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自分の仕事⑦
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「がぶがぶっ、がぶがぶっ、がぶがぶっ」
ドラゴンの頭の半分が地面にめり込んでいる。
単に頭に着地するわけない、しっかり地面に向かって蹴り混んだ。踠いているドラゴンの頭にもう一発。
鎧神の強化、発動。
全身に力が漲り、自分は軽くジャンプ、すると、ドラゴンの踠いている頭上まで飛ぶ、そして踵落とし。
ガツンッ
いい音が鳴る。
ビクンッ、と一瞬止まる。
なあ、ドラゴン、知っているか? 防御力極振りの攻撃は、ダイヤモンドの硬度を越えるそうだぞ。
加護の共鳴をしたファランの気配が遠退いていく。
ここで自分とドラゴンが暴れたら、当然周囲に影響がある。いい影響ではない、激しい破壊だけだ。ブレスなんて吐かれたら、森林火災だ。そうなれば、ヒズ村も、駐屯しているモーリス達もただでは済まない。
ブレスを吐かせる間もなく、攻撃し続ける必要がある。
ぐわばっ、と上半身を起こし、こちらを憤怒の目で睨み付けてくるドラゴン。
「さあ、殺してやる」
ちょいちょい、と手招き。
本格的なドラゴンとの開戦となる。
前回は5時間程かかり殴り殺したが、記憶がある分、3時間で済んだ。何度か攻撃を凌げず、こちらも吹き飛ばされて木々を巻き込み倒れたが立ち上がる。全く痛くない訳ではないが、早く済ませて、エミリアを安心させたい。
首を集中して何度も殴打。やっと首をへし折った時には、皮鎧はズタズタ、服もズタズタだ。
白目剥いて轟音を立てて倒れるドラゴン、確実に死んでいるか確認する。
よし、いいな。
モーリスに持たされた腰のポーチは案の定へしゃげている。照明弾も壊れていたので、ファランにかけていた加護の共鳴を解除する。
ああ、反動が来た。
強烈な空腹。これで意識を失うと、数日間絶不調となってしまう。
たまらず座り込み、ポーチの中で散乱しているシリアルバーを口にいれる。高カロリーで作られたそれは喉に張り付くが、構わず飲み込んでいく。ぼりぼりと咀嚼し、もうすぐなくなると言う頃に、ファランが軽い足取りで戻って来た。口には皮の袋を下げている。仕事の出来るモーリスが持たせたのだろう。
「いい子だ、ファラン」
皮の袋の中には、水筒が二つにシリアルバー、ぎっしり肉や野菜が詰まった惣菜パン、薄い紙に包まった濡れタオル。まずは水筒を一気飲み、ああ、乾いた喉が潤う。濡れタオルで顔や手を拭くと、ゆっくりと息ができる、落ち着く。
惣菜パンを齧り、シリアルバーを齧り、なくなる頃にやっとモーリス達がやってきた。
「ご主人様っ、ご無事でっ」
「ああ、まだ、食い足りない」
もしゃもしゃと食いながら答える。行儀悪いが意識が持つ間に食っておかないと、後が苦しい。
「はい、どうぞこちらを」
モーリスは背中のバックを下ろし、中身を出す。まずは水筒、そして、いくつもの保冷効果のある袋を取り出す。
「ご主人様が出られた後に届きました。エミリア様がご主人様の為と、お手伝いされたて作られたレーズンバターサンドでございます」
「すべて寄越せ」
エミリアがお手伝い? 是非に賞味しなくては。
ドラゴンの頭の半分が地面にめり込んでいる。
単に頭に着地するわけない、しっかり地面に向かって蹴り混んだ。踠いているドラゴンの頭にもう一発。
鎧神の強化、発動。
全身に力が漲り、自分は軽くジャンプ、すると、ドラゴンの踠いている頭上まで飛ぶ、そして踵落とし。
ガツンッ
いい音が鳴る。
ビクンッ、と一瞬止まる。
なあ、ドラゴン、知っているか? 防御力極振りの攻撃は、ダイヤモンドの硬度を越えるそうだぞ。
加護の共鳴をしたファランの気配が遠退いていく。
ここで自分とドラゴンが暴れたら、当然周囲に影響がある。いい影響ではない、激しい破壊だけだ。ブレスなんて吐かれたら、森林火災だ。そうなれば、ヒズ村も、駐屯しているモーリス達もただでは済まない。
ブレスを吐かせる間もなく、攻撃し続ける必要がある。
ぐわばっ、と上半身を起こし、こちらを憤怒の目で睨み付けてくるドラゴン。
「さあ、殺してやる」
ちょいちょい、と手招き。
本格的なドラゴンとの開戦となる。
前回は5時間程かかり殴り殺したが、記憶がある分、3時間で済んだ。何度か攻撃を凌げず、こちらも吹き飛ばされて木々を巻き込み倒れたが立ち上がる。全く痛くない訳ではないが、早く済ませて、エミリアを安心させたい。
首を集中して何度も殴打。やっと首をへし折った時には、皮鎧はズタズタ、服もズタズタだ。
白目剥いて轟音を立てて倒れるドラゴン、確実に死んでいるか確認する。
よし、いいな。
モーリスに持たされた腰のポーチは案の定へしゃげている。照明弾も壊れていたので、ファランにかけていた加護の共鳴を解除する。
ああ、反動が来た。
強烈な空腹。これで意識を失うと、数日間絶不調となってしまう。
たまらず座り込み、ポーチの中で散乱しているシリアルバーを口にいれる。高カロリーで作られたそれは喉に張り付くが、構わず飲み込んでいく。ぼりぼりと咀嚼し、もうすぐなくなると言う頃に、ファランが軽い足取りで戻って来た。口には皮の袋を下げている。仕事の出来るモーリスが持たせたのだろう。
「いい子だ、ファラン」
皮の袋の中には、水筒が二つにシリアルバー、ぎっしり肉や野菜が詰まった惣菜パン、薄い紙に包まった濡れタオル。まずは水筒を一気飲み、ああ、乾いた喉が潤う。濡れタオルで顔や手を拭くと、ゆっくりと息ができる、落ち着く。
惣菜パンを齧り、シリアルバーを齧り、なくなる頃にやっとモーリス達がやってきた。
「ご主人様っ、ご無事でっ」
「ああ、まだ、食い足りない」
もしゃもしゃと食いながら答える。行儀悪いが意識が持つ間に食っておかないと、後が苦しい。
「はい、どうぞこちらを」
モーリスは背中のバックを下ろし、中身を出す。まずは水筒、そして、いくつもの保冷効果のある袋を取り出す。
「ご主人様が出られた後に届きました。エミリア様がご主人様の為と、お手伝いされたて作られたレーズンバターサンドでございます」
「すべて寄越せ」
エミリアがお手伝い? 是非に賞味しなくては。
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