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やっぱり顔がいいわ※
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「そんなこと言って、後悔しても知らないから」
アデルはそう言うと、手の甲で口元をグイっと拭う。
「その仕草もいちいちカッコいいわ」
「……カタリーナ酔ってる?」
「酔ってないぃ……ワインは飲んだけど」
「そうか、なるほど」
ぐしゃぐしゃに涙でぬれている顔をアデルが優しく拭い、ちゅっと唇に口付けた。
「だめ、もっとちゃんとして」
「ほんとに……貴女って人は」
アデルはそう言うとくしゃりと破顔した。その笑顔は今までのどんな笑顔より自然で柔らかくて、少し意地悪な優しい顔だった。
「顔がいいわ」
「分かったから」
ちゅっ、ちゅっといくつも口付けを降らせ、やがて深い口付けを繰り返す。
唇がひりひりしてきたけれどそんなことも刺激になって、必死にアデルの首にしがみ付いた。
熱い掌が胸を鷲掴みにして揉みしだく。大きく捏ねるように円を描き、焦らすように頂の周りを指先で擽られ、無意識に腰が揺れた。
「ふっ、やーらし、カタリーナ。腰が揺れてるよ」
「や、やだ!」
「触って欲しい?」
「んんっ、さわって……!」
きゅっと頂を摘ままれて自分のものではないような甲高い声が出た。
摘ままれ、引っ張られ指先でぐっと押し込まれて、身体が逃げようとするのをアデルは上からやんわりと抑え込んだ。アデルは口付けから顎、首筋へと唇を這わせ舌先で嬲り、忙しなく私の胸を揉みしだく。くすぐったかった刺激は意味のある刺激に代わり、お腹の熱が溜まっていく。
段々アデルの頭が下に降りていくのを、ぎゅうっとその頭を抱えるように抱き締めていると、首や鎖骨胸元にチリっと刺激が走った。見下ろすと、赤い印があちこちに散っている。
「……それ、しょゆういんって書いてあったわ」
「何に書いてあったの?」
「この間借りた本に」
「……恋愛小説ってそういうの?」
私の胸元で顔を上げたアデルがおかしそうに私の顔を見た。
「そういう事も書いてあったの」
「今度見せてほしいな」
「いやよ」
「どうして?」
「だって、どれが好きか聞いてくるもの」
「正解」
クスクスと笑いながらアデルはまた顔を胸元に戻した。両手で胸を寄せたり回したりしながら、柔らかな部分にどんどん口付けを落とし吸い付き、舌先で嬲る。ゆっくりと胸を嬲っていた舌は、やがて頂の周囲をくるくると円を描くように刺激し、けれど決してそれ以上はしない。
もう片方の胸はずっと頂を摘ままれコリコリと扱かれているのに。
「あっ、あ、やだ、アデル……!」
「うん? どうして欲しい?」
アデルが視線だけこちらに向け、目が合った。
「さ、さわって!」
「どうやって?」
チロチロとアデルの舌が頂を掠めた。
「ひあっ」
「カタリーナ? どうする? 言ってみて?」
「あ、やっ、く、口でしてぇ!」
「了解」
アデルはそう言うと、大きく口を開けてかぷっと私の頂に食らいついた。
頂が口内に吸い込まれ、唇で扱かれる。指とは違う刺激に大きく腰が跳ねた。
唇で扱かれ舌先で激しく弾かれ、じゅうっと大きな音を立てて吸い上げられて、信じられないほど頭が真っ白になる。もう片方の頂も絶え間なく弄られて、がくがくと身体が揺れた。アデルは顔を離すと、今度はもう反対側も口内に含む。散々弄られた頂が、違う刺激を受けて私に新たな快感を呼んだ。
首を仰け反らせると見える、見慣れない天井の模様も、天蓋のカーテンもどんどん白く霞んでいく。
何か分からない大きな波が身体を走り抜け、つま先まで痺れた。
「……カタリーナ」
私を呼ぶ、優しい声が降ってくる。
顔を向けると、くすんだ金色の髪を乱した青灰色の瞳が私を覗き込んでいた。
「……ん」
「少しイッたね。気持ちよかった?」
「ん……」
「駄目だよ、寝ないでね。ほら、俺を見て?」
「……素敵だわ」
「嬉しいな」
頭をゆっくりと撫でていたアデルの手が、だらしなく投げ出されていた私の脚を撫で、膝をグイっと持ち上げた。そのまま腿裏をすべすべと撫でる。アデルの長い指が這うように腿の裏から下着の中へ侵入し、自分でもほとんど触ったことのない秘所へ辿り着いた。
触られて初めて、そこがぐっしょりと濡れていることに気が付きとんでもなく恥ずかしいのに、力が入らなくて何もできない。
「こんなに滴っているけど、もう少し柔らかくしないときっと痛むからね」
アデルは私の横に身体を倒し深く口付けをした。夢中になっていると、しゅるりと音を立てて下着の腰紐を解かれ、すっかり濡れてしまったそれを剥ぎ取られる。
長い指があわいを撫でてぐちぐちと音を立てた。
「カタリーナ、分かる? こんなに濡れてる。気持ちいいね」
「い、いや、そんなこと言わないで!」
「嬉しいんだよ。ホラ……俺にだけ見せてくれる姿だから」
「あっ!」
あわいの蜜を纏った指が、その上にある芽をぬるりと撫でた。
それは、これまでとは全然違う刺激。
「ここ、触ったことある?」
「ないわ! あ、待ってアデル、なんか……っ!」
ぬるぬると芽を刺激され、ぞくぞくと痺れが全身に走る。背中がしなり、びくびくと震える私を眺めながらアデルは芽をぐりっと押し込んだ。
「ひあっ⁉」
目の前がチカチカして身体におかしな力が入る。アデルは構わず芽を摘まみ指で挟んで激しく扱いた。大きな掌が背中に差し込まれ、仰け反る私の胸にアデルが吸い付く。口内に含まれた胸の頂を強く吸われて身体がいう事を聞かない。
「や、まってぇ、だめ、いっしょにしないで……っ!」
じゅうっと大きな音を立てて胸を吸われ、芽を激しく擦られてついに、視界が真っ白に弾けて全身から力が抜けて行った。
ふと目を開けると、仰向けになった私の顔の両脇に手を置いて、アデルが私を覗き込んでいた。
「カタリーナ」
「……あ、でる」
「うん。気持ちよかった?」
「……ん」
正直、気持ちいいのかよく分からない。全然知らない感覚が身体中を駆け巡り翻弄して、今は頭がぼんやりしている。ただ、またあの感覚を求めている自分がいる。
アデルはそう言うと、手の甲で口元をグイっと拭う。
「その仕草もいちいちカッコいいわ」
「……カタリーナ酔ってる?」
「酔ってないぃ……ワインは飲んだけど」
「そうか、なるほど」
ぐしゃぐしゃに涙でぬれている顔をアデルが優しく拭い、ちゅっと唇に口付けた。
「だめ、もっとちゃんとして」
「ほんとに……貴女って人は」
アデルはそう言うとくしゃりと破顔した。その笑顔は今までのどんな笑顔より自然で柔らかくて、少し意地悪な優しい顔だった。
「顔がいいわ」
「分かったから」
ちゅっ、ちゅっといくつも口付けを降らせ、やがて深い口付けを繰り返す。
唇がひりひりしてきたけれどそんなことも刺激になって、必死にアデルの首にしがみ付いた。
熱い掌が胸を鷲掴みにして揉みしだく。大きく捏ねるように円を描き、焦らすように頂の周りを指先で擽られ、無意識に腰が揺れた。
「ふっ、やーらし、カタリーナ。腰が揺れてるよ」
「や、やだ!」
「触って欲しい?」
「んんっ、さわって……!」
きゅっと頂を摘ままれて自分のものではないような甲高い声が出た。
摘ままれ、引っ張られ指先でぐっと押し込まれて、身体が逃げようとするのをアデルは上からやんわりと抑え込んだ。アデルは口付けから顎、首筋へと唇を這わせ舌先で嬲り、忙しなく私の胸を揉みしだく。くすぐったかった刺激は意味のある刺激に代わり、お腹の熱が溜まっていく。
段々アデルの頭が下に降りていくのを、ぎゅうっとその頭を抱えるように抱き締めていると、首や鎖骨胸元にチリっと刺激が走った。見下ろすと、赤い印があちこちに散っている。
「……それ、しょゆういんって書いてあったわ」
「何に書いてあったの?」
「この間借りた本に」
「……恋愛小説ってそういうの?」
私の胸元で顔を上げたアデルがおかしそうに私の顔を見た。
「そういう事も書いてあったの」
「今度見せてほしいな」
「いやよ」
「どうして?」
「だって、どれが好きか聞いてくるもの」
「正解」
クスクスと笑いながらアデルはまた顔を胸元に戻した。両手で胸を寄せたり回したりしながら、柔らかな部分にどんどん口付けを落とし吸い付き、舌先で嬲る。ゆっくりと胸を嬲っていた舌は、やがて頂の周囲をくるくると円を描くように刺激し、けれど決してそれ以上はしない。
もう片方の胸はずっと頂を摘ままれコリコリと扱かれているのに。
「あっ、あ、やだ、アデル……!」
「うん? どうして欲しい?」
アデルが視線だけこちらに向け、目が合った。
「さ、さわって!」
「どうやって?」
チロチロとアデルの舌が頂を掠めた。
「ひあっ」
「カタリーナ? どうする? 言ってみて?」
「あ、やっ、く、口でしてぇ!」
「了解」
アデルはそう言うと、大きく口を開けてかぷっと私の頂に食らいついた。
頂が口内に吸い込まれ、唇で扱かれる。指とは違う刺激に大きく腰が跳ねた。
唇で扱かれ舌先で激しく弾かれ、じゅうっと大きな音を立てて吸い上げられて、信じられないほど頭が真っ白になる。もう片方の頂も絶え間なく弄られて、がくがくと身体が揺れた。アデルは顔を離すと、今度はもう反対側も口内に含む。散々弄られた頂が、違う刺激を受けて私に新たな快感を呼んだ。
首を仰け反らせると見える、見慣れない天井の模様も、天蓋のカーテンもどんどん白く霞んでいく。
何か分からない大きな波が身体を走り抜け、つま先まで痺れた。
「……カタリーナ」
私を呼ぶ、優しい声が降ってくる。
顔を向けると、くすんだ金色の髪を乱した青灰色の瞳が私を覗き込んでいた。
「……ん」
「少しイッたね。気持ちよかった?」
「ん……」
「駄目だよ、寝ないでね。ほら、俺を見て?」
「……素敵だわ」
「嬉しいな」
頭をゆっくりと撫でていたアデルの手が、だらしなく投げ出されていた私の脚を撫で、膝をグイっと持ち上げた。そのまま腿裏をすべすべと撫でる。アデルの長い指が這うように腿の裏から下着の中へ侵入し、自分でもほとんど触ったことのない秘所へ辿り着いた。
触られて初めて、そこがぐっしょりと濡れていることに気が付きとんでもなく恥ずかしいのに、力が入らなくて何もできない。
「こんなに滴っているけど、もう少し柔らかくしないときっと痛むからね」
アデルは私の横に身体を倒し深く口付けをした。夢中になっていると、しゅるりと音を立てて下着の腰紐を解かれ、すっかり濡れてしまったそれを剥ぎ取られる。
長い指があわいを撫でてぐちぐちと音を立てた。
「カタリーナ、分かる? こんなに濡れてる。気持ちいいね」
「い、いや、そんなこと言わないで!」
「嬉しいんだよ。ホラ……俺にだけ見せてくれる姿だから」
「あっ!」
あわいの蜜を纏った指が、その上にある芽をぬるりと撫でた。
それは、これまでとは全然違う刺激。
「ここ、触ったことある?」
「ないわ! あ、待ってアデル、なんか……っ!」
ぬるぬると芽を刺激され、ぞくぞくと痺れが全身に走る。背中がしなり、びくびくと震える私を眺めながらアデルは芽をぐりっと押し込んだ。
「ひあっ⁉」
目の前がチカチカして身体におかしな力が入る。アデルは構わず芽を摘まみ指で挟んで激しく扱いた。大きな掌が背中に差し込まれ、仰け反る私の胸にアデルが吸い付く。口内に含まれた胸の頂を強く吸われて身体がいう事を聞かない。
「や、まってぇ、だめ、いっしょにしないで……っ!」
じゅうっと大きな音を立てて胸を吸われ、芽を激しく擦られてついに、視界が真っ白に弾けて全身から力が抜けて行った。
ふと目を開けると、仰向けになった私の顔の両脇に手を置いて、アデルが私を覗き込んでいた。
「カタリーナ」
「……あ、でる」
「うん。気持ちよかった?」
「……ん」
正直、気持ちいいのかよく分からない。全然知らない感覚が身体中を駆け巡り翻弄して、今は頭がぼんやりしている。ただ、またあの感覚を求めている自分がいる。
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