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第12話 初めての屋台とゴミ掃除

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ホクホク顔の咲は、コモロー王国内を散策していた。
結構、お腹が空いたので、屋台の人に声をかけられたら
それを食べてみようと思いながらぶらぶらしていた。

「そこの可愛い女の子や、お手軽オーク肉は、いかがかな?」

小説によく出るあのオーク肉がお手軽に食べられるのは良いわね。
「1本いくらかしら?」
「1本銀貨5枚だよ」

1本、500円で美味しいならいいかな。
「味見したいから、1本だけ食べてみて、気に入ったら沢山買うことにするわ。
お金は、あるけどお釣りが大変だろうから、後で、払うわ。」

そういい、金貨と白金貨を何枚か見せる。
ただの自慢である。

「確かにそれは大変だな、あいよ!1本どうぞ!」

受け取ると、確かに美味しい。

「口の中いっぱいに肉汁が広がって、美味しい」
美味しいなら、それで良き。


「金貨1枚分欲しいのだけど、大丈夫かしら?」

「あるけど、食べられる?」

「5本ずつ渡してくれれば、すぐ食べるわ」

「さっそくいただくわ。」
モグモグ、安定のおいしさ、満足。美味しい。

食べれば食べる程、
口の中が肉汁に蹂躙されて幸せである。

ユニークスキル《空腹》の影響でお腹が空いていたのを
お手軽オーク肉の沢山食べたお陰で、満腹になった。

「美味しかったわ、また来るわ。」

「美味しく食べてもらったお陰で、今日はいつもより売り上げが多くて、嬉しいよ。」

モグモグしていたら、多くの人が横で買って行ったり、
屋台の近くで同じく美味しい美味しいと感想を言って、食べていた。

非常に満足した私は、気分良くリリーのお店に向かっていった。

にこにこしながら、歩いていると、変な男達雑魚笑に絡まれた、
私は絡まれる=懐ふところが潤うと認識しているので、
第一声がムカついたら全裸にしようと思った。

「おいおい、そこの嬢ちゃん、お金を出しな」

「はい、どうぞ」
そう言われたらので白金貨50枚を煽りながら見せてあげた。

「白金貨50枚ぽっちも持っていない貧乏人の雑魚は、
僕はお金が無い貧乏ブヒ!お金が欲しいブヒ!って言ったら考えても良いわよ?」
そう言うとブチ切れて殴ってきた。

「なんだと!?ゴラァ」

「絶対犯して泣かしてやる!」

殴ってきたので、奴隷B級冒険者が持っていた火魔法を初めて使ってみた。

「ファイヤーボール」

何故か無詠唱で使えた火魔法がチンピラ達2人の体に当たり、
全身真っ黒焦げになり死亡した。

殺すつもりはなかったが、死んだので、絡んできたお詫びに
お金を拝借はいしゃくした。

お金返す相手が"なぜか"全身真っ黒焦げ
なので、返すのを諦めた。

「チッ、小金貨数枚かよ。
美味しいお手軽オーク肉1本しか買えないじゃん。
まぁいいわ、ゴミ掃除したということで勘弁してあげるわ。」

そう言い、私は死体を灰まで燃やして、放置した。

周りの人には、軽い威圧を発動したので、事なきを得た。

リリーのお店に今度こそ向かうぞ!
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