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【Web オリジナル】 地下都市と『紅炎の魔女』
意識の変化
しおりを挟むかつてのノルーシャの住まいであり、スイが今でも使っている森の中に佇んだ一軒のログハウス。王都を出て三日程歩いて辿り着いたログハウスには明かりが灯されており、スイ達が近付くと中からシャムシャオが姿を現した。
「シャムシャオ、こっちに帰ってたんだね」
「はい。恐らくスイ達はすぐに向かうと思っていましたので。それに、ここは今でも私の家ですから」
シャムシャオが寂しげな笑顔でログハウスを見上げて呟いた。
その姿に、スイが思わず顔をわずかに俯かせる姿を見ると、シャムシャオが呆れ混じりに小さく笑った。
「胸を張ってください、スイ。アナタは何も間違ったことをした訳じゃありません。あれはお姉様の意志です」
「……うん」
返事をしてはいるものの、そう簡単に割り切れるものではない。
スイの心情を察したシャムシャオが視線を外すと、同行していたユーリとタータニア、それにリュカを見て嘆息した。
「……駄蛇は一緒ではないのですか」
「うん。まだダメ、みたいだね……」
「まったく、あの駄龍は……」
シャムシャオが呆れ混じりに嘆息する。
この三年間。ノルーシャは時に厳しく、時に優しくスイやファラに接してきた。そんな彼女はもういないのだ。あれからファラも姿を見せようとはしていない。
ノルーシャに甘える子供っぽいファラの姿を見てきたスイは、ファラにとってのノルーシャは母のように愛していたのだろうと理解出来た。
自分の幼少期を知る存在であり、ファラと同じく数百年もの時を生きてきた同志。マリステイスとも親交があったと言うノルーシャの死は、きっとファラにとっても酷くショックだったのだろう。そんなファラに、どんな言葉をかければ良いのかスイには解らなかった。
「さぁ、入ってください。直に陽も暮れます。【転移魔法陣】に向かう前に、一度ゆっくりと休んだ方が良いですよ」
「ありがとう、シャムシャオ」
スイがお礼を言って中へと入っていく。そんなスイに追従して他の三人も礼を告げながら中へと入っていく姿を確認したシャムシャオは、そのまま一度扉を閉めて外に視線を向けた。
ちょうどシャムシャオが視線を向けた先で、光が弾けた。
ふわりと金色の光の粒子を舞い上げ、髪の毛を両側で縛ってツインテールにした少女の姿をしたファラが、俯いたまま姿を現した。
姿を現したファラが何も言おうとはせずに俯く姿を見ていたシャムシャオは、ややあって小さく嘆息して口を開いた。
「……お姉様の死は、本来であれば数百年前に訪れていたものです、ファラ。マリステイス様のおかげで先日まで生き永らえ、幸せだと笑いながら死んだお姉様の死をいつまでも悼むのは、お姉様にとっても不本意だと思いますよ」
「……悲しくないの?」
「悲しい、とは違いますね。淋しくはなりましたが、見送れたことを誇りに思います」
「ウソだ。強がりだよ」
「……そうですね。私はきっと強がっているだけなのでしょう。しかしそうでもしなければ、お姉様を消したスイの気持ちはどうなるのか。ファラもちゃんと考えてあげなさい」
シャムシャオの言葉にファラが俯いたまま目を見開いた。
スイの感情はわずかに伝わってくる。それが〈使い魔〉と契約者の繋がりだ。しかし今のファラは自分の悲しみだけが強く、スイの気持ちを考えようとはしなかった。
シャムシャオに言われ、自分がまた同じことをしているのだとファラは気付かされた。
もう三年半も前、ブレイニル帝国軍によってスイが〈リブテア大陸〉に連れて行かれた、アーシャによる〈干渉〉が行われていた頃。
ファラはスイの気持ちを考えずに勝手な行動をして、スイとの仲を違えかけた。
あの時ファラは、これからはスイを『主様』ではなくスイとして見ようと決意して生きてきた。
――だと言うのに。
自分の相変わらずの浅慮な思考に、俯いていたファラは呆れながら嘆息した。
「これからスイはもっと多くの死を目の当たりにしながら、それでも前に進まなくてはならないのですよ。
お姉様はあの時、スイに覚悟を授けると仰りました。スイはそれを受け取ったのです。
スイの気持ちを〈使い魔〉として仕えているアナタは、誰よりも、何よりも汲む必要があるのですよ。ただ守られていたマリステイス様の時と今とは、違うのですから」
「……しっかりしなくちゃね」
「えぇ、アナタに足りないのは頭だけで十分です。気配りぐらいもう少ししっかりしなさい」
相変わらずの毒舌を発揮するシャムシャオを前に、ファラは怒ろうともせずに笑いながら顔をあげ、「うるさいなぁ」とぼやいた。
――シャムシャオとファラの二人の関係もまた、姉妹のようなものだ。
邂逅から数百年。共に行動したのはその何百分の一という短い時間であったにも関わらず、お互いの幼少期を知る二人の間にも確実に絆は生まれていた。
毒づいた言葉を口にするシャムシャオではあるが、ファラにはそれぐらいがちょうど良いのだとシャムシャオは知っている。
かつてのファラはお調子者で猪突猛進。優しく注意しても一切聞く耳など持とうともしなかったのだ。そんなファラとの生活があったせいか、毒舌で人を誘導するという技術にはやたらと長けてしまったシャムシャオであった。
「シャオはこれからどうするの?」
「……そうですね。お姉様の遺言に従って、自由に生きようとは思います。ですが、私も何故かこの国ではお姉様と同じような扱いを受けてますからね。しばらくは不出来な弟子のサポートに回ることになるでしょう」
「一緒に行かないの?」
「アナタがいるのに、私がそんな真似をする必要はないでしょう、ファラ。私はここで、アナタ達が何かあった時にはいつでも動けるように、待っていますよ」
「……そっか」
そう答えるだろうことは、ファラもなんとなく理解していた。
シャムシャオはこのログハウスを守りながら、ガルソの行く末を見守るつもりなのだろう。それはきっと、ネルが死ぬまでは続く。もしもネルに子供が出来て後を継ぐというのなら、それからも見守り続けるのだろう。
「さぁファラ、中で皆が待っています。入りましょう」
「ん、分かった」
シャムシャオに促され、ファラはシャムシャオと共にログハウスの中へと足を踏み入れた。
◆
夕食を食べ終え、風呂から上がったスイはたった一人、ログハウスの外に出ていた。
足下には灰色の光を放った魔法陣が浮かび上がり、『無の魔法』で扱う魔力を蓄積しながら体内を循環させる、『魔闘術』の基礎だ。日課となった修練を続ける。
月明かりに染まった銀髪を揺らし、目を閉じたまま意識を集中させる。
――自分が『狂化した魔女』であるマリステイスの半身とも呼べる存在である。
その事実はスイにとっても重い現実であった。
これから先、まだ出会ったこともない魔女も含めて数名の魔女を自分の力で消さなくてはならないのだ。そう考えるだけで、胃から込み上げて来る重圧を感じる。
マリステイスに真実を告げられて、それでもまだ心のどこかでスイは迷っていた。
これから先、自分がやらなくてはならないことの重大さを前に、心のどこかでは迷いがあったのだ。
(……師匠はきっと、そんな僕の迷いに気付いていて、自分を消せと言ったんだ)
ノルーシャを『無の魔法』によって消すことになった。確かにあの時のスイは平然を装ってはいたものの、それでも手は震えていた。
だからノルーシャは笑いながら、「覚悟を授ける」という言葉を口にしたのだろう。全てを見抜き、スイの心情に気付いていたからこそ。
本当に敵わない存在だと、改めてスイは自分の師の姿を思い出すと、フッと苦笑いした。
「……スイ?」
「ん、タータニアさん」
足下から魔力を放出したまま思考の海から意識を引き上げ、スイは声の主に向かって振り返った。
昼間の旅装とは異なった簡素な七分丈のパンツにシャツ。薄手の服装からだと大人に近付いているタータニアの身体も強調される部分は強調されるが、残念ながらスイにはその気がないのか、驚く様子も見せようとはしない。
そんなスイの無頓着ぶりに少しばかり不満げな様子を見せたタータニアであったが、それがかえってスイらしいと言えばスイらしい。そんなことを思いながら、気持ちを切り替えた。
「すごい魔力ね」
「これ、『魔闘術』って呼ばれる戦い方の基礎なんだ。この三年間で身につけた体術に使うんだよ」
「体術……? スイ、体術なんて憶えたの?」
「うん。魔獣と戦うにしても、魔法を避けられたら元も子もないしね。それに、今まで戦ってきて、そういう力があったらどれだけ良かったかって思うと、もっと早く知りたかったっていうのもあるかな」
乾いた笑みを見せながら告げるスイのその表情からは、何かがあったのだと推察出来た。
思い返せば、三年前。タータニアがユーリと共にノルーシャのもとへと訪れた際に、スイが来るという話を聞いた。
あの時は自分の力が足りないからと再会せずにノルーシャのもとを去ったが、よくよく考えてみれば成人になるまでは旅には出ないと宣言したスイが、何故あのタイミングでノルーシャのもとへと向かっていたのか。
そう考えれば、それらは繋がる。
「……何か、あったの?」
「……うん、まぁね」
スイは三年前を思い出し、タータニアに向かってゆっくりと説明した。
自分を狙ったと思われる集団が襲撃してきたせいで、チェミと呼ばれる一人の少女が巻き込まれ、命を落としたこと。
その怒りや悲しみがきっかけとなって、『叡智の魔導書』が具現化したこと。
そして追手を撒く為にアーシャが囮となり、今は『断崖の魔女』と共に行動しているだろうことを。
それらをゆっくりと語っている間、タータニアはただ静かにスイの言葉を聞いていた。
――一体どんな気持ちで、そんな日々を過ごしてきたのだろうか。
タータニアはスイの過去を聞きながら、そんなことを考えていた。
自分を狙って襲撃されるのは、これで三度。
最初の一回は自分であったが、その次に二回もだ。もしも自分だったなら、きっとスイと同じくヴェルを離れただろう。
自分がいては狙われる。そんな気持ちを胸にしながら、自分よりも三つも年下のスイが味わってきた苦しみの大きさに、言葉を失ってしまったのだ。
自分が十歳の頃と言えば、周りから認められたいと躍起になって剣を振り回していただけの年齢だ。その当時に自分のせいで自分の周りが苦しんだり死んだりしたら、どうなっていただろうか。
思わずタータニアは自分を重ねずにはいられなかった。
――そして今度は、『魔女』を消すという使命を背負ってしまった。
それはひどく孤独な苦しみと勝手な希望を押し付けられたようなものだ。
「……私も、ノルーシャ様には三年前に一度会っているわ。その時、この〈門〉を授かった」
「〈門〉……?」
「私が魔法の扱いが壊滅的だっていうのは、スイも知っているでしょ? それでも私は力が欲しかった。どうしても、強くなりたかった。そこでノルーシャ様は、限定されるリスクの代わりに力を扱えるこの〈門〉を与えてくれた」
右手の甲を見せながら、タータニアがスイに向かってそう説明する。
刻まれた魔法陣を右眼で注視したスイは、その特殊な〈門〉に思わず目を見開いてタータニアを見つめた。
「……タータニアさん、その〈門〉って……」
「えぇ。この右手以外は魔力の吸収も放出も出来なくなる。多分スイの右眼で見たら一目瞭然だとは思うけどね」
瞠目したスイに向かってタータニアは淡々と告げた。
スイの右眼に映ったのは、タータニアの右手以外は黒く塗り潰された、ただのシルエットのみ。
身体から魔素を吸収し、自然と魔力として蓄える人間の姿は、スイの右手にはしっかりと映る。それが草木や水であっても、魔力が見えるということはそれらが姿は違ってもしっかりと認識出来るということだ。だがタータニアの今の身体は、魔素の吸収も放出も右手のみに集約され、身体は魔力を帯びていない状態だ。
「それって、もしその〈門〉が壊れてしまったら……」
「そうね。恐らく私は死ぬ」
「そんな……。どうしてそんな危険な真似を……!」
「……リスクを背負ってでも、スイの隣に立つって決めたから」
月明かりの下で風に揺れた、三年前よりも全体的に伸びた髪。まっすぐ赤い双眸を向けたタータニアは、恥ずかしさに頬を朱を差しつつも、それでも視線を外そうともはぐらかそうともしなかった。
わずかな沈黙が訪れ、重くなりかけた空気を咳払いしたタータニアが振り払った。
「私、騎士になれば何でも守れるって、そう思ってた。でも全然そんなことはなくて、手に届かないモノも多くて。エヴンシアがブレイニルに陥とされたと聞いた時、私は世界の終わりみたいに目の前が真っ暗になった」
タータニアは静かに、ゆっくりと記憶を思い返しながら語った。
「でも世界は広くて、自分が知らない世界は広がっていて……。あの大陸はね、ブレイニルに支配されたから豊かになった。私はそれを、きっと受け入れたくなかった。だから今があるのかもしれない。そこに辿り着いたのは、この三年間があったからよ」
「どういう意味?」
「つまり、スイは可愛げがないってことね」
突拍子もなく批難するようなタータニアの言葉にスイは目を丸くして「へ?」と声を漏らした。そんなスイに向かってタータニアは口を横に開いて白い歯を見せながら、悪戯が成功した子供のような無邪気な笑顔でスイの額を指先でトン、と小突いた。
「初めて一緒に過ごした、あの〈放棄された島〉の頃からずっとそう。スイはいつも自分の感情とかじゃなくて、状況に対する最善手ばかりを優先してきた」
――思い出すのは四年前の夏の記憶。
あの〈放棄された島〉で、スイは自分を拐かしたタータニアと協力関係を築いてみせた。それはたかが十歳の子供らしからぬ、感情よりも状況を優先した決断だ。感情のない、まるで人形のような理路整然とした行動と言えるだろう。
加えて当時のスイの態度だ。
あの〈放棄された島〉でスイがとった小馬鹿にするような態度のおかげで、タータニアも特に負い目を感じて萎縮せずにいられた。
あの時は到底理解出来なかったが、スイのその行動のおかげで、跳ねっ返りだった自分がうまくコミュニケーションを取れたのではないか。
あの夏から紆余曲折を経たタータニアも、今となってはそう思えてしまう。
「スイは私よりも三つも年下。だから、もっと迷ったり泣いたりして良いと思う。辛いなら辛いって言っても、誰も責めたりなんかしないってこと。賢く生きれるのは凄いなって思うけど、全部一人で抱え込もうとするのは悪癖ね。もう、一人きりで抱え込む必要はないわ」
(……あぁ、そっか。タータニアさんは、僕を心配してくれたのか……)
ノルーシャの死。そして、自分の正体。
自分が抱えているものを表に出さず、見せようともしないスイの態度。
未だ漠然としたものではあるが、タータニアは自分が無理をしているのではないかと心配しているのだろうとスイはようやく理解した。
――一人で全てを抱えるな。
不器用な言い回しで、これからは自分も一緒にいるのだと告げたタータニアの優しさが、スイの胸の内にじわりと広がっていく。
「……ありがとう、タータニアさん」
「……ん、何かあったら言いなさいね。私はアンタよりお姉さんなんだから」
そう告げて笑ってみせるタータニアの優しい笑顔に、スイはわずかに頬を朱に染めた。
すっかり刺のない口調になった昔からの友人が、異性であるという現実を改めて突き付けられたスイの胸が、小さくトクンと音を立てる。
足下に描かれた灰色の光を放った魔法陣を消し去り、スイはこれが夜で良かったと密かに胸を撫で下ろしながら、タータニアに促されてログハウスの中へと戻って行った。
そこに甘い恋心が芽生えているという自覚はなく、その感情がただの気恥ずかしさから来る照れ隠しであったが、確かにスイはタータニアという存在を強く意識することになる。
――この数日、もやもやと胸の中に渦巻いていた気持ちはすっきりと晴れ、その日スイはゆっくりと深い眠りに就いた。
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