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3話 推しの為にできる事
《18》
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速水さんとゆりさんを追いかける気力もなく、待ち合わせた公園の入り口に一人で立っていた。
すぐに速水さんは戻って来ると思ったけど、まだ速水さんの姿はない。
スマホを見ると、約束の時間を5分過ぎている。連絡もない。
もしかして、もう速水さんは戻って来ないのでは?
不安が胸を締め付ける。
今頃、速水さんはゆりさんと楽しい時間を過ごしていて、私の事を忘れちゃったのかも。
ゆりさんとは腕を組んで歩く程の関係だし、マンション前で抱き合っていたのも見たし。
私に会うよりもゆりさんと会っている方が速水さんは幸せなんだ。
いじけた考えがどんどん広がっていく。
こんな風にいじける自分も嫌だ。
せっかくいくちゃんが魔法をかけてくれたのに、もう速水さんに会う気力がない。
お礼の品は集学館の受付の人に預けて、速水さんに渡してもらおう。
公園を出ようとした時、後ろから肩を掴まれて、ドキッとする。
「卯月先生、すみません。お待たせしました」
肩で呼吸をする速水さんがいた。額には薄く汗が見える。
速水さん、走って来たんだ。
もしかして、私の為に息が切れる程、全力で走ったの?
私との約束、忘れていなかったの?
じわっと目の奥が熱くなる。
……嬉しい。嬉しいよ。速水さん。
すぐに速水さんは戻って来ると思ったけど、まだ速水さんの姿はない。
スマホを見ると、約束の時間を5分過ぎている。連絡もない。
もしかして、もう速水さんは戻って来ないのでは?
不安が胸を締め付ける。
今頃、速水さんはゆりさんと楽しい時間を過ごしていて、私の事を忘れちゃったのかも。
ゆりさんとは腕を組んで歩く程の関係だし、マンション前で抱き合っていたのも見たし。
私に会うよりもゆりさんと会っている方が速水さんは幸せなんだ。
いじけた考えがどんどん広がっていく。
こんな風にいじける自分も嫌だ。
せっかくいくちゃんが魔法をかけてくれたのに、もう速水さんに会う気力がない。
お礼の品は集学館の受付の人に預けて、速水さんに渡してもらおう。
公園を出ようとした時、後ろから肩を掴まれて、ドキッとする。
「卯月先生、すみません。お待たせしました」
肩で呼吸をする速水さんがいた。額には薄く汗が見える。
速水さん、走って来たんだ。
もしかして、私の為に息が切れる程、全力で走ったの?
私との約束、忘れていなかったの?
じわっと目の奥が熱くなる。
……嬉しい。嬉しいよ。速水さん。
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