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4話 速水さんとデート?
《11》
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「卯月先生、大丈夫ですか?」
テーブルに伏せていると速水さんの声がする。
「ずみまぜん。ちょっと、らめれす」
「卯月先生、お酒弱かったんですね。ごめんなさい。調子に乗って飲ませすぎました」
「弱いんですかねぇ。自分れも、よく、わかりましぇん」
「卯月先生、呂律回ってませんよ。気持ち悪くないですか?」
「ふわふわしてます。推しがいっぱいいて」
「酔ってますね」
ハハッという速水さんの声がする。
幸せで最高に気分がいい。今だったら本当の事を言えそう。
「速水さん、ありがとうございました。ずっと速水さんにお礼を言いたかったんです」
「お礼だなんて、僕も今日は卯月先生とご一緒出来て楽しいですよ」
「いえ。今日の事ではなく」
顔を上げて、じっと速水さんを見る。
「卯月っていうペンネーム、なんで付けたか知ってます?」
「卯月って四月の事ですよね。四月が卯月先生の誕生日なんですか?」
「違います。速水さんと出会ったのが四月だからです」
「えっ」
速水さんが驚いたように瞬きをする。
そんな表情も素敵で胸がキュンキュンする。
速水さんと出会ってからキュンキュンする事ばかり。
えへへ。幸せだな。
「速水しゃん」
「はい」
「大好きです。大学一年の時からずっと」
「卯月先生、酔ってますね。そんなに前じゃあ、僕たち会ってませんよ」
「会ってます!」
テーブルから起き上がって、真っすぐ速水さんを見た。
「私、大学に入ってすぐ書店でアルバイトを始めたんです。それで、盗撮犯を見つけて、声をかけたら突き飛ばされて、速水さんが受け止めてくれたんです。速水さんは覚えていないだろうけど、カッコ良く盗撮犯を速水さんは投げ飛ばしたんですよ。その時から速水さんが忘れられなくなって、気づいたら速水さんに恋をしていました」
胸につかえていた事がスラスラと出てくる。
お酒の力って凄いな。
「実は『今日ドキ』のモデルは黒須先生じゃなくて、速水さんなんですよ。速水さんとこんな恋がしたいという憧れを詰め込んで書いた作品なんです」
速水さんの表情から笑みが消える。
それから困ったようなため息をついた。
やっぱり、私の告白は迷惑だよね。
速水さんが好きなのはゆりさんだもんね。
ゆりさんみたいな美人さんに生まれたかった……。
テーブルに伏せていると速水さんの声がする。
「ずみまぜん。ちょっと、らめれす」
「卯月先生、お酒弱かったんですね。ごめんなさい。調子に乗って飲ませすぎました」
「弱いんですかねぇ。自分れも、よく、わかりましぇん」
「卯月先生、呂律回ってませんよ。気持ち悪くないですか?」
「ふわふわしてます。推しがいっぱいいて」
「酔ってますね」
ハハッという速水さんの声がする。
幸せで最高に気分がいい。今だったら本当の事を言えそう。
「速水さん、ありがとうございました。ずっと速水さんにお礼を言いたかったんです」
「お礼だなんて、僕も今日は卯月先生とご一緒出来て楽しいですよ」
「いえ。今日の事ではなく」
顔を上げて、じっと速水さんを見る。
「卯月っていうペンネーム、なんで付けたか知ってます?」
「卯月って四月の事ですよね。四月が卯月先生の誕生日なんですか?」
「違います。速水さんと出会ったのが四月だからです」
「えっ」
速水さんが驚いたように瞬きをする。
そんな表情も素敵で胸がキュンキュンする。
速水さんと出会ってからキュンキュンする事ばかり。
えへへ。幸せだな。
「速水しゃん」
「はい」
「大好きです。大学一年の時からずっと」
「卯月先生、酔ってますね。そんなに前じゃあ、僕たち会ってませんよ」
「会ってます!」
テーブルから起き上がって、真っすぐ速水さんを見た。
「私、大学に入ってすぐ書店でアルバイトを始めたんです。それで、盗撮犯を見つけて、声をかけたら突き飛ばされて、速水さんが受け止めてくれたんです。速水さんは覚えていないだろうけど、カッコ良く盗撮犯を速水さんは投げ飛ばしたんですよ。その時から速水さんが忘れられなくなって、気づいたら速水さんに恋をしていました」
胸につかえていた事がスラスラと出てくる。
お酒の力って凄いな。
「実は『今日ドキ』のモデルは黒須先生じゃなくて、速水さんなんですよ。速水さんとこんな恋がしたいという憧れを詰め込んで書いた作品なんです」
速水さんの表情から笑みが消える。
それから困ったようなため息をついた。
やっぱり、私の告白は迷惑だよね。
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