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試される男

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「レオニダス、ここは?」
「ああ、いいな……もう少し指に力を入れて……」
「こう?」
「……はぁ、上手だ」
「ん」

 白い陶器の浴槽の縁に頭を乗せて天井を仰ぎ見て、ふうっと深く息を吐きだした。
 カレンの指の力に初めはくすぐったさが優ったが、慣れてきたのか力加減が上手くなり、その気持ちよさに息を吐いた。

「じゃあ、そろそろ流すね」

 湯を流しながら長く細い指が髪を撫で、優しく泡を洗い流す。

「大丈夫だった?」

 目を開けるとカレンが覗き込むようにこちらを窺い、浴布で髪の水分を吸い取る。その手つきもまた優しく、こんな図体の大きな男を宝物のように扱うカレンに胸の奥がくすぐったくなった。

「大丈夫だ。とても気持ち良かった」

 ありがとうと言うと、目許を赤く染め嬉しそうに笑った。
 その姿にまた愛しさがこみ上げ、カレンの後頭部に手を当て引き寄せる。ちゅっと音を立て何度も啄むようなキスを繰り返し、そっと唇を離した。
 ぺろりと唇を舐めるとカレンの身体がふるりと震える。
 これ以上は自分を追い詰めるだけだ。名残惜しくも体を起こしてカレンと浴槽を入れ替わった。

「え、私?」
「そうだ、次は俺が洗おう。ほら、頭を乗せて」

 カレンは大きな浴布を身体に巻いている。
 何度身体を重ねていても(俺は全然足りない)全く慣れることがないらしい。閨では大胆なところもあるのに、翌日は我にかえるようだ。今日は服を脱ぐのも一苦労だった。

 俺にも浴布を腰に巻けと言う。目を逸らしながら浴布を手渡して来たカレンを引き寄せて抱き締めたのは仕方のない事だ。可愛いのがいけない。
 あまり揶揄うと今日を楽しみにしていたのに可哀想かと思い、本人の希望を尊重すると約束した。

 髪を纏めている紐を解き指で梳く。気持ちがいいのかカレンは猫のように目を細めた。
 サラサラと真っ直ぐな髪はコシがあり、陽の光を跳ね返し艶やかに煌めいている。
 初めて出会った時は耳まで見えるほど短く切り揃えられていたが、今では肩まである。このまま結婚式まで伸ばし続け、その後は切るか迷っていると話していた。俺はどちらでも構わない。
 どちらであろうとカレンの美しさを損なうことはないからだ。

 お湯で髪を濡らし泡立てた石鹸で頭皮を揉み込む。カレンはすっかり俺に身体を委ね目を瞑っている。

「カレン、寝てしまったら外の風呂に入れないぞ」
「んん、大丈夫だよ、寝てない……レオニダス、すっごく上手」

 はあっと大きく息を吐き出し気持ちよさそうに言うカレンに、俺は今日この後起こるであろう苦行を思い、先程したカレンとの約束を早々に後悔した。

 *

「わー、すっごく素敵!」

 身体を清め、二人で外の風呂…露天風呂へ移動する。
 カレンは手慣れた様子で身体に巻いていた浴布をするりと取って浴槽に顎まで浸かった。湯に浸かる時は浴布は取らねばならない決まりだと言っていた。
 チラリと見えた白くまろい腰に反応しそうになる。

 白く濁った湯に頭だけ出したカレンがそのままスルスルと浴槽の反対側へ移動する。なんだこの可愛い生き物は。
 俺もそれに続き浴槽に身体を沈める。
 頭上にある梢と帆布が日差しを柔らかく遮り、時折吹く風がひんやりと身体を冷ます。なるほど確かに気持ちがいい。
 浴槽内には段差があり、肩まで浸からず腰掛けることが出来るようにもなっている。
 露天風呂の両脇はコの字型の建物で囲まれ、正面は直ぐ崖になっており、斜面に生えた木々が塀のように外からの視界を遮っている。
 少し小高い位置にあるこの建物の下は小川が流れ、せせらぎが聞こえて来た。

「これは素晴らしいな」

 天を仰ぎ大きく息を吐いた。
 バルテンシュタッドでは各家庭に湯が出るのは当たり前だ。
 家庭で温泉が出て毎日その湯で湯浴みが出来るので、こうした特別な施設を作ろうなどと考えた事がなかった。砦にも湯は出るが、ゆっくり浴槽に浸かる暇などないのでシャワーしかない。
 だがカレンに言われて初めて、それが王都では普通ではないと気が付いた。
 いや、知ってはいたが、だからと言って何かを考えたことなどなかったのだ。

「ね、レオニダス、素敵でしょう?」

 顎まで浸かったままカレンが笑顔で振り返る。何だこの可愛い生き物は。

「ああ。カレンの国の他人同士で入る、と言うのは流石にちょっと抵抗があるが、こうして貸切で利用できるのはいいな。夏でも風が吹けば気持ちがいいし、長くここで過ごそうという気分になるのも理解出来る」
「そうでしょう? 私の国にはこういう宿泊施設があってね、同じような建物が何棟か並んでいて他の人と会う事なく過ごせるんだよ。お風呂に入ったらそのままベッドで休めたり食事が運ばれて来たり」
「ベッド」

 そうか寝室も造らせればよかったのか。
 今、俺は大いに後悔している。

 何かに気が付いたカレンが嬉しそうな表情でスルスルとこちらに移動して来た。
 本当に何だこの可愛い生き物は。俺は何を試されているのか。

「レオニダス、ちょっとこっち来て」

 そう言って俺の手首を掴みくいっと引っ張る。
 そのまま引っ張り返して腕の中に閉じ込めたいのを堪え、言われるままにカレンと共に浴槽の反対側へ移動する。
 どうやら肌を見せるのが恥ずかしくて顎まで浸かったまま移動しているようだ。

「見て見て親子だよ、可愛いね」

 そう言って指し示す木の枝には栗鼠の親子だろうか、こちらを気にしながらも一心に木の実を食べている。
 俺には嬉しそうにしているカレンの方が栗鼠より余程可愛いのだが。
 木漏れ日がカレンの顔に落ちユラユラと陽の光が揺らめく。その白い頬にそっと唇を寄せちゅっと音を立ててキスを贈った。
 今度は驚いてこちらを見るカレンの唇に軽くキスをした。
 白い肌をほんのり赤く染め潤んだ目で見るカレンの表情にクラクラしてくる。
 湯の中でカレンの腰に腕を回し身体を引き寄せた。肌と肌が触れ合いその気持ち良さに息を吐く。自分で自分を追い詰めているのは分かっているが、愛しいと思う気持ちに歯止めが効かない。
 身体を固くしたカレンの肩を宥めるように撫で、頭頂部にキスを贈る。

「カレン、そんなに構えなくても約束を破ったりなどしない」

 そう言うとカレンはガバっと顔を上げ真剣な表情で俺の顔を両手で挟んだ。

「そ、そんな事気にしたりしてないよ!」

 そうじゃなくて、と視線をウロウロさせまた俯いた。耳まで赤い。真っ赤になった耳にそっと触れるとカレンがキュッと目を瞑り肩を竦める。ぱしゃん、と湯が音を立て跳ねた。

「わ、私ばっかり、変に……意識、しちゃって」

 それが恥ずかしいと、どう振る舞えばいいのか分からなくなったと、ぽそぽそと俺の手を掴みにぎにぎしながら話す。
 なんだこれは。本当に何の苦行なのか。にぎにぎとか。

 俺の手をいじる手をそっと取り指を絡めキュッと握った。腰に回していた腕でカレンを膝の上に乗せる。
 湯から上がったカレンの身体はほんのりピンク色に染まり真っ白な肌に木漏れ日が降り注ぐ。

「カレン、俺は恥ずかしがるカレンも好きだ。閨では大胆になるカレンも」

 カレンの赤かった顔が益々赤くなる。

「今日も恥ずかしがる姿が本当に可愛らしいが……折角楽しみにしていたのに、そんなに意識していては楽しめないんじゃないか?」

 カレンはふるふると首を振った。

「……レオニダスと来るのを楽しみにしてたから楽しいよ」
「本当に?」
「本当に。けど、は、恥ずかしくて……こんなんじゃダメなのにって思ってる。ごめんね、なんか」
「何を謝るんだ?」

 俯いているカレンの顎に指をかけこちらを向かせた。

「俺はどんなカレンでも愛おしい」

 唇を合わせ長いキスをする。カレンの手がそっと俺の胸に添えられた。
 絡めていた指を解きカレンの首に掌を這わせ腰に回していた手でそっと腰を撫でると身体がふるりと震えた。

「……どんな私も?」
「どんなカレンも」
「じゃあ、悪い私だったらどうするの?」
「悪い? 例えば?」
「え……っ、と……」

 視線を落とし真剣に考えこむカレンの肩を撫でる。艶があり、だがしっとりした肌に今すぐ吸い付いて痕をつけたい。
 くそ、本当に……いやでもダメだ、外には護衛がいる。
 門を造れば良かった。護衛の距離が近すぎる。
 そうだ、寝室も増設させて護衛の待機場所も作らせて仮眠室や炊事場も作れば多少の長居をしても問題ないだろう。そもそも護衛なんかいらないんだ。俺一人で十分なものをアンナが有無を言わさず付けるものだからこんな事に……

「……盗み、とか?」

 カレンはやっと思い付いたのか、悶々と考えこむ俺の顔を見上げ、その言葉に思考が引き戻された。
 しかし、思い付いた悪い事が盗みとは何とも可愛らしい。

「何を盗む?」
「えっ! ……んん、じゃあ、パ……宝石?」

 今、パって言ったな。パン?

「ふむ。じゃあ俺がカレンのために一番の宝石を盗もう」
「レオニダスが盗むの?」
「そうだ。カレンが盗むなら俺も盗む」
「じ、じゃあ……お金とか」
「俺も強奪する」
「強奪!」
「カレンが誰かを殺すなら、俺も誰かを殺す」
「……っ、レオ、」
「言っただろう。カレンが何者でも俺はカレンが愛おしい」

 カレンが俺の首に腕を回して肩に顔を埋めた。

「そこは諌めたりしないの?」
「しない」
「正したり、導いたり……」
「しない。俺もカレンと共にどこまでだって堕ちる」

 この世界で今の俺たちだからこの関係だが、もし違う身分や立場で出逢っていたら。
 どんなに身を堕としていたとしても。
 俺は絶対に、カレンと共にあり、カレンを愛するだろう。

「じゃあ私、悪いことできないね」

 肩に顔を埋めたまま、カレンが小さく囁く。肩にポタリと温かい雫が落ちた。俯くカレンの髪をそっと撫で、首にキスをすると、すり、と額を俺の肩に擦りつける。

「もし悪い事をしてここに居られなくなっても、俺も一緒にカレンと逃げるから心配ない」

 カレンはギュッと強くしがみついた後、顔を埋めたままふるりと震えた。その背中をゆっくりと撫でる。密着した肌に腰が震える。

「………レオニダス、どうしよう」
「うん?」
「もう……好き過ぎて、どうしたらいいの……」

 小さく耳元で囁く、カレンの震える声。

 俺の理性が壊れそうだ。いや壊れている。
 頼む、これ以上試さないでくれ。

 その時、カレンがもぞりと動いた。己にカレンの肌が触れ思わず腰を引いた。気が付かれたらしい。

「……レオ」
「すまん、気にしないでくれ」
「でも」
「仕方ない、何も考えるなという方が無理だ」
「レオニダスもずっと気にしてた?」
「当然だ。だが、ここで無体なことはしない」
「むたいなこと」
「「…………」」

 クスクスと俺の肩に額を当てたままカレンが笑い出す。

「気まずかったのは私だけじゃないんだね」

 顔を上げて俺の顔を両手で挟み瞳を覗き込んでくる。
 木漏れ日が降り注ぎ、濡れた睫毛が琥珀色に揺らめく瞳を縁取り影を落とす。ゆらゆらと揺れるその瞳に釘付けになった。

 そっと、カレンから触れるだけのキスを贈られる。
 優しく触れるだけのそれなのに、俺はいつも愛し過ぎて胸が苦しくなる。
 大事なのに壊したい。大切に宝物の様に扱いたいのに、壊れるほど抱き潰したい。この強い想いをどうしたらいいのか未だに分からない。

 カレンは触れるだけのキスをした後、角度を変えて柔らかく唇を食んできた。
 それはカレンから施されるいつもの優しいキスとは違い、恐る恐る、でも確かに欲を孕んだキスだった。
 思わず反射的に腰を引き寄せきつく抱き締めて、カレンの唇をやわやわと食む。舌を入れたい。無茶苦茶に口内を弄りたい。
 カレンの手が俺の髪に差し込まれ、その甘い唇から熱い息が漏れる。

 ダメだ、これ以上は本当に無理だ。
 引き離そうと腰に回した手を肩に回すと、カレンの舌が口内に差し込まれた。
 それは控えめに、でも確かに俺を求めていて。

 それはもう、無理というものだ。
 明らかに俺を殺しにかかっているだろう。

 理性など何処かに消えて、俺はカレンとのキスに溺れた。

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