上 下
44 / 45

第43話 執事を仲間にした。

しおりを挟む
前回のまとめ
S+ゴブリンがエルフを助けるために
王族とA級冒険者を
無慈悲に殺しました。

馬車の中に秘書官の男が居たので、
《威圧》1割を放つと快く
引き受けてくれました(照)

「1人で行動するのも中々大変だし
《召喚魔法》で執事でも呼んで、
何処かの村に行ってみようかしら」
独り言を呟く私。

執事で戦闘力があって《忠誠》の
スキル持ちなら、"あれ"の執事が
召喚されると思うので、"あれ"に
対して嫌がらせ出来ると思うし
早速やってみよう! Let’s 召喚! 

《召喚魔法》発動!

禍々しい闇のオーラで召喚されたのは
"魔王"の執事で戦闘力は魔王と
同格もしくはそれ以上と魔族では
噂されている人物を召喚することに
成功したのである。

「お呼びでしょうか。 お嬢様」
そう言い綺麗なお辞儀を
したのが魔王の執事。

綺麗に整えられている髭
体格は細身だが、筋肉で
引き締めらているのが、
服の上から見て分かる程である。

身長は185cmと長身でコワモテな
印象が見受けられ、
黒の防具を身にまとっている。 

早速、《鑑定》してみることにした。
「ステータスオープン! 」

名前:セバスチャン

種族:魔族

称号:執事

レベル: 300

HP:4000

MP:2000

腕力:4500

敏捷:5000

防御:5000

抵抗:4000

運:4000

スキル: 《瞬間再生》《痛覚無効》

《不眠》《疲労無効》《忠誠心》

《高速移動》《身体強化》

《硬化》《不老》《魅了無効》

《幻術無効》《拳術》《無詠唱》

《並立思考》《高速思考》

《隠密》《威圧》《料理》《家事》

《鑑定》《隠蔽》《火魔法》

ユニークスキル:

《状態異常完全無効化》

《魔王への忠誠心》

「どうでしょうか? 」
セバスチャンが尋ねる。

「Lv1のスライムと比較して
ほぼ誤差のような強さに
非常に残念だわ」
ため息をつく私。

「失礼ですが、ステータスを
見せてもらっても宜しいでしょうか? 」

「見せるまでも無い程のLvの差
が有るのよ、後100倍は強くなることね
ここにいるS+ゴブリン3体と同時に
戦って瞬殺出来るようになれば、
交渉の余地ありと見なすわ」

一息置いて

「それと、はっきり言っておくと
この子達は私の作りかけのダンジョン
の1階の門番的扱いだから、
私から見ればそこまで強くないわよ。
ただ殴るだけの一撃で瞬殺できるし」

S+ゴブリン達は言葉が分かるので
ドヤ顔の表情をしている。

別次元の強さを見せつけられた、
セバスチャンは感激していた。

「私は大陸で1番強いと思って
いましたが、実は大したことの無い
ただの魔族だったのですね。
魔王様より強い方がこの大陸に居るとは
微塵も思いませんでした。
この出会いに感謝し、お嬢様に忠誠を
誓うことをここに約束します」

「そう、なら《魔王への忠誠心》から
《咲への忠誠心》になるのね、
確かに変更されているわね」

さりげなく全体のステータスを
大幅にUPした私は優しい(照)

「ふぁぁぁ、ここどこですか? 」
いつものやつである。
エルフのお目覚めである。

「この大陸で1番安全で、1番強くなれる
場所と言えばいいのかしらね」

「そうですね、"忠誠心"の相手を
変えるだけでここまで強くなれるとは
全くの予想外でしたし」
驚く魔族のセバスチャン

「忘れてたわ、王族の秘書官であるお前は、
何者かに王と護衛のA級冒険者に
殺されたと言っときなさい、
王城には《転移》で連れてってあげるし
王とA級冒険者は殺したら、何処かに
逃げていったと言えばいいでしょ」

「はいぃぃ、そうお伝えします
では、《転移》の方よろしくお願いします」
忠実な犬を《転移》させる前にする事がある。

《奴隷契約》発動。 

「私とセバスチャンとゴブリンとこのエルフ
に関する一切の情報の発言及び意思疎通を禁ずる。
破られた場合は、私の元に自動で《転移》する」

これでいいわね、困ったら独り言で
話そうとして、《転移》するのもありだからね。
貴族の不正と村人達の困っている事を
調べておくのよ。分かったわね?《威圧》

「も、勿論でございます!
この私わたくし忠実な下僕しもべ
なので、命令は絶対に守ると約束します! 」

「よきよき、では《転移》行ってらっしゃい」
やり取りを終えた私は《転移》で王城付近まで
連れていったのであった。

「貴方の名前は何かしら? 」
ステータスの欄に不明と記入されていたのである。

「私ですか? 実は私記憶喪失なもので、
多分強姦され過ぎて、忘れようとしたの
かもしれませんね。 
何故かそこだけ記憶に新しいので」

「そうなのね、名前をつけないとね、
何にしようかしら? 後できめるわ
それよりダンジョンに来て強くなりなさい
猶予ゆうよは3ヶ月あげるわ
それで魔王倒しに行くわよ」

私は気分で魔王を倒すと決めたのであった。
「3ヶ月あれば十分だからね頑張りなさい」

「はい、この悔しい思いをバネに頑張ります」
拳を握って、頑張る意思表示をする
"名無しの権兵衛ごんべえ"であった。
しおりを挟む
感想 22

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!

七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」 その天使の言葉は善意からなのか? 異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか? そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。 ただし、その扱いが難しいものだった。 転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。 基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。 ○○○「これは私とのラブストーリーなの!」 主人公「いや、それは違うな」

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

おまけ娘の異世界チート生活〜君がいるこの世界を愛し続ける〜

蓮条緋月
ファンタジー
ファンタジーオタクな芹原緋夜はある日異世界に召喚された。しかし緋夜と共に召喚された少女の方が聖女だと判明。自分は魔力なしスキルなしの一般人だった。訳の分からないうちに納屋のような場所で生活することに。しかも、変な噂のせいで食事も満足に与えてくれない。すれ違えば蔑みの眼差ししか向けられず、自分の護衛さんにも被害が及ぶ始末。気を紛らわすために魔力なしにも関わらず魔法を使えないかといろいろやっていたら次々といろんな属性に加えてスキルも使えるようになっていた。そして勝手に召喚して虐げる連中への怒りと護衛さんへの申し訳なさが頂点に達し国を飛び出した。  行き着いた国で出会ったのは最強と呼ばれるソロ冒険者だった。彼とパーティを組んだ後獣人やエルフも加わり賑やかに。しかも全員美形というおいしい設定付き。そんな人達に愛されながら緋夜は冒険者として仲間と覚醒したチートで無双するー! ※他サイトにて重複掲載しています

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

食うために軍人になりました。

KBT
ファンタジー
 ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。  しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。  このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。  そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。  父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。    それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。  両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。  軍と言っても、のどかな田舎の軍。  リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。  おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。  その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。  生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。    剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。

処理中です...