53 / 101
商売敵との遭遇……の筈
しおりを挟む
錬金術ギルドを出たカイリは、ルル達と共に冒険者ギルドへと向かっていた。
「時間もあるし。キバネズミ討伐依頼を受けてから街の外にでようか」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
ルル達は「さんせぇ~い!」と言いたそうな返事をした後に俺の側にやって来て、ジィ~~~……っと見つめて来る。
「もしかしてぇ……撫でて欲しいのか?」
ルル達にそう言うと、「うん!」と言いたそうに首を縦に振った。
「もぉ~……可愛いヤツらめぇ~~~っ!⁉︎」
そう言ながらしゃがみ込んでルル達を撫でてあげたら、とても嬉しそうな顔をしていた。……のだけれども。
「よしよ…痛っ⁉︎」
何かがぶつかって来たので地面に倒れてしまった!
「イタタタタタァ~~~……」
一体何なんだぁ?
「ゴ…ゴメンなさいなんだなぁ」
な…なんだなぁ? 語尾がスゲェな。
そう思いながら前を向くと、両手に串焼きを持ったふくよかな男性がオロオロしてこっちを見下ろしていた。
「ハ、ハァ……大丈夫です」
そう言ってから立ち上がり、服を叩いた。
「怪我とかしなかったのかなぁ?」
「え、まぁ…平気です」
まさか立ち止まっているのに人とぶつかるとは思ってもみなかった。
「キュゥ~ン?」
ルルが「大丈夫?」と言いたそうな鳴き声を上げて心配していたので、もう一度しゃがんで答えてあげる。
「俺は大丈夫だから心配いらないよ」
「うぅ~……本当に申し訳ないんだなぁ~……。ハムハム……」
手元にある串焼きを食べ出した。
今さらに分かったんだけど、服もよさ気なものを着ているから恐らく貴族かもしれない。面倒ごとになりそうな気がするから、早く行っちゃおう。
「いえ、気にしないで下さい。冒険者ギルドに用があるんで、それじゃあ!」
そう言って立ち去ろうとしたら、カイリの視界内に手を振りながらこっちに向かって走って来る男性が見えた。
ん? 何だあの人は?
「ゼラフ様ぁ~っ⁉︎ やっと見つけましたよぉおおおおおおっ!⁉︎」
……ゼラフ? どっかで聞いたことある名だなぁ……。
彼の言葉が引っ掛かったカイリが足を止めて考えている間に、走って来ていた男性はカイリの側を駆け抜けて行き、ふくよかな男性の前で立ち止まった。
「ハァ…ハァ……まったく! どうしてこんなところにいるのですか⁉︎」
「バザンくん。そんなに慌ててどうしたんだなぁ?」
「どうしたもこうしたもないですよ! 今日は商会の会議があるって言ったじゃないですかぁ⁉︎」
ゼラフと呼ばれたふくよかな男性は思い出そうとしているのか、首を傾げながら串焼きを食べる。
「ん? ……あっ⁉︎ そうだ! 忘れてたんだなぁ⁉︎」
「忘れていたんだなぁ⁉︎ じゃないですよ! 予定を立てていた秘書さんがカンカンになってますよっ⁉︎ どうするんですかぁっ⁉︎」
バザンと呼ばれた人の言葉を聞いたゼラフは、よほど秘書が怖いのか顔を青ざめさせて串焼きを持ってる手を小刻みに震わせる。
「た……たたた…大変なんだなぁ! 秘書ちゃんを怒らせたら怖いんだなぁ~……。ハムハム……」
「呑気に食べている場合ですかっ⁉︎ 今すぐ謝りに行きますよっ!」
いや…多分串焼きを食べて現実逃避をしているんじゃないかなぁ?
カイリがそう思っていると、プル太郎が触手を伸ばして身体をツンツンして来た。
「どうしたの、プル太郎?」
プルンッ⁉︎ プルンッ⁉︎
「……え? 昨日? 食事? ……あっ⁉︎ ひょっとしてサシャさんが言ってたゼラフ商会かっ⁉︎」
「「ッ⁉︎」」
そう言った瞬間、2人が顔を向けて来た。
「サシャ?」
「もしかして……バルグ商会のサシャ?」
「……あっ⁉︎」
しまった⁉︎ 今の言わなきゃよかった!
「~~~♪」
ファニーが「何やってるのぉ⁉︎」と言いたそうにカイリの周りを忙しく飛んだ。
「ゴメンよ! わざとじゃないんだって‼︎」
ファニーにそう言っている間にも、2人はカイリの側まで歩いてやって来てしまった。
「サシャさんのことを知ってるってことは……バルグくんとも知り合いなのかなぁ?」
「え…えっとぉ~……」
どうしよう…この場から逃げるにはぁ~…………本当にどうしよう!
「……お嬢さん」
「はっ、はい⁉︎ 何でしょうかっ?」
「バルグくんに……バルグくんに申し訳なかったって言って欲しいんだなぁ~!」
ゼラフと言う人はそう言ながら地面に土下座をした姿を見たカイリは、ポカンとした顔でその姿を見つめる。
「え? ……え?」
これって…どう言うことなの?
カイリはそう思いながらルル達の顔を見るが、逆にルル達も「どうして?」と聞きたそうな顔でカイリを見つめていた。
「ゼラフ様、お顔を上げて下さい」
「で…でもぉ……こうしないとバルグくんに誠意が伝わらないし……」
誠意? それにバルグくんって言ってるし……一体全体どういうこと? 商売敵じゃないのか?
「彼女はゼラフ様が頭を下げている理由は分かりませんよ。ちゃんと話をしませんと……」
「あ…あのぉ~……バルグさんとはどういったご関係なんですか?」
「ボクとバルグくんはね。親戚なんだなぁ~」
「親戚! 親戚が商売敵なの⁉︎」
「~~~♪」
「商売敵って何?」と言いたそうにしているファニーが、俺とゼラフの間に入って来た。
「キュ~ン……」
ルルも同じようなことを俺に言って来る。
「商売敵っていうのはね。ライバルみたいなものだよ」
「キャンッ⁉︎」
「そうなんだぁ⁉︎」納得した様子を見せるルル達。本当に理解しているのか分からないけど、納得したなら説明しなくていいか。
「そうです。……と言いたいところなのですが、今の我々は落ちぶれつつあるので商売敵とは言えるか怪しいです」
バザンと言われてる人は、しゅんとした顔でそう言う。
もしかして、何か訳があるのか?
「お話だけなら聞きましょうか? 一応バルグさんとは知り合いなんで……」
「……うん。お言葉に甘えるんだなぁ……」
この人ちょっと話し方が特徴的だなぁ~。と思いながら、バザンとルル達に串焼きを買ってあげ、近くのベンチに腰を掛けた。
「ありがとう…えぇ~っとぉ……」
「カイリって言います。錬金術ギルド冒険者ギルドの両方に登録していて、両方ともFランクの新人。こっちは俺の従魔達」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
ルル達は「よろしく~」といった感じで挨拶をした。
「ご丁寧に挨拶してくれて、ありがとうなんだなぁ。もう知ってると思うけど、ボクはゼラフ商会の会長を務める ゼラフ・ノービス なんだなぁ。こっちは優秀な部下のバザンくんなんだなぁ」
「バザンです。よろしくお願い致します」
バザンさんはそう言って頭を下げて挨拶をしたので、ちょっと礼儀正しい人だなぁ~。と思った。
「それで、先ほどの話なんですけど…バルグさんとゼラフさんはどういったご関係なんですか? 親戚って部分と商売敵って部分は分かってるんだけど……」
その間にルル達は取り分けた串焼きを美味しそうに食べていた。因みにファニーちゃんは食べれないそうなので、隣にあった露店でジュース買ってあげた。
「話すと長くなるけど…ボクとバルグくんは小さい頃からよく会って遊んでた仲だったんだなぁ」
「とても仲がよかったんですか?」
「うん……バルグくんと色んなお遊びをして楽しんでたんだなぁ。でもね、大人になってから、バルグくんがお店を開たいと言ってからちょっと関係が変わったんだなぁ」
関係が変わった?
「ゼラフ様の話はちょっと言葉足らずでしたね。バルグ様が自分の商会を建てるのと同時に、ゼラフ様は父親の商会の跡を継いだのです。
そこから1年ほど経った頃にバルグ様との関係性が拗れ始めたのです」
「関係が拗れ始めた……」
カイリは真剣な面持ちでバザンの話に耳を傾けるのであった。
「時間もあるし。キバネズミ討伐依頼を受けてから街の外にでようか」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
ルル達は「さんせぇ~い!」と言いたそうな返事をした後に俺の側にやって来て、ジィ~~~……っと見つめて来る。
「もしかしてぇ……撫でて欲しいのか?」
ルル達にそう言うと、「うん!」と言いたそうに首を縦に振った。
「もぉ~……可愛いヤツらめぇ~~~っ!⁉︎」
そう言ながらしゃがみ込んでルル達を撫でてあげたら、とても嬉しそうな顔をしていた。……のだけれども。
「よしよ…痛っ⁉︎」
何かがぶつかって来たので地面に倒れてしまった!
「イタタタタタァ~~~……」
一体何なんだぁ?
「ゴ…ゴメンなさいなんだなぁ」
な…なんだなぁ? 語尾がスゲェな。
そう思いながら前を向くと、両手に串焼きを持ったふくよかな男性がオロオロしてこっちを見下ろしていた。
「ハ、ハァ……大丈夫です」
そう言ってから立ち上がり、服を叩いた。
「怪我とかしなかったのかなぁ?」
「え、まぁ…平気です」
まさか立ち止まっているのに人とぶつかるとは思ってもみなかった。
「キュゥ~ン?」
ルルが「大丈夫?」と言いたそうな鳴き声を上げて心配していたので、もう一度しゃがんで答えてあげる。
「俺は大丈夫だから心配いらないよ」
「うぅ~……本当に申し訳ないんだなぁ~……。ハムハム……」
手元にある串焼きを食べ出した。
今さらに分かったんだけど、服もよさ気なものを着ているから恐らく貴族かもしれない。面倒ごとになりそうな気がするから、早く行っちゃおう。
「いえ、気にしないで下さい。冒険者ギルドに用があるんで、それじゃあ!」
そう言って立ち去ろうとしたら、カイリの視界内に手を振りながらこっちに向かって走って来る男性が見えた。
ん? 何だあの人は?
「ゼラフ様ぁ~っ⁉︎ やっと見つけましたよぉおおおおおおっ!⁉︎」
……ゼラフ? どっかで聞いたことある名だなぁ……。
彼の言葉が引っ掛かったカイリが足を止めて考えている間に、走って来ていた男性はカイリの側を駆け抜けて行き、ふくよかな男性の前で立ち止まった。
「ハァ…ハァ……まったく! どうしてこんなところにいるのですか⁉︎」
「バザンくん。そんなに慌ててどうしたんだなぁ?」
「どうしたもこうしたもないですよ! 今日は商会の会議があるって言ったじゃないですかぁ⁉︎」
ゼラフと呼ばれたふくよかな男性は思い出そうとしているのか、首を傾げながら串焼きを食べる。
「ん? ……あっ⁉︎ そうだ! 忘れてたんだなぁ⁉︎」
「忘れていたんだなぁ⁉︎ じゃないですよ! 予定を立てていた秘書さんがカンカンになってますよっ⁉︎ どうするんですかぁっ⁉︎」
バザンと呼ばれた人の言葉を聞いたゼラフは、よほど秘書が怖いのか顔を青ざめさせて串焼きを持ってる手を小刻みに震わせる。
「た……たたた…大変なんだなぁ! 秘書ちゃんを怒らせたら怖いんだなぁ~……。ハムハム……」
「呑気に食べている場合ですかっ⁉︎ 今すぐ謝りに行きますよっ!」
いや…多分串焼きを食べて現実逃避をしているんじゃないかなぁ?
カイリがそう思っていると、プル太郎が触手を伸ばして身体をツンツンして来た。
「どうしたの、プル太郎?」
プルンッ⁉︎ プルンッ⁉︎
「……え? 昨日? 食事? ……あっ⁉︎ ひょっとしてサシャさんが言ってたゼラフ商会かっ⁉︎」
「「ッ⁉︎」」
そう言った瞬間、2人が顔を向けて来た。
「サシャ?」
「もしかして……バルグ商会のサシャ?」
「……あっ⁉︎」
しまった⁉︎ 今の言わなきゃよかった!
「~~~♪」
ファニーが「何やってるのぉ⁉︎」と言いたそうにカイリの周りを忙しく飛んだ。
「ゴメンよ! わざとじゃないんだって‼︎」
ファニーにそう言っている間にも、2人はカイリの側まで歩いてやって来てしまった。
「サシャさんのことを知ってるってことは……バルグくんとも知り合いなのかなぁ?」
「え…えっとぉ~……」
どうしよう…この場から逃げるにはぁ~…………本当にどうしよう!
「……お嬢さん」
「はっ、はい⁉︎ 何でしょうかっ?」
「バルグくんに……バルグくんに申し訳なかったって言って欲しいんだなぁ~!」
ゼラフと言う人はそう言ながら地面に土下座をした姿を見たカイリは、ポカンとした顔でその姿を見つめる。
「え? ……え?」
これって…どう言うことなの?
カイリはそう思いながらルル達の顔を見るが、逆にルル達も「どうして?」と聞きたそうな顔でカイリを見つめていた。
「ゼラフ様、お顔を上げて下さい」
「で…でもぉ……こうしないとバルグくんに誠意が伝わらないし……」
誠意? それにバルグくんって言ってるし……一体全体どういうこと? 商売敵じゃないのか?
「彼女はゼラフ様が頭を下げている理由は分かりませんよ。ちゃんと話をしませんと……」
「あ…あのぉ~……バルグさんとはどういったご関係なんですか?」
「ボクとバルグくんはね。親戚なんだなぁ~」
「親戚! 親戚が商売敵なの⁉︎」
「~~~♪」
「商売敵って何?」と言いたそうにしているファニーが、俺とゼラフの間に入って来た。
「キュ~ン……」
ルルも同じようなことを俺に言って来る。
「商売敵っていうのはね。ライバルみたいなものだよ」
「キャンッ⁉︎」
「そうなんだぁ⁉︎」納得した様子を見せるルル達。本当に理解しているのか分からないけど、納得したなら説明しなくていいか。
「そうです。……と言いたいところなのですが、今の我々は落ちぶれつつあるので商売敵とは言えるか怪しいです」
バザンと言われてる人は、しゅんとした顔でそう言う。
もしかして、何か訳があるのか?
「お話だけなら聞きましょうか? 一応バルグさんとは知り合いなんで……」
「……うん。お言葉に甘えるんだなぁ……」
この人ちょっと話し方が特徴的だなぁ~。と思いながら、バザンとルル達に串焼きを買ってあげ、近くのベンチに腰を掛けた。
「ありがとう…えぇ~っとぉ……」
「カイリって言います。錬金術ギルド冒険者ギルドの両方に登録していて、両方ともFランクの新人。こっちは俺の従魔達」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
ルル達は「よろしく~」といった感じで挨拶をした。
「ご丁寧に挨拶してくれて、ありがとうなんだなぁ。もう知ってると思うけど、ボクはゼラフ商会の会長を務める ゼラフ・ノービス なんだなぁ。こっちは優秀な部下のバザンくんなんだなぁ」
「バザンです。よろしくお願い致します」
バザンさんはそう言って頭を下げて挨拶をしたので、ちょっと礼儀正しい人だなぁ~。と思った。
「それで、先ほどの話なんですけど…バルグさんとゼラフさんはどういったご関係なんですか? 親戚って部分と商売敵って部分は分かってるんだけど……」
その間にルル達は取り分けた串焼きを美味しそうに食べていた。因みにファニーちゃんは食べれないそうなので、隣にあった露店でジュース買ってあげた。
「話すと長くなるけど…ボクとバルグくんは小さい頃からよく会って遊んでた仲だったんだなぁ」
「とても仲がよかったんですか?」
「うん……バルグくんと色んなお遊びをして楽しんでたんだなぁ。でもね、大人になってから、バルグくんがお店を開たいと言ってからちょっと関係が変わったんだなぁ」
関係が変わった?
「ゼラフ様の話はちょっと言葉足らずでしたね。バルグ様が自分の商会を建てるのと同時に、ゼラフ様は父親の商会の跡を継いだのです。
そこから1年ほど経った頃にバルグ様との関係性が拗れ始めたのです」
「関係が拗れ始めた……」
カイリは真剣な面持ちでバザンの話に耳を傾けるのであった。
0
お気に入りに追加
270
あなたにおすすめの小説
聖女として豊穣スキルが備わっていたけど、伯爵に婚約破棄をされました~公爵様に救済され農地開拓を致します~
安奈
ファンタジー
「豊穣スキル」で農地を豊かにし、新鮮な農作物の収穫を可能にしていたニーア。
彼女は結婚前に、肉体関係を求められた婚約者である伯爵を拒否したという理由で婚約破棄をされてしまう。
豊穣の聖女と呼ばれていた彼女は、平民の出ではあったが領主である伯爵との婚約を誇りに思っていただけに非常に悲しんだ。
だがニーアは、幼馴染であり現在では公爵にまで上り詰めたラインハルトに求婚され、彼と共に広大な農地開拓に勤しむのだった。
婚約破棄をし、自らの領地から事実上の追放をした伯爵は彼女のスキルの恩恵が、今までどれだけの効力を得ていたのか痛感することになるが、全ては後の祭りで……。
【完結】知らざる乙女は闇の蔓に囚われる~忘却の乙女と約束の箱庭~
琴葉悠
恋愛
JUDGEMENTと言う組織に属し、ヒーロー「エレメント」として日々戦うメルという乙女。
その乙女の前に「闇の蔓」が忍び寄る。
善意という名の、愛情という名の蔓に絡まれ、メルは翻弄されていく――
転生腹黒貴族の推し活
叶伴kyotomo
BL
屈強な辺境伯爵家の三男に転生した主人公は、家族大好き!推しも大好き!
チート能力を自分の好きにしか使わないけど、案外努力系主人公です。
推し達の幸せの為なら、こっそりギルドにだって登録しちゃうし、嫌いな奴の婚約破棄に暗躍するし、ドラゴンだって仲間にするし、嫌な奴は叩き潰します!
一応R18ですが、それまで長いです。とてもとても長いです。やだもう長〜い。一応※を付けておきます。
そこからはどこそこ※になります。
エロは十分頑張ります。
※男性同士の結婚が普通にあります。
※男性の妊娠出産も普通にあります。
誤字や名前が違うぞ?とお気づきになられたら、ぜひ教えてください!
婚約者に冤罪をかけられ島流しされたのでスローライフを楽しみます!
ユウ
恋愛
侯爵令嬢であるアーデルハイドは妹を苛めた罪により婚約者に捨てられ流罪にされた。
全ては仕組まれたことだったが、幼少期からお姫様のように愛された妹のことしか耳を貸さない母に、母に言いなりだった父に弁解することもなかった。
言われるがまま島流しの刑を受けるも、その先は隣国の南の島だった。
食料が豊作で誰の目を気にすることなく自由に過ごせる島はまさにパラダイス。
アーデルハイドは家族の事も国も忘れて悠々自適な生活を送る中、一人の少年に出会う。
その一方でアーデルハイドを追い出し本当のお姫様になったつもりでいたアイシャは、真面な淑女教育を受けてこなかったので、社交界で四面楚歌になってしまう。
幸せのはずが不幸のドン底に落ちたアイシャは姉の不幸を願いながら南国に向かうが…
どうか、私のことを思い出さないでください【改稿版】
七宮 ゆえ
恋愛
私こと、レティーシア・シャルワールにはこの国の第二王子の婚約者がいた。とても王族とは思えないような品のない王子の婚約者が。
勿論それは完全なる政略結婚であったのだが、しかしどうやら第二王子は理解していない模様でありあろうことかなんの前触れもなく突然多くの王侯貴族の集う夜会で婚約破棄を宣言したのだった……
———まあ、そんなことは別にどうでも良いのですけれど。
私としてはそんなのことよりも幼馴染である第一王子との距離感をなんとかしたいんです。
幼い頃の記憶なんて綺麗さっぱり忘れているであろう(というより忘れていてくれないと私が困る)彼とはもう私的な部分で関わりたくないんですってば!!
*こちらは改稿版となります。改稿前のものを見てくださっていた方はありがとうございました。
【完結】飛行機で事故に遭ったら仙人達が存在する異世界に飛んだので、自分も仙人になろうと思います ー何事もやってみなくちゃわからないー
光城 朱純
ファンタジー
空から落ちてる最中の私を助けてくれたのは、超美形の男の人。
誰もいない草原で、私を拾ってくれたのは破壊力抜群のイケメン男子。
私の目の前に現れたのは、サラ艶髪の美しい王子顔。
えぇ?! 私、仙人になれるの?!
異世界に飛んできたはずなのに、何やれば良いかわかんないし、案内する神様も出てこないし。
それなら、仙人になりまーす。
だって、その方が楽しそうじゃない?
辛いことだって、楽しいことが待ってると思えば、何だって乗り越えられるよ。
ケセラセラだ。
私を救ってくれた仙人様は、何だか色々抱えてそうだけど。
まぁ、何とかなるよ。
貴方のこと、忘れたりしないから
一緒に、生きていこう。
表紙はAIによる作成です。
悪役令嬢の早死にする母親に転生したらしいので、幸せ家族目指して頑張ります。
百尾野狐子
恋愛
モーント王国の絶世の美女であり病弱なプランツ侯爵家の令嬢、セラフィナイトは、15歳で結婚した初夜の破瓜の痛みの衝撃で、自身の前世を思い出す。
え?嘘でしょ?まさか自分が乙女ゲーム『闇の乙女と七人の求婚者』の悪役令嬢の母親に転生するなんて!
いずれ生まれてくる自身の娘が悪役令嬢ポジション?家族が破滅する元の原因は母親の、つまりは私の死!?
前世も今世も早死になんて嫌です。
推しの夫との愛ある生活を死守し、幸せ家族目指します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる