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お料理教室
《2》
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家にいたら悶々とする所だったけど、幸い、今日は予定を入れてあった。
これから栗原さんの家に行く。
まりえちゃんにこの間、私が作れるのはオムライスとカレーライスと焼きそばだという話をしたら、それだけですかって驚かれて危機感を持った。
それで話の流れでまりえちゃんと一緒に栗原さんに教えてもらおうという事になり、今日が栗原さん家でのお料理教室の日。
ちなみにまりえちゃんが作れるのは生姜焼きのみ。男性受けするメニューと聞いて覚えたらしいが、それ以外は作れないらしい。
つまり私もまりえちゃんも大して料理できないのだ。
まりえちゃんとは11時に栗原さん家の最寄駅JR常磐線の松戸駅で待ち合わせた。まりえちゃんと連絡を取らなくてはいけなかったので、松戸駅に着いてから2時間ぶりにスマホの電源を入れる。
電源を入れた途端に拓海さんから電話がかかってくるかと思ったけど、まりえちゃんからメッセージが届いていただけだった。拓海さんからは何のメッセージもない。
もうまりえちゃんは改札の所にいるらしい。まりえちゃんに今行きますと返事をして、拓海さんからメッセージが何もない事に何だか腹が立ってまたスマホの電源を切った。
改札に行くと、ベージュ色のニットワンピにキャラメル色のショートブーツ姿のまりえちゃんがいた。私だったら絶対にワンピの下はジーパンだけど、まりえちゃんは何と、生足! 細くて真っ白な美脚が膝上丈のワンピから出ている。
まりえちゃんぐらい、綺麗な足をしていたら、自信を持って足を出せそう。うらやましい。
私はというとジーパンにストライプシャツでその上に丈の長いブラウンのベスト。
まりえちゃんがお洒落ベストですねって褒めてくれたので、ニットワンピ可愛いねって私もお返しに誉めた。そしたらまりえちゃんが嬉しそうな顔をして、お料理教室の後は彼とデートなんですって口にした。
いいな……。
私も休日に拓海さんとデートしたい。
電源を切ったままのスマホがまた気になる。
やっぱり電源入れておこうかな。
電源を切ったままじゃ、拓海さんが心配するだろうし。
結局、心配させたいから電源を切っているんだよな。
子どもっぽいな。私。
「中島さん、とりあえず駅ビルでお土産探します? なんかケーキ屋さんありましたよ」
「あっ、私、錦糸町の駅で大きいフルーツタルト買って来たよ。栗原さんはお子さんが2人の4人家族だよね。私とまりえちゃんの分も入れても余るぐらいだと思うよ」
「さすが中島さん。じゃあ、栗原さんに着いた事、知らせますね」
「ありがとう」
まりえちゃんがスマホを操作して、それから5分後ぐらいに駅のロータリーの所に栗原さんが運転する黒のワンボックスカーが停まる。
「乗って」と運転席から声をかける栗原さんがクールでカッコイイ。
とてもワンボックスカーなんて私には大きくて運転する自信がない。栗原さんが慣れている感じで運転して、あっという間に栗原家に到着。バックで車を車庫に入れる姿もカッコ良くて栗原さんをアネゴって呼びたくなった。
これから栗原さんの家に行く。
まりえちゃんにこの間、私が作れるのはオムライスとカレーライスと焼きそばだという話をしたら、それだけですかって驚かれて危機感を持った。
それで話の流れでまりえちゃんと一緒に栗原さんに教えてもらおうという事になり、今日が栗原さん家でのお料理教室の日。
ちなみにまりえちゃんが作れるのは生姜焼きのみ。男性受けするメニューと聞いて覚えたらしいが、それ以外は作れないらしい。
つまり私もまりえちゃんも大して料理できないのだ。
まりえちゃんとは11時に栗原さん家の最寄駅JR常磐線の松戸駅で待ち合わせた。まりえちゃんと連絡を取らなくてはいけなかったので、松戸駅に着いてから2時間ぶりにスマホの電源を入れる。
電源を入れた途端に拓海さんから電話がかかってくるかと思ったけど、まりえちゃんからメッセージが届いていただけだった。拓海さんからは何のメッセージもない。
もうまりえちゃんは改札の所にいるらしい。まりえちゃんに今行きますと返事をして、拓海さんからメッセージが何もない事に何だか腹が立ってまたスマホの電源を切った。
改札に行くと、ベージュ色のニットワンピにキャラメル色のショートブーツ姿のまりえちゃんがいた。私だったら絶対にワンピの下はジーパンだけど、まりえちゃんは何と、生足! 細くて真っ白な美脚が膝上丈のワンピから出ている。
まりえちゃんぐらい、綺麗な足をしていたら、自信を持って足を出せそう。うらやましい。
私はというとジーパンにストライプシャツでその上に丈の長いブラウンのベスト。
まりえちゃんがお洒落ベストですねって褒めてくれたので、ニットワンピ可愛いねって私もお返しに誉めた。そしたらまりえちゃんが嬉しそうな顔をして、お料理教室の後は彼とデートなんですって口にした。
いいな……。
私も休日に拓海さんとデートしたい。
電源を切ったままのスマホがまた気になる。
やっぱり電源入れておこうかな。
電源を切ったままじゃ、拓海さんが心配するだろうし。
結局、心配させたいから電源を切っているんだよな。
子どもっぽいな。私。
「中島さん、とりあえず駅ビルでお土産探します? なんかケーキ屋さんありましたよ」
「あっ、私、錦糸町の駅で大きいフルーツタルト買って来たよ。栗原さんはお子さんが2人の4人家族だよね。私とまりえちゃんの分も入れても余るぐらいだと思うよ」
「さすが中島さん。じゃあ、栗原さんに着いた事、知らせますね」
「ありがとう」
まりえちゃんがスマホを操作して、それから5分後ぐらいに駅のロータリーの所に栗原さんが運転する黒のワンボックスカーが停まる。
「乗って」と運転席から声をかける栗原さんがクールでカッコイイ。
とてもワンボックスカーなんて私には大きくて運転する自信がない。栗原さんが慣れている感じで運転して、あっという間に栗原家に到着。バックで車を車庫に入れる姿もカッコ良くて栗原さんをアネゴって呼びたくなった。
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