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第1話 知らぬ間に異世界転移!?

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「あれ?ここどこ?確か、家で寝てたはずなんだけど...」

夢?夢なのか?
一旦、頬っぺをつねってみる
「痛い...マジか、夢の異世界転移かやったーーーー!!!」

なぜ受け入れが速いのかというと、
私の夢は異世界転移or異世界転生だったのだ。

喜んでしまうのも無理もないだろう

興奮しまくってて、すぐ死ぬオチはいやだから
落ち着け私、即座に切り替えなければ
いつ死ぬか分からない世界に来たと思おう
油断禁物だからね


落ち着こう

とりあえず異世界転移しただろうと
予想して行動するか。

そういえば、神様に出会わなかったな~

神様に出会わないパターンなのか
それとも、神様に出会ってはいたが、
何らかの条件と引き換えにその部分の記憶が
ないのか私には分からないけど...

日本に居た時の記憶の一部が欠落しているから、
恐らく、自分なら後者の記憶と引き換えに
何かしらのスキルやユニークスキル貰ってるだろう

「ステータスは"敢えて"見ないでおこう。その方が面白そうだし」


気持ちを切り替えて

すぐそこから周りを見渡すと、

無限に広がった野原。

相変わらず風は吹いていて、

時刻も夕方に差し掛かっているからなのか……

赤と青がまじった空がまた魅力的で

思わず目を奪われそうになった。

そんな野原の真ん中辺に、

この世界に来て初めての魔物を発見する。

「あれが異世界あるあるの“スライム”か。」

ぽよぽよとした可愛らしい敵はこちらの様子をうかがっている。

そう、それは青いスライムだった。

「っと、武器が無きゃ戦えないね」

いや、武器を探す時間もないし、
そもそも武器の扱いが初めてなら体術の方がいけそうかな?

そう思い、私はスライムの攻撃パターンを
体当たりと予想し、それに対する攻撃を考えていた。

直後、スライムは私を敵と認識したのか、
予想通りに体当たりをしてきた。

私は体当たりを避けずに両手でスライムボディを
掴み、右膝でスライム目掛けて、膝蹴りをした。

上手くいったようで、
スライムは地面に叩きつけられることなく、
魔石を残して消滅した。

こうして、私の異世界での初戦闘は勝利した。
「案外、上手くいったわね。」

「膝蹴りが得意な女の子って可愛いよね」
(・ω<) テヘペロ

そう言い、気分良く初戦闘を終えた私は
スライムから入手した小さな魔石をポケットに入れた。 
そして大体の憶測ではあるけど、
700m以上、先に見える小さな町に向かって歩きだした。

道中何事も無く300mぐらい進んでいると、
遠くの方から何やら騒がしい声が聞こえる

「何かあったのかな?」

そう思い、好奇心で小さな町の方へ向かっていると、
外壁の周りにゴブリンの群れがぞろぞろと
群がっているのがわかった。

しかし、なぜゴブリン程度であんなに慌ただしく
なっているのだろうか。

ゴブリンと呼ばれる魔物は、上位種でもない限りは
駆け出しの初級冒険以下の力しか有していない魔物
のはずなんだけど...

ちょっと鍛えている、一般人でも勝てる存在であるはず。

ここの人達が弱いのか、ゴブリンが強いのか
予想がつかない私はとりあえず
自分のステータスを確認してみることにした。
初確認である。(´>ω∂`)

「ステータスオープン!」

そう呟くと、咲の目の前にゆらゆらと
紙の様な物が浮かび上がった。

「これが...ステータスなのね」

初めて見る、ステータスの表示に
かなり興奮気味の咲は浮かび上がったそれに
目を通し上から順に見ていく。

名前:咲
種族:人間
レベル:1
HP:30
MP:150
腕力:50
敏捷:30
防御:40
抵抗:100
運:20

LV:強さの等級

HP:生命力、0になると仮死、瀕死、もしくは死亡

MP:魔法使用量、魔法を使用すると減る 
魔法攻撃力、魔法の威力を決める

力:攻撃力、物理的な攻撃の威力を決める

敏捷:素早さ、回避力にも影響する

防御:物理的な衝撃に対する防御力

抵抗:魔法や状態異常に対する抵抗力

運:多くの事象に影響

スキル: 《体術Lv2》《挑発Lv5》《威圧Lv1》
ユニークスキル:《てへぺろ》《言語理解》
《状態異常完全無効化》《空腹》

スキルの説明:
《体術》
身体からだの動かし方が上手になる

《挑発》
相手の敵意や注意を自分に向ける 
相手を煽る時に使うと、相手がムキになりやすくなる

《威圧》
使用者のレベルによって動けなくしたり、
気絶や殺したりすることができる。

ユニークスキルの説明
《てへぺろ》
ピンチの時にてへぺろと呟きながら戦闘すると
入手済みのスキルをランダムで必ずLv1上がる
⚠ 稀に欲しいスキルが入手出来る 確率は不明
???←Lvが???超えないと見えないようだ

《言語理解》
あらゆる言語に対して読み書き、話す聞くが出来る。

《状態異常完全無効化》
毒 麻痺 睡眠 石化 氷漬け を完全無効化する

《空腹》
お腹が空きやすくなる、消化が早くなる
ポーション等を連続で飲み続けられる
ポーションの影響力が100%の効果を得られる


「ふむ、これが私のステータスね
高いのか低いのかが分からないけど、
少なくても、ユニークスキルは当たりじゃないかな?」

流石にゴブリンよりかは、強いと思いたい
そう思いながら私は、町の外壁の周りに近づいてみると
あることに気がついた。

どうやらあのゴブリン達は町娘数人を人質として
肉盾に使い町を襲っているようだ。

まったく相変わらず醜い生き物だ
見た目も醜悪なら戦いまで汚物のようなやつらね

「実に不快だわ」

スキルの確認した後の
最初の獲物にちょうど良いかな、
棍棒を持ったゴブリン2匹が立ちふさがった。
このゴブリンは町娘を人質にしてない様子である

ゲームとかでもゴブリンはメジャーどころだが、
この世界のゴブリンは結構醜悪なタイプだ。
物語によっては、愛嬌があるタイプもあるのだが、
ガチでキモいやつだ。殺すのに躊躇わなくて済む。

「ギシャアア」

向かって左側のゴブリンが棍棒を振りかぶる。
バックステップで回避しつつ
もう一方の右側のゴブリンの動きを確認してみると、
そのまま攻撃せずにこちらをじっと見てるようだ

身体は緊張せずにちゃんと動く。
ちゃんと広い視野で位置取りができるし、
攻撃モーションに入ってからの回避も問題ないようね

元の世界では、護身術をしてたから
こちらの異世界では、
より無駄のない動きができているようだ。

あまり長時間戦うと他のゴブリンを
呼び寄せてしまうだろうから、
そろそろ攻撃に移ろう。

ゴブリンに向かって駆け出し、
1匹につき1発ずつ腹パンを喰らわせる。

「喰らえ!」


ドゴッ。ゴスッ。いい音がしてゴブリンが倒れる。
「うん、倒した。」
ゲームではない証拠のように、
ゴブリンは消えずにその場で事切れている。

スライムはどうやら魔石を残して消滅したのを
確認しているが、ゴブリンは消えないらしい。

ピロリロリーン 「レベルが上がりました」

「おっ!ついにレベルが上がったわね!ステータスオープン!」


名前:咲
種族:人間
レベル:1→3
HP:30→45
MP:150→155
腕力:50→65
敏捷:30→40
防御:40→50
抵抗:100→105
運:20→25

スキル: 《体術Lv2→3》《挑発Lv5》《威圧Lv1》
NEW!!《回避Lv1》
ユニークスキル:《てへぺろ》《言語理解》
《状態異常完全無効化》《空腹》

どうやら、戦闘中の動きによって
ステータスの上昇値は変化するらしい

NEWマークを見てみると
《回避Lv1》
相手の攻撃を回避しやすくなる

「ふむ、ステータスも上昇して、新たなスキルも
入手したことだし、次のゴブリンでも殺りますか!」




なんと、このステータス確認から今までの間、
ゴブリン10体に囲まれている状況での
出来事であった…
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