、サニーさんは目の前へと詰め寄る。
「証拠? 証拠ならあの場にいた人を集めて聞けばいいんじゃないかしら?」
「フ…フンッ⁉︎ キサマの圧力でそう言わせるつもりなんだろ」
「最低なアナタと一緒にして貰わないで。それに……こんな金額しか出せないとなると、あの噂は本当のようねぇ」
あの噂?
「あの噂って、一体何なんだ?」
「ブンゼ商会は今までやって来たことが明るみになって来てるの。だからこのままだと被害に遭った人から訴訟される可能性があるらしいの」
サニーさんの代わりにミレイさんが答えた。
「そして売った相手からも粗悪品を渡していたのが発覚して、商品を買ってくれる人がグンと下がっちゃったみたいなんだよ」
「粗悪品」
そりゃ粗悪品を故意に渡したら問題になるだろうなぁ。
「うっ……そんなのデタラメに決まってるだろう!」
「現にこうやって押し売りしている時点でデタラメとは言いづらいんじゃないか?」
ブンゼは図星なのか、一歩下がった。
「そんなことよりも、早くお店を出た方がキミの為になるんだなぁ」
「俺の為? 一体どういうことだ?」
「ボクは兵士にお店で迷惑なことしている商人がいる。って伝えようとしているから、兵士が来たらキミは捕まると思うんだなぁ。
それにこのまま引き下がらないと、錬金術ギルドの方も出禁になっちゃう可能性があるんだなぁ」
ゼラフのその言葉にブンゼは顔を青ざめさせる!
「いや、そのぉ……し、失礼する!」
ブンゼはそう言うと袋を懐に入れ、お店を出て行ってしまった。
…さっきまでの威勢は何処に行ったんだ?
「ゼラフ、よくやったよ!」
「ホント、アナタのおかげで気持ちが晴れました。カイトくんもそう思うよねぇ~?」
「ホントにねぇ。……でもこのまま引き下がってくれる相手だと思う?」
サニーさんの言葉にカイリを含めた唸り声を上げてしまう。
……プルンッ⁉︎
「え? お泊まり? まさかまたバルグさんのところにお泊まりしよう。って考えてるのか?」
プルンッ⁉︎
プル太郎は「うん!」と言いたそうに身体を震わせた!
「キャンッ⁉︎」
今度はルルが「その通りだね!」と言いたそうな声を上げた。
「イヤイヤイヤイヤ…バルグさん達に迷惑を掛ける訳にはいかないだろ」
「~~~♪」
しかもファニーちゃんが「お泊まり楽しみ」と言いたそうな感じではしゃいでいるし。
「カイリちゃんなら、いつでもウェルカムよ」
「うん! 私がカイリのお世話から護衛までちゃんとやるから、安心してね!」
マナはそう言いながらカイリの身体に抱き付いた。
「……まぁそれが安心ね。ノービス、私と一緒に商業ギルドに行ってくれるかしら?」
「報告ならボクだけでも十分なんだなぁ」
「彼錬金術ギルドでも問題を起こしてくれたから、その報告と抗議をしなきゃいけないのよ」
「ああ~……ボクのお店に来る前に大変な目に遭ってたんだねぇ。彼のことだから、諦めてないと思うんだなぁ」
「私も同じことを思っているわ。だから今から行きましょう」
「わかったんだなぁ」
サニーさんは立ち上がると懐から財布を出し、お金をテーブルの上に置いた。
「全員の分はこれだけあれば十分でしょ。お釣りの方は後で来た時に貰うわ」
全員の分って…ええっ⁉︎
「かしこまりました。行ってらっしゃいませ。ゼラフ様」
「バザンくん。お店の方を任せたんだなぁ~」
「はい。ゼラフ様」
待って⁉︎ 待って⁉︎
「自分の分は自分で払うんで、大丈夫ですよ!」
「カイリにはお世話になってるんだから、これぐらいの施しは受けなさい」
「イヤイヤイヤイヤッ⁉︎ 施しを受けて貰ってるのは、むしろ俺の方だから!」
「アナタのそういうところ…ブンゼ自身が持っていればよかったのにね。はいこれ。ルルにあげてね」
ルル用の骨と歯ブラシを俺に渡して来た。
「それじゃあ、また明日会いましょう」
「カイリくん。困ったらいつでもボクの経営しているお店に来てね。ボクと従業員が力になってあげるんだなぁ」
「あ…はい。……わかりました」
その後、サニーさんはゼラフさんと共にお店を出て行った。
「やったぁ! タダ飯食べれるぞぉ!」
「マナちゃん。はしゃいだらはしたないわよ」
能天気と言うか何と言うか……この人達に頼っても大丈夫なのか?
「…キャンッ⁉︎」
…ん?
ルルが足元に来ていて、不安そうな顔で見つめていた。
「大丈夫。きっと何とかなるよ」
「……~~~♪」
「ファニーちゃんもそんな不安そうな顔しなくても……ね?」
そう言ってルルとファニーちゃんを安心させる為に、頭を撫でてあげた。
「おい小娘! 金を用意して来た! これで満足だろうっ‼︎」
そう言い切るとテーブルの上に袋を乱雑に置いたので、その態度にムカッと来た。
「…要らないから帰ってくれ」
「これでも足りないと言うのか! 強情な小娘めっ!」
「だからお前話聞いてたぁ? ルル達を売るつもりは一切ないって!」
「うるさい! 俺が売れと言っているのだから売れ!」
「何さまのつもりだよ」
「グルルルル……」
ルルが「噛み付いてもいい?」と言いたそうに唸り声を上げる。
「ルル、そんなことしたら返って面倒なことになるから止めてくれ」
「……キャンッ⁉︎」
ルルは「……わかった」と言いたそうな鳴き声を上げると、ミレイさんの下へと行った。
「~~~♪」
ファニーちゃんも「イヤな人!」と言いたそうな声を出し、ルルと同じようにミレイさんの下へ行ってしまった。
「フンッ⁉︎ これだから礼儀も知らない小娘は……」
「礼儀を知らないのはキミなんだなぁ」
後ろから話し掛けられたブンゼは、ビックリした様子で振り返ってゼラフの顔を見つめる。
「ゼラフ、何の用だ!」
「何の用って言われても、キミがこのお店で好き勝手なことをしているから止めているだけなんだなぁ」
「小娘と俺の問題だから、貴様は関係ないだろっ‼︎」
「カイリくんはボクのお店に来ているお客様の1人だから、大切に扱ってお持て成しするのがボク達の役目なんだなぁ。
だからお店に来ているお客様に迷惑を掛けているキミに対応するのは当たり前のことは、オーナーであるボクにとって当たり前ことなんだなぁ」
ゼラフさん……かっこいい男になったね!
カイリがそんなことを思っている中、ブンゼの方はゼラフの言葉が癇に障ったのか、拳を握りしめてブルブル震え出した。
「食うしか脳のないデブが、この俺にものを言うかぁ……」
「キミだって太ってるじゃないか。それに交渉する際は袋の中身を見せるのと金額を言わなきゃいけないって基本も忘れてるんだなぁ」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「そんな基本があるの?」と言いたそうな感じで震えた。
「うん…商人のゼラフさんが言うんだから、そうじゃないか」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「そうなんだぁ~」と言った後、目の前に置いている食事を食べた。
「くぅ~……金額は22万レザだ」
「錬金術ギルドで提示された金額は26万レザだったよな? そのときよりも下がってんじゃん!」
一体どういうことなんだ?
「えっとぉ……それは…だな…………」
カイリの疑問に対して、ブンゼの額から汗が流れ出て来て目が左右に泳いでいるし。
「…………俺はそんなことを言ってない」
「ハァ?」
何言ってるんだコイツ?
「オイオイ……こんなんじゃ話にすらならないよ」
「う、うるさい! 俺はそんなことを言った覚えがない! 22万レザ! さっさと受け取れっ‼︎」
そう言ってテーブルに置いた袋を再度持つと、袋を取れと言わんばかりに突き出して来た。
コイツやっぱウゼェ!
なんて思っていると、サニーさんが席から立ち上がった。
「いいえ。私その時の話を聞いていて、26万レザを払うって言っていたわよ!」
「なぁっ⁉︎ …そんな証拠は……」
しどろもどろになっているブンゼに対して、サニーさんは目の前へと詰め寄る。
「証拠? 証拠ならあの場にいた人を集めて聞けばいいんじゃないかしら?」
「フ…フンッ⁉︎ キサマの圧力でそう言わせるつもりなんだろ」
「最低なアナタと一緒にして貰わないで。それに……こんな金額しか出せないとなると、あの噂は本当のようねぇ」
あの噂?
「あの噂って、一体何なんだ?」
「ブンゼ商会は今までやって来たことが明るみになって来てるの。だからこのままだと被害に遭った人から訴訟される可能性があるらしいの」
サニーさんの代わりにミレイさんが答えた。
「そして売った相手からも粗悪品を渡していたのが発覚して、商品を買ってくれる人がグンと下がっちゃったみたいなんだよ」
「粗悪品」
そりゃ粗悪品を故意に渡したら問題になるだろうなぁ。
「うっ……そんなのデタラメに決まってるだろう!」
「現にこうやって押し売りしている時点でデタラメとは言いづらいんじゃないか?」
ブンゼは図星なのか、一歩下がった。
「そんなことよりも、早くお店を出た方がキミの為になるんだなぁ」
「俺の為? 一体どういうことだ?」
「ボクは兵士にお店で迷惑なことしている商人がいる。って伝えようとしているから、兵士が来たらキミは捕まると思うんだなぁ。
それにこのまま引き下がらないと、錬金術ギルドの方も出禁になっちゃう可能性があるんだなぁ」
ゼラフのその言葉にブンゼは顔を青ざめさせる!
「いや、そのぉ……し、失礼する!」
ブンゼはそう言うと袋を懐に入れ、お店を出て行ってしまった。
…さっきまでの威勢は何処に行ったんだ?
「ゼラフ、よくやったよ!」
「ホント、アナタのおかげで気持ちが晴れました。カイトくんもそう思うよねぇ~?」
「ホントにねぇ。……でもこのまま引き下がってくれる相手だと思う?」
サニーさんの言葉にカイリを含めた唸り声を上げてしまう。
……プルンッ⁉︎
「え? お泊まり? まさかまたバルグさんのところにお泊まりしよう。って考えてるのか?」
プルンッ⁉︎
プル太郎は「うん!」と言いたそうに身体を震わせた!
「キャンッ⁉︎」
今度はルルが「その通りだね!」と言いたそうな声を上げた。
「イヤイヤイヤイヤ…バルグさん達に迷惑を掛ける訳にはいかないだろ」
「~~~♪」
しかもファニーちゃんが「お泊まり楽しみ」と言いたそうな感じではしゃいでいるし。
「カイリちゃんなら、いつでもウェルカムよ」
「うん! 私がカイリのお世話から護衛までちゃんとやるから、安心してね!」
マナはそう言いながらカイリの身体に抱き付いた。
「……まぁそれが安心ね。ノービス、私と一緒に商業ギルドに行ってくれるかしら?」
「報告ならボクだけでも十分なんだなぁ」
「彼錬金術ギルドでも問題を起こしてくれたから、その報告と抗議をしなきゃいけないのよ」
「ああ~……ボクのお店に来る前に大変な目に遭ってたんだねぇ。彼のことだから、諦めてないと思うんだなぁ」
「私も同じことを思っているわ。だから今から行きましょう」
「わかったんだなぁ」
サニーさんは立ち上がると懐から財布を出し、お金をテーブルの上に置いた。
「全員の分はこれだけあれば十分でしょ。お釣りの方は後で来た時に貰うわ」
全員の分って…ええっ⁉︎
「かしこまりました。行ってらっしゃいませ。ゼラフ様」
「バザンくん。お店の方を任せたんだなぁ~」
「はい。ゼラフ様」
待って⁉︎ 待って⁉︎
「自分の分は自分で払うんで、大丈夫ですよ!」
「カイリにはお世話になってるんだから、これぐらいの施しは受けなさい」
「イヤイヤイヤイヤッ⁉︎ 施しを受けて貰ってるのは、むしろ俺の方だから!」
「アナタのそういうところ…ブンゼ自身が持っていればよかったのにね。はいこれ。ルルにあげてね」
ルル用の骨と歯ブラシを俺に渡して来た。
「それじゃあ、また明日会いましょう」
「カイリくん。困ったらいつでもボクの経営しているお店に来てね。ボクと従業員が力になってあげるんだなぁ」
「あ…はい。……わかりました」
その後、サニーさんはゼラフさんと共にお店を出て行った。
「やったぁ! タダ飯食べれるぞぉ!」
「マナちゃん。はしゃいだらはしたないわよ」
能天気と言うか何と言うか……この人達に頼っても大丈夫なのか?
「…キャンッ⁉︎」
…ん?
ルルが足元に来ていて、不安そうな顔で見つめていた。
「大丈夫。きっと何とかなるよ」
「……~~~♪」
「ファニーちゃんもそんな不安そうな顔しなくても……ね?」
そう言ってルルとファニーちゃんを安心させる為に、頭を撫でてあげた。
0
お気に入りに追加
270
あなたにおすすめの小説
裏アカ男子
やまいし
ファンタジー
ここは男女の貞操観念が逆転、そして人類すべてが美形になった世界。
転生した主人公にとってこの世界の女性は誰でも美少女、そして女性は元の世界の男性のように性欲が強いと気付く。
そこで彼は都合の良い(体の)関係を求めて裏アカを使用することにした。
―—これはそんな彼祐樹が好き勝手に生きる物語。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
母を訪ねて十万里
サクラ近衛将監
ファンタジー
エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。
この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。
概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。
魔境暮らしの転生予言者 ~開発に携わったゲーム世界に転生した俺、前世の知識で災いを先読みしていたら「奇跡の予言者」として英雄扱いをうける~
鈴木竜一
ファンタジー
「前世の知識で楽しく暮らそう! ……えっ? 俺が予言者? 千里眼?」
未来を見通す千里眼を持つエルカ・マクフェイルはその能力を生かして国の発展のため、長きにわたり尽力してきた。その成果は人々に認められ、エルカは「奇跡の予言者」として絶大な支持を得ることになる。だが、ある日突然、エルカは聖女カタリナから神託により追放すると告げられてしまう。それは王家をこえるほどの支持を得始めたエルカの存在を危険視する王国側の陰謀であった。
国から追いだされたエルカだったが、その心は浮かれていた。実は彼の持つ予言の力の正体は前世の記憶であった。この世界の元ネタになっているゲームの開発メンバーだった頃の記憶がよみがえったことで、これから起こる出来事=イベントが分かり、それによって生じる被害を最小限に抑える方法を伝えていたのである。
追放先である魔境には強大なモンスターも生息しているが、同時にとんでもないお宝アイテムが眠っている場所でもあった。それを知るエルカはアイテムを回収しつつ、知性のあるモンスターたちと友好関係を築いてのんびりとした生活を送ろうと思っていたのだが、なんと彼の追放を受け入れられない王国の有力者たちが続々と魔境へとやってきて――果たして、エルカは自身が望むようなのんびりスローライフを送れるのか!?
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
クズな少年は新しい世界で元魔獣の美少女たちを従えて、聖者と呼ばれるようになる。
くろねこ教授
ファンタジー
翔馬に言わせるとこうなる。
「ぼくは引きこもりじゃないよ
だって週に一回コンビニに出かけてる
自分で決めたんだ。火曜の深夜コンビニに行くって。
スケジュールを決めて、実行するってスゴイ事だと思わない?
まさに偉業だよね」
さて彼の物語はどんな物語になるのか。
男の願望 多めでお送りします。
イラスト:イラスト:illustACより沢音千尋様の画を利用させて戴きました
『なろう』様で12万PV、『カクヨム』様で4万PV獲得した作品です。
『アルファポリス』様に向けて、多少アレンジして転載しています。
オタクな母娘が異世界転生しちゃいました
yanako
ファンタジー
中学生のオタクな娘とアラフィフオタク母が異世界転生しちゃいました。
二人合わせて読んだ異世界転生小説は一体何冊なのか!転生しちゃった世界は一体どの話なのか!
ごく普通の一般日本人が転生したら、どうなる?どうする?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる