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過去2

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 王都にある騎士団の詰所。
 その一角にある訓練場の休憩室が保護された子供達の一時預かりの場所として利用された。
 大人の男達を見て怖がる子供達に配慮し、教会から派遣された神父や修道女が食事を用意し身の回りを世話していた。

「鍛錬が出来ない、と」

 ロイドは目の前に立つウェイに目を眇めた。
 ウェイは気にすることなくロイドに不満気な視線を向ける。

「我々の部隊が利用する訓練場の休憩室を利用するのは問題ありません。ですが鍛錬まで制限されては隊員の士気が下がると言うもの」

 そう言うウェイは、隣の部隊に頼んで場所を借りていると言う。

「我々があの子供達を害する者ではないと分かってもらうことも必要なのでは? ただ闇雲に禁止だなどと、教会の人間に何が分かると言うのですか」
「ウェイ、口を慎め」
「ですが」
「分かった。お前の言う事も最もだ」

 だからと言って身体の大きな騎士が二人で押し掛けても逆効果だろう。ロイドはため息を吐きながら椅子の背もたれに背中を預けた。

「アミアを呼べ」

 *

「では私が訓練場の使用について交渉すればいいのですね」
「交渉……まあ、そうだな」
「分かりました」
「いや……悪いな、こんな事に駆り出して」
「いいえ。相手が相手ですから、私の方がいいでしょうね」

 子供達が過ごしている休憩室へ二人で向かいながら、ロイドは簡単に事情を説明した。
 燃えるような赤髪を後ろに一つで纏めたアミアは、申し訳なさそうに短髪をガリガリと掻くロイドを見て笑う。
 女性騎士として王都の騎士団に配属されたアミアは、女性だけではなく子供や老人相手の細やかな配慮を必要とする案件などを一身に担っているため、この件に関して適任だと考えたのだが。

「副団長お一人では圧が強すぎますから」
「そうだろうか」
「そうです」

 クスクスと笑うアミアの横顔をチラリと覗き見て、ロイドは目許を赤く染めた。

「アミア、よかったらその、今晩……」

 その時、視線の先にある休憩室からガシャン、ドンッという物音と女性の悲鳴が上がった。
 咄嗟にロイドとアミアが走り出す。
 すると休憩室の扉が勢いよく開き、中から小さな子供が飛び出して来た。

「待ちなさい!」

 修道女の慌てる声が聞こえる。
 子供は飛び出すとキョロキョロと周囲を見回し、ロイドとアミアに気が付き、ピタリと動きを止め二人を見た。見覚えるのある帽子を被っている。

「……キャン?」

 ロイドがずっと気に掛けていたあの子供の名前が、自然と口から零れ落ちた。
 その言葉を拾ったのだろうか、キャンは真っ直ぐロイドに向かって駆け寄りその大きな身体に突進して来た。

「お、おいっ、……お前はキャン、だな?」

 キャンはロイドの丸太のような脚にしがみ付き、涙でいっぱいの大きな瞳をロイドに向け必死にコクコクと首を縦に振る。

「ぶふっ、副団長……っ、知り合いですか?」

 大きな身体の男に小さな子供がしがみ付いている。普段なら子供に敬遠されがちなロイドが子供に抱きつかれ狼狽えている様を見て、アミアは声を上げて笑った。

「いや、知り合いと言うか……」
「コーイチ!」
「え?」
「コーイチ、どこ、コーイチ」

 キャンはそう言うとロイドの丸太のような脚を登り始めた。
 ロイドはどうしたらいいものか分からないまま、オロオロとアミアに助けを求めるがアミアは笑ったまま手を貸す様子はない。

「そうだ、あの男はどうしたんだ」
「コーイチわるくない」
「悪くない?」
「たすける、コーイチたすける」

 そう言うとキャンは、わあんっと、ロイドの腰までよじ登り縋ったまま、大きな声で泣き出した。
 ロイドはどうしたらいいのか分からず、大きな手でぎこちなくキャンの頭や背中を撫でる。

「抱っこしてあげてください、副団長」
「だ、抱っこって……」

 小さな子供の相手など一度もしたことのないロイドは、力加減もわからない。壊れ物を扱うようにキャンの脇に手を差し込んで、そっと腕の中に抱き込むと、キャンはわんわんとロイドの胸に縋り泣いた。

 キャンが落ち着いた頃、救護室に場所を移動して話を聞くと、どうやらコーイチも騎士団に拘束されているようだった。留置所に拘束された者達の名簿を確認すると確かに名前がある。

「俺が留置所を確認してくる」

 未だしがみ付くキャンを引き剥がそうと四苦八苦するロイドを見て、アミアはキャンに丸いパンを差し出した。

「キャン、何も食べていないって修道女が言っていた。お腹が空いただろう? 何か食べて元気を出さないとコーイチが心配するよ」

 アミアは優しくキャンの頭を撫でる。キャンはポロポロと涙を零しアミアに視線を向けた。

「コーイチはこのおじさんが連れてくるから、ご飯を食べながら一緒に待とう」
「お、おじさ……っ」
「ね、副団長」

 ニッコリと笑うアミアに何も言えず、ロイドはやっと離れたキャンをアミアに託し、ガックリと肩を落としながら留置所に向かった。


 留置所の衛兵に一つ頷いて中に入る。
 今回の件で拘束された男達、中には女もいる。手を拘束されたまま押し込められた彼等は、ロイドの姿を見るなり喚き出した。その声を全て無視して、ロイドは一人静かに座る男がいる牢へ近付く。

「おい、何してるんだお前」

 目を瞑り壁に寄りかかって座っていたコーイチは、ロイドの声を聞くと静かに目を開き驚いたような顔をした。その顔は殴られたのか、赤黒い痣が目の下にあり、口端も切れている。

「あなたは」
「キャンが暴れてるぞ」
「キャンが?」

 コーイチがキャンの名前を聞いて身を乗り出すと、ジャラ、と鎖の音が鳴る。

「キャンは大丈夫ですか」
「俺によじ登るほど元気だ」
「ははっ」

 コーイチは鎖に繋がれた震える両手で顔を覆い、溜息のような掠れた声で「よかった……」と呟いた。
 ロイドは騎士を呼び、牢を開けるよう命じる。

「は、しかし……」
「この男の身元は分かっている。男の話は聞いたのか?」
「いえ、まだ順番では……」
「この男をこの国に入れたのは俺だ。俺が聞き取りを行おう」
「ですが」
「俺が聴取室に連れて行くからお前もついて来い。この場は他の者に任せろ」
「……分かりました。副団長殿はこの男を信用なさるのですか」

 異国の風貌のコーイチを騎士は胡乱な目で見た。
 コーイチもキャンも、こうして異国の人間だというだけで偏見や差別を受けてきたのだろうか。戦争が始まりそうな今、過剰な反応を示したり怪しむのは仕方のないことなのかもしれない。
 だが。

「この男は保護された子供の父親だ。我々が子供から父親を取り上げていいはずがないだろう」

 コーイチはその言葉を聞くと、深々とロイドに頭を下げた。

 アミアとご飯を食べていたキャンは入口の方に顔を向けると、突然立ち上がりパンを手にしたまま救護室を飛び出した。

「キャン!? 待って!」

 アミアが慌ててキャンを追いかける。キャンは救護室を飛び出すと迷いなく廊下を駆け抜ける。
 歩いていた騎士達は皆、自分の脇を疾風の如く駆け抜ける子供にギョッとして振り返った。

「コーイチ!」

 廊下を曲がり何人もの騎士達が歩くその向こう、両手首を拘束されたコーイチがロイドと歩いてくるのを認めると、みるみるスピードを上げてコーイチに突進して行った。

「キャン!」

 キャンに気が付いたコーイチが一歩前に出ると同時に、キャンが跳び上がりコーイチに抱きつく。
 コーイチはしっかりとキャンを受け止めた。

「キャン、良かった……! 良かった!」

 コーイチは鎖で繋がれた手でキャンを抱き締めその肩に顔を埋める。キャンはそんなコーイチの頭を、ポンポンとパン屑で汚れた手で叩いた。

「コーイチ、はい、どうじょ」

 握り締めて潰れてしまったパンを、キャンはコーイチに差し出した。顔を上げたコーイチは破顔して「ありがとう」と礼を言うと、あーん、と口を開ける。キャンはそこに、握ってすっかり潰れてしまったパンをポイポイと詰め込んだ。

「むぐっ、ひゃん、はひはほ」

 モグモグと咀嚼しながら笑うコーイチの赤黒くなった目の下を、キャンは顔を顰めてヨシヨシと撫でた。

「コーイチ、たいたい、とんでけー」
「うん、ありがとう」

 キャンは何度も何度もコーイチの痣を撫で、掴んで捨てるような動作を繰り返す。コーイチは優しく笑いかけキャンの背中をトントンとあやしながら「大丈夫、大丈夫」と繰り返し、優しく抱きしめた。
 その場にいたロイドもロイドと共に来た騎士も、アミアも、掛ける言葉もなく、ただ黙って二人を見つめていた。


 キャンをアミアに託し、コーイチの聴取をロイドが行った。
 今回摘発された人身売買に、コーイチが世話になっていた下宿の主人が関わっていたという。
 仕事に出ている間、どうしてもキャンを部屋で一人にしておけなかったコーイチは、その主人の妻である女将にキャンを預けていた。
 キャンもその女将に懐いており、多めに宿代を払えばキャンの昼食も用意してくれて大変助かっていたため、その厚意に甘えていたのだ。
 ところがある日、帰宅するとキャンがいない。
 いつもならコーイチが帰宅すると飛び出して来るキャンの姿がなく、女将に聞いても知らない、部屋に帰ってから見ていない、の一点張り。
 必死に王都を一晩中探し回り夜も更けた頃、部屋に戻っているかもしれないと一度下宿へ戻ると、下宿の裏口に幌馬車が停まっていた。配達にしては遅い時間帯、御者や馬車から降りて来た男はフードを目深に被り、明らかに人目につかないよう用心している。
 不審に思ったコーイチは男達に気付かれないよう幌馬車に近付き耳を澄ますと、中から微かに複数の泣き声が聞こえた。
 そこへ、下宿の主人が裏口から大きな袋を持って出て来ると、男と交渉を始めたのだ。
 男が提示した金額を聞くと主人は首を横に振ってこう言った。「貴重な獣人をそんな安値で売るわけがない」と。

 コーイチは怒りに震え、今にも飛び出して行きそうな己を律した。怒りに任せ暴れても、非力な自分ではキャンだけではなくこの馬車にいるであろう子供達も助けられない。
 下宿の主人が抱えているのはキャンだろう、恐らく眠らされている。今は堪えてこの男達の拠点や組織を把握して、騎士団に通報しなければならない。
 コーイチは唇を噛み締め、この日から男達の後を追い場所や人数、組織の目的や規模を調べ、騎士団に詳細を送ったのだった。


「騎士団に匿名で通報したのはお前だったのか」

 ロイドは机を挟んだ向こうのコーイチをまじまじと見た。
 この細くて灰色の髪の男は物静かで、凡そ争い事とは無縁の生活を送って来たように見える。そんな男が子供の為に冷静に状況を判断し一人で行動を起こしたことに純粋に感心したのだ。

「詳細を知らせなければ、あなた方は動いてくれないだろうと思ったので……」

 事実、騎士団には度々匿名で投書がある。その殆どがガセだったり悪戯なのだが、コーイチが送った投書は些細が記されていた。本人が書いた内容と字を鑑定し、コーイチが投書したもので間違いないと先程確認された。

「ただちょっと、どうしても、早くキャンの無事を確認したくて……」
「現場を彷徨いている所を捕まったのか」

 はい、とコーイチは目尻の皺を深く刻み笑った。

「この件について、お前は重要参考人だ。こちらで拘束する必要はないから、どこか連絡のつく場所にいて欲しいんだが」
「そうですね……ただ、もうあの下宿には戻れませんし、きっと無断欠勤をしたので仕事もクビでしょうから」

 どうしましょう、とのんびりした口調で言うコーイチにロイドは眉根を寄せた。

「家を借りればいいだろう」
「保証人がいないと駄目だと言われまして」
「そんなもの、俺がなろう」
「は……え?」
「ふ、副団長?」

 傍で記録を取っていた騎士が思わずと言った風に声を掛ける。

「俺が保証人になれば誰も何も言わない。これでも貴族の端くれだ」
「で、ですが」
「なんだ、文句あるのか」
「いえ! とんでもない、有難い話ですが……大丈夫なんですか?」
「何がだ」
「こんな……異国の人間の保証人など、貴方のような方が簡単に請け負っていいものなのか……」

 そう言ってコーイチはロイドの後ろに立つ騎士に視線を投げる。騎士もコーイチに同意するように大きく頷いた。
 ロイドは眉根を寄せため息を吐くと、組んでいた腕を解きガシガシと頭を掻いた。困っているのは自分のはずなのにロイドのことを心配するなど、この男はどこまでお人好しなのか。

「軽い気持ちで言っている訳ではない。今回の一斉検挙もお前が冷静に判断し状況を掴んだからこそ成功した。保護された子供達もお前のお陰で助かったんだよ。お前はそれだけの功績を上げ、働きをしたと俺は思っている。この国の誰も理解してくれないのは、お前の価値を知るきっかけがないに過ぎないからだ。俺がそのきっかけを作ろうと言ってるんだ」
「……きっかけ」
「家を借りるなら騎士団が紹介してやろう。仕事も探しやすくなるはずだ」
「……なぜ、そこまで」

 ロイドは薄水色の目を細めた。

「あの子にはお前が必要だろ」
「……!」
「しっかりしろ。働いて育てるのがお前の責任だ」
「……はい」

 コーイチは拘束の解かれた手首を擦り、テーブルの下で拳を固く握り締め頭を下げた。

「ありがとうございます」
「今後は何かあれば、自分で動かずすぐに俺に言う事だな」
「でも」
「お前は今回の件で信用を勝ち得た。それと同時に信頼も得たんだよ」

 文句あるか、とぶっきらぼうに言うロイドに、コーイチは瞠目し、すぐに嬉しそうに笑った。
 その笑い皺の刻まれた少しやつれた顔は、やっと取り戻した平穏を噛み締めるようにくしゃくしゃに笑い、少しだけ、目尻に涙を浮かべた。
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